DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

2023年QC三番勝負

今年ももう僅か。「歳を取ると1年が早く(短く)感じる」という人は多いだろうが、そう感じる理由とその現象(法則)の名前は…「…確か以前書いたよなぁ」という予感がしたので過去記事を調べたところ「今からちょうど10年前」に書いている。…そうか、10年前か…

 

「これを見ずに年を越せるか」の大イベント、クイーンズクライマックス。少し前は「順位戦解説会」がそれだったのだが…(笑)

もしかすると今年のQCにおける最大のトピックスは「レースの中継を北海道の地上波で見る事ができた事」かも知れない。そう、舟券を買う手段が難しい北海道で(BSでならこれまでも普通に見れている)もしかしたら自分が確認していないところで過去にも放送はあったのかも知れないが…

テレビ北海道(Tvh、所謂「テレ東」系列)で放送されたのはトライアル3日目の12R。残念ながら優勝戦は放送の予定がないのだが(30日に放送するのなら31日も放送しろよ、って激しく思うけど)、それでも見る機会(人)が多い地上波でレースを放送するというのは間違いなく影響力はあるはずなので、これの反応次第では札幌にBTSが設立される機運が高まる…かも?

 

デイ開催なので18時には出走表が公表されるので前日予想をここに書く事に苦労はない。…しかし来年は蒲郡開催なのでGPと共にナイター開催→最終レースが2045くらい→出走表が出てくるのが2130くらいなので非常に慌ただしい晦日になる事が決まって(?)いる。

…今から1年後の事を思い煩っても仕方ない。まずは目の前の三番勝負をいい結果で終わらせる事を考えよう。

行っくよ~!!

 

最低でも2着必須の平山がインでまさかの3着惨敗(ファイナルに行けない結果ならば3着でも6着でも「惨敗」であろう)今節の平山は1節通して「いろいろなところで歯車が狂っている」ような状態に見え、特に3戦目は遠藤の2コース(夏のLC優勝戦の悪夢)・高田の3カドといった条件のせいで「まくられ恐怖症」的なターンに見えた【*1】。なので今節の状態では順位決定戦の1号艇でも軸にするのは正直怖い。それこそ高田の2コース直まくりを恐れた(張って行った)ところをがら空きの内を3号艇以下が突き抜け、なんて(2戦目の11Rの再現みたいな)事になる可能性も十分ありうる。だとすると軸はトライアルでの動きが悪くなかった3から外へ… …一応トライアルでは3着まで戻しているので3-456-全の12点で一発長打を狙う。

 

三番勝負の中では最も「荒れる要素が少ない」ように見えるレース。展開もおそらく1の先マイに対し2が差して3がまくる、という女子戦のスタンダード(?)が濃厚。…なのだが、気になるのは池田の今節成績で、見事なまでの「ピンロク」、しかも3コース戦ではまくりで1着である。つまり3コースまくりが「届いて突き抜ける」「不発で最下位」かの両極端な結果になりそう(ジンクスとかいう話ではなく準優勝戦は展開を突けているので上位かどうかはともかく「一発かませる」だけの足はあると見る)。なので順当に決まると見れば1-24-全(一応3の3着は入れておく)、一発あるとしたら3-1=全。ただ全部で16点ある(1-2-○で決まったら多分ガミる)ので前者の3と6を切ってしまう(4点減らす)とか購入額で調整する、といった買い方の工夫は必要だろう。

 

GⅠ初優勝を狙う浜田の外に実力者多数。まるで先週のGPシリーズの優勝戦のよう。ただ大きく違うのは「進入はスタンダードな3:3に収まりそう」という点(平山が6号艇で滑り込めていたら別の可能性もあったかも知れない)…だが、それでも隣からのプレッシャーは半端ではなく、GPシリーズ同様に浜田については「All or Nothing」と見るべきだろう。…正直自分は「Nothing」の方になりそうだと思うのだが、一応保険をかける(1-2は極端に人気にならないと思う)という意味で1-2-全2-3456-3456の16点。ただ均等で買うと前者は高確率でガミるだろうから前者はW購入(つまり後者が100円ずつだったら前者は200円ずつ)の実質20点で。

*1:それこそ平山と遠藤の立ち位置が「増田康宏と藤井聡太の関係(つまり『格付けが完全に済んだ』)」のようになりそう、というか「既になっている」かも知れない。

年末を目前にして

詰パラは2023年のうちには届かない事が確定したわけだが(JPが気まぐれで年末の配達を行った場合は除く)、そもそもそうなる前提で事前に詰パラ以外の年末年始の過ごし方」は用意しておいたのであまり問題はない(といっても自分は年明け2日から仕事だ…)。言うまでもなく12月30日とかになって「どうやって年越し過ごそう」なんて慌てても手遅れなのでできるだけ早めに。…まぁこのくらいの先読みはちょっとでも頭が回る人だったら誰でも考えるだろうから全く威張れる事ではない。

 

GP三番勝負は一応メインの優勝戦を本線的中。2号艇のピット出遅れ・6号艇の回り直しは完全に想定外(展示では1362/45→本番は13452/6)だが。

10Rは波乱に沈む。ボートレースで同着というのはなかなか見られないが、SGで2着同着というのは極めてレアな結末のはず…と思ったら昨年くらいにあったような記憶が。

11R、「進入次第では1を切る手もある」→オールスローの進入からまさかの1号艇がドカ遅れで圏外に…というところまでは良かったのだが、よりによって買い目が「256BOX」だったのは自分の詰めの甘さを呪うしかない(笑)。

売上合計は271億くらいでやはり(?)目標には届かなかった。…舟券を買う側にはほとんど影響はないだろうけど。

 

ともあれ「最悪ではない形」で年末に臨めるわけで(別に外していても31日の軍資金は別途で用意してあるけどね)、このまま2023年の禍を吹き飛ばすようないい終わり方にならないかなぁ、なんて事を考えてしまうのは世の中がそれだけ荒んでいる(自力だけではどうにもならない)、という事の裏返しなのだろう。

 

トライアル3戦目の枠番抽選のライブ中継を見た(2戦目の中継は仕事中で見れず)。今年のQCは伝統の(?)抽選機方式で行われた。…久々に平山智加の「ゴッドハンド」を見た*1ような気がする。なお手元の計算だとファイナル進出のボーダーラインは22点だと次点以下になる(22点で5人が並ぶ)可能性が僅かにあり(23点で落ちる組み合わせは発見できなかった)、白玉を引いた平山も「1着取っても次点」になってしまう可能性が極僅かだが残っている。一方で5日目のトライアルが全て「着順=枠順」で決まった場合、ボーダーは20点まで下がる(上位着順の差で寺田が次点)。果たして…

*1:過去の枠番抽選で「3年またぎで5連続白玉(1号艇)引き」という離れ業?をやっている。今年は2戦走った時点で「ファイナルへは最低でも2着が絶対条件」という状況だったので、そこで白を引いてしまうのはやはりゴッドハンド? とか思った。

2023年GP三番勝負

今年のGPは例年とちょっとした(レースにはほぼ100%影響がない)変化があった。トライアルの2戦目、3戦目の枠番は「抽選」によって決められるのだが、昨年までは抽選機(所謂「ガラポン」)で行われていたものが、今年は枠番が書かれたカードが入っている封筒を引いて全員が一斉に結果を見せる、言うなれば「プロ野球のドラフトでの抽選」のような方式になった【*1】。抽選機だといきなり白玉(1号艇)が出た時に他の選手が白けるから?…という理由っぽい。主催者側から「全員揃うまで中は見るな」と念を押したにも関わらず中を覗こうとした選手も何人か…

GPについては開催前にこの方式で行う旨の発表があったが、QCも同じ方式になるのかは不明。あのカードに引いた人のサインを書いたら欲しがる人がいそう(チャリティーオークションに出したら結構な値がつきそう)だが、封筒はともかくあのカードは使い回しのようなのでそれは無理っぽい?

他には試運転である事を示す艇番のプレートが「Test Ride(2行になっていて上段にTest、下段にRide、ピンク地?に黒文字)」になっている(まぁ直訳すればTest Ride=試運転となるわな)。通常は「試」の文字なのだが、これもGP仕様なのかあるいは住之江仕様なのか? …さすがにこの舞台で「訓」*2に相当する英語をつけたボートは出てこないだろうけど。

 

…というわけで、GPもいよいよファイナル。節間売上目標は280億らしいが、個人的には「相当強気じゃないか?」と思った。…もっとも2年前は「悪夢の40億返還」があって240億だったので、ああいうのがなければ&峰竜太が優勝戦に乗ったら届く数字なのかも知れないし、案外有馬記念で外した人の「敗者復活戦」や「もっと増やしたろ」とコロガシてくれる人を見越しての数字だったりして…? しかし現実は5日目終了時点で182億くらい(最終日の売上が98億!必要)なので実現は難しそう。

 

今節のトライアルは事故もあった一方でファイナルへの切符争いも熾烈。結論から書いてしまうと4日目(トライアル2ndの2戦目)が終わった時点では「23点でも次点」になる可能性があったので、この時17点で並んで首位だった茅原悠紀、石野貴之ですら当確ランプではなかった(トライアル2ndで5着は5点、6着は4点)なお中島孝平が私傷病で帰郷となったため、1st敗退組から菊地孝平が数合わせ(?)でトライアルに再出場している【*3】。自分が心配していたスタートについては皆普通にゼロ台とか1艇身(.15)以内で入れているので現時点では重すぎるペナルティがスタートに影響を及ぼしている感はあまりない(5日目の石野貴之は平然?とフルダッシュで.03まで踏み込んでいる)…もっとも順調そうな時に限って事故というのは起きがちなのだが【*4】。

前述のように「4日目終了時点で当確なし」だったファイナル争いは首位争いもまた最後まで熾烈。3戦目で1号艇を引いた峰竜太が1着(合計24点)になる前提とすると、2戦終わって16点以上の5人(前述の2人+池田浩二、磯部誠、平本真之)は2着以内のフィニッシュが事実上の最低条件。

大雑把に条件を書くと、

1.11Rで石野が1着→12Rで茅原が1着なら茅原、2着以下なら石野

2.11Rで池田が1着→1号艇の権利は石野が2着の場合石野、3着以下だと池田

3.11Rで石野が2着以下の場合12Rで茅原・磯部の2人は1着なら1号艇

まずトライアル11R。池田が凹んで(4着)石野が1着となったので上記の「1.」の状態に。9~11Rと1号艇が敗れる波乱の中迎えた12R、峰は千両役者の面目躍如と言わんばかりの逃げを披露する一方、自力PPの可能性があった茅原はピット離れで2コースを取るも隣の濱野谷の引き波にハマって6着大敗。辛うじてファイナルには進めたものの6号艇。…9年前のGP(平和島)を勝った時も6号艇だったが、今回はレース場が違う。当時は「住之江(の6号艇)だったら動く」と言っていたそうで果たして今回は…

 

成績欄の上段…左から順に「進入コース」「スタートタイミング」「着順」

進入コースは「艇番=コースの場合○数字」、「異なる場合は左が艇番・右がコース」。例えば「①011」は「1号艇で1コース進入、STは.01、1着」「5415転」は「5号艇で4コース進入、STは.15、転覆失格」)。

成績表の下段…レースの内容

青文字…トライアル11R(2日目までは1st、3日目からは2nd)

赤文字…トライアル12R(同上)

紫文字…シリーズ準優勝戦

緑文字…シリーズ特別戦、復活戦(レース内容の表記はなし)

黒文字…シリーズ予選(同上)

 

…今節は全然当たっていないのでここに書いた予想を外せば的中率アップ間違いなし?(笑)

 

…時間が足りなくてこっちは全く予想ができていない(笑)。

トライアル2ndでの奮闘を見る限り濱野谷のインは信頼できそう。そして2nd組の馬場の機力は4、5日目の成績からも軽視できない、それどころか逆転まであり得る。他4艇はそれほどの差がなさそうなので展開一つで誰でも舟券に絡みそう(…というのが一番面倒なパターンである)、という事でここは1-5-全1-全-5、穴で5-1-全といったところか。

 

「…ヤングダービーの優勝戦?」と思った自分は間違いなく歳を取った(笑)関浩哉(29歳)はともかく、残り5人は35~37歳なので8年くらい前のヤングダービーの優勝戦で相まみえていても不思議ではないメンバーではある(時間がなかったので詳しくは調べていません)。

トライアル1st組からの優出は深谷知博だけ、しかもその深谷のモーターはトライアル組の中では劣勢、一方で関浩哉のモーターは2nd組に混じっても互角に近いレベル。ただ深谷のモーターは5日目の部品交換で「良くなった」とコメントしているので、SGの経験値(関は今回が初優出)とかも加味すると逆転の可能性もあるかも。なので1=2から流し。もし展示で外枠が動いて本番でも起こしが深くなりそうなら思い切って1を切る手もあるかも?

 

今年から優勝賞金が1億1000万円に増額されたGP。平本以外は勝てば文句なしの賞金王、平本も峰が4着以下だったら賞金王に輝く*5

前述のように肝は6号艇となった茅原悠紀の進入。バナレがいいので黙って6コースという選択肢はまずあり得ないし、磯部、池田あたりは前付けにあえて抵抗しない可能性もある。だとすると前日予想では進入は「123/645」と見ておく(1236/45かも知れないが多分大差ない)。

確か4年前も石野はトライアル3戦目をカドまくり(4号艇で前付けを入れて5カドから.02)で勝ってファイナル1号艇→黄金のヘルメット、というフィナーレを迎えている。勝手知ったる地元水面でもあるし、普通に考えたら今年もそうなる可能性は高い。

…今年のトライアルでは峰と茅原が2コースから隣の波にハマって6着、というシーンがあった。ファイナル2号艇は唯一の1stの平本、おそらく同体だったら同様に峰との機力差に沈められる可能性が高い。だとすると相手筆頭はやはり峰、あとは4コース想定の茅原がどう攻めるか。上手く峰の後ろについていけば逆転まであるかも知れないが、引き波にハマった平本に道を塞がれて万事休す、という可能性もありそうなので、本命は1-3-456、次に1-6-3。もし峰がまくり差しではなくまくりに行って2人がやり合ったら茅原のまくり差しがドはまりする、なんて展開も見込んで136BOXで抑えるとしよう。

*1:一部マスコミでは「ドラフト方式」と書かれているが、ドラフトというのは「獲得したい選手の指名」だから「意味ちゃうんじゃないか?」と思うのだが(MLBのドラフトは完全ウェイバー制なのでああいった「抽選」自体がない)…

*2:その節の出場選手ではない選手が練習で走っている事を示すプレート。

*3:その辺のルールは実施要綱で定められているのだろうが、詳細がわからない(一部抜粋したものは出走表に書かれているが、欠員に関する取り決めはそこには書かれていない)ので自分もあまり突っ込んだ事は書けない。…とりあえず1st敗退者の中の最上位者(準優勝戦に進出できなかった人)が繰り上がるルールっぽい。

*4:これで本当に優勝戦Fとかが起きたら「言霊使い」とか言われそう(笑)。

*5:3着だと峰の方が8万円くらい多いが、平本は31日から蒲郡で正月レースを走る(峰は年明けからなので年内はラスト)ので、そこの結果次第で(多分3着取れば)逆転する、という面倒な(?)展開である。

二大勝負の季節

今年も一年納めの二大勝負の季節がやってきた。言うまでもなく「グランプリ賞金王決定戦「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)有馬記念東京大賞典はもはや眼中にない(時間があったら中山大障害は見るかも知れない)し、KEIRINグランプリとかは手を出せない(札幌にも「サテライト(競輪の場外売り場)」はあるけど、そういう意味ではない)

 

今年4月からSGやGⅠの準優勝戦以上のフライングに対する罰則が強化された。今年はそのルールで開催される初めてのGPとなるわけだが、GPはトライアルや順位決定戦も準優勝戦と同様のF罰則が適用される(シリーズの特別選抜戦には適用されない)ので、GPでフライングすると来年(~再来年)のSGが全て出場不可になってしまう(「GPは特例で出場可能」というルールも廃止された)通常のSGだと追加罰則の対象になるのは準優勝戦と優勝戦の2レースだが、GP、特に1st組(から2ndに進んだ6人)は節間で6レースも該当レースがある。以前のような「4開催(オーシャンカップまで)アウト」だったら後半で巻き返してGPを目指す事もできた*1が、今は「GPも選出除外」となったため巻き返すとか以前の話なので、

SGのフライング罰則は実質「1(~2)年間のA2級降格」みたいなもの

である(GⅠ等への斡旋除外期間もこれまでの2倍になっている)。…本当につまらんルールを考えたものだが、競走会の事だから峰竜太がこの罰則でSG除外となったら」以前のルールに戻すのではないか、というような気がしなくもない。ともあれGPを戦う聖戦士はこれまで以上にスタートに神経をすり減らされるわけで、これがレース全体にどういう影響を及ぼすのか…は実際に走ってみないとわからないと思う。

 

競馬とそれ以外の年末レースとの大きな違いと言えば「文字通りの一年の集大成である」という事である。GPやQCは「その年に結果を出した選手のみが出場できる(前年の覇者であろうと成績不振だったら出られない)が、有馬記念「その年の結果に関係なく出場できる」。そのため「その年初めての出走」でも出れてしまうし(それで勝った馬もいたねぇ…)、ぶっちゃけ未勝利馬にも(フルゲート以下なら)出走資格がある*2ましてや今はNファームによる使い分けが主流という事で「秋古馬3冠」に皆勤する馬が希少種(一応今年はドウデュースが該当)になってしまったので【*3】、昔以上に「出走馬のストーリー性に欠ける」という感が強い【*4】。

…ま、そんな事はどうでもいいか。競馬に(というか他の公営競技でも)そういうストーリーを求める人なんてそうそういない…ほとんどの人は「自分が買った馬券が当たるか否か」にしか興味がないだろうから【*5】。

 

そういうわけで(どういうわけで?)、自分が似非ボートファンでない事を証明するための「三番勝負」は例年通り実施予定。…それだったら他のSGやプレミアムGⅠでも予想しろや、となりそうだが、こちらにもいろいろと事情があるので御容赦を。

*1:実際山口剛(昨年のGPトライアルでF)は前半のハンデを克服して今年のGP出場を果たしている。

*2:基本的に「準オープン以上の競走に未出走馬、未勝利馬は出走できない」(と競馬番組に明記されている)のだが、11月以降の中央場所(5回東京・5回中山・3回京都・5回阪神)の競馬番組にはその文言がない(それ以前や同時期のローカルには明記されている)。なので(そういう事を考える関係者がいるのかはともかく)ルール上は有馬記念ジャパンカップに未勝利馬が出走できてしまうようだ(もしかしていつぞやのオジュウチョウサンがこのあたりのルールを変えた?)。

*3:同一年に全部勝ったら特別ボーナス(内国産馬だと2億、外国産馬だと1億)が付与されるが、今となっては「本賞金と比べたらはした金」でしかないので(ボーナス制度が導入された2000年当時と今年の本賞金の比較は『天皇賞:1.32億→2.2億』『JC:2.5億→5億』『有馬:1.8億→5億』)個人馬主ならともかくNファーム的にはわざわざ3つ全部取りに行く魅力がないのだろう。もし3冠ボーナスが10億とかいうならまた事情は変わってくるかも知れないが…

*4:そう考えると年間8戦8勝(京都記念阪神大賞典天皇賞・春宝塚記念-[3カ月くらいの休み]→京都大賞典天皇賞・秋ジャパンカップ有馬記念)したテイエムオペラオーは一体何者だったのだろう…

*5:でもその馬が引退した後にその馬について得々と語り出す奴が以前より増えたような気がする(…これもあの「ケダモノ」のせいのような気がするのだが…?)。

今年の漢字とやら

…は「税」だそうである。…終わってみればこれが一番2023年らしい(?)かも知れないし、その一方で「もしかしたら来年も『税』になるんじゃないか?」と笑えない冗談も言ってみたくなる。…どこかの首相は「国民が関心を寄せているのを感じる」と事実上「自画自賛」のコメントを残しているが、完全に患っているか狂っているとしか思えない(だから「増税メガネ」よりも「喘息メガネ」と呼ぶべきなのかも知れない)

 漢字一文字ではなく短い単語で2023年を表すとしたら「終わりの始まり」ではないか(後世の歴史家にそう評されそう)、なんて気がする。これを表せる漢字一文字があればまさに「今年の漢字」になるのだが、生憎該当する漢字が思い浮かばない。

自民党のパー券脱税(厳密には違うのかも知れないが、いい表現が思いつかないのでこれでいいでしょう)は今の自民党政権の「終わりの始まり」になりそうだし【*1】、秋口にあったパチンコの大型チェーン店の倒産は「パチンコ業界の終わりの始まり」なんて言う人が少なくないとか(ニュースをチラ見しただけなので詳しい事は知らないが)。宝塚やジャニーズも「終わりの始まり」と言える騒動が起きているし(ジャニーズの場合「もう終わった」かも知れないが…)、もしかしたら将棋界も今年が「終わりの始まり」かも知れない。そして何より急激な円安(だけど株価は高い)や運送業界で話題になっている「2024年問題(実施は24年でも業界では今年の時点で既にこれに引っ掻き回されている)」なんかは日本経済の「終わりの始まり」を告げるギャラルホルン*2であるような気がする。

 国際情勢は…中国は何やら雲行きが怪しい、みたいな事を言い出す人(正確にはニュースの見出し?)が今年になってから増えたような気がするし(何がどうヤバいのかはよく分からないが)、ロシアも「本当にプーチンが死んだのなら」もうすぐ終わると思う【*3】。ただその一方でとっくに終わっていても不思議ではない金の豚がしぶとく生き延びているのは「世界の七不思議of21世紀」の一つかも知れない。

*1:それでも次の選挙が終わった後も自民党政権が続いていそうだから…(以下略)

*2:北欧神話で「ラグナロク(終末の日)」の到来を告げるとされる角笛。…ある意味「終わりの始まり」の比喩としてピッタリな言葉だが、そういう使い方をする人は全くと言っていいほど見た事がない(笑)。

*3:でも恐らくは「まだ死んでいない」と思う(じゃあ某国の諜報活動は何だったのか?)。もっともロシアの場合昨年の「ウクライナ侵攻を始めた時点」で既に「終わりの始まり」が始まった、と言うべきなのかも知れない。

戦略に通ずる者は戦術にも通ずる

…なんて格言があるのかはわからないが、歴史上中長期的な戦略を以って一勢力を築き上げた人というのはそのほとんどが局地的な戦術にも通ずる、言い換えるなら戦場での「小手先のテクニック」を操る事もできたように思う。

…だからと言ってそういう人たちが「小手先のテクニック」を多用していたかと言えば「NO」だろう。織田信長なんかはそういうイメージで(勘や思い付きで作戦を立てているように)見られる事が多いが、彼に関する文献(あまりに荒唐無稽なものは除く)を読む限り同時代に生きた他の誰よりも戦略を、つまり「自分が有利な状態で戦える状況」を(時に年単位の時間をかけて)構築する事を重視していたようである(というかそうでないと連戦連勝などできるわけがない)。他の「覇者」も同様だろう。

 

ではその「逆」はどうか。つまり「戦術に通ずる者は戦略にも通ずる」のか。言い換えるなら「小手先のテクニックを得意とする人が中長期的な展望を構築する」事はできる(得意な)のか。…数学の命題だと「『命題』とその『逆』の真偽は必ずとも一致するとは限らない」ので【*1】、それに倣うならば「戦略に通ずる者は戦術にも通ずる」が真であったとしても(多分真だろうけど)「戦術に通ずる者は戦略にも通ずる」も真だとは限らない、となるわけだが… 三国志を見ているとわかるが、戦術(≒用兵)に通ずる武将はたくさんいたが、その中で戦略にも通じていた人は非常に少ない。蜀だと実質諸葛亮だけだったし(早世した龐統・法正・馬良はどうだったのかはわからない)、呉についても以前も書いたが80年の歴史【*2】の中で「戦略家」と言える人は魯粛くらいしかいなかった(その前後に軍権を持っていた周瑜呂蒙などは戦略家とは言えなかった)ので、この論法は多分間違っていないと思う。

 

命題においては(最初の命題が真であれば)「対偶は真」である。…そういう話はとっくに忘れたという人は多そうなので簡単にまとめると、最初の命題を「AならばBである(戦略に通ずる者は戦術にも通ずる)」とすると

逆…BならばAである

⇒戦術に通ずる者は戦略にも通ずる

裏…AでなければBではない

⇒戦略に疎いものは戦術にも疎い

対偶…BでなければAではない

⇒戦術に疎いものは戦略にも疎い

…前述の例から逆は必ずしも真とは限らないし、「裏」も真とは限らない事は分かっている【*3】。一方で対偶は真になるので「戦術に疎いものは戦略にも疎い」は真になる。これを別の言い方をするなら「自分は戦術に通ずる事を証明できない人が戦略を論じても説得力がない」という事になる。

何だか自分がそれに当てはまっている(ように見られている)気がするので、何でもいいから「戦術にも通じている事を証明」しておこう、という気になった。…けど、一体何で証明したらいいのかなかなか思い浮かばない。…しばらく考えて思いついたのはこれだった。

 

以前「攻略評価でAを取るには最速・最短距離で進軍して何とかなるレベル」と書いた。だが単純に速度のみを考えてプレイを進めるとキャラが育たない(「経験評価」がランクダウンしてしまう)し、何より最終盤で大苦戦を強いられるので最終的に総ターン数が余計にかかるハメに──最悪な場合本来の意味通りの「詰み」に──なる。

実際のところは「最速」と言っても若干の余裕があるので、その余裕を利用して味方のレベルを可能な限り上げる(経験評価をAにする)必要がある。そのあたりをどのように折り合いをつけるか、そして「どこでどのように(短期間で効率良く)」自軍を強くするか、というのがこのゲームで要求される「戦術」である【*4】。もしこれが最近のゲームでよく見られる「NEW GAME+」*5があったらこんなに苦労する事もないのだが、それでオールAクリアしても何の自慢にも証明にもならない(笑)。

最初は様々なカップリング【*6】を楽しんでいたが、次第に速度を重視する…というか「無駄を省く」方針のプレイになり【*7】、それまでのプレイで集めた情報から極限まで(?)無駄を省いた行動を構築する。情報がなければ戦術を構築するのは不可能なので【*8】。そしてこれらの情報を基に「逆算」する事で「育成に回せるターン数」を算出し、それに則ってそれぞれの章を進行していく事になる。言うまでもないが具体的な攻略法をどこぞの攻略サイトとかを参照したのでは(戦術に通ずる事の証明にならないので)全く意味がない。

 

…この手の戦術は「100%そうなる」という確証がない場合を除いて「ある程度余力を残してゴールする」ように立てるのが兵法のセオリーである。最初から最後までギリギリのラインを攻める前提のプランは何かハプニングがあったら即ご破算なので不採用*9よって自分も「10ターン残し(リミットは『399ターン以内』なので大体『390ターン』)でゴールする」という前提で逆算。最初はレベルの方に不安があったが、「ターン数はともかく味方の成長は挽回する手立てがないわけではない」と随分楽観的(笑)。…実際終わってみるとターン数は377ターン(当初の見込みを10ターン以上も短縮しているではないか)、味方の合計レベルも下限+40レベルくらいで収まって(何とかなって)いた。しかも「村や民は全て救出する」という条件(以前も書いたが彼等を見殺しにしても評価には影響しないし、実際その可能性も考えていた)も満たした上でのオールA。

…これが名将の兵法なんだよ!

というのは言い過ぎ(笑)。とりあえず12月3日までに終えれたのは良かった(言うまでもなく某編集部に対する痛烈な皮肉)。

 

…ただ実際にやってみた感想は

「これは戦術とか兵法とか言うより『トリックプレー』だよな」

例えば敵の命中率が0(つまりこちらは絶対ダメージを受けない)である事をわかっての猪突は立派な(?)戦術だが、聖戦の系譜では「次にくる乱数が決まっている」ので、その乱数を先読みして【*10】いい結果になるように行動する、という事ができてしまう。ハッキリ言ってこんなのは戦術でも何でもない。しかしオールAを取ろうとするとそういった事(乱数調整とでも呼ぶべきか)を使わないと非常に困難である(ぶっちゃけ「不可能」と断言できるレベルかも知れない)。それどころかFEシリーズは「章の開始から数ターンで勝負が決まる」というシチュエーションが多いゲームなので、オールA狙いでなくても乱数頼みになってしまうケースが少なくない、と来たもんだ。「ゲーム」としては面白いのかも知れない(個人的にはゲームであってもあまり面白いとは思わない)が「実際の戦争」だったら笑い話にもならない(そんな状況を作り出した上層部の無能っぷりを恨むしかない)

ちなみにオールAでクリアする事による特典のようなものはないっぽい。一応真のエンディングらしきもの(追加のカットが数秒あるだけ…)はあるが、それを見るための条件は「総合評価がA」であり、4項目のうちどれか1つがBでもその条件は満たせる(Bが2つやCがあったらB止まり)ので、真のエンディングを見るだけだったらオールAにこだわる必要は皆無。ここは最も難易度が高い攻略評価をBでクリアする事(Aと比して150ターンの猶予有)を目指せば妙なトリックプレーに走らなくてもいいので幾分は「戦術してる」気分にはなるし、そもそも「全体の難易度が全然違う*11」。

 

ちなみにこの聖戦の系譜では「次にくる乱数が決まっている」事を逆用して

ゲーム開始からの行動を全て指定すれば誰がプレイしても同じ結果になる(オールAが取れる)

という芸当ができてしまう(他にも同じような事ができてしまうシリーズもあるらしいが…)この遊び方及びその手順の事をファンの間では「詰エムブレム」と呼ぶらしく、しかもその「詰め手順」を記した本まで出ていたとか。もっともその「手数」は大雑把な計算(所要ターン数×味方の人数+α)でも「およそ10万手くらい」になるし(その中には「意図的に乱数を進めるために『闘技場で故意に負ける』」なんて「手」も含まれる)、そもそも大前提として

(自分で発見した『詰め手順』ならともかく)そんな方法でクリアして何の意味があるんだ?

となる。詰キスト(詰パラ読者)だったら今月の詰パラ「短編コンクールを全問柿木で解いて解答を投稿する奴をどう思うか?」という問いの答えがそのまま「他力の詰エムブレムでクリアした人への感想」になると思う(のでそれ以上の説明は不要だろう)。

 

…このはてなブログはここ最近で「記事の有料販売」ができるようになったので、やろうと思えば聖戦の系譜「詰め手順」をそれで売る事もできるのだが、…当時ならともかく今更需要はない──あったとしても検索すれば無料の「詰め手順」が多分どこかに落ちている──だろうからこの企画は没。相応の金をもらえる事が「100%確実」だったらやるかも知れないけど…

*1:たまに聞く「逆もまた真なり」というのは一体いつ、誰が言い出したのだろう…

*2:便宜上孫策が江東に基盤を築いた200年くらいから呉が滅んだ280年までとする。

*3:「逆」と「裏」は「対偶の関係」なので真偽が一致する。

*4:「戦略」ではない。この場合の戦略は「総ターン数のリミットを増やす」などの有利な前提条件を構築する事である(喩えるなら「当初の予定から+100日分の食糧を確保する」ようなもので、それは戦術の範疇ではない。もっとも「戦術」シミュレーションゲームのFEシリーズでそれは不可能な話だが)。

*5:クリア時の一部データ(キャラのレベルや持ち物など)を引き継いで2周目以降をプレイできるモードの通称(ゲームによって名称は様々)。FEシリーズでも一部のシリーズでは採用されている模様(詳しい事は知らん)。ちなみに自分の記憶にある限りで同様の機能がある最古のゲームは同じ任天堂がリリースした「リンクの冒険」だと思う。

*6:誰と誰を恋人同士に(カップリング)するかで生まれる子供の能力に差が出る(基本は両親の能力や特徴を引き継ぐ)。魔法使い系のキャラの親が所謂「脳筋」だったりすると子供の魔力が伸び悩む、なんて事は普通に起きる。

*7:このゲームは「クリア回数でオープニングデモが増える」ので、どうせなら早く周回できる方がいい、という結論になる。ただしそれでも名将(?)の矜持として「村や民は全て救出する」「誰も死なせない」などは絶対条件。

*8:特に敵の行動AIに関して。一応「大原則のようなもの」に則った行動をするが、たまに場面特有の奇妙な行動を取る事があるし、FEシリーズは概して「突然別方面から敵が出てくる」事が多いゲームなので先回りするためにも情報は必須である。

*9:ただ聖戦の系譜を含む一部の作品に関しては「それができてしまう」。詳しくは後述。

*10:特にSwitchだと「巻き戻し」で簡単に?乱数の先読みができてしまう。オリジナルでも「毎ターンの開始時にセーブできる」のでそこからトライ&エラーは比較的容易にできてしまう。他のシリーズはほとんどが「章の初めでしかセーブできない(一時中断用の簡易セーブはあるけど)」のでこのような芸当や所謂「リセマラ」なんかは基本的に不可能。

*11:より安全で確実な戦術を取れるし、味方を強化する時間が確保できるので前述の「章の開始から数ターン」が運ゲーになる可能性が下がる。もっとも序盤(3章くらいまで)は「味方を強化できるスポットがない」のであまり影響がないのだが。

期待の力士を見ていて考える「一騎打ち」の概念

大相撲九州場所にて活躍し、来場所の新入幕が濃厚視されている【*1大の里関二所ノ関部屋)について、デビューした当初から自分は許褚に似てるなぁ」と思って見てきた。

 

許褚(きょちょ、字は仲康)は三国志の時代に出てくる武将で長年曹操に(その死後は曹丕曹叡にも)仕えていた。史料によると「身長8尺(184cmくらい)、胴回りが10囲(120cmくらい)という巨漢だったようで【*2】、武勇も人並外れていたという。実際にどういう顔だったかなんてのはわかるわけがない(メディアによっても全然違う)が、「真・三國無双」シリーズの「人懐っこい?」許褚と比べるとどことなく似ているような気がする。ついでに言うと体格も(力士なので)そんなに相違があるとは思えないし(ちなみに大の里関の身長は公称193cm)、武勇(≒相撲の強さ)も人並み以上に優れていそうである。…誰も彼を「許褚に似ている」と言わないのはどちらか(世間か自分か)の感覚がおかしいのだろうか。

その許褚の武勇を物語るエピソードは少なくない。中でも特筆すべきは曹操馬超が戦った「潼関(どうかん)の戦い」馬超軍の追撃を受けた曹操を舟に乗せると左手で馬の鞍を持って敵の矢を防ぎ、右手で舟を漕ぎながら舟によじ登ろうとする敵兵を斬り払って曹操を対岸へ逃がした(正史にも記述がある)というからある意味化け物である。その後もこの戦いでは多くの敵兵を打ち倒し、馬超とは半日にわたる(途中から許褚が上半身裸になって)一騎打ちを演じたりもしている。…のだが、どうやらこの馬超との一騎打ちというのは演義の創作のようである(後に張飛との一騎打ちで打ち負かされて兵糧を奪われる、というのも同様)。

そもそも正史だと記録に残っている一騎打ちというのは「孫策vs太史慈」「関羽vs顔良くらいしか見当たらない*3】。一騎打ちというのはある意味三国志の「華」のような場面だが、正史を読むと実際はほとんど行われていなかったようにも見える。呂布なんか一騎打ちどころか「1vs2典韋・許褚)とか「1vs3張飛関羽劉備ハンデ戦(?)で戦うシーンが有名だがあれも全部フィクション。そもそも「反董卓連合軍との戦い」が正史と演義とで相当差異があり、正史だと呂布はこの戦いではほとんど出番がなく、関羽張飛の活躍もない華雄を討ったのは正史だと孫堅)…という以前にそもそも彼等は連合軍に参加すらしていなかった(その頃の劉備公孫瓚の伝手を頼って平原国相の地位【*4】に就いていた)ようである。

また前述の「潼関の戦い」についても戦場での邂逅があったわけではなく、曹操馬超が対話をしている時に曹操の傍らで許褚がずっとにらみを利かせていた(馬超がひるんでいるようだった)という。両者の一騎打ちはこのシーンを面白そうに改編したもの、と見るのが妥当だろう。演義での許褚は初登場時に典韋と一騎打ちをしている(それを見た曹操は「あれほどの男、殺すには惜しい」と罠を仕掛けて捕らえ、配下にしている)が、正史だと「自警団(みたいなもの)の長を務めていたが、曹操が淮南・汝南を支配した時に帰順した」となっており、やはり一騎打ちをした形跡は見られない。一方で正史だと「片手で牛の尻尾を掴んで引きずった」との記述もあるが、それはそれで本当にそんな事ができたのかは疑問が残る(一口に牛と言ってもサイズは様々だろうから日本人が想像するような乳牛肉牛よりも小さい牛だったら本当に引きずったのかも知れない。…それでも常人離れした怪力なのは間違いないが)。

 

しかし、正史に記述がなかったからと言って軽々に「当時は一騎打ちがレアだった」と決めつけるのも正しい考察とは言えない。実際のところは「単に記録に残っていない」だけで、案外結構な数の一騎打ち(またはそれに近いもの)があったのではないだろうか。

その根拠(?)として、当時の武将には「自ら陣頭に立って突撃する人が少なくなかった」という事。いつの時代でも大将が最後尾でふんぞり返っているよりも最前線(に近い場所)にいる方が兵が奮い立つ、というのがあるし、正史でもそういう描写は結構ある(もっとも孫堅などはそれが原因で討死した可能性もあるのだが)。また当時の兵士(つまり漢民族の平均身長は当時の食糧事情とか黄巾の乱のような民衆蜂起が起きるくらいだから「良かった」わけがないからかなり低かった可能性が高く*5そんな中で集団の小競り合いをするくらいなら(それこそ「無双シリーズ」のように)デカい大将がゴツい武器を振り回しながら突進する方が「効率的」だった(よほど訓練された兵士でもなければ恐れをなして逃げ出す)ように思う。現代で喩えるなら「小学校高学年くらいの集団に向かってブルーザー・ブロディがチェーンを振り回しながら突進する」ようなものだろうか(喩えが古すぎるわ)。…現代でそんな事をやったらこの上なくシュールな図式になってしまうが、当時の戦はそんなのが多かったと思われる【*6】。そして双方の大将が先頭に立って武器を振り回していたら当然大将同士の邂逅(つまり一騎打ち)も頻繁に起きていただろう。前述の孫策vs太史慈」「関羽vs顔良」もその流れの中で発生したものっぽく、少なくとも「我は○○だ、いざ尋常に勝負せよ」と最初から一騎打ちに持ち込もうとした戦いはほとんどなかったのではなかろうか。ぶっちゃけそうやって名乗り出てきた相手には「皆で矢を射かける」方が合理的だし【*7】。

 

そもそも正史だと(他人の『伝』の中に)一瞬名前が出てくるだけでその後の動向などは不明」という人物が多く(そういう人は生没年や死因だけでなく「字も不明」というのがほとんど)そういう武将が記録に残っていない一騎打ちをしていた可能性は普通にあり得る。例えば袁術配下の武将紀霊もその一人で演義だと関羽と一騎打ちして互角に渡り合った」となっている(けど後に張飛に瞬殺されているので強さがイマイチわからない)が、正史だと劉備を倒すために出兵した、くらいの記述しかない【*8】。劉備が蜀を取る過程で配下になった厳顔・呉蘭雷銅も同様で、厳顔は張飛に捕らえられた時のやり取り(毅然とした態度に張飛が感服した)しか残っておらず【*9】、後2人は漢中攻略戦で名前が出てきたかと思うといきなり戦死しており、出自が全くもってわからない(「元劉璋配下」であったかどうかの記述からしてない)。馬超の従兄弟の馬岱諸葛亮の死後に魏延を討った」としか書かれていないし、張飛の子の張苞に至っては「長子苞、早夭」と漢字5文字(長男の張苞は早くに死んだ)の記述があるのみ。ハッキリしているのは張遵という息子(蜀が滅ぶ際に戦死)がいたので「少なくともそれくらいの年までは生きていた」事くらい。これらの武将(三國志シリーズだといずれも武力が高めの設定になっている)が正史の記述にないところで一騎打ちをしていた可能性もないとは言えない*10

 

ただその一方で三国が台頭する頃には「兵の訓練度も上がってきている*11だろうから、「ゴツイ大将が陣頭で強そうな武器を振り回す」という戦いも減っていった可能性がある。そうなると「やはり一騎打ちは(特に赤壁の戦い以降は)レアだった」という結論にもなる(正史に記載がある一騎打ちも三国が台頭する前の話だし)。

 

…結局のところ「結論は出ない」話になってしまった。

*1:気合の入った相撲ファンなら御存知だろうが、来場所の番付は本場所終了から3日以内に実施される「番付編成会議」で決まるが一部の「事前準備が必要な番付(横綱大関十両。後2つは「再昇進」も含む)」以外は正式発表までは「家族に話すのもNG」なトップシークレット(だと行司がインタビューで答えていた)なので部外者としては999.999‰確実な事象でも「決定」と書くのはヤバい(あらぬ疑いをかけられる可能性がある)。…のだが、実際は一部のマスコミは事前に知っているという(正式な番付発表日時とほぼ同時に報道しているので。さすがに「フライング発表」したら問題になりそうだが)。

*2:ただ「横山三国志」だと許褚は比較的スリムな(同僚の典韋の方が恰幅がいい)デザインになっている。同じく肥満体だったと言われる董卓(誰かが死体のヘソに松明を挿したら数日間燃え続けた、なんて逸話がある)についても所謂中肉中背なスタイルになっており、「横山光輝はデブを書くのが苦手(嫌い)だった?」なんて邪推をしたくなる。

*3:演義だと文醜関羽が一騎打ちで倒した事になっているがそちらはフィクション(どうやら顔良を倒した時点で関羽曹操の陣を去っていたらしい)。

*4:中国各地の「郡」の中で『王(皇帝の一族)』が統治する郡は「国」と呼び、その『王』の代わりに政務などを行う人を『相』と呼んだ(王がいない「郡」を統治したのが「太守」)。つまり「太守」と「相」は事実上同じ(現代日本だと都道府県の知事みたいな)役職である。

*5:日本の戦国時代の男性平均身長が157cmくらいだったと言うので、おそらくそれ以下だったと思われる。

*6:呂布の容姿は一説には身長9尺(2m以上)と言われているが、呂布の出身地は今で言う内モンゴル自治区にあたるので「漢民族以外(モンゴル系)の血が濃く入っていた」可能性が高く、それ故規格外のデカさ&強さにも説得力があると言える(もしかしたら常軌を逸したような裏切り行為も遊牧民の血が為せる業?だったのかも知れない)。

*7:演義だと張魯麾下にいた頃の馬超張飛を挑発して一騎打ちを挑んでいる(それを利用して「諸葛亮の策で」馬超を配下にしている)が、正史だと張飛との一騎打ちも諸葛亮の策もないまま馬超が自ら劉備に帰順している。

*8:両者の間に呂布が入り「私の射た矢があそこに立てた戟に当たったら『天意』だと思って戦いをやめよ」と仲裁しようとした(そして見事矢を当てて休戦させた)シーン。如何にも作り話の匂いしかしないエピソードだが正史や裴注にも記述がある。

*9:「老将」のイメージが強い彼だが正史にはそのような記載はなく(おそらくは「劉焉(劉璋の父)の時代から仕えていた」事から、呉三代に仕えた程普や黄蓋のような古老の宿将、というイメージなのかも知れない)、後に黄忠と組んで戦ったというのもフィクション。

*10:馬岱は「魏延を討った」事から相応の武勇を持ち合わせていそうだし、少なくともその時期まで(馬超と一緒に劉備に下ったとしたら「蜀の武将として最低でも20年くらい」)は生きていたわけだから一騎打ちをする機会は何度もあったように思われる。

*11:別の見方をするなら「兵の鍛錬を怠るような国は生き残っていない」。

「法律上舟券を買えない人」の真相?

以前「法律上舟券を買えない人」の話を書いたが、先日野田昇吾(埼玉西武ライオンズの投手からボートレーサーに転身した選手)のインタビュー記事を見てトンデモナイ(?)事実が発覚した。

 

3親等まではレース場に入れないんです。

 

…これが部外者のネット民の発言だったら全く信用しないが、現役のレーサーがこう言うのだから嘘ではないだろう。

ともあれ世俗に言われている噂の一部が本当である事は判明したが、以前も書いたようにモーターボート競走法」にはそんな規則はどこにも書いていない。…じゃあ何故ダメなのか? …視点を変えて(?)考えるとアッサリと(というか呆気なく?)理由が推測できる。つまり

一般財団法人日本モーターボート競走会」の内規

「3親等まではレース場に入れないんです。」と決まっているのだろう、と。一般企業で言うなら会社ごとに「社則」というのがある(一方で労働基準法などの「国が定めた法律」も守らないといけない)のと理屈としては同じ事だろう。なので「3親等以内の人がレース場に入る行為」は「法律では」裁かれないが「競走会の内規によって」裁かれる、という事になる(どんなペナルティになるのかは知らないが)。

…そうなると「レーサーの家族は舟券を買えない」というのも内規によって決められている可能性が極めて高い。しかしこちらも3親等なのかそれとも違うのか、はわからない(もしかしたら公営競技ごとに投票不可の範囲が違う可能性だってある)。…気になるところだが、この手の「内規」なんてのは部外者が知るのは相当に困難な事なので自分の知識では「ハッキリとした事はわからん」のである。

 

「親等」というのはそれを日常的に扱う人(役所の人とか弁護士とか)でもない限り誰がいくつなのか分からない、という人はいると思う。自分は「0」として、まず配偶者を「1」だと勘違いしてしまう事もある。配偶者は「0」直系の親や子は1世代ごとに1増えるので「3親等」は「曾祖父母」「曾孫」にあたる。また兄弟姉妹は「1」ではなく「2」(以上、赤文字は自分がしていた勘違い)。なので甥や姪、伯(叔)父や伯(叔)母までが「3」になる、つまり「アウト」。従兄弟だと「4」になるので「セーフ」。姻族(配偶者の家族)の扱いまでは分からなかったが多分親族と同じ扱いではなかろうか。

…ふと思うのだが、3親等の職業を把握していない人というのは結構いるのではないだろうか(ぶっちゃけ自分は全然知らないし)。特に親子や兄弟の関係が「連絡先も知らない」くらい険悪だったら孫や甥の職業なんてまず知りようがない。しかしそんな関係でも「法律上は3親等以内」なのでその人がレース場に行ったり舟券を買ったりすると選手自身が「内規違反」になってしまう(可能性が高い)そのあたりはどのようになっているのかは非常に気になる。何せ「意図的に違反(入場や投票)を行って選手を内規違反(出場停止とか)に追いやれる」わけだから、そんな不穏分子がいたらとてもレースどころではない。まさかレーサーを続けるためにそいつを抹殺する、というわけにもいかないだろうし(70年間で「その手のトラブル」はほとんどなかったようなので何らかの手は打っていそうだけど)…

彩棋会2023年11月

札幌に初雪が舞った日に彩棋会(雪は日の出の頃には止んでいたが)。前回の彩棋会でナポリンは売っているけどシトロンってあまり売っていないよね」という話があったので、自分はそのシトロン(1.5ℓPET)を持参した(確かにあまり見かけない。ドラッグストアだとたまにある)。

「持参」というと、「自分が盤駒を持参すると(北村氏が用意した)盤駒が余る」けど「持参しなかった場合その盤駒が足りない」という事がよく起きる。今回は後者(参加者9人)だった。…今度からは極力盤駒を持参しよう、とこの日は言ったけど数日後には忘れていそうだ(笑)。

作品展に載せる作品を検討して次回の課題を決めて以下雑談、というのはいつも通りの流れ。次回の課題は「都詰」。昔あった「都新聞(今は合併されて東京新聞)」に都詰の作品が載っていた事があったとか何とかいう話(うろ覚えです)からこの課題に決まったっぽい。ちなみに案の定というか、「ヤン詰に作品出すならこっち(彩棋会)にも作品作ってくれよ」と皮肉を言われた(笑)。その拙作、意外と…(ヒントになる可能性があるのでこれ以上書けない)

それを聞いた自分は適当に駒を配置する。ポリシーは「初形に自玉が55にいる⇒双方の玉が動いて最終的に玉方の玉が55で詰め上がる」。…原理としては不可能ではなさそうなので【*1】、原理図みたいのを並べてみたところ他の参加者の「何か」に引っかかったのだろう、本格的な検討が始まってしまった。この日は「柿木があったら多分作れる」という結論(?)になったが(気が付くと盤面に20枚くらい駒が並んでいた)、世の中には自分がシャレで(?)言ったモチーフをあっさりと形にしてしまう強者が沢山いるので、次回の彩棋会でどうなっているかちょっとは楽しみ。

彩棋会の話題の中に「参加回数上位者」「作品展掲載数上位者」の話。自分はこっちに戻ってきて(=令和になって)からの参加なので当然少ないわけだが、「作品掲載数」は「道外からの参加である岩本氏が2位タイ」という奇想天外な(?)データが残っている。それも課題に合致した立体曲詰をいくつも作っているのだから…

2次会には6人参加。エルプラザの目の前にある居酒屋にて。「もし札幌で全国大会をやったら2次会はここでできるかな?」という話が出てきた(50人くらいは入れそうなので「貸し切りにすればできそう」という結論に)。「生牡蠣1個100円(+税)」と暖簾が出ていた(北海道だと道東の厚岸あたりが有名な漁場)が、「何かあっても自己責任」という事で*2手を出す人はいなかった。自分は子供の頃にカキフライを食べて「あたった」事がある(カキフライであたった、なんて相当「ハズレ」だったのだろう、という話になった)ので、それ以来「貝類全般」が怖くて食べられない。シーフードヌードルに入っているホタテはギリギリセーフだが生のホタテ、みそ汁のアサリやシジミなどの定番料理は全部ダメ。もっとも牡蠣がなくても定番の海鮮料理には事欠かないのだけど。

岩本氏は最終の飛行機に間に合わせるために18時くらいに「〆の海鮮茶漬け(喩えではなく本当にそういう名前)をかきこんで退席された。この茶漬けに関して店とちょっとトラブル(?)があったのだが、佐藤氏が「道外から来ている方だから最後まで楽しんでもらいたいので」と店側を説き伏せて(?)いる。…結果としてそれで良かったと思う。

今でこそ発覚したら大問題になっているが、かつては「未成年での飲酒」はそんなに珍しくもなく、また今よりは随分と寛容だったようにも思う…という話にもなった(将棋とは全然関係ないな)。「成人は18歳なのに何故酒は20歳なんだ?」とまるでどこぞの酔っ払いみたいな話にもなってみたり、その流れで自分が「レースの前日にアホみたいに飲んで(正確には『飲まされて』)レース当日の朝にゲーゲー吐いた」というエピソードを披露したりもした(若かったんだなぁ…)。2次会のさなかに竜王戦が決着しているが自分は全く興味なし。

 

今回も道外から3名の参加があったという事で、彩棋会への参加を促す(こっちに来たらこんな旨いものが食えますよ、という)アピールも引き続き。一方で自分は「こっちから道外の会合に参加するプラン」も出してみたり。…もっとも自分の場合「ボートレースがメインで会合はおまけ」という事になりそうだが、可能性としては以前の記事にも書いた「5月の多摩川オールスター」「10月の戸田ダービー」「7月の全国大会」のどれかだろう。ただし前2つは「最終日の前日(土曜日)に詰工房が開催される」という条件付きで(これを書いている時点では24年4月までしか決まっていなかった)。また全国大会に関しては現時点で情報(場所はおろか開催日時についても)が全く出ておらず、「それだったら7月じゃなく(少しは涼しかろう)9月の3連休にやったらどうだ?」「あるいは11月初旬の3連休(3日が日曜日なので4日は振替休日)は?」という話も出てきた。後者だとダービーの翌週になる。…長期滞在は予算的に苦しいよなぁ、ってやる気なのかい(笑)また「香龍会に」参加するとしたら、という話もしていて、これも以前書いたが「午前の丘珠発なら13時くらいに中村生涯学習センターに到着できる」「日帰りはかなりハード(多分中座する事になる)なのでどこかで1泊」。ホテルは名古屋市内で探すより隣の市で探す方が(往復の交通費を含めても)安上がりだったりする。香龍会の日時が決まれば早割で安く往復できるので…(この日の3人はそれぞれ「日帰り」「前泊」「後泊」とパターンがバラバラだった)

 

次回は来年3月(細かい日時は未確定)、作品展課題は「都詰」。

…自分はその前にエルプラザで落語会(15日、「権太楼たっぷりの会」)。何回エルプラザに行けば気が済むのだろう(笑)。

*1:後で思い出したが、パラの中学校に「その反対」、つまり初形で玉方の玉が55にいる⇒詰め上がりでは自玉が55(相手玉は自玉の初形位置)にいる、という(確か作品のタイトルが「下剋上」)作品があったと思う。

*2:店のメニューにも「最善の注意は払っていますが、『それでも何が起こるか分からない』のでご理解の上でご注文下さい」と注意書きがあったくらい。

消える資格

自分はレーシングカートの国際ライセンスを保有している。…レースにはもう10年以上出ていないので持っていても使い道は全くと言っていいほどないのだが、保有者はそんなに多くないものなので【*1】、言わば「ネタ」として毎年更新してきた。その国際ライセンス、2025年から更新には所定のレース出場実績が必要になった。つまり

国際ライセンスのペーパードライバー(?)が認められなくなる

のである。

カートライセンスのシステムは何度か変更されている。ごく最近だと2022年にそれまでは「国際A・B・C・リストリクテッド(制限付き)・ジュニア(14歳以下)」の区分が「国際E・F(14歳)・G(13歳以下)に変更されている。つまりそれまでのABCがEの1つに一元化されたわけだが、JAFの資料によると「1995年までは『国際セニア』『国際ジュニア』の区分だった」ので、27年前の区分に戻ったようなものである。また国際ライセンスの更新も所定の出場実績がない場合(日本の場合)「国内A」まででしか更新申請できなかったのだが、いつの頃からか「国際Cに限っては出場実績なしでも更新申請ができる」ようになった、言うなれば「国際ライセンスのペーパードライバー」になる事ができた(ので自分はカートをやめた後でも「国際C」の更新を続けられた)わけだが、それも事実上昔の状態に戻る事になる。

 

前述のように「ネタ」とは言え日本人では500人くらいしか所有していないレアな(?)資格だった(勿論履歴書にも書いてきた)わけで、上記の通知を受けたときには

これがなくなったら今以上に『ただの人』なってしまう(「国内A」ではネタにもならない)

という悲壮感(?)に包まれたものである。JAFとしては「ライセンスを発給するほど赤字になるとは思えない*2ので、「国際ライセンスのペーパードライバー」は(カートでなくても)むしろ歓迎すべき存在のように思えるが、国際ライセンスに関する要綱はCIK国際カート委員会、要はカート競技の世界的元締め)が決めたものが世界共通のルールになるので、「余計な決定しやがって」とJAF(や他の国のカート競技を統括する団体)は思っているかも知れない。…そう言えば「資格とは金の亡者が金儲けのために作り出したもの」なんて事を言った人がいたような(…誰だっけ?)。

無論「所定の出場実績」を満たせば今後も国際ライセンスを所持する事はできるのだが、自分にはレースに出るための金も時間もないし、仮に両方あったとしても「体がついていけない」。中には40代~50代でも第一線で走っている人もたまにいるが【*3】、10年以上のブランクがある自分にそんな芸当はまず無理ですから。

 

カートをやっていたおかげで自分はモータースポーツの見方が「普通のファン」とはちょっと違うのかも知れない。例えば今のF1で行われている「スプリントレース」、土曜日に100kmほどの距離を走る決勝とは別のレースだが、カートの場合「予選もレース」が当たり前なので【*4】、「コース上での抜きにくさ」を除けば全く違和感を感じないし(もっともその「コース上での抜きにくさ」故に不評だったりするようだが)、一時問題になったチームオーダー(エースドライバーにチームメイトが順位を譲る、とか)も、ヨーロッパでは「チームオーダーはカートのチーム内にもある(言い換えるなら「レースの世界にはどのカテゴリーでも『ドライバーの序列』が空気のように存在する」)という話を知っていた自分は「これがヨーロッパのやり方なんだよなぁ」と妙に納得しながら(半分以上は「呆れながら」)見ていたものである。

 

…とりあえず自分が「国際レーサー(?)」でいられるのは来年いっぱいまでのようである。自分は別に「資格マニア」ではないが、やっぱり何だか寂しいなぁ… もしかしたらまたライセンスの更新条件が変わる可能性もあるが、その頃にはおそらくライセンスを更新していない(「国内A」を持ち続けるつもりはない)だろうし、下手すりゃ生きていないかも知れないし(笑)。

*1:JAFの資料によると2022年のカート国際ライセンスの発給数(=保有者)はジュニアも含めて549人。

*2:国際Eの新規・更新料は年間8,400円、国内Aだと3,600円(どちらも税込)。事務手続きの手間に差がある(国際ライセンス所持者のリストをCIKに提出しないといけない、とか)かも知れないが、それでも「国際Eライセンスを申請してくれた方がJAFは儲かる」ように思われる。

*3:日本では「カートの神様」と呼ばれた李好彦という人が50歳くらいまで全日本の最上級クラスで走っていた記憶がある。ちなみにこの人はレーシングドライバー国本雄資の伯父にあたる。

*4:レースの規模にもよるが、国際レースだと予選のグリッドを決める「タイムトライアル(方式はよく変更される)」→「予選レースが3レース」→その総合成績を基に「準決勝」→「決勝」(シリーズ戦の場合「決勝1」→「決勝2」)、と1つの大会で「5レース」走る事が多い。