7月11日。道央は雨。局地的にJRが運休するほどの大雨が降ったようだが、自分の旅程には影響がなかった。
予定通り成田に飛んでそこから総武線快速→総武線各駅停車と乗り継いで両国まで…しかしノンストップでそれを実行すると1時間ほど時間が余る。そこでいったん両国をスルーして「千駄ヶ谷」まで。新しい将棋会館とやらを一目見ておくことに。…まず千駄ヶ谷駅が自分の記憶と大きくかけ離れたリニューアルされている。東京オリンピック(1回目)のために作られた臨時ホーム(だったと思う)が新宿方面のホームに、旧来のホームが秋葉原方面のホームになっている。これにより上下線で開く扉が異なる(新宿方面=進行方向左、秋葉原方面=進行方向右)という珍しい作りになったわけだが、ホームの大規模改修を行った駅の特徴、と言えそうだ(例えばJR原宿駅も同様、札幌市営地下鉄南北線さっぽろ駅も現在改修工事中でこんな感じのホームになる予定)。千駄ヶ谷駅の場合すぐ隣(北)を走る中央線の存在も影響していそうだし。…それにしても旧ホームにあった大山名人書の「王将」の石碑はどこに行ったのだろう。あれがないと千駄ヶ谷という感じがしないのだが。
駅から将棋会館まで「近くなった」、関係者出入口と一般出入口(売店や道場など)が別になった(分ける事ができた、というのが正確だろうか)、などメリットも多いようだが、個人的には不安な点も感じる。…少なくとも自分に(新将棋会館をどのようにするか、の)投票権があったら今の「テナントに入る」案には絶対投票しなかったと思う。
売店のサンプル盤駒に超簡単な詰将棋を並べて(詰キストの性、なのかはわからない)両国に戻る。…札幌と気温差が10度くらいあると少し外を歩くだけでも異様な暑さを感じてしまう。駅から徒歩7分くらいのところにある「第一ホテル両国」が会場。5階の宴会場「清澄」には開始前から多くの参加者、関係者、そして棋士の姿が。もちろん森下九段(会の前日=7月10日に還暦となったがとてもそんな風に見えない)や島九段の姿も。だが森下九段は急用で席を外さないといけなくなったらしく(そんな感じに見えただけなので真相はよくわからないが)、当初は最後の挨拶を担当するところを開始時の乾杯の音頭を取る役に変更となった。とりあえず自分は「終わり次第すぐに札幌に帰らないといけない(帰りの挨拶ができないかも知れない)」旨を断った上で挨拶を行っている。
他には藤井猛九段(今回参加の棋士の中で彼だけ服装がとてもカジュアルだった)、深浦康市九段、斎藤慎太郎八段などとも歓談できた。藤井九段には看寿賞のお祝いを述べた上で「扇子」を購入した(詰キストに大いに自慢して下さい、と励まされ?た)事を報告し、12年前の両国イベントでの「予言」について少し話させていただいた。深浦九段とはイベントでは会っていないが、渋谷の東急将棋まつり(この名を出した時深浦九段は「懐かしいですね」と仰った)で著書に揮毫していただいた事、この日の指導対局で森下九段に教わるくじを引き当てた事(以前にブログで書いた)、などを。
齋藤八段と言えば…今更言うまでもない(笑)。まずは「看寿賞おめでとうございます」に始まり、その「王位継承」にまつわる逸話なんかも聞かせていただいた(SNS上に書くのはやめておこう。全国大会で同じ事を話される可能性もある=ネタバレ防止にもなるし)。最後は「次は升田幸三賞ですね」と無茶ぶりしてみたり(内藤國雄九段、谷川十七世名人、藤井猛九段が両方受賞している)。
棋士にまつわる神話(?)として時折聞かれるものとして
棋士は記憶力が抜群に良い
というのがあるが、あれは文字通りの神話、ぶっちゃけ嘘(穏便に?言うなら過大評価)だという事が今回のイベントでもハッキリした。まず藤井九段の「予言」についてもまず「言ったかどうか」の記憶が曖昧だったし、また「そう考えた理由」もあったが「もう忘れちゃった」と言われた。斎藤八段も「不意に詰将棋のアイデアが浮かぶ事があるがすぐに忘れてしまう事が多い(のでアイデアが浮かんだら極力メモを取るようにしている)」と仰っているので、棋士が非人間的な記憶力を持っているというのは文字通りの「神話」に過ぎないのである。無論将棋(重要な定跡とか)に関する事については抜群の記憶力を持っているだろうが、一般人でも「長年続けてきた自分の仕事(専門知識)」に関しては抜群の記憶力を誇っているので、棋士になる人の記憶力は特別、とはならないだろう。
この日のイベントに参加できなかった棋士の挨拶も映像で流された。藤井聡太竜王名人、谷川浩司十七世名人、渡辺明九段など。…どうでもいいけど何故渡辺九段の収録は「東京競馬場のスタンド席」だったのだろう(このイベントにおける最大の謎)。
順番が前後するが、意外にも(?)感謝の会では酒類も提供された。最初に目についたのはビールだけだったが、別の場所でそれ以外のものも提供されていた。とは言え痛飲すると帰路に支障が出かねないのでハイボールと白ワインを一杯ずつにとどめた(実際これ以上飲んでいたらいろいろな意味で「やばかった」可能性がある。例えば帰りに飛行機の中とか)。
クイズイベントや花束贈呈などを経てほぼ予定通りに19時頃に閉会。本当ならちゃんと挨拶をしたかったのだが既述のように「終わり次第すっ飛んで帰る(羽田空港に向かう)」ので記念品【*1】をもらって両国駅までフゥルダッシュ…したのはいいが「そういう時に限って搭乗予定の飛行機の出発が遅れる」のが世の常である(と言っても今回は5分くらいだったが)。加えて空港から札幌まで向かう快速エアポートも定刻から10分以上の遅れとか。
東京モノレールを使ったのはそれこそ「前回がいつだったか全く覚えていない」くらい久々。今はサンリオとのコラボで「キキ&ララ モノレール」が運行されているが、車体を撮影する時間は全くなかった。
画像についてはTwitter(一部リンク有)を参照の事。
*1:扇子と「サクマドロップ」。席主の「佐久間」氏にちなんだものに違いない(缶のラベルにセンター内の写真が使われている)が、これを考えた人は絶対天才だと思った。


