DJカートン.mmix

「新しい理論は常に正しい」という考え方が一番正しくない。

絶対にあってはならない「フィクションを超越」

銀河英雄伝説では西暦2039年に「13日間戦争」と称される核戦争が勃発というストーリーになっている。

その当事者は「北方連合国家(ノーザン・コンドミニアム、略称『NC』)「三大陸合州国ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユーラブリカ、略称『USE』)と呼ばれる連合体となっており、それぞれにどの国が加盟しているのかは明記されていない(というか実名を使うわけにもいかなかったと思う)が、その名称と当時の情勢(つまり核を保有する大国)から鑑みてそれぞれアメリカとソ連(この話の記述がある本編第6巻の初版は1985年10月=ソ連崩壊前)が主導する連合体だと思われる【*1】。そして前述の「13日間戦争」とその後の「90年戦争」とで地球の総人口は10億人ほどにまで減少した、となっている。

これらはフィクションの話だが、今の現実世界も「今すぐにでも核戦争が起きるんじゃないか」というくらい事態は切迫している。ちなみに前述の「13日間戦争」は勃発した理由に触れられていないが、今地球上で核戦争が起きたとしたらその原因は誰でも答えられる。

最近は「フィクションを超越した存在」が流行(?)しているが、こんな事までフィクションを超越(15年くらい早く実現)されたら全くもってシャレにならない。…そもそも超越とか以前に実現する事自体がシャレにならないのだが。

 

少し前にゼレンスキー大統領が「この戦争は数十年続く可能性がある」と言っていたが、これはぶっちゃけ「少なくともプーチンが生きている間はこの戦争は終わらない(「年齢的には」あと数十年生きる可能性があるから)、そして「この戦争を最速で終結させる方法はプーチンに死んでもらう事」と言っているようなものだろう【*2】。

当人もそれを知ってか最近は表舞台にほとんど(あるいは全く)姿を見せず、影武者を多数用意した上で「本物」はどこぞの地下シェルターに身を隠しているという専らの噂。ちなみに(卑劣な)為政者が地下シェルターに隠れている、という話は銀英伝にもあり(この手の話はどこにでもありそうだけど)、攻める側は力ずくの攻撃が無益とわかると「用水施設を破壊し、シェルター内に大量の水を流し込んで中にいる人を溺死させる」という方法で攻略した、とある。「プーチンさん家」がどういう構造なのかは知らないが、こちらも最終的にはそういう方法で攻略する事になる(毒ガス攻撃は対策されている可能性が高い)のかも知れない。

*1:どちらがどちらなのかは不明(OVAを見たら分かる可能性もあるかも知れないが…)。名称的には後者がアメリカっぽいが、原作では前者がアメリカであるように読める箇所がある。ただ原作の「オリジナル(文庫版とかでない、最初に出たもの)」には明らかに辻褄の合わない記述(「帝国」と「同盟」を間違えている、とか)がたまにあるので、もしかしたらこれもその類という可能性も…?

*2:ロシア国内にプーチンの遺志を継ぐ人がいたらその死後も戦争が続く可能性はある(別の言い方をするなら「暗殺するメリットがあまりない」)が、この状況下でそんな人がいるとは考えにくい。

罰則強化の意味はあったのか?

前回「馬券を」当てたのはいつだったっけ? とツイッターに書きながら考えた。…考えた結果多分「2019年のスプリンターズステークス」だろうと思った。…実に3年8か月ぶり。もしこれが「毎週買っていて」の結果だったらそれこそ表彰ものの的中率だが、札幌に帰郷後は「年に1回買ったかどうか」というくらい競馬(馬券)と疎遠なのでこれだけ間隔が空いていても不思議ではない。UMACAも一定期間(確か5年)未使用だと失効してしまうので「気が付いた時に」使っとこう、くらいの感覚でしかない。…とりあえず万舟程度では「何か」にはならない*1】(笑)

 

第90回日本ダービー当日に第50回ボートレースオールスター勝戦。前者はよう分からん(笑)。後者は史上5人目の女子SGファイナリスト(倉持莉々)が誕生。準優勝戦は展開の利もあっただろうが、それを突けるだけの足は節間通して上位級だったので3号艇でももしかしたら、があるかも知れない⇒結果は3着。4(深谷知博)が相手の中心だったようで1-2-3決着ながら2,390円となかなかの払戻。自分は1-○-3の買い目が引っ掛かった事でトータルちょっと(1000円未満)の黒字。…言うまでもなく「何か」にはならない(笑)ちなみにオールスター優勝戦3着は賞金が1150万円とLCの優勝賞金(1200万円)とほぼ同額。これによって倉持莉々は一気に女子獲得賞金ランキングのトップに浮上(する見込み)、地元QC(東京支部だけど出身地は茨城県)がほぼ確定となる銅メダル*2】。

 

そのオールスターは「SGの準優勝戦・優勝戦のF罰則がこれまでの2倍」になってから初のSGとなったわけだが、その「最初の」レース(土曜日10R、3レースある準優勝戦の1つ目)で早速Fが発生してしまっている。…やっぱり出場停止期間を増やしたところくらいでは抑止力にはならないようだ。何でも今回から「準優勝戦が全レーススタート無事故だったら特別手当(SGは15万円)が準優勝戦出場選手18人に支給される」そうだがFがあったので没収。つまりこれも抑止力にはなっていない。

むしろ「誰かのFを見た事」が抑止力になる、という事が往々にしてある。これまでも準優勝戦Fや(5艇以上のFによる)レース不成立があった後のレースのスタートが慎重になる事はいくらでもあった。いつだったか「節間2回の全艇F」が起きた時は(他のレース場に申し送りが渡ったのか)他の場でもスタートが慎重になっていた、なんて事もあった。今回もそれ以降の準優勝戦はスタートが慎重になった  というか12Rはスロー勢が凹みまくっていた  が、そもそも「既にFが出た後」なのでフライング撲滅とはならない。

 

今回の取り決めについて当のレーサーはどう考えているのか。「マクール(専門誌)」にインタビューが載っている(一部をHPで読めた)が、肯定的にとらえている人はほとんどいないようで、多くは「レーサーによって罰の重さに天地ほどの差があるので不公平」と感じているようだ。何と言ってもオールスターを優勝した石野貴之が優勝インタビューで「面白くないですね」「(ペナルティの差が個人個人で大きいので)良くないと思う」と述べている。

つまりたまにしかSGを走らない選手だと1~2年SG出禁を喰らっても大した影響がないのでここぞとばかりにスタートを踏み込む可能性はある(今回はオールスターなのでそういう選手はいなさそう)。それでレースが荒れる(外からの大まくりで大万舟になる)だけならまだいいが、ボートレースの場合その踏み込んだ選手につられて他の選手もスタートが早くなり結果として集団Fが発生、という事が時々起きる*3なので今回の罰則強化によってかえって「もらい事故(による集団F)」が発生する確率が高まった可能性がある【*4】。

また業界の人気だけでなく選手のモチベーションへの影響が大きい、と見る人もいるようで、表現を借りて例を挙げるなら

日本シリーズで危険球退場となった投手は今後2年間ポストシーズンクライマックスシリーズ日本シリーズおよびオールスター出場禁止

なんて罰則(を下す業界)に理解を示す人がどれだけいるというのか*5】。またそういうペナルティを受けた選手のモチベーション(目標)はどこに行ってしまうのか。最悪の場合モチベーションを見失って「八百長に走る選手」や「自殺してしまう選手」が出てくるんじゃないか、とさえ思う。

 

こういう事は得てして「楽観している時に限って最悪の結末になる」ので、この件についても最悪の結末=選手の八百長や自殺が起きる前に手を打つべきではないか? 競走会は前述の発言についてどう思っているだろうか。たかが選手ごときが」などと宣う物質ではない事を願いたいが…

*1:自分の買い目の「ハイマックス」は3000倍(30万円)を超えていたのでそっちだったら「何か」になっていたかも知れない。

*2:比喩ではなく(以前も記事に書いた)銅メダルが授与されている。銅メダルだけど中央部(「SG」の文字が彫られている部分)は純金。

*3:だからその要因になりやすい+.05以上のFは「非常識なフライング」として通常のF以上のペナルティが科されるようになった。

*4:中でも「たまにしかSGを走らない選手=一般戦メインの選手」でも出場資格を取れるクラシック(年間6回優勝すればほぼ当確)とダービー(年間勝率7.20くらい=平均「2.4位」ペースで行ければボーダー圏)が「危ない」かも知れない。

*5:例えば佐々木朗希のような選手がこの処分を受けたらそれこそファンの暴動が起きるんじゃないか? と思ってしまう。

太鼓の達人は人種差別ゲームだ!・・・?

太鼓の達人」というゲームは登場から20年以上経過しているそうだ。登場した当初は「すぐに消えそうなゲーム」という印象だったので意外にしぶとい(?)。

ゲームそのものは画面に流れてくる「面を叩く赤いノーツ」「縁を叩く青緑色のノーツ」に合わせてそこを叩く(「強く叩く」とか「連打する」なんてのもあるが基本はこの2つ)、というシンプルなルールであるが、

色盲色弱の人だとこの2種類のノーツ(色)の判別が困難である。

つまりこのゲーム(の開発者)は

色盲などという下劣な人間はこの高貴なゲームに触るんじゃねえ!」

と主張している、つまり

このゲームの存在は色盲色弱の人に対する差別である!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…と主張する人を(少なくとも自分は)見た事がない(笑)。

昨今はやたらと「差別(発言)」という単語を見かけるような気もするが、その数多ある「差別」の何%かはこれと同レベルの「屁理屈」じゃないか、と思えるものもある。無論到底看過しえない「差別」も少なくないが。

今は色盲とか色弱とか言わずに(そもそも前者は放送禁止用語色覚異常と呼ぶそうだが、「異常」という単語を使っていたらかえって対象者を馬鹿にしている差別用語である)ような気がする。なのでここでは便宜上「色弱」あるいは「色盲色弱」という表記をする。大体呼び方を変えたからと言って症状が軽くなるわけでもないし、昨今では「肌色」という名称までもが差別用語のような扱い(使用の自粛)を受けており、ここまで来ると色弱の人のほうがよっぽど「健常者」ではないかと思いたくなる。そしてそうやって「臭い物に蓋をする」人のほとんどは「大便器の表面と同レベルで菌が付着している」とも言われるスマホの画面を平気で触りまくっているのだから不思議である。

 

先ほどの太鼓の達人の話について、通常の色覚(と言っていいのか?)を持っている人には分かりにくい(あるいは全く分からない)感覚かも知れないが、色盲色弱の人というのは「異なる2種類の色を識別するのに時間がかかる」のである。例えば信号機の黄色と赤色が瞬時に判別できなかったり*1パトライトの黄色と赤色が瞬時に判別できなかったり。「瞬時に」なので落ち着いて(時間をかけて)見れば色の違いは判別できる(どのくらいの時間を要するかは「色の近さ」が近いほど長くなるし、色弱の度合いに因ると思う)のだが、「赤いノーツ」「青緑のノーツ」も同様に普通の人と比べると瞬時の認識が難しい。初心者向けの簡単な譜面だったらまだ確認する余裕がある(ノーツと一緒に「ドン」「カッ」の文字も流れてくるのでそれで判別する手もある)が、上級向けの高密度譜面でそんな余裕などあるわけがなく、言ってみればもはや「死刑宣告」である。

…これらは屁理屈などではなく、色弱である自分の経験則*2故に自分は太鼓の達人というゲームを極める(?)のはやる気とかの以前に「先天的に不可能」だという事を「初期型」をプレイした時点で悟った【*3】。同様の理屈で「SOUND VOLTEX」のアナログデバイス(左右に1つずつある「ツマミ」のようなものを回して演奏?する。ノーツの色は「青」と「赤紫」で結構近い色)もアウトだし【*4】、ぷよぷよ」なんかもダメ。実際「赤ぷよ」「綠ぷよ」を見(置き)間違えて全てが崩壊した瞬間に「俺にはこのゲームをプレイする資格がない」とスパッと引退(?)したものである。…そう考えると最近のゲームは色盲色弱者に対する配慮が全くと言っていいほどないよな、と感じてしまう。

 

…と、ここまでは「無理矢理言葉を絞り出した屁理屈」なのだが(笑)、太鼓の達人についてはそういった笑い話(?)では済まない要素(ローカルルール)もある、という事を最近知った。それはゲームの内容ではなく、簡単に書くと

上級者には非上級者からプレイの順番を強奪する権利がある

のだと言う(参照元)。

…ハッキリ言って悍ましさしか感じない。例えばどこぞのラーメン屋に行って行列ができていた時に、「俺はこの界隈のラーメン屋を全店制覇した玄人だ。だからてめぇら素人は俺に順番を譲れ」なんて主張を認める客がいるだろうか。そしてそのような言い分(わがままでしかない)が通用するラーメン屋があるだろうか。

音ゲーをする人には時折「おかしな奴」がいたりするが、これは「おかしい」なんてレベルではない。しかもそういう奴は1人や2人ではないというから凄まじい。少し前に「身長170未満に人権はない」とかほざいて叩かれたアホがいたが【*5】、それと同様でこいつらは自分が「選ばれた人間」だとでも思っているのだろうか。こういう人たちの事は太鼓の達人ならぬ

サイコの達人

とでも呼んであげたい【*6】。

もしBNE(バンダイナムコエンターテインメント)がこの事を「知っていて何も手を打っていない」のであればこれは最早「差別の容認*7と言ってもいいだろう。…そうなると結果として太鼓の達人は人種差別ゲームだ!」という主張は正しい、という事になってしまう。それこそ裁判を起こされているアレみたいに「さっさとこの世から消えてしまえ」と騒ぐ人が出てくるかも?

 

一応言い訳(?)をしておくと自分は「そっち側」の人間ではない。後ろで誰か待っていたら間違いなくその人に順番を譲るし、誰もいない場合でも周りを見渡して「よし、(待っている人は)いない!」という事を声を出して確認した上で連続プレイをするように心がけている(ただし「その場にいなかった人間」を待ってやるほどお人好しではない)。

*1:昼間だと「点灯している場所」で判断できるがそれができない夜間や「一灯式信号」の判別が困難である。最近だと赤の灯火に「×」が入っている信号機もあるらしいが、自分は実物を見た事はない。

*2:運転免許は持っているので程度はそれほど重くはないが、運転中に黄色のパトライトを見ても(赤ライトだと思って)「俺何かやらかしたか?」と思って焦ってしまう(笑)。

*3:「カッ」のノーツを菱形に(色以外の要素で認識できるように)してくれればまだ何とかやりそうだが、そういう変更は「自称上級者」どもに反対されてほぼ100%実現しないだろう。

*4:実際「反対側のツマミを回す」という「中~上級者には想像もつかないミス」を普通にやらかす。一応ゲームオプションで色を変える事はできるが、自分の場合「何色であっても大して変わらん」という自信(?)がある(笑)。

*5:そいつはその後しれっと「現場に復帰」したっぽい。どこで何をやっているのかは知らない(知りたくもない)が…

*6:ここでのサイコは「サイコパス(psychopath)」の省略形(「サイコ」と略す言葉は他にもいくつかあるので)。反社会的人格の持ち主を表す言葉で、日本では法律で精神障害者と定義されている。フィクションだと「異常犯罪者」として扱われる事が多いが、実際は犯罪を起こすかどうかは定義の要素ではない。日本語だと「精神病質者」。その主な特徴的性格は「冷酷(無慈悲)」「尊大(自己正当化)」「慢性的な嘘つき」「無責任」「ナルシスト」「良心の欠如」「罪悪感の欠如」など。ちなみに現在では「確立された治療法は存在しない」。

*7:念のために書くと「太鼓の達人が上手い人=特権階級」みたいな扱いをしている、という事。

新しい棋戦とレースを考察

将棋界では新棋戦「達人戦立川立飛杯」が創設、ボートレース界では新しいプレミアムGⅠ「スピードクイーンメモリアル」が創設される。

 

将棋界の「達人戦・・・」はぶっちゃけた言い方をするなら「シニア戦」。6月から予選が開始、本戦(8名)は11月末に立川市で実施(公開対局で全7局が2日間で指される)。以前実施されていた「富士通杯達人戦」は非公式戦だったがこちらはれっきとした(?)公式戦。出場資格は4月1日時点で満50歳以上の棋士(今年の該当棋士は54人、うち永世称号の呼称者・有資格者の4人は予選免除)

自分が最初に思ったのは

主催者が将棋に理解のある企業(法人)である事を願いたい

…随分偉そうな物言いだが(笑)、最近は藤井聡太ブームに便乗して儲けたろうか」としか考えずにスポンサーに名乗り出たとしか思えない企業が増えてきたなぁ、という印象が強いので(別にそういう「便乗話」は将棋界に限った話でもないが)、こんな事をやってたら将棋界は滅ぶよというような事をやらかすような企業には将棋界に関与してほしくない、なんて事を反射的に考えてしまう。今回(の主催者である「立飛ホールディングス」)に関しては多分心配なさそう、という気はするけど【*1】。

次に気になったのは「出場資格」。満50歳以上というラインは全然おかしくない。ただ、今の将棋界は「(AIの跋扈によって)60歳で現役を続けるのも困難になりつつある」という指摘があり【*2】、しかも「角換わりは死んだ」なんて事が起きる今の将棋界だから棋士の寿命」は今後もっと短くなる可能性は高い。そうなると「50歳以上の棋士が1桁」なんて時代が来るかも知れず、そうなるとこの達人戦が成り立たなく可能性もある。…ただこれは「出場資格の変更はいくらでも利く」なので【*3実質全く問題にはならない話だけど。

あと優勝者にNHK杯の本戦出場権が与えられるのかは現時点で言明されていない。新人王戦は対象になっている(同じ若手棋士棋戦でも加古川青流戦などは対象外)のでこちらも対象であるべきだとは思うが…

…とりあえず自分は森下九段が活躍してくれればそれで満足(笑)。

 

ボートレースの新しいプレミアムGⅠ「スピードクイーンメモリアル」略称は「SQ」が適当か?*4

令和6年度からの実施で第1回開催は令和7年(2015年)2月が予定されている(開催地は今年の6月末~7月上旬に発表されるだろう)。それに伴い2月開催の「レディースオールスター」は5月頃に移設の見込みで、2024年はレディースオールスターが2月(2023年度開催=第8回、びわこ)と5月(2024年度開催=第9回、開催地未定)の2回開催される事になる(SGのBAも含めてこの時のファン投票はどういう形で行われるのだろう、というのは気になる)。

出場選手の選出方法は

1.選考期間(第1回の場合は2023年12月1日~2024年11月30日)の各レース場の競走(2周レースを除く)において1着を獲得した競走のうち、最も速いレースタイムを記録した者(各場から1名、計24名)

2.各レース場から推薦された選手(各場から1名、計24名)

3.当該施行者の希望する選手(4名)

の計52名。「1人の選手が複数のレース場で最速タイムを記録した場合」「1つのレース場で同じ最速タイムを記録した選手が複数いる場合」などの選出方法は別途定めてあるが書くと長くなるのでここでは割愛。また選出除外となる条件(「事故率0.40以上」「出走回数100回未満」など)はLCやLAと大体同じようだ。

選考基準が「レースタイム」というのはある意味斬新というか意表を突かれた感じ。もし新しいレースの選考基準を設けるとしたら「1着の回数」ではないか、と思っていたから。そしてこの選考基準(のレース)は何も女子戦限定にする必要はない、とも思った。例えば各レース場から「地元支部選手の最速タイム記録者」「地元支部以外の選手の最速タイム記録者」の計48名+主催者推薦、といった選出方法のレースとか【*5】。

開催時期についてはベストかどうかは微妙だが少なくと「最悪」ではないと思う。何故なら

最速タイムが出るのは基本的に寒い時期

具体的には長くても3月くらいまでなので【*6】、例えば開催時期が8月(今のLCの時期、選考期間は5月いっぱい)だったとしたらスト2か月の選考期間に実質の意味がなくなってしまう可能性もある。今回の時期なら選考期間が11月いっぱいなので一応「ラストアタック」は可能である…が、上位の選手は月末がLCCなのでおそらくタイムアタックは望めない*7かも。

そういう意味では開催時期は5月か6月がベストなのかも知れない。これだと選考期間が「2(3)月いっぱい」になるのでそれこそ選考期間の最終日まで「タイムアタック」が白熱する可能性がある(もっとも「タイムを狙い過ぎてのフライング」が発生しやすくなるかも知れないが…)。ただし施設改善などでレース場が「長期開催休止」という事があると【*8結果として「タイムが出ない時期の(他場より1秒以上遅い)タイムが最速」なんて事も起きるかも知れない。…こればっかりは(選考期間締切がいつであっても)どうにもならないよなぁ。

出場選手の決定は12月初旬でQC発表の直後(あるいは同時)になると思われる。この場合、直前に(LCCとかで)FったとしてもF休みはQCかその次のレースの後(選手によってはBBCトーナメントの後)なので、F2(前期の未消化分を含む)でもない限りこのレースをF休みで欠場、という事は起きにくいと思われる。しかし一方でGⅠが増える事でQCのボーダーは間違いなく上がるので、LCをF休みするのはやはり年末に向けてはマイナスしかない。つまり今後も「BAは女子選手にとって最もスタートを攻めにくいSG」という立ち位置は(LCの開催時期を変えない限り)変わらないと思う。

*1:将来はともかく現時点ではこの棋戦は「藤井聡太とは縁のない」棋戦なので。

*2:発言者は森下九段だったような気もするが記憶は非常にいい加減(笑)。

*3:例えばボートレースの「マスターズチャンピオン」・・・正式名称「名人戦」は創設当初は「50歳以下」であったが、「48歳以下」の時期を経て現在は「45歳以下」になっている。

*4:わざわざ「SQM」と3文字にする必要はない(レディースチャレンジカップは「LC」でも「CC」でも他のレースと重複するので「LCC」と書くよりない)し、「SM」だと変なものを想像する人がいないとも限らない(笑)。

*5:その点については「女子戦が売れている」という状況に乗っかって・・・という競走会のスケベ根性しか見えないのだが(笑)。

*6:各レース場のレコードタイムはそのほとんどが「11月~2月」に記録されている。3~4月の記録はいくつかあるが5~9月での記録はゼロ、10月での記録も月末なのでほとんど11月のようなもの。何故寒い時期がいいのかわからない、という人は化学の教科書などをご覧ください。

*7:LCCのモーターは「CCで使う上位34機より劣る(数字で言うなら『半分より下』の)20機」が使われるのでいいモーターが当たる可能性は極めて低い。

*8:最近だと鳴門が護岸工事などの大掛かりな施設改善のため2年くらい開催休止になっている。他の場でも月単位の休みが入る事はたまにある(現にこれを書いている時点で平和島、丸亀、大村の3場が1か月くらいの開催休止期間)。

女子選手が一番出場しやすいSGは一番○○なSGでもある?

今週はSGボートレースオールスター(以下レース名は一部を除いて『BA』などのように略表記する)。「ファン投票」で出場選手が決まるSGであり、ある意味「女子選手が一番出場しやすいSG」でもある。今は「A1級選手の男女比がBA出場選手の男女比」なので大体7~8人だが(過去には女子が12人参戦なんて年もあった)それでもこんなに女子選手が出場する記念レースは他にない。ここ最近は遠藤エミのBC優勝など記念における女子選手の活躍もないわけではないが、それでも女子選手の記念レース(SGやプレミアムGⅠは男女関係なく「選出基準」で出場選手が決まるのでここでは除外)はまだ少ないよなぁ、と思う日が続いている。

 

BAは女子選手が「一番出場しやすいSG」でありそれ故「初1着(の水神祭)を上げる事が多いSG」でもあるが、一方で「一番スタートを攻めにくいSG」ではないか、という事を考えるようになった。

…どういう事か。結論から書くと

BAでFったらLCがF休みになる可能性がある(のでスタートを行き切れない可能性がある)

今年のLCは8/1~8/6【*1】、出場選手決定は(例年に倣うなら)6/1。前検日の7/31も休みにかかっていたらアウトなので、逆算すると

「6月1日の時点で7月1日以降の斡旋が決まっている選手」はBAでF切ったらLCアウト

になる。ちなみに今年の出場女子選手の現時点の最終斡旋は

 

平山智加…丸亀ヴィーナスシリーズ(最終日が6/28)

平高奈菜…BAの後90日休み(なのでLCのF休みが既に決まっている)

守屋美穂…児島オーシャンカップ(最終日が7/23)

遠藤エミ…尼崎ボートレース甲子園(最終日が7/9)

渡邉優美…若松オールレディース(最終日が6/22)

高田ひかる…児島オーシャンカップ

中村桃佳…丸亀ヴィーナスシリーズ

倉持莉々…尼崎ボートレース甲子園

 

太文字の選手はBAでFったらLCアウトになる【*2】【*3】。またそうでない選手(平高奈菜を除く)についても開催期間中に次の斡旋*4が入り、その後にFったらやっぱりLCアウト*5なお、出場選手発表後にFった場合はLC最終日の翌日からF休み*6】、その場合でもLCの前には斡旋が入る(記念の斡旋がないとここで1か月くらい空いている事もあるが、そういう場合でも「その1か月がF休みにはならない」)

 

女子選手にとってLCは年末のQCを除けば最大目標の、そして唯一のGⅠレース*7であり、このレースの結果は「大晦日(今年は多摩川)の過ごし方」において非常に大きなウェイトを占める(こちらは皮肉でもなんでもなく厳然たる事実)なのでこのレースをF休みなんてのは最悪F持ちでの参戦もできる事なら避けたいわけで、BA(までのレース)はSが慎重になる、というか攻め切れなくなるのでは、なんて素人想像をしてしまう(平高奈菜はそんなのお構いなし?で新期早々Fってしまったが…)。

 

こうなってしまったのは「偶然の結果」だと思う。LCは開催時期が何度か変更されていて*8気が付くとこの時期にましましておられた、というところだろう。…この状況をどうにかするのは多分難しい。適当な「移動先」がわからないし、そもそも来年度には新たな女子のプレミアムGⅠが創設されるので「LCだけが最大目標」とはならなくなるので。

 

その「新たな女子のプレミアムGⅠ」については次の記事にて。ちょうど将棋界でも新たな棋戦の創設が発表されたところで話的に都合がいい(?)ので。

*1:「遠征計画」は現在これ一本に絞って調整中なので全国大会(とその前日の香龍会)への参加は事実上消滅。「何か」が起きれば話は別だが(笑)。

*2:+05以上の「非常識なフライング」を切った場合、F休み日数が「+5日」になるので、その場合「6月26日以降の斡旋」が決まっていたら(つまり平山智加と中村桃佳も)アウト。

*3:後日加筆…今年は同一日程で蒲郡ヴィーナスシリーズが進行しており、こちらのレース出場者も同じ条件が当てはまる。そちらでは大山千広(7/11~16開催の唐津モーターボート大賞への斡旋がある)が初日ドリーム戦でFってLCアウトになってしまった…

*4:そのシステムは以前チラッと書いたが、今回の場合だと5/26(BA4日目)に「6/26~7/2が初日のレース」の斡旋が決まる。

*5:通常の斡旋は「最低でも中3日」という決まりがあるので、平山智加と中村桃佳は「7/2が初日の開催」(多摩川常滑)の斡旋が入る可能性がある。渡邉優美に関しては「6/27~6/30の4日間開催」(平和島か若松)の斡旋だったらオールスターでFってもギリギリF休みにかからない。

*6:厳密には発表から1週間くらいの「異議申請期間」を経て正式に決定となるが、その異議申請期間内にFってもF休みはLCの後になるようだ。

*7:無論皮肉を込めた言い方(笑)。実際には周年への斡旋も僅かだがあるし、2月の地区選にもそれなりに斡旋されているし…

*8:現行のプレミアムGⅠはヤングダービーを除いて1度以上は開催時期が変更されている(QCも第2回まではGPの前週→第3回から最終日が大晦日)。ヤングダービーについても前身の「新鋭王座決定戦」は何度か開催時期が変わっている。

落語(フィクション)だから許せるor落語でも許せない?

先日久々に落語を聴きに行ってきた。17日の「権太楼・枝光二人会」。桂枝光が主宰する平成開新亭は今年で18周年だという。18年前=2005年は何をしてたかなぁ…と振り返る。…思い出せない(笑)。

 

落語に詳しい(多くの演目を聴いた事がある)人ならわかるかと思うが、噺の中に出てくる人物の半分くらいは「アホ」である。…アホならまだいいが「ヤバい」奴も少なくない。

「ヤバい」奴に該当するのは主に「酔っ払い」「クソガキ」この日の演目だと「住吉駕籠*1」に前者が、真田小僧*2」に後者が出てくるし【*3】、他にもこいつらが出てくる噺は少なくない。

落語に出てくる酔っ払いは大抵の場合現実社会でいうところのモンスターカスタマーであり、クソガキの方はこのまま成長したら九分九厘「屁理屈大王」か「犯罪者*4」のどちらか(どちらであっても有益ではない存在)になるだろうな、という「腐れ外道」*5】。もし自分がこの手のクソガキが出てくる噺(真田小僧もそうだし、それ以外でも「初天神」とか)を演じるとしたら策(?)を弄して駄々をこねてきたところを

かましいわ、このクソガキゃ!!

と出せる限りの大声で怒鳴り飛ばす*6】かも知れない。

 

どちらも「現実社会にいたら迷惑この上ない」存在であり(迷惑どころか下手すりゃ犯罪者である)、言ってみれば「フィクションだから許される」存在であり聴いている方も「フィクションだと分かっているから笑える」のだと思う。…ただ自分はこの手の人間、特に後者は「フィクションでも存在を許せない」ので、こういうクソガキが出てくる噺はフィクションだと分かっていても聴いていて腹が立ってくるし(勿論噺家のせいではない)、どんなに頑張っても上手く演じる事ができないと思う。…でもこの手クソガキが出てくる噺は多くが前座噺、つまり「入門して最初(の方)に覚える噺」だと思うので、極論すると自分は「(前座噺もまともにできんのか、と)師匠から破門されかねない」性格なのかも知れない。…別に噺家になりたいわけじゃないけど。

*1:江戸落語だと「蜘蛛駕籠」。出てくる地名以外は基本的に同じ噺。

*2:クソガキが父親から占めて「六文」を巻き上げる事を真田家の家紋「六文銭」にかけている事、また親がクソガキを真田幸村と比べる話をするところから『真田』小僧、という題名らしいが、話し手によっては真田幸村のくだりは省いてしまう事もある。

*3:他の演目は「大安売り」「井戸の茶碗」「つる」。

*4:真田小僧(を全部演じた時)のラストは「六文銭って何?」とか言って親がそれを表すために出した六文を「並べるふりをしてその金を盗んで逃げていく」、というサゲである。

*5:勿論落語に出てくる子供にはこういったクソガキとは雲泥の差である「子供らしい」子供もいる。

*6:そう叫んだ後に「…と殴り殺してやりたくなるようなクソガキですが、ここで彼を殴り殺したら話が進まなくなってしまうので・・・」という感じで話を戻す、なんて演出をしそう。

「ヤバい」という勘

自分が生まれてこの方、「(世間では評価されているようだが)こいつの存在はヤバい(≒厄災の淵源となりそう)という勘が働いたものが4つあって、そのうち3つはその勘が的中してしまっている*1

もっともそういう勘が当たったところで「だから何だ」という話である。先見の明を評価されて何かがもらえる、とかいうのであれば話は別だけど…

*1:残り1つも今後「ヤバく」なる可能性はゼロではない。もしその勘も当たってしまったら自分で自分の事が怖くなりそうだ…

1日が48時間くらい欲しくなる現代人だから…

先日発売されたNintendo Switchソフトゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」。…自分はやっていない。前作の「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」もやっていない。ただ話を聞いた・動いているところを見た感じ

 

やり出したら1日が48時間くらい欲しくなるゲーム

 

という印象(自分の周りのほとんどの人は同意していた)。この国では発売日(5月12日)に合わせて有休取得、所謂「ティアキン休み」を取った人がごまんといたようなので、そういう人たちは本当に「1日が48時間くらい欲しい」と思ったに違いない。…無論どんなに頑張っても1日は24時間しかない。金も時間も有り余っていそうな、例えば孫や三木谷やゲイツみたいな「1時間で100万$作れそうな人」でも1日は24時間であり、彼等の力を持ってしても「100万$を使って1日を25時間に増やす」事は不可能である。

 

しかしその一方で世の中には様々な種類のコンテンツがある。半世紀前(自分が生まれる前だが)とは完全に別世界の様相である。今の世の中が全てにおいてせっかちなのはまさにそのせいであろう。1日は24時間しかないが気になるコンテンツは無数にある。そしてそれを全部チェックしようとすると1コンテンツに使える時間が自ずと短くなってしまう。そういう人たちにとってありがたいのは「速く結果が出るコンテンツ」、逆に許せないのは「結果が出るのが遅い(いつ出るのかわからない)コンテンツ」、という事になる【*1】。また「速さ」とは少し違うが近頃よく見かける「放置系」なんてのも「放置中」に他のコンテンツを見る事ができるから重宝されているのだろう【*2】。

前回書いた「ピッチクロック」のような「時間短縮ルール」も結局はその流れに乗った、というか「乗らざるを得なかった」というのが本当のところではないか思う。そう考えると将棋の棋戦で持ち時間がストップウォッチ計時(1分未満切り捨て)からチェスクロック方式になったのも結局は同じ理屈なんだろうな、と思う。

 

自分はどちらかというと「狭く深く」派なので深刻に(?)時短を考えた事はあまりない。…というか、

そんな上っ面をなでるような楽しみ方(?)でそのコンテンツの事をちゃんと理解できてるの?

と思う【*3】。それくらいだったらむしろ「完全ノータッチ」の方が(他のコンテンツのために)時間を有効に使えているじゃないか、と思う。

 

今の世の中は言うなれば

速いは正義、遅いは悪

みたいな空気が蔓延している。あるいはそういう空気に毒された人間が多過ぎる。そこでそういう空気、あるいは空気に毒された人の事を前述のフレーズを英語にしたfast is justice, slow is vice.」の頭文字を取って「FJSV」と呼ぶのはどうだろう。…1週間後には言い出した本人がほぼ確実に忘れているだろうな(笑)。

 

略称というと冒頭のゲームは一般的には「ティアキン」(前作は「ブレワイ」)と略される事が多いが、時折「TotK(Tears of the Kingdom)と英語の頭文字を並べた表記(前作だったら「Breath of the Wild」なので「BotW」)を見かける。略称が話題になる(?)と言えば「ファイナルファンタジー」と「ダンスダンスレボリューションだろうか。前者は「FF(エフエフ)」ファイファン、後者はDDR(ディーディーアール)」「ダンレボ」…あくまで個人的な印象で言わせてもらうファイファン」「ダンレボ」と言う人は「あ、こいつ素人だな」みたいなものを感じてしまう【*4】。もっともゼルダはアルファベット読みだと長くて読みにくい、あるいは何の略称なのか分かりにくいのかティーオーティーケー」と呼ぶ人は見たことがない(それどころか「TotK」と書いて「ティアキン」と読むっぽい)…正直自分でも「ティーオーティーケー」と呼ぶ気にはなれない(笑)。

*1:どこかの国の研究では「スマホのサイトで『読み込みで3秒待たされる』とおよそ半数の人はそのサイトから離脱してしまう」なんて結果が出ているそうで、世の中の過剰な性急さを象徴する研究結果と言える。

*2:かつてはファミコンとかでも「放置プレイ(勝手に時間が進む)」や「ボタン押しっぱなし(あるいは連打)放置」が有効なゲームがあったが、自分は過去にそれで「大惨事」になった事があったため、放置系を謳うゲームは「楽しめる気が全くしない(ゲームシステムを全く信用できない)」。

*3:速読のチャンピオンに「ハリーポッター」を読ませたら『ストーリーを全く理解していなかった』、という話は多分このブログでも書いた。

*4:前者に関してはプロデューサークラスの人が「公式には『エフエフ』でお願いします」と言っていたと思う。

なんか野球に関する話をしたくなったので

最後に野球観戦したのはいつだったか覚えていない。札幌ドームで中村剛也がホームランを打って球場のほとんど(つまり日ハムファンが静まり返った、という事は覚えているのだが(それだけだったら情報が少なすぎて日時を特定できんわ)。

 

ホームランと言えば先日ネット上を騒がせた(今も騒いでいる?)「ホームランボール強奪事件」。個人的には「強奪」とは違うような気もする世間は「強奪と決めてかかっている節がある」ので便宜上(?)強奪事件とした。

強奪を辞書で引くと「暴力行為などによって他人の所有物を奪い取る行為」となっている。もし後ろの少年がキャッチしたものを力づくで奪い取った、とか言うのならこれは紛れもない「強奪」である(その場合刑事罰の対象にもなり得る)が、画像を見た感じ「辞書上の意味での強奪」には見えない。もっとも自分の席(周りに迷惑をかけずに手の届く範囲)から大きく飛び出して無理矢理取りに行くというのはさすがに「大人げない」とは思うが【*1】。

ただ自分はボールを強奪?した人(ツイッターのアカウント名から「M」としておく)よりも彼を悪者と決めつけ「自分だったら少年にボールを譲る」と言っている「自称正義の味方」の方がはるかに大人げない。「自分だったら・・・」なんて立派な事を言っているように見えるが、そういう輩に限って同じ場所に居合わせたらMと同じ事をやったりするものである。

そしてそれ以上に卑劣で兇悪なのは「Mの本名や勤務先などをSNSに書いて公開私刑しようとする」奴等。…腹の底から「お前何様のつもりよ?」と怒りがこみ上げてくる。仮にMがそいつらが主張するように「クズ」だったとしてそのクズ度を100としたら、

「自分だったらボールを譲る」と言っている「自称正義の味方」…最大で500くらい?

Mの本名とかをSNSで晒した奴…少なく見積もっても10000以上

といったところだろう。こういうニュースを聞くたびに「こういう『正義の仮面をかぶった外道』を処刑できる(殺害しても罪に問われない)法律はないものか」と思ってしまう。

 

自分は10年前に似たような事を体験した。2013年4月18日、ボートレース蒲郡にてオール女子戦の優勝戦インタビュー、その時ステージから客席*2に向かって「優出選手のサイン入りトトまるぬいぐるみ」が投げ込まれた。選手は6人なので計6個が(本人の手から)いろんな方角に投げ込まれたわけだが、その時に「自分の(立ち見)席から大きく離れた場所へ」「他人を突き飛ばすなどして」強引に取りに行った、なんて不届き者はいなかったはず。

そうこうしているうち(?)に長嶋万記が投げ込んだトトまるが自分の方に飛んできた。方角はまさにドンピシャ(いつの言葉よ…)、ただ飛距離が大きそう(自分の後ろかそのまた後ろあたりに「着弾」しそうだと思った)。…そこで自分はタイミングを計って垂直跳び一番! 幸運に見事にキャッチる事ができた。「あの時の自分は日本記録に匹敵するくらいの高さを跳んだんじゃないか?」と思ったものである。…無論そんなわけがない【*3けど(笑)

「垂直跳び」なので自分の席から大きく離れてもいないし他人を押しのけてもいないので誰にも文句を言われる筋合いはない(それどころか周りの人からは拍手された)。着地時にバランスを崩して後ろにコケてしまったがそれは御愛嬌。後に長嶋万記は「ガマ嶋万記」との二つ名を奉られるくらいに蒲郡との水面相性が良くなるわけだが今回の話とは関係ない(笑)。

 

埼玉西武ライオンズ山川穂高「強制わいせつ致傷事件」を起こしたという話。話の出処が出処だけに話(特に被害者側の)が「盛られている」可能性は低くないが、本人が認めている以上少なくとも事実無根ではないようだ。12日付で登録抹消となっているが、個人的には

どうせ来年はソフトバンクに行くんだし今から『山川無し』の打線を組みたてられるからいいんじゃね?」

なんて酷い事を考えてしまう【*4】。

ここで彼の行為を不問になどしたらそれこそ某球団と同類だと思ったが、その一方で「やはりいたか」と呆れたのが大谷翔平と比較して」山川の行為を非難するコメント。誰と比較するまでもなく彼の行為は非難される(それどころか刑事事件になる可能性だってある)事だが、それを何故「わざわざ大谷翔平と比較する」必要があるのか。以前も書いたが大谷翔平のような人物を「基準」にするのは「極めて質の悪い潔癖症患者」、分かりやすく(?)言うなら「他人のミスや欠点を針小棒大に騒ぎ立てる危険な輩」を生み出すようなものである。そしてそういう輩の声は少数であっても時に大多数の声のように響いてしまう事が多く、それによって世の中の金毘羅云々がおかしな方向に(勿論悪い方向に)ねじ曲がってしまい、どんどんこの地球が住みにくい(別の言い方をするなら「自分の子供をこんな世の中には住まわせたくないと思う」ような)世の中に変わってしまっている。だから「危険な輩」。

 

MLBでは投球動作の時間制限にあたる「ピッチクロック」なるルールを設けて試合時間の短縮を図ろうとしている(一応効果は出ているみたいだ)。そのうち日本でも導入される可能性は極めて高いわけだが、それによって「本来のルールではあり得ない事」、例えば「何もしていない(ピッチャーが投げていない)のに三振」なんてシーン(数日前に大谷翔平がそれを喰らっていたような気がする)は興醒めしかしないし、ましてやこれが原因でゲームセット、なんて試合(これもあったような気がする)を見た日にはそれこそ「攻めないと指導(減点)を取られる現代柔道」を見ているみたいで気分が悪くなりそうだ【*5】。

それなのに野球関係者の評判が悪くない、というのは意外な話だが、あえて個人的な考えを述べるなら

ピッチクロック適用は長くても6回まで

序中盤はともかく終盤の緊迫した局面をピッチクロックなんかで水を差されたらそれこそ興醒めしてしまうんちゃう? って思ってしまう。そもそもMLBは「延長が無制限」なので時間短縮ルールにもそれなりの説得力があるが、「延長は12回まで(引き分け再試合は無し)」のNPBでそんなせわしないルールの必要性をあまり感じない。帰りの交通手段に困るエスコンフィールドとかならまた違うのかも知れないけど。

 

他にもアメリカではいろんなルールが検討や試験運用されているらしいが、概要を少し読んだだけでも複雑怪奇なものが少なくない。これについて、というか野球に限らず

サッカーのオフサイドより分かりにくいルールの導入は凶

だと思う。オフサイドより分かりにくいという事は世の中の大半の人間にとって分かりにくい(≒受け入れられにくい)、という事になると思うから。

*1:それに球場では事故防止のため「自席を離れてホームランボールを取りに行く行為」を禁止している事が多い。

*2:当時はスタンド改修工事中だったので「仮設のステージ」、固定の椅子もない(パイプ椅子はいくつか置いてあったかも知れない)。

*3:調べたところ垂直跳びの日本記録は「104cm」らしい。

*4:もっともこんな事があった後にソフトバンクが彼を欲しがるかは別問題。

*5:一方で本当に面白い試合ならファンも「時間の事など忘れて魅入ってしまう」と思う。ゲームに熱中し過ぎて気が付いたら夜明け前、なんて事が起きるように。

角換わりは死んだって?

なんでもCOMの世界では

角換わりは先手必勝

という結論が出ているとかいないとか。もう少し砕いて書くと

角換わりにおける「およそ2000局面くらいの指定局面」に至るまでの手順を把握(記憶・再現)できれば角換わりでは評価値が少なくとも+300以上(「COM同士だったら逆転はほぼ不可能な値」なのですなわち『先手必勝』)になる

という事らしい。以前「将棋ソフトは将棋というゲームの寿命を3000年縮めるかも知れない」なんて事を書いたが、「相居飛車4大戦法」の1つである角換わりの息の根を止めるところまで来たとなると冗談でも誇張でもなく「将棋というゲームの寿命は3000年(かそれ以上)縮んだ」と言っても過言ではないと思う。…我ながら読みが鋭い、と自分で自分を褒めたくなってしまう(笑)。

 

もっとも「理論的には先手必勝」であってもそれを実践できるかはまた別の話である。前述のように「およそ2000もある指定局面」、もっともその手順の中には「似たような手順」も多いだろうからまるまる2000を覚える必要はないのかも知れないが、それでも覚えるべき要素は半端ではない事が想像できる。そしてそれ以上に「その指定局面から最善手?のみを指し続けて勝ち切る事ができるか」というのが難題。何度も言っているように「評価値の大きさとそこから勝ち切るための難易度は必ずしも一致しない」わけだから、それこそ「人間の成せる業ではない」かも知れない。

では「人間じゃなかったら?」 …将棋界にまさに現在進行形で存在する「人間の皮を被った悪魔」だったらどうだろう。彼ならばそれくらいやりそう、というか既に「できる」と思わせる兆しがある。それが第81期名人戦第3局。それまではほとんどやっていない「後手番で角換わりを避けた」のは「自分は『角換わりは先手必勝』を実践できる」からこその選択(というか過剰反応)ではないか、という見方もできてしまう。「犯人」が事件に関する物事について過敏・過剰な反応を示すように。

 

AIは使いようによっては「世の中にある様々なものの息の根を止める事ができる武器」だとも言える。幸いにして(?)普通の人間が完璧に使いこなすのは困難な、喩えるなら「神器」みたいな存在と言えるが、不幸な事に(?)将棋に関してはその「神器」を扱える人間が出てきてしまった。この組み合わせによってもたらされる将棋(界)の未来はかなりの高確率で不幸なものになりそうな気がしてならない。

AI(の開発者)は1人ではないので遅かれ早かれ今回と同じような結論が出ているだろうが、藤井聡太はこの世に1人しかいない。もしかしたら彼も

徳川家康のように『天下を取らせるべきではなかった人物』

になるのかも知れない…?