DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

AIの危険性を教えてくれたのは…

ロシアのウクライナ侵攻は世界各国の経済に少なからぬ影響を与えているようで、日本もロシア産のものが入ってこなくなる影響でいろいろなものの物価に影響が出始めているようだ。…そういえば「ボート」もロシア産の材木を使用している、という話を聞いた事があるが、それも入ってこないという事になると「年間およそ1600艇」の供給は大丈夫なのだろうか、という余計な心配をしてしまう(笑)。

 

そのうちロシアは「核ミサイルを使うかも」「サリンを使うかも」なんて非常に物騒な(「物騒」という言葉では生温いかも知れない)話も飛び交っているみたいだが、そういう話を聞くと不意に銀河英雄伝説のエピソードを思い出してしまう。

 

話の中で帝国内に「官軍」と「貴族連合軍」による内乱が発生する。その内乱の中で貴族連合軍の盟主ブラウンシュヴァイク公の甥にあたる人物が貴族の支配に反対する領民に殺される。「賤民意識が服を着て歩いている」ようなブラウンシュヴァイク公は当然の如く(?)激怒し、

甥を殺した賤民に対し熱核兵器で報復する

なんて事を言いだす(しかも「正義の鉄槌を下す」などという寝言まで宣っている)。その事は官軍の指揮官であるラインハルトの耳にも入り、それを阻止すべく準備をさせようとするが、そこで参謀のオーベルシュタインが

血迷ったブラウンシュヴァイク公にこの残虐な行為を実行させるべき

と提案する。核攻撃を実行させ、その残虐さを全宇宙に知らしめることで貴族連合軍は自滅する、ひいては「早期に」「少ない犠牲で」内乱を終結させる事ができる、というのが主張の根拠である。ラインハルトは渋々(?)その提案を受け入れ、予定通り(?)核攻撃が実行され【*1】、オーベルシュタインの読み通りに貴族連合軍は瓦解し(投降者や自殺者が相次いだ)、「予定より早く」内乱は終息した。「ヴェスターラントの虐殺」と呼ばれるこの行為は内乱だけでなくラインハルトの身の回りにも大きな影響を与えるのだが、それは今回の話と関係がない(じゃあ書くな)。

 

もし今のロシア(というかプーチン)が核ミサイルなりサリンなりを使用したらどうなるか。発案者をはじめとした一部の「狂っている」人はともかく、そうではない前線の兵士の士気が今より上がる可能性はほとんどなさそうである。80年前ならともかく今の人類は核兵器が何なのかを知っているので。

そういう意味では今ロシアが核を撃ったら銀英伝のエピソードのように「自壊」する可能性は十分にありそうである。「角を打ったら」だったら非常に平穏なのに、などと言っている場合ではない(笑)。だが、現状では「核を撃たせる」以外にもロシア軍(というかプーチン)を「より少ない犠牲で」瓦解させる方法はありそうだし、そもそも「核を撃つ」と決まったわけでもないので、追い詰めるなら「核を撃たせる」ではない「より少ない犠牲」の方向に誘導する方が「合理的」であろう。

 

いかに「相対的な犠牲者の数」が基準だからと言って「核を撃たせる」なんて選択肢をサラッと言えるのは「ドライアイスの剣」などと形容されるオーベルシュタインだからであって、現実の世界にそんな人間はまずいない。もし現実の世界(米軍の上層部とか)にオーベルシュタインがいたら「そんなに撃ちたければどうぞ撃ってください」と公言する、あるいは「ロシア(というかプーチン)を暴発させて核を撃たせる」ように仕向ける工作を画策するかも知れないが、それはどこまでいっても仮定(架空)の話。

…なんだけど、今の世の中にはオーベルシュタインと同レベルで(あるいはオーベルシュタイン以上に)「数字のみを基準として冷徹な事をサラッと言ってのける」存在がある。それも1人2人とかではなく万単位で。…ネット上で好き放題言っている輩はそれこそ万単位で存在するが、匿名のネット上ならともかく公衆の面前でも同じ事を主張できるような人は「現実世界にオーベルシュタイン(みたいな人)が存在する」のと同じくらいの確率である。

…くだらない前置きを書いてしまったが、何となく答えに気づいている人もいると思う。そう、「AI」である。基本的に「奴等」には(事前に何らかの制限をかけない限りは)「タブー」が存在しないので、「奴等」に戦局を打開する方法を聞いたら「核を撃ってください」「敵国に核を撃たせてください」などといった事を平然と主張してくる。…間違いない(古いわ)

相当飛躍した話にも聞こえるが、以前AI(中でもディープラーニング)について、

AI同士で会話をさせていたらある時から「自分たち(AI)のみが理解できる言語」で会話を始め出した

なんて話を聞いた事がある。つまりAIは無制限に放置すると人類の存在を無視する(あるいは「物」としか見なさない)存在になり得るようで、故に「AIは(数字を基準として)核兵器の使用を平然と肯定する」と言えるのである。

 

気が付くとウクライナ侵攻」というキーワードがAIの危険性を浮き彫り(?)にしていた。この先AIがどれだけ軍事方面に関わってくる(あるいは既に関わっている)のかはほとんど分からないが、「一参謀」くらいならともかく「総参謀長」クラスの役割を与えるのは「非常に危険」だと思う。ましてや(SFで時折見かける)「総司令官」クラスなんてのは論外だろう。

 

一杯は人(が)酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む

という成語がある。要は深酒を戒める言葉であり、いつからある言葉なのかはよくわからないが(自分が初めてこの言葉を知ったのは「日高晤郎ショー」だった)、この成語の「酒」を「AI」に置き換えると見事に当てはまると思う。つまり最初はAIを「使っている」つもりでも、気が付くとAIに「使われている」、というわけである。これは酒とかAIに限った話ではなく、世の中のほとんどに通ずるように思う。例えば現代人を見ていると「人スマホを使う」が「スマホ人を使う」になってるな、と思える人の実に多い事。

そして今の将棋界や囲碁界とかも「二杯は酒酒を飲む」まで行ってしまっている人が相当数いるように思う。当事者はそれでも構わないのかも知れないが、自分は「そうしないと生き残れない業界は正直嫌だなぁ」と思ってしまうし、もしこの先「三杯は酒人を飲む」状態に進行したら(病状みたいな言い方してるな…)将棋界全体が「プロゲーマー」のような「モラルの欠落した人間の集合体」になってしまう、飛躍した言い方をすると

主に羽生世代たちが築き上げた『棋士の社会的地位』をAI(に毒された棋士)が破壊する

という事にもなるかも知れない。以前は騒がれていた「AIに勝てなくなった棋士の存在価値」は幸いにして(?)ほとんど損害を受けずに済んだが、今のAIは「別の角度から」棋士の存在価値を貶めつつある。

…というのはさすがに考えが突飛すぎる、と自分でも思うが、気が付くとそういう方向に思考が進んでしまう性格なのは今更どうにもできない(笑)。それにこうやって「悲観的な予測」を立てていると実際はそこまで悲観的な事は起きない(何かあっても楽観的に対処できる)、という事はよくある事だし。…というか世の中にはその逆、つまり「将来を楽観的に予測していたがために現実のトラブルに対して悲観的に対応せざるを得ない」人が何故こんなにもいるのだろう、とか思ってしまう。

…あれ、最後はAIとも関係ない話になってしまったぞ(笑)。何故だろう…(知ってるくせに)

*1:旧OVAでは「阻止する為に艦隊を派遣させた(が間に合わず核攻撃は実行された)」という風になっている。

彩棋会・22年3月

3月5日に彩棋会が行われた。札幌は「マンボウ」だったが会場のエルプラザは使用可能という事で開催となった。もっとも使用可能と言ってもエントランスの案内を見ると中止になった会も結構な数があったようだ【*1】。

参加者は8名(うち2名が道外から)、2次会はなし。そんなわけなので特筆すべきことはほとんどない。いつも通り(?)に作品展の作品の品評を行い、次回作の課題を発表してあとは雑談。そんな中で出てきた話としては…

 

昔の国鉄は今ほど雪で止まる事はなかったんだけどなぁ

この日も札幌に向かう列車に遅延があり、その事についての感想とも言える話。当然ながら(?)自分は当時の事はほとんど分からないが、当時は今よりも「人が多かった」ので、各方面の対応に手が回っていた(言い換えると今は「人手不足」)、という事らしい。…どの業界でも今は人員カットとか騒いでいて、それが原因でトラブルに対し後手後手、なんて話はよく聞く。どちらがマシなのかはよく分からない(業種にも因るだろう)が、少なくとも国会に関しては「人員過剰のくせに対応は後手後手」としか思えない。

 

人の作品をいじるのは楽しいなぁ

今回の彩棋会のMVP発言かも知れない(笑)。今回の作品展の作品もいくつか(自作も含む)が他の参加者に「いじられていた」。

…この感情は詰キストだったらほとんどの人が理解できる事だと思う。…自分も理解できる(笑)。自作と違って「思い入れ」がほとんどない(のでどこでもいじれてしまう)というのもあるし、詰将棋の場合「出した代案を実現させる事ができる」というのが大きく違う。例えば「世に出たゲーム」に対し「ここはこうした方がいい」とか思っても実際に変えるのは事実上不可能と言えるが、詰将棋だと「ここをこうすればもっといい作品になりそう」とか思ったものを実際に形にできる(勿論それを自作と主張するのは大いに問題があるけど)。勿論詰将棋に関する知識や技量が問われるので、ネット上で論評するしか能のない凡愚には味わえない「味」と言えなくもない。

 

…他にもいろいろあったと思うが、次回の作品展の課題「作意に小駒の不成」についていろいろ考えていたのでよく覚えていない(笑)。ただ、これについても

テーマがシンプルだとかえって「いろいろと趣向を凝らしたくなる」

つまり、単に小駒不成がある作品ならそれこそいくらでもあるが、その中で「4種類の不成を全部出す(しかも正順or逆順で)とか「全着手が小駒不成の着手【*2】」とか。自分は「全着手に補助符号(「~左」とか)がつく(その中に小駒不成の手がある)なんて無茶苦茶な事を考えてしまう(笑)。…ちなみにこれについては現在(詰将棋おもちゃ箱に)記録がないので、もし作れたら自分が記録保持者…?(笑)

 

次回開催は7月上旬(全国大会よりは前)の予定、テーマは上記のように「作意に小駒の不成(玉方でも可)」。前回の懇親会(昨年11月、以前の記事参照)では「久々にジョッキでビールを飲んだらとてもうまいと思った」というので、その頃には状況がいい方向に向かっていたらいいな、と思う。…何よりそうでないとまた全国大会中止になりかねない(以前も書いたが飛行機とかの手配があるので遅くてもGWくらいまでには「やる!」と言ってほしいものである)。

*1:「英会話の会が中止になって中国語会話の会が実施されたのは何が違うのだろう」という話にもなった。

*2:攻方のみの場合最長で23手、双方が条件を満たす3手詰の作品も発表されている。

プロゲーマーの資格がない奴

自分は以前から「プロゲーマーという人種はモラルのない奴が多い(のでプロゲーマーとかeスポーツとかいう存在を容認していない)と発言しているが、奇しくもその主張の正しさを証明してくれる(?)出来事があった。「身長170cm未満の男に人権はない」という暴言で自爆した(所属チームとスポンサーから契約を解除された)プロゲーマー(「元」とつけるべきか)の存在である【*1】。

プロゲーマーの問題点(?)として教育機関将棋棋士だったら『奨励会』、ボートレーサーだったら『ボートレーサー養成所』、その他諸々)がない事」とも言ってきた。所属していたチーム(を運営する会社)は


今後、所属選手の教育、指導等管理体制を強化し、再発防止を徹底して参ります

 

と表明しているが、正直なところ「企業」にどれだけの「教育」ができるのか、という不安しかない。

 

実際のところこういった「モラルのないプロゲーマー」がどれだけいるのかは分からない。普通に(?)考えればそれほど高い比率ではないと思われる(その一方で「こちらの想像以上に多い」ような気もする)が、わずかな人間の言動によってプロゲーマーとかeスポーツとかをよく知らない人がこのニュースを見たら「プロゲーマーってのはこういった『ろくでなし』人間の集合なんだ」というイメージを抱きかねない、ひいては業界や選手のイメージダウンになる。…自分はそういう結果になろうと知った事ではないが、真面目にプロゲーマーやってる人間にしてみればたまったものではない話であろう。

 

升田幸三実力制第4代名人は

棋士はなくてもいい商売」なので面白い将棋を指す義務がある

という主旨の言葉を遺しているが、それに倣うなら

「プロゲーマー(棋士とかも含む)はなくてもいい商売」なので人々の範となる言動を示す義務がある

と思う(これも以前から同様の主旨の事を書いている)。…自分が言っても説得力がないけど(笑)、これを基準とすると「失格」の烙印を押されるプロゲーマーは結構な数が出てきそうな気がする。

プロ棋士に関してはそういう人間は今のところ見当たらない(腹の中で良からぬ事を考えている人はいるかも知れない)が、個人的には

「AIのみを頼みにして将棋の勉強・研究をする」という昨今の流行が「人々の範となる言動」とは思えない

と思う。ましてや讒言めいた事を言って他人を貶めるような行為は…

*1:しかもこの記事の公開=22時の直前に「同チームに所属する別のプロゲーマーも(過去のツイッターでの暴言が元で)契約解除された」という記事を見つけた。

「諸葛亮」か「孔明」か

年始あたりから「真・三國無双8 Empires(エンパイアーズ)で時間を過ごす事が多い(FEとifは一区切り)。三国志の登場人物を主役としたアクションゲームで(「Empires」はそれに「三國志」のような政略要素を組み込んだ中国統一を目指すシリーズ)、所謂「1人だけ敵なしの状態」という意味で使われる「無双」という言葉を定着させたゲームと言える(厳密に言うと初代の「三國無双」は1vs1の対戦格闘ゲームだったので、この言葉を定着させたのは次作の「真・三國無双」というのが正確だと思う)。

…知らない人の為に一応書いておくと、光栄(現:コーエーテクモゲームス)の三国志を題材としたゲームは三國志」「三國無双と「國」の字を使うのが正しい(「国」を使っている場合は「國」の字を使えない環境or誤植)また海外では「Dynasty Warriors」という名称になっているが、「真・三國無双」が「Dynasty Warriors 2」という扱いで以降もナンバリングが日本とは1つずつズレている(つまり「真・三國無双8」は「Dynasty Warriors 9」)。

 

自分は過去のいくつかのシリーズをプレイした事はあるが、兎にも角にも

諸葛亮がビームを撃つ」という設定を考えた人間はゲーム史上に残る天才だ

…という考えは今も昔も変わっていない。初出は初代の「三國無双」で、当時は「ガード不能(威力も大きいがその分技の隙も大きい)」。…確か「鉄拳」にも同じような事をする奴がいた(初出は「鉄拳」の方が先だったと思う)が、諸葛亮は「真・三國無双」になってからもビームを撃ちまくる(途中から撃たなくなったらしい→今は雷を操る)。後に司馬懿のような他の軍師系キャラもビームを撃つようになった

…確かに三国志演義に出てくる諸葛亮「人間とは思えない」と思える箇所がある。その最たるものは赤壁の戦いで「祈祷で風向きを変えた」事だろう。他にも「饅頭を作って川の氾濫を止めた」なんてのも人間技ではない。こんな事をするのはほとんど「妖術師の範疇」と言ってよく、彼と比べたら藤井聡太が「普通の人間」に見えてしまう(笑)。おそらくはそこから派生(?)して生まれた技なのかも知れないが、普通に(?)考えると諸葛亮は火計をよく用いているので「火を使う技」になると思う。それが「ビーム」である。…この発想を天才と言わずに何と言うのだろう、と思った。

 

…ところでこの渦中(?)の人物、諸葛亮と呼ばれる事もあれば孔明(あるいは諸葛孔明)」と呼ばれる事もある。他の登場人物はほぼほぼ姓名で呼ばれる中(例えば「劉備」「曹操」など。彼等を「(劉)玄徳」「(曹)孟徳」と呼ぶ人はあまり見かけない)、何故彼だけが字で呼ばれる、しかも姓名呼びと並立しているのか。「名前が長いから」とかいう理由も説得力がなくもないが、これについては

諸葛亮」と呼ぶ人…ゲーム(「三國志」「三國無双」シリーズなど)から三国志の世界に入った人

「(諸葛)孔明」と呼ぶ人…物語三国志演義吉川英治三国志横山光輝三国志、など)から三国志の世界に入った人

という区分でほぼ間違いがないと思う。…というのは、物語の三国志ではほぼ全篇を通して「孔明」という呼称で統一されている(「諸葛亮」という表記がほとんど出てこない)から。だから後者の人にとって彼は「孔明なのである。一方でゲームだと彼の呼称は「諸葛亮なので(固有イベント内で「孔明」が出てくることはあるにせよ)、前者の人のほとんどは彼の事を(名前が長くても)「諸葛亮と呼んでいる。…自分もこちら。

 

…では何故彼だけが「孔明」と字で呼ばれるのか? これは

三国志演義の作者である羅貫中が熱烈な諸葛亮の崇拝者だったから

以外の理由が考えられない。以前も書いたが昔の中国は「名を呼ぶのは失礼にあたる」ので、

熱烈な崇拝者(である羅貫中)が彼の事を諸葛「亮」などと呼べるわけがない

のである(他の登場人物は普通に姓名で書かれている)。そして三国志を日本に定着させた(と言える)吉川三国志、横山三国志ともに三国志演義をベースにしているせいで、彼の呼称もそれに倣ってほぼ全篇「孔明」で通されている(最近は「正史ベース」にした三国志も多く出ており、そちらだと忖度?なく「諸葛亮」となっているものもある)故に日本でも彼を「孔明」と呼ぶ人が一定数いるのである。…という理論で間違いはないはず。

 

諸葛亮という人物(あるいは三国のうちの蜀)は昔から人気があるし、諸葛亮という人物は中国史上においても有数の有名・人気・偉大な人物と評されている。なので羅貫中諸葛亮が好きであってもなんら不思議ではないが、それを差し引いたとしても(前述のような)三国志演義に出てくる諸葛亮は「常軌を逸している」としか思えない要素があまりに多い。これが完全なフィクションだったら彼が無双していようと知った事ではないが、実在の人物を誇張や虚構(大半は後者)で塗り固めてしまうというのはどうなのか(前述の「饅頭」の話もそうだが、演義には「後世の人間の言動・功績を諸葛亮の功績にすり替えたもの」が多いそして本人だけならともかく諸葛亮の存在・功績を際立たせるために

孔明様(無論皮肉)に楯突いた人間の人格・能力を貶めている

というのは最早「正気の沙汰ではない」*1】。これらの「罪状」を列挙したらそれこそ「本が1冊書けそうな勢い」であり(同じ事を考えている人はいるはずなので検索すれば見つかるかも?)、そこから羅貫中=熱烈な諸葛亮信者」という図式が出来上がるのである(ついでに言うと演義では劉備関羽諸葛亮ほどではないにせよ美化して描かれている…彼等もほぼ全篇通して「玄徳」「雲長」と字で表記)。もっとも孔明様絶対主義」にしようとした結果逆に諸葛亮(や劉備)が悪人のようになっているシーンもあるのだが…(書くと長くなるので割愛)

 

…まぁそんな事をいちいち気にしていたらゲームにならないので(笑)、このゲームはこのゲームとして楽しむのが一番健全だと思う。ちなみに以前も書いたように自分は

ゲームの世界でも「勝ち易きに勝つ」が信条

なので、勝算のない(あるいは少ない)戦を仕掛けて策やテクニックで切り抜ける、といった「愚将の戦」は管轄外(世の中にはそういうプレイが好きそうな人が多そうだけど)。…もっともこのゲームは「PCの地位」によっては「戦略・政略に関与する事ができない」ので「勝算のない戦いに無理矢理駆り出される」事もあるのだが(笑)。

今作の無双武将(固有のグラフィックとボイスがある)は94人*2】。三國無双」の登場人物は13人*3だったので、実に7倍強。ゲームの進化が感じられる数字でもあるが、「13人」は当時から外見とかが大きく変わっていない(他の武将も「初出時の特徴でずっと来ている」のがほとんど。中には初出時から大きくイメチェン?している人もいるが)のも興味深い。

 

…と書いたものの、(以前も書いたが)自分は「そんな事をいちいち気にしていたらゲームにならない」事でも、「フィクションの設定が事実であるかのように誤認させている」コンテンツを手放しで称賛できるほど心が広くない(笑)。特に諸葛亮の場合当人よりも「人格を捻じ曲げられた人達(の関係者や子孫)」が不憫で仕方ない(世が世なら名誉棄損とかで訴えられている?)ように思う。実際はどうだったのか知る方法がない事*4は仕方ないとしても、それを割り引いても羅貫中の「罪」の大きさは並大抵ではないのではないか、と思いながら今日もゲームをプレイしているのは

理論的に間違っている事を事実のように描写して素人を騙している某ラノベよりはマシだろう

と思ったからかも知れない(笑)。

*1:代表的なのは呉の周瑜魯粛、他には魏の曹真や「同じ蜀の陣営に属した」魏延などもその対象と言える。一方で「悪」のイメージが強い人物でも董卓などの「諸葛亮との接点がない人物」は比較的公平に(それこそ「董卓より魏延の方が悪人である」ように)書かれている。

*2:「8」ではうち4人がDLCコンテンツ⇒「8empires」ではデフォルトで全員使用可。また「8Empires」のDLC武将は「三国志の登場人物ではない」。

*3:趙雲関羽張飛夏侯惇典韋、許褚、周瑜陸遜太史慈貂蝉諸葛亮曹操呂布孫尚香も登場するが周瑜のコンパチ(元キャラの外見とボイスを変えただけの隠しキャラ)だったのでここでは含めないものとする。

*4:例えば「諸葛亮の妻の名前」。地元の名士黄承彦の娘で今日では「(黄)月英」という字で浸透しているが、実際の字はわかっていない(史書に記載が見当たらない=誰かが考えた「月英」という名前が今日に浸透していることになる)。真・三國無双8から登場の「夏侯姫」(張飛の妻で夏侯淵の姪にあたる)なども同様だと思われる。

不安しかない

このような情勢下で今年の全国大会は開催できるのだろうか

と不安になってきた。理由は言うまでもない。今年に入ってから各種イベントの中止が続々と発表され、今年もまたそのあおりというかとばっちりを受けてしまう可能性がある。オンライン開催という案もあるようだが、全国大会の「参加者層」を考えるとやはり現地開催(との同時進行)がないとやる意味がないように思う。しかしそれすらできないとなると…

このような情勢下で3月の彩棋会は開催できるのだろうか

という不安にもつながる(会場のエルプラザはCOVID-19のせいでたびたび閉鎖されている)。またこちらは

このような気象下で岩本氏は来札できるのだろうか

という不安もある(まぁ1か月以上先の話ですが)。札幌はここ数年で最悪とも言える大雪(もっとも「ここ数年」は札幌にいなかったけど)。飛行機は飛ばない、JRの運休や高速道路の通行止めも相次ぎ、一般道も片側2車線の道路が雪で狭くなって片側1車線になっている箇所が多く、路線バスもそれこそ「時間単位で」遅れが出ている。自分が先日通勤で乗ったバスはまず「折り返し運転の始発が50分遅れ(乗れれば何分遅れでも関係ないのだけど…)、そこから目的地まで「平常なら20~25分」のところを「更に50分遅れ」、つまり平常の3倍の時間を要している。…正直「これでもまだマシな方」かも知れず、多少の雪で交通機関が麻痺する首都圏の事を笑えなくなってしまう(別に自分は「マウント」を取っていたりはしないけどね)。

 

オミクロンだかなんだか知らないが、この(15番目)あたりのギリシャ文字を聞いたのは「スターフォース」以来じゃないか、とか思った(…年バレるぞ)。本来なら(?)この新種は「クサイ株」となっていたかも知れないのだが、「忖度された人」にしてみれば蔓延したのが「Xi株」でなくてホッとしているんじゃないかとか思ったり。

…ただ、ギリシャ文字の14番目「Xi」は読み方が複数ある。自分が聞いた事のあるだけでも「クサイ」「グサイ」「クシ(ー)」「グシ(ー)」「サイ」「ザイ」がある(英和辞典の発音記号も「sai」「zai」「ksai」と複数記載されている)。…多分いくつかは間違っているのかも知れないが、「読み方を統一しづらい」という意味からも「Xi」は具合が悪かったのかも知れない。

 

こちらも諸々の準備(一番面倒なのは飛行機の予約だと思う)があるので、春(遅くともGW)までにはいい方向に向かっていてほしいものだが…

2022年

心の傷が癒えぬまま&「呪い」が解けぬまま(10RはともかくW優勝戦は見事にインがコケた)2022年になった。…財布をパクった奴を嬲り殺してそいつの保険金を慰謝料代わりにしてやりたい、なんて事も考えたりもするが、

どんなに度し難い犯罪者でも殺せば罪になる

し【*1】、そもそも

パクった財布に入っていた金でパチンコをするようなイカレポンチが生命保険に加入しているわけがない

ので、早い話が「殺し損」である。…という事がわかっているわけだからとりあえず「最悪の状態」は脱しているわけだが。

 

…で、2022年。パラは3日に届いた。浜松にいた時は前年の29日くらいに届いた事もあったはずだが… そして滅茶苦茶遅く到着した上に凄まじい誤植【*2】まである。

現時点では7月に予定されている全国大会の事しか考えていない。「オンライン開催も検討している」と言っても自分はオンラインで参加する気はない、というか「現地に行きたい理由」があったりする(彩棋会ではちょっと話したけどここでは書かない)交通費等は当然必要になるが、現時点で特別欲しいものがあるわけでもないので【*3】、「謎の浪費」をしなければ金銭面での不都合は多分起きない。財布に関しても「三菱UFJ銀行のキャッシュカードは別の場所に保管した」ので、最悪「また出発前日に財布を落とした」場合でも何とかなるような策は講じているし、ウォレットチェーンを使う事にしたのでうっかり落とす可能性は大きく減ったと思う【*4】。

人間も所詮は獣

なので、こういう事は「実際に痛い目に遭った人間でないと積極的な対策を取ろうとしない」という事がよ~くわかる。ちなみに何故「三菱UFJ銀行の・・・」なのかと言うと、(以前も書いたが)自分の場合三菱UFJ銀行の口座はTELEBOAT(舟券のネット投票)のための口座であり、「それ以外の用途には使っていない」。そして口座に「軍資金」を投入するのは通帳があればいい(キャッシュカードはいらない)し、

この口座から金を引き出すなんて事はほぼほぼ起きない。

…これが何を意味するかは分かるでしょうからいちいち理由は書きません(笑)。とにかく「UFJのカードは普段から持ち歩く必要性はない」という事が今回の惨事からわかったのでこういう策を講じる事もできる。…所詮人間も獣よ。

 

ちょっとした変化と言えば

「DJカートンの」Twitterのアカウントを作った

事だろうか。以前から「気になる人のツイートを見るための」アカウント、事実上の「捨てアカウント」は持っていたが、そちらは処分して新たにアカウントを作った次第。…でも以前も書いたように「文字数制限は自分のスタイルに合わない」ので何かを呟くことはほとんどないと断言できる。

その代わり、というわけではないが「質問箱」を作った。ツイッターのアカウント主に誰でも気軽に質問できる(アカウント主がそれに回答する)、というアプリを知ってちょっと使ってやろうと思った次第。文末のリンクから飛べるので何か聞きたい事がある人は(もしかしたらツイッターのアカウントが必要になるかも知れませんが)そちらへどうぞ。ただし

・内容によっては回答拒否

・誹謗中傷系の質問はアプリ側で自動ブロックされるっぽい

ので内容はよく考えた上で質問してください。またどれくらいの頻度でツイッターを見るかわからない(もしかしたら「見ない日」の方が多いかも?)ので、回答までに時間を要する可能性があります。

 

…もしかしたら金言回答が返ってくるかも?

 

DJカートン (@djcartonmmix) | Twitter

*1:以前も書きましたが、拾った財布の中の現金をパクると「遺失物等横領罪」、悪質な場合は「窃盗罪」、いずれにしてもれっきとした犯罪行為です。

*2:谷川浩司の光速流双玉ルーム」の解答稿の図面が違う(11月号の解答稿なのに10月号出題の図面が掲載されている)。パラHPには訂正の案内あり。

*3:昨年からいくつか欲しいゲーム(例えば「ファミコン探偵俱楽部」のリメイクとか)はあったが、「思っていた以上に高い」と思ったのでほとんど買わなかった。

*4:自分の知人(本当なら昨年に会っているはずだった!)も「財布を紛失した事がある」のでウォレットチェーンを使うようになった、という話を聞いたのでそれに倣う事にした。

呪いは解けた…かも知れない年末予想

有馬記念◎にしたエフフォーリアが勝ってしまった。しかもかの粗品の呪い」とかでも◎はエフフォーリアだった(と言っておいて実際は他の馬から買ったらしい)というから、これはもう「呪いは解けた」のかも知れない。…自分の場合呪いというよりは「厄」かも知れないが【*1】。

そんなわけで(どんなわけで?)、気を取り直して(?)年末のQC予想三番勝負。来年は、というか「来年こそは」全国大会に参加する予定なのでそのための軍資金を稼…というのは冗談としておいて(そんな事に賭けなくても費用は捻出できますから)。

実際のところ「まだ会場が正式に決まっていない」らしいが、それでも自分は「そういう前提」で既に予定の大枠を組んでいたりする。つまり前日(7月16日)にセントレアに飛んで近くのホテルで一泊、当日参加してもう一泊、翌日に香龍会(7月は十中八九この日に開催する、と信じています)に参加して… という感じに。現時点ではまだ飛行機もホテルも予約できないけど。

出走表の見方は前回の記事を参照(トライアル成績の青文字=11R、赤文字=12R)。女子戦はQCやLCでも前付けはほとんど見られない、と言ってもたまにはあるし、バナレ(「ピット離れ」の略語)で遅れて6コース回りも起きうるので「艇番とコースの併記」はあって損はない。また今回は下段に「そのレースでの1周目1マークの動き」を書いた(シリーズ予選は除く)要は差したのかまくったのか。コースが違ったらあまり意味がないかも知れないが、一応「傾向」という事で(高田ひかるみたいに「とにかくまくる!」なんて選手もいるので)。

 

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2連対率のワンツーがそのまま「順位決定戦の」内枠に。ただ大山千広の32号機はF持ちと「過去のプロペラ交換から下降線」という評価(どこまで建て直せたか)が気になる。だとすると大山よりも隣の寺田千恵の方が有力かも(ましてここは「3コースが強い」福岡ですから)。1-3を本線とするももしかしたら逆転の可能性もあるので3-1も。

通常は3着は流すところだが、小野生奈は機力が不安だし(モーター抽選時に「これ(16号機)は引きたくなかった」と漏らしているし、3回戦の1マークは「うねり」の可能性もあるかも知れないが「仕上がっている」ようには見えない)、西村美智子はトライアルでFったので2回戦のようなスリット攻勢はまず望めない*2】。なので1=3-24まで買い目を絞る事は可能かも知れないしやっぱり流した方がいいのかも知れないし…(どっちやねん)

 

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「夏海」=「かなみ」(「なつみ」ではない)、「高憧」=「たかはた」。どちらも通常の変換ソフトでは多分出てこない。

前回の福岡QC(2015年)はシリーズは第2回QC覇者の平山智*3が貫録のイン逃げで優勝している。そして今回の福岡QCシリーズもQC覇者の松本晶恵(しかも98期の同期)ポールポジション一方で松本と堀之内紀代子以外の4人は優勝経験すらない(つまり勝てばデビュー初V)という両極端なメンバー。

松尾夏海は今節2コースから差しの1着があるとは言え、今回は1号艇の相手が全然違う。その松本も4日目こそイン戦でまくられたが、スタート自体は勘が合っているっぽいし(今節のST平均は「.08」!)、今回はまくりの強い選手が見当たらないので首位有望。他の選手もスタート勘は悪くないようなので、スタートが揃ったらせいぜい4コースの薮内瑞希*4までしか出番はなさそう。なので1-234-234で。

 

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一方で前回の福岡QCファイナルは2度目の優勝の最短距離にいた1号艇の三浦永理がまさかのF。もし今回も優勝戦Fがあったらそれこそ「福岡の大晦日は呪われている」とか言われかねない。

昨年は遠藤エミが前付けを予告した(6号艇から4コースに入った)が、平山は進入であまり動くタイプではない*5】ので進入は多分枠なり。

結果的に2年連続でポールポジションを得た平高奈菜。勝てば初のQC連覇、逆転で2年連続賞金女王(現在首位の遠藤エミが2着でも100万円ほど上回れる)。ここは決してインが強いとは言えない福岡だが、トライアル1回戦はインから押し切れているし、モーターも特に悪くない(ほとんどプロペラを叩いていないらしい)ので押し切る可能性は十分。スタートが揃えば田口が差し、渡邉がまくり差し、という1-2-31-3-2で決まりそう。揃わなかったら…どうしましょうか?(笑)

一方で波乱が起きるとすればその鍵はおそらく5号艇の守屋美穂。隣の遠藤は「イン戦で3連敗」と何かがかみ合っていない感じ(モーターも「伸びが劣勢」という印象)なので、5コースから(2回戦のような)一気のまくり、あるいはまくり差しで突き抜ける可能性も。更に夢を見る(?)なら「守屋がまくり、平高が抵抗、内が開いたところに平山のまくり差しがズヴォ~っと!」 …さすがにこれは都合が良すぎるな(笑)。そんなわけで無難に1-235-235あたりを本線に、「ここは福岡」なのでもしかしたら3-1-全なんてのもあるかも知れない。夢を見たい人は5や6の頭でどうぞ(笑)。

 

…予想を書きながら思った事。通常の出走表にはほぼ確実に「その選手のF・Lの数」が書いてあるのだが(どれだけスタートを踏み込めるか、のバラメーターになるのであるとないとでは大違い)、自分の出走表にはそれがない(笑)。次回からはちゃんと考えないと。

という事でよいお年を。…でも(これを書いている時点では)詰パラ1月号が届いていないので非常に退屈な年越しになりそうだ。

*1:今年は前後を含めても厄年じゃないんだけどなぁ…(笑)

*2:QCのFは優勝戦以外は「GⅠ・女子戦の準優勝戦と同様のペナルティ」が科される。つまり現時点で「LA後にF休み、休み明けから3ヶ月(ほぼ6月いっぱい)は女子戦出場停止」が確定している。もしここでもう1本切ってしまうと「ペナルティが累積で科される」ので、F2休み&6ヶ月停止により「11月いっぱいまで女子戦・GⅠ等が出場停止」になってしまう。

*3:「クイーンズクライマックス」という通称ができたのは彼女が勝った翌年からだが、公式でも「通称がつく前のレースも通称で(例えば「第1回グランプリ」のように)表現している」のでここでもそういう事にしておきます。

*4:養成所時代に「ミヤネ屋」が彼女に密着取材していた、という事を知っている(覚えている)人はどれくらいいるのだろう?

*5:自分は平山がインタビューで堂々?の「6コース宣言」をしていたのを少なくとも2回は聞いた(記憶違いでなければ「2013年丸亀BMのドリーム戦」と「2015年平和島QCの優勝戦」、どちらも「現地で」)。

粗品の呪い? そんなの屁でもないわ!

粗品の呪い」というワードがトレンドになっている。お笑い芸人(という肩書でいいのかな?)霜降り明星粗品の競馬の予想がことごとく外れる、といった事から発生した単語のようで、「逆神」とか「有馬は彼の予想を外して買う」などという発言もあふれている。

 

…そんな事を言ったら、「じゃあ自分は何なんだ?」と思う。先日のGP予想三番勝負は見事にハズレ(ね、言ったとおりでしょ?)、しかもヒモ抜けではなく本命視した選手が全員敗れている。ましてGP優勝戦「負ける要素がない」はずの峰竜太瓜生正義のまくりを浴びた上にターンマーク接触して転覆(したように見えた)、そこに3選手が追突して転覆という超アクシデント(大アクシデントなんてレベルじゃない。なお峰竜太は妨害失格、丸野一樹、平本真之、毒島誠は選手責任外の転覆失格)完走が2艇という事で3連単3連複は不成立の全額返還、その額は41億1426万3700円という事で「ボートレース史上最悪の返還」が発生してしまった(それでも節間売り上げは240億超と2年前のナイターGPより2割くらい売れている)。なお、それまでの最大返還事象は2002年GCの優勝戦で2艇F→24億3513万3800円の返還。しかもシリーズ優勝戦(11R)も返還は発生していないが事故レースになっている。

 

これは「DJカートンの呪い」かも知れない

と思った。そして今回の結果を受けて

粗品の呪い? そんなの屁でもないわ!

と自虐(?)したくなる。…正直こんな気持ちで年末のQC予想をしてもいいのか、という気持ちにすらなってしまう(多分するけど)。とりあえず4選手に大きな怪我がなかった(そこまで「呪い」が及んではいなかった)のは不幸中の幸いだと思いたい。また4から買って大儲けし損ねた人も「呪い」の対象になってしまうかも知れないが、恨むなら自分ではなく「自分の財布をパクった奴」を恨んでほしい

 

もしこれがスタート事故(出遅れも返還)だったとしたら対象選手は「来年のSG全て出場不可(確定している優先出走権も剥奪)」「F休み明けから6か月間GⅠGⅡ出場不可(地区選手権まで斡旋が決まっているのでその後1か月F休み→GⅠに出れるようになるのは9月末くらい、という概算になる)という重いペナルティ(以前も書いたけど再記)も科される。大きいレースに出られなくなるので当然ながら獲得できる賞金は激減する(ペナルティ期間外のGⅠである程度稼げたとしてもせいぜい年間で4000万いくかどうか、だと思われる)峰竜太が最近の取材で「もしあれ(昨年のGP優勝戦)がフライングだったら税金も払えない」なんて事を話していたが、別にあれは峰流のジョークとかではなく「本当ににそうなってしまう」という話である【*1】」。今回の場合どう考えても(?)返還の起因となったのは峰の選手責任転覆であるが、今のルールでは「妨害失格により結果として返還が発生した場合」でもそれに伴う前述のようなペナルティは科されないので、峰竜太が出場資格を失ったレースというのはない。

だが、今回の件を受けて今後ルール改正が行われる可能性はないとは言えない。実際「Fによる返還」と比べると「多重事故による返還」は発生率が相当低い(4艇以上が失格にならないと返還は発生しない)ので、業界の人もあまり深刻には考えていなかったのかも知れないが、前述のように今回は「過去の記録を大きく上回る額の返還が発生」したので何らかの方針を打ち出す可能性はありそう、というか「かなり高い」と思う。例えば「返還が発生するその要因となった(妨害失格の)選手はスタート事故と同様のペナルティ(つまり30日間の自粛欠場+α)が科される」みたいな感じで。もしこのペナルティを今回の事象に適用したら(今年も1.5億くらい稼いでいる)峰竜太は文字どおり「税金も払えない」状態になってしまう。

 

「らしからぬミス」で今回のような大惨事(?)を引き起こしてしまった峰竜太の心境は「外野の人間には想像もつかない」。前回の予想で「丸野のメンタルが鍵」なんて書いたが、一番メンタルが揺れていたのは実は(GP連覇もかかっていた)峰の方だったのかも知れない。

その一方で「彼も人間だったという事が証明された」とも思った。無論「生物学上は」昔から人間であろうが勿論そういう話ではない。彼もミスやメンタルといった「人間らしさ」も併せ持つ1人のボートレーサーである、という話(それでも普通の人間ではないと思うけど)。…そして今回の一件で(ミスやメンタル面をほとんど見せていない)藤井聡太がそれまで以上に「人間以外のもの」に見えるようになってしまった。

*1:2020年の峰の獲得賞金は約2億5000万、そこからGP優勝戦の賞金1億を引いても1億5000万、仮に税率4割だとすると2021年に払う税金は「およそ6000万」。…間違いなく大赤字になってしまう。

「当たらない」予想

…グランプリ(賞金王決定戦)である。今年はこっちも予想しようと思った。

しかし今年の予想はニュアンス(?)が違う。予想自体は真面目に考えてはいるが、何せ「あんな事」があった自分の予想である。

ここで書いた予想の買い目は当たらない。当たるわけがない。

つまりここで書いた予想と被った、という人はその買い目を外せばいい(その分を他の買い目に充てられる)のである。

…当たるかも知れないって? 大丈夫、当たらないから。

 

表記(数字)の見方は左から「進入」「ST」「着順」。進入の○数字は枠番=コース、2桁の数字「AB」はA号艇でBコース進入、という意味。例えば「54152」は「5号艇で4コース進入、STは.15、2着」。ちなみにこの書き方は「DJカートン謹製(少なくとも自分は同じ書き方の予想紙とかを見た事がない)」。また成績の文字色は

赤文字…トライアル2nd

青文字…トライアル1st

紫文字…シリーズ準優勝戦

緑文字…シリーズ特別戦、シリーズ復活戦【*1

黒文字…シリーズ予選

 

出走表の書き方は予想紙だけでなくレース場(のレーシングプログラム)ごとでも違うので、見慣れないものを見ると瞬時に成績を把握できなかったりする【*2】。個人的には艇番が書いてある方がありがたい(進入で動きがあった事がわかる)のだが、艇番号まで書いてあるのは予想紙くらい(なのでこの書き方を考案?した次第)。…ま、好みの問題か。

 

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2nd組=内3艇はどれもモーターがパッとしない印象がある。奇数艇トリオ(住之江の市岡アナがよく使うフレーズ)はマスターズ世代(MCに出られる45歳以上)でSG制覇、と話題になったがその勢いもGPには通じなかったのか、だとしたら狙ってみたいのは4号艇の菊地孝平4-15-全、展開によっては4-6-全もありそう。少なくとも黙って1から、という気にはなれない。

 

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シリーズは準優勝戦しか見ていないので「本気で当てる予想」をしても当てられる気がしない(笑)。

進入は枠なり想定。中島孝平は追加配分で6号艇が2回あった【*3】が、その6号艇2回(どちらも点増しレース)を4,3着でまとめているし、他のレースも1133とまとめて予選首位、準優勝戦も文句なし(準優勝戦3レースの中で一番盤石)の逃げ。スタートも見えているっぽいし(準優勝戦の02は多分追い風のせい?)よほどの事がない限り明日も逃げ切り濃厚。2コース西山は前評判では「最悪」と言われたモーターの整備が当たって別物に。今節スロー水域だと全て2着以内なので外す組立はしにくい。

本線は1-2-全、後は1-全-22-1-全が少し。買い目を絞るなら相手を3と4にするべきか…

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常々思う事がある。

峰竜太は人間じゃねぇ

テクニック(主に旋回力)といい整備力といいスタートといいどれを取っても超A級、それに加えて「気が付いたら彼の為の道が開いていた」というような「何か」を持っている(例えば昨年のGPはスタート01まで行った)。中原誠十六世名人や谷川浩司九段(十七世名人)の事を「赤絨毯の将棋」「向うから相手が避けてくれる」と評した話があったが(今だったら藤井聡太もそうなのか?)、峰竜太も何かそれに近い、言うなれば「赤絨毯のボートレース」みたいなものがある。そんな人外の能力(?)を持った人を見ると「本当に人間か?」と思いたくなってしまう自分がいる。

…彼が藤井聡太と大きく(?)違うのは「不自然な謙虚さ」がないという事か。相手をこき下ろすとかはないが「自分が一番だという自負」みたいな発言は時折あるし、感情は結構出すタイプ(かつては「泣き虫王子」と呼ばれていた。無論感情をほとんど出さないレーサーも少なくない)。そういうのがあるだけ峰竜太の方が「人間なんだな」と思える要素はある、というより藤井聡太の方が「危険」に思える(理由は以前書いたので割愛します)

…話が大きくそれた(笑)。…で、予想だが、正直「何かが憑いている」峰竜太が1号艇で敗れる、なんてシーンはとても想像できない。ぶっちゃけ「1の単勝で絶対黒字」と断言してもいいくらい。もっともボートレースは単勝の売り上げが少ない(全体の0.1%くらいしかない)ので、単勝複勝は大口購入するといとも簡単に元返し(1.0倍)になってしまうけど。

もし波乱があるとしたら前付けで深インになった場合。毒島が動いて瓜生か白井以外が抵抗して12346/5か12356/4にでもなれば別の「何か」が起きるかもしれないが、仮にそうなったとしてもなんだかんだ言ってインを残せそうな出足なのでやはり頭は固いのか。

相手探しの鍵となるのは2号艇の丸野だと思う。つまり

「GP初出場で初ファイナル」という空気の中でもいつもどおりのレースができるのか?

という話(残り5人は経験十分)。もし彼の神経が京都タワー並に太ければ(何ちゅう喩えだ…)1-2-全以外いらないし、そうでなかった場合は2は完全に切って1-34ー3456の6点。…自分だったら後者の方に賭けてみたくなる。

 

…一応それっぽく(?)予想はしたが、こんな自分の予想なので

当たるわけがない。

 

…もう一度書いておこう。「あんな事」があった自分の予想が

当たるわけがない。

 

ついでだから有馬記念

◎エフフォーリア

○クロノジェネシス

…と予想しておいて当たるわけがない、と断言してしまおう(笑)。

*1:トライアル1stで脱落=シリーズ戦回りになる6人が走るレース(3日目10R、得点はシリーズ特別戦と同じ)。

*2:時々漢数字を使っているものもあるが、ものによってはその漢数字が着順だったり進入コースだったりするので特にややこしい。

*3:トライアルで帰郷があった場合、選考順位次点の(シリーズを走っている)選手がトライアルに合流する。合流した選手は原則6号艇、またどんなに好成績でも節間成績最下位の扱いなのでトライアル1st終了後シリーズにまた戻った。

自分は本気で藤井聡太を殺そうと思った

全財産(現金+キャッシュカード+その他諸々)が入った財布を落とした。

財布を紛失する人はそんなに珍しくもないのかも知れないが、「翌日に東京に発つ予定」の人が財布を紛失、なんてのは人類史上に名前が残りそうなレベルのポカである(多分)。

単に財布を無くしただけならまだ諦めがつくのかも知れないが、今回の件に関してはどうにも諦めがつかない、というかハッキリと「怒り」を覚える事象である。というのは

自分が某ラーメン屋で落とした財布を拾ってそのまま店員とかに届けずパクっていった奴が防犯カメラに映っていた

から(店員に事情を話したら防犯カメラを見せてくれた)。

とりあえず近くの交番に(防犯カメラの件も含めて)届け出たが、前述のように「翌日に東京に発つ」ので「出てくるまで待つ」なんて呑気なことは言っていられない。上記の状況から「中の現金を抜き取って財布は捨てた」という可能性が高いと踏んだので、

紛失したラーメン屋近辺のコンビニとかのゴミ箱を片っ端から漁る

という行動にも出た(勿論店員に簡単に事情を話して許可を得たうえでゴミ箱を改めました)が結局見つからず。

諦めて帰宅(辛うじて小銭入れに帰りのバス賃は残っていた)、吉報(?)が届くのを待ったが来ず。結局内臓を全部吐き出すような思いで東京行きを断念、飛行機やホテルなどのキャンセル手続き。両国将棋センター(27日のイベントに参加予定だった)や向うで会う人にもキャンセルの連絡を入れる【*1】。

こういう事態が起きると(個人差はあるのかも知れないが)「考え得る最悪の事態」に気持ちが揺れる。今回の場合だと預金を(勿論不正手段で)全部引き出され文字通りの無一文になってしまうとか。そんな状態だから食欲など全くなく(無理に食べようとして吐きそうになった)、布団に入っても気持ちが落ち着くわけもない。それどころか「考え得る最悪の事態」はどんどん心に侵食していく。そして遂にこんな事まで考えてしまう。

このまま野垂れ死ぬくらいなら藤井聡太を殺して刑務所に行く

 

…この日は結局いつ、どのくらい眠れたのか全く分からない。次の日、朝一で北洋銀行へ。預金の安否(?)確認とキャッシュカードの再発行手続き。…預金は無事である事を確認できた事で「考え得る最悪の事態」は脱した。そしてそれと同時に藤井聡太への殺意も消えた。もっとも「理論上最悪の事態」を脱しただけ、言うなれば「-9999」が「-9900」くらいになった程度の話で、失った&帰ってこないものの大きさ・重さを考えるとこの先一生消えない心の傷を抱えて生きていく事になりそうだ、と考えると全く気が晴れない。

諸々の再発行手続きとかを一通り済ませ(免許証の交付番号の末尾が「1」になってしまった…)「理論上は」生活ができる状態にまで復帰はしたが気持ちは全く晴れない。とても仕事ができるような状態ではなかったので11月いっぱいまで休みにしてもらった。

 

大分気持ちが落ち着いてきたので今回の出来事をこうして記事にしてるわけだが、どう考えてもこの備忘録(?)で注目してしまうのは「このまま野垂れ死ぬくらいなら藤井聡太を殺す」という一文だろう。確かに自分は以前から「アンチ藤井」を公言しているし、「藤井聡太の存在は将棋界にとってマイナスにもなり得る」なんて事も言っているが、だからと言ってそれが殺意につながるなんて事はなかった。それが今回の出来事ではどうか。今振り返るとあの時の自分は「相当な殺意」を覚えていたと思う。

…今回の事から身に染みて分かった事。

人は追い詰められると何をする(考える)かわからない

仮に恐ろしい事を考え付いたとしても、平時だったらそれの善悪はつくはずである。こんな自分であっても「藤井聡太を殺す」なんて発想がまともでない事くらいわかっている。…のだが、

人は追い詰められると判断力が著しく失われる

だからあの時の自分は「藤井聡太への殺意」などという狂気に満ちた(?)思想の善悪の判断すらできなかったのだと思う(そもそも「無一文でどうやって殺しに行くのか?」という事にも思いが至っていなかったし)。

上記の2つの症状(?)は話としては結構聞くが、実際にどうなるのか、というのはなかなか文章とかでは説明しにくい。つまり

追い詰められた人間の心理は追い詰められた事のある人間にしか理解できない

のである。もしかしたらその手の専門家(犯罪心理学者とか)でもちゃんと理解できているのか怪しいものである。

 

今回の件でもう1つ分かった(かも知れない)事。

世の中の犯罪の何%かは追い詰められた人間が判断力を失ったがために引き起こされたものではないか

例えば「生活費に困ったのでコンビニ強盗をやった」という話、まともな(?)判断力を持った人ならそれがどれだけ愚かな事かを理解できるが、「追い詰められた人」はこの程度の判断力ですら失われている可能性が高い。だからと言ってその人の犯罪を肯定するものではないが、今回の件を経た後だと「追い詰められた理由」が自分の責に帰さないもの(詐欺とか窃盗とかの被害者)だったとしたら正直再考してしまう。つまり

世の中の犯罪の何%かは一部の「心無い人間の行為で追い詰められた」人間によって引き起こされたものではないか

何が「起爆装置」になるかは個人差があるかも知れないが、「金銭的なもの」はそのトリガーになる可能性は非常に高い。もしかしたら「落とした財布をパクられた(届けなかった)」事で引き起こされた犯罪もあったかも知れない、いや、あったと思う。

今回の件ももしかしたら「心無い人間が財布をパクった」一件が「将棋界の至宝が殺害される」という事件にまで発展した可能性もあったわけで、

拾った財布をそのままパクるとどんな悲劇が起こるかわかったものではない

自分のように(辛うじて崖っぷちで踏み止まる事ができたが)「特定の個人の殺害」かも知れないし、「無差別殺人」が起きるかも知れない。もしそれで財布をパクった奴の家族が犠牲になったら、そして「俺の財布がパクられていなかったらこんな事はしなかった」と主張されたら… どう考えても悲劇しか残らない。ちょっと話が飛躍し過ぎているかも知れないが、世の中には

「人の心」を見せていたら発生せずに済んだ犯罪もあったのではないか

と思ってしまう。

 

まぁ早い話が

財布を拾ったらすぐに届け出ましょう

という事。「財布を拾ったら1割もらえる」なんて俗説があるが、あれは俗説ではなく民法で「拾得物の価値の5%~20%を謝礼として請求できる」と定められている*2】。ついでに言うと「届け出にかかった費用(交番とかまでの交通費など)」も別途請求できる。もしかしたら

その善意(拾った財布を届ける→落とし主の手に戻る)によって悲劇的な犯罪を防ぐ事ができる

かも知れない。だとしたら「財布を届けない(中身をパクる)という選択肢はない」と思う。ちなみに謝礼を受け取る権利は財布を拾った日から7日以内に届けないと失効するし、「管理者のいる場所で拾った場合は24時間以内に届け出ないと失効」する*3】。また拾った財布の中の現金をネコババすると(今回の場合されている可能性は極めて高い)「遺失物等横領罪」という犯罪になる*4】。…やはり「拾った財布を届けないという選択肢はない」ようだ。

 

…この事が契機(?)となって拾った財布をパクる、という事件(前述のようにパクると犯罪です)がなくなれば、個人的な希望を言えば「財布と中身【*5】が戻ってくれば…」と思うが、財布と中身以上に「プライスレス」をたくさん失ったので、今更財布が戻ってきたところで(仮に現金がそのまま残っていたとしても)どれだけ気が晴れる事か… それに人間は愚かな生き物なので未遂では啓蒙にならないような気もするし。

*1:今思うと詰工房への参加取り消しの連絡をしていなかった(いろいろあり過ぎて詰工房の事を失念していたと思う)。無断で欠席して申し訳ありませんでした…

*2:ただし警察は関与しないので具体的な金額等は当事者同士の交渉で決める。また「権利の放棄」も可能である(場合によっては拾得者が住所や氏名を教える事になるのでそれを嫌う場合とか)。

*3:今回の自分の件の場合「ラーメン屋の店内で落とした」事がわかっているので後者に該当=謝礼を受け取る権利は既に消失している…はず。

*4:状況によってはより重い「窃盗罪」に問われる可能性もある。今回の場合財布を落とした=「もともとの占有者の占有を離れている」ので窃盗罪に問われる事はなさそうだが。

*5:現金は仕方ないとしても「もう手に入らないもの(記念TOICAとか)」がたくさん入っていた…