DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

二大勝負の季節

今年も一年納めの二大勝負の季節がやってきた。言うまでもなく「グランプリ賞金王決定戦「クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)有馬記念東京大賞典はもはや眼中にない(時間があったら中山大障害は見るかも知れない)し、KEIRINグランプリとかは手を出せない(札幌にも「サテライト(競輪の場外売り場)」はあるけど、そういう意味ではない)

 

今年4月からSGやGⅠの準優勝戦以上のフライングに対する罰則が強化された。今年はそのルールで開催される初めてのGPとなるわけだが、GPはトライアルや順位決定戦も準優勝戦と同様のF罰則が適用される(シリーズの特別選抜戦には適用されない)ので、GPでフライングすると来年(~再来年)のSGが全て出場不可になってしまう(「GPは特例で出場可能」というルールも廃止された)通常のSGだと追加罰則の対象になるのは準優勝戦と優勝戦の2レースだが、GP、特に1st組(から2ndに進んだ6人)は節間で6レースも該当レースがある。以前のような「4開催(オーシャンカップまで)アウト」だったら後半で巻き返してGPを目指す事もできた*1が、今は「GPも選出除外」となったため巻き返すとか以前の話なので、

SGのフライング罰則は実質「1(~2)年間のA2級降格」みたいなもの

である(GⅠ等への斡旋除外期間もこれまでの2倍になっている)。…本当につまらんルールを考えたものだが、競走会の事だから峰竜太がこの罰則でSG除外となったら」以前のルールに戻すのではないか、というような気がしなくもない。ともあれGPを戦う聖戦士はこれまで以上にスタートに神経をすり減らされるわけで、これがレース全体にどういう影響を及ぼすのか…は実際に走ってみないとわからないと思う。

 

競馬とそれ以外の年末レースとの大きな違いと言えば「文字通りの一年の集大成である」という事である。GPやQCは「その年に結果を出した選手のみが出場できる(前年の覇者であろうと成績不振だったら出られない)が、有馬記念「その年の結果に関係なく出場できる」。そのため「その年初めての出走」でも出れてしまうし(それで勝った馬もいたねぇ…)、ぶっちゃけ未勝利馬にも(フルゲート以下なら)出走資格がある*2ましてや今はNファームによる使い分けが主流という事で「秋古馬3冠」に皆勤する馬が希少種(一応今年はドウデュースが該当)になってしまったので【*3】、昔以上に「出走馬のストーリー性に欠ける」という感が強い【*4】。

…ま、そんな事はどうでもいいか。競馬に(というか他の公営競技でも)そういうストーリーを求める人なんてそうそういない…ほとんどの人は「自分が買った馬券が当たるか否か」にしか興味がないだろうから【*5】。

 

そういうわけで(どういうわけで?)、自分が似非ボートファンでない事を証明するための「三番勝負」は例年通り実施予定。…それだったら他のSGやプレミアムGⅠでも予想しろや、となりそうだが、こちらにもいろいろと事情があるので御容赦を。

*1:実際山口剛(昨年のGPトライアルでF)は前半のハンデを克服して今年のGP出場を果たしている。

*2:基本的に「準オープン以上の競走に未出走馬、未勝利馬は出走できない」(と競馬番組に明記されている)のだが、11月以降の中央場所(5回東京・5回中山・3回京都・5回阪神)の競馬番組にはその文言がない(それ以前や同時期のローカルには明記されている)。なので(そういう事を考える関係者がいるのかはともかく)ルール上は有馬記念ジャパンカップに未勝利馬が出走できてしまうようだ(もしかしていつぞやのオジュウチョウサンがこのあたりのルールを変えた?)。

*3:同一年に全部勝ったら特別ボーナス(内国産馬だと2億、外国産馬だと1億)が付与されるが、今となっては「本賞金と比べたらはした金」でしかないので(ボーナス制度が導入された2000年当時と今年の本賞金の比較は『天皇賞:1.32億→2.2億』『JC:2.5億→5億』『有馬:1.8億→5億』)個人馬主ならともかくNファーム的にはわざわざ3つ全部取りに行く魅力がないのだろう。もし3冠ボーナスが10億とかいうならまた事情は変わってくるかも知れないが…

*4:そう考えると年間8戦8勝(京都記念阪神大賞典天皇賞・春宝塚記念-[3カ月くらいの休み]→京都大賞典天皇賞・秋ジャパンカップ有馬記念)したテイエムオペラオーは一体何者だったのだろう…

*5:でもその馬が引退した後にその馬について得々と語り出す奴が以前より増えたような気がする(…これもあの「ケダモノ」のせいのような気がするのだが…?)。