DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

レディースvsルーキーズバトル・終

11日の芦屋(GⅠ)の12R(ドリーム戦)は最終オッズが「1-○-○でない組み合わせは全て万舟という滅多に見られないオッズになった。一般戦(シード番組)でもそうそう見られる事でない事象が実力者ぞろいのGⅠで起こるのだから峰竜太の化け物っぷりがよくわかる話である。

同日、下関では日本モーターボート選手会会長を務める上瀧和則(SG4回優勝を誇るトップレーサーである)が4年4か月ぶりの実戦復帰。その復帰初戦は3号艇で2コースを奪うとスリットでのぞいてまくりを放つがターンマークにヒットしてしまって落水失格に… ちなみに今名前を出した2人はどちらも佐賀支部(たまたまですけど)。

 

話を戻して丸亀の最終日は

1~4R:一般戦(団体戦ではない)

5~8R:ルーキーズがサービスゲーム団体戦

9R:レディースがサービスゲーム団体戦

10R:特別選抜B戦(団体ポイント=4、レディースがサービスゲーム

11R:特別選抜A戦(団体ポイント=8、枠順は得点率による)

12R:優勝戦(団体ポイント=12、枠順は得点率による)

 

5日目終了時点で25:15と大きな差になっているが、ルーキーズも20点取れば(例えば11R12Rと連勝すれば)逆転できる。ただし5R~11Rを全勝しても17点なので、優勝戦での団体ポイントは絶対必要になる。レディースは勝利に10点必要なので、11Rを勝った時点で(例えば10R11Rと連勝すれば)団体戦優勝が決まる可能性がある(10Rまで全勝でも9点しかないのでここでは決まらない)。

5R~8Rまではルーキーズのサービスゲームではあるが、A級選手はほとんどが賞典レースへの出走なので5,6Rは3人ともB級、7,8RもA2級が2号艇だけなので少々心許ない。

 

5R…1号艇の彦坂真太郎が.09スタートで逃げるも2、3着はレディース。こういう形になると「6着を取った方が負け」になるので、競り合いになった時に経験のある方(大抵はレディース)が有利になる。実際2周2マークでは最下位だった水野望美(A2級)がいつの間にか(後方の争いは基本的に映してくれないので「いつの間にか」と言うしかない)5着に順位を上げてブレーク。

レディース 2615 ルーキーズ 

 

6R…2号艇の谷口知優がまくりでインの井町泰を叩くと2艇の間に4号艇土屋南がまくり差しをねじ込む。そのまま突き抜けて独走、2番手は2号艇、3番手はスリットで凹んだ四宮与寛が最内を回って残す。そのため5R同様「6着を取った方が負け」に。しかし1周1マークで叩かれた井町は大きく遅れたのでこの時点で事実上の決着、再びブレーク。この時点で「ルーキーズの団体優勝は11R・12Rの連勝が絶対条件」「レディースは11R・12Rのどちらかで勝てば団体優勝」になった(変な言い方をすると「7~10Rは団体戦の意味を失った」)。

レディース 2715 ルーキーズ

 

7R…インの浜本裕己が逃げ、残り5艇で2着争い。1周2マークを上手く回った6号艇上田紗奈(欠員補充のために最終日だけ出走)が2番手を取り切ったが3着に大塚康雅が入ってキープ。払戻は6が人気薄だったためイン逃げだけど3万舟

レディース 2716 ルーキーズ

 

8Rまくり差しに行った3号艇染川直哉に2号艇栗城匠が抵抗して2人そろって大きく流れたところをレディースの3選手が次々と走り抜けていく。このままブレークかと思われたが栗城がどんどん追い上げて3着まで挽回し何とかキープ…と思いきやルーキーズに不良航法があったためポイントはレディースに。…まぁボートレーサーは普段から1つでも上の着を目指している(既述のように「団体戦でも個人の成績に反映する」)から団体戦とかは関係ないのだけど。ちなみにこの結果を受けて賞典レースでレディースが全勝すると団体ポイントが『トリプルスコア』になってしまう」事に(過去に46-23の「ダブルスコア」はあった)。

レディース 2816 ルーキーズ

 

9R…この日最初の「レディースのサービスゲーム」。先マイした岩崎芳美に対し3コース遠藤エミがまくりで攻めるが届かず【*1】。こういう展開になると外枠(特に4コース)が最内を突いて3着、というケースが多い(と分かっていながら買い目を切ってしまうんだよなぁ…)。このレースも3着に4号艇の山下流心(この選手も追加配信)が入る。団体戦はレディースがキープ。

レディース 2916 ルーキーズ

 

10R・特別選抜B戦。番組編成委員は「4日目終了の時点でこのレースの1号艇に平山智加を据えるつもりだった」かも知れない(笑)。今節はモーターに苦しんで1号艇で2戦2敗だったが、ここは意地の逃走を見せる。2着に西橋奈未のワンツーで団体戦キープ。

レディース 3316 ルーキーズ

 

11R・特別選抜A戦。ここでレディースが勝つと12Rを待たずに団体戦勝利が決まる。ここ(と優勝戦)は準優勝戦の成績で枠順が決まるので「サービスゲーム風の枠順」にはなっていない。

1号艇の實森美佑が逃げて2号艇村松修二が追走。ここでレディースのどちらかが3着なら確定だが4号艇の眞鳥章太と5号艇の川原祐明が競り合う形になりルーキーズがポイント、団体優勝の行方は最終レースに持ち込まれる。

レディース 3324 ルーキーズ

 

12R・優勝戦団体戦という観点で言うならレディースはここで負けると「5日目までに築いた優勢は何だったんだ」という事になってしまう(どれだけ団体戦を意識しているかは分からないけど)。レースそのものは1号艇の平高奈菜が有利であるが、2着以降で11Rの再現をされると…

レースは内3艇が.10前後の好スタート。.09のトップスタートを決めた平高奈菜の先マイに2号艇の仲谷颯仁が差しで迫るが振り切って早々に1-2隊形が決まる。3番手争いはまくりに行った3号艇と内を突いた4号艇が並ぶ、そして1周2マークは外を握って回った櫻本あゆみが3番手を取りきる。…この時点で個人戦団体戦ともに大勢が決したと言える。ついでに舟券も(笑)。そのまま3周走り切ってLRはレディースの個人戦団体戦W勝利となった。

レディース 4524 ルーキーズ

 

次回のLRは来年の(!)2月3日~8日の日程でボートレース常滑で開催予定。ただ、同レースは東海地区選手権(津)・近畿地区選手権(三国)・九州地区選手権(大村)と開催日程が重複しているので、これらの地区の選手(特にレディース)がどちらに斡旋されるのか、が心配である。

*1:3コースで「まくる」「まくり差す」「差す」の選択は選手の個性が出やすい。女子は「まくる」選手が多いような印象。

レディースvsルーキーズバトル・5日目

ボートレースでも競馬でも、中継を見ていると「無観客開催なのに大型スクリーンを映している」場所がほとんどである。自分が見た限りJRAは全ての競馬場で映しているし、ボートレース場もほとんどの場所でスクリーンを映している(自分が知る限り「三国は消していた?」)。

現在の収益減と電気代を考えたら消した方が良さそうにも思うが、「あのモニターは選手(騎手)も見ている」、つまり「あのモニターの映像を見て他の舟(馬)がどこにいるのかを確認する」選手(騎手)が多い(中継をよく見ると走行中に「モニターの方をチラ見している」選手は結構見かける)ので消すわけにもいかないのだろう。大変ですなぁ…

 

5日目はお互いブレーク1回ずつで点差は変わらず。 

 1日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース          4
ルーキーズ     B*      4
 2日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B* K*   11
ルーキーズ                5
 3日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース   B*     16
ルーキーズ            8
 4日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B*       B* 21
ルーキーズ           11
 5日目 1R 2R 3R 4R 5R 6R 7R 8R 合計
レディース         25
ルーキーズ   K*       15

 4日目終了時点で負傷・病気による途中帰郷が3名出たため5日目は「団体戦を1日2回走る選手」がいた。なお欠員分は「追加配信」で最終日だけを走る選手が呼ばれている(5日目で帰郷した水口由紀の穴埋めは呼ぶ時間がないので西橋奈未が「団体戦を1日2走」)。

団体ポイントは全部で69点なので、過半数の35点を取れば団体勝利が決まる。そのため場合によっては優勝戦を待たずにレディースの団体勝利確定、という可能性もある(第1回のLRも優勝戦前にルーキーズの団体勝利が決まった)。ルーキーズも11R、12Rと連勝すれば(他を全て負けても)逆転勝利できる。どちらのレースもレディースが1号艇だが最後まで何が起きるか分からない。

 

最終日の賞典レースの枠順。

  特別選抜B戦(10R) 特別選抜A戦(11R) 勝戦(12R)
1号艇 平山智 實森美祐 平高奈菜
2号艇 西橋奈未 村松修二 仲谷颯仁
3号艇 山下夕貴 西村美智子 櫻本あゆみ
4号艇 西野雄貴 眞鳥章太 吉田裕平
5号艇 船越健吾 川原祐明 長嶋万記
6号艇 井上忠政 寺田千恵 外崎 悟

特別選抜B戦=4点、特別選抜A戦=8点、優勝戦=12点

特別選抜B戦の出場選手は「優勝戦・特別選抜A戦に出場する選手を除いた5日目9Rまでの得点率上位の選手を男女3名ずつ」。

「団体ポイントが大きい特別選抜B戦を「サービスゲーム」にしてもええのか?」と思うが(ルーキーズの団体優勝の条件は「特別選抜A戦と優勝戦」以外にも「一般戦×4、特別選抜B戦、優勝戦」があるので)、「番組編成委員のさじ加減」なので…(以下略)

レディースvsルーキーズバトル・与太話

予選4日目の「予選突破ライン」を眺めてみた。

※左から「順位」「選手名」「着順点」「得点率」「前半レースのレース番号-枠順」「後半レース(団体戦)のレース番号-枠順」。同点の場合の順位の決め方は前回の記事を参照。太字は地元香川支部の選手。

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男女で準優勝戦進出ボーダーが1点以上違う(理由は前回書いたとおり)。

一方個人部門は村松修二がぶっちぎっている(黄色地は予選通過が確定)。前半レースの結果次第では4R終了時点で「両チーム含めた予選トップ通過(つまり準優勝戦で1着なら優勝戦ポールポジション)」だった可能性もあった。

レディースは混沌。地元の西村美智子が暫定トップとは言え4日目は外枠が2走なので下手するとここから予選落ちもあり得たくらい。

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男女ともに予選が1レースずつ終わる。仲谷颯仁が3着、平高奈菜が1着になったことで村松修二の予選トップ通過はまだ確定せず。

前半の最大のポイントは4R。レディースのトップ10にいるうちの6名のガチンコバトル。たまたま2回走りの選手ばかり上位に来た、というのもあるかも知れないが、それを(2Rに振り分けずに)6人まとめてぶつける=つぶし合いをさせると当然脱落者(5着とか6着とか)が出るわけで…

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このように3日目で11位だった平山智加に「ラスト1走で1位なら予選通過?」という状況ができてしまう。…よりによって予選ラストが(2回目の)1号艇、しかもランク上位には「ラスト1走が外枠」の選手が多い(その分逆転の可能性が高まる)ので、間違いなく番組編成委員のえこひいきである(笑)。…そう言えば先月の大村のレースでも平山智加は「6日間で1号艇が5回」もあった(予選2回・一般戦2回・特別選抜戦1回)。…10月に大村で開催されるダービーに選出される(勝率を稼げる)ように番組編成委員が策を講じた(?)のかも知れないが、それにしてもやり方が露骨すぎやしませんか?

…話を戻すと、村松修二は3R2号艇でまさかの5着大敗。一応まだ「自力で予選総合トップ」の目はある(しかも残っているのは1号艇)とは言え俄かに混沌度が増してくる。

 

ここからは団体戦で予選。そのため全選手があと1回走る。また出場選手数の関係で「全選手が予選の出走回数が6回」なので点数計算がしやすい(「着順点の合計」だけを見ればいいので割り算をしなくても済む)のは有り難い。

119期(「ルーキーズ」の世代に入る)の實森美佑(さねもり みゆ)が5号艇で2着。初日2日目での3連勝を含めてレディースの予選突破一番乗り(暫定7位の寺田千恵がこれを上回れない)。ちなみに5Rはルーキーズに「団体戦で3回目」の不良航法(既述のように着順点を問わず相手のポイントになる)。

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6Rはレディースに予選上位者がいなかった。外崎 悟(とのさき さとる)が3着に入った事で船越健吾の予選突破の可能性が消える(ラスト1走で1着でも超えれない選手が6人以上になった)。なお6Rは今節で初めて「ルーキーズのラブゲームキープ」。

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7Rは地元の一角平高奈菜が登場。大敗がなければ予選突破が確実だが、2コースから差して1着。32⑤の出だしから3連勝で予選突破を確定させる。しかも櫻本あゆみが8R5号艇で1着以外ならレディースのトップ通過が決まる。

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レディースの予選トップが決まる8R。1着条件の櫻本あゆみが5コースからまくりを放つが残念ながら届かず、この時点で平高奈菜の予選トップが決まる(この時点でルーキーズ側の予選トップは決まっていない)。それでも船越健吾とのデッドヒートを制して2着、予選は1勝2着5回とオール2連対。吉田裕平がイン逃げでルーキーズの予選トップ通過の可能性を残す。

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9Rはルーキーズのボーダー直下にいる木谷賢太と西野雄貴が直接対決。結果は西野が2着、木谷が3着で得点率5.83で並ぶが上位着順の差で木谷が脱落。また仲谷颯仁(なかたに はやと)が2コース差しで予選暫定トップに浮上、ルーキーズ2回目のラブゲームキープ。

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10Rは「番組編成委員のえこひいき」が実を結ぶかどうか、という意味で非常に注目の一戦(笑)。平山智加の機力が今一つなので、長嶋万記と寺田千恵を同じレースに組みたくなかった(つまり「楽にイン逃げできるようなメンバーにしたかった」)が、「他に2号艇と3号艇が残っている選手がいなかったので仕方なく」というのが番組編成委員の本音だろう(笑)。

その不安(?)は的中してしまう。1マークを先マイし、2マーク手前で振り切ったかと思ったが長嶋万記に食らいつかれ、2周1マークでツケマイを喰らって逆転されてしまい万事休す。実際は2着でも予選突破の可能性が残っていたが、寺田千恵が最後の最後で逆転で3着をもぎ取った時点で終了(仮に西村美智子が11Rで6着=同点でも上位着順の差で上回れない)、深慮遠謀(?)は実らなかった(笑)。一方最後の最後で逆転を許した眞鳥章太だが上位着順→最速タイムの選考順位により5.83の中で最上位となり予選突破が確定した。

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「事実上の予選最終レース」である11R。状況を内枠から簡単に書くと

村松修二は1着で予選総合トップ

・川原祐明は5着以内で予選通過(6着だと上位着順差で浜本裕己に逆転される)

・土屋南は1着で予選通過

・山下夕貴は自身が1着&西村美智子が5着以下だと予選通過

西村美智子は4着以内で(条件次第では5着以下でも)予選通過

レースはトップスタートの土屋南のまくりを受け止めながらのまくり差しで川原祐明がトップに浮上(この時点で両チームとも予選通過者が決まった)。展開を突いた山下夕貴が2着、村松修二は3着に残したが「待機行動違反(減点7点)」を取られて最終的にルーキーズ4位となってしまった(団体ポイントも違反の為レディースに)。

 

終結果は下図のとおり。前回の記事にも書いたが「自力で優勝戦1号艇」の可能性があるのは平高奈菜と櫻本あゆみ。ちなみにルーキーズ準優勝戦村松修二以下の3名が1着だった場合、レディース準優勝戦は「誰が1着でも優勝戦の1号艇」になる(通常の準優勝戦だとそんな事は起こり得ない)。

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…こんな感じで、予選通過のボーダーを追いかけるのは順位戦の昇級降級争いを追いかける感覚に近いものがある。一方で「番組編成委員のえこひいき」に嫌気がさした、という人もいるかも知れませんが(笑)、それを生かすも殺すも結局は選手次第だし、そんな不満も舟券が当たってしまえばどうでも良くなるのがギャンブラーという人種だと思う(笑)。

レディースvsルーキーズバトル・続き

4日目(予選最終日)まで終了。

 1日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース          4
ルーキーズ     B*      4
 2日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B* K*   11
ルーキーズ                5
 3日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース   B*     16
ルーキーズ            8
 4日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B*       B* 21
ルーキーズ           11

・1日目、2日目の12Rはドリーム戦(団体ポイントは変わらない)

・今節は4日目12Rまで予選競走が行われる【*1

K=内枠3艇のレースでポイント、所謂「キープ」

B=外枠3艇のレースでポイント、所謂「ブレーク」

黄色地=上位独占(意味はないけど一応表記)

*=相手チームの違反によるポイント

1日目9R…遠藤エミ(不良航法)@

2日目6R…中亮太(不良航法)@

2日目11R…山田和佐中村泰平(フライング)

3日目6R…井上忠政(不良航法)@

4日目5R…宮崎光基(不良航法)

4日目11R…村松修二(待機行動違反)@ 

@は「着順点では相手チームを上回っていた」レース)

 

サービスゲームの比率がちょっとだけレディース寄り(17:15)とは言え、ブレークの回数が6:2なので今のところ団体戦はレディースがかなり押していると言える。勿論最終日の賞典レースは団体ポイントが大きいのでそこで逆転の可能性も十分あるわけだけど。

レディースの「ラブゲームキープ(?)【*2】」が多いのも特徴的。しかも2日目に5回あった「サービスゲーム」は全てラブゲームキープ、中でも7R(②→③→①)は13,550円の万舟決着だった。もしかしたら女子のサービスゲームで『3連単123BOX』を買い続けて儲けた人もいるのかも知れない(4日目までの「レディースのサービスゲーム3連単123BOX」の回収率は361.76%、2日目だけに限ると回収率は「745.67%」にもなっていた。)。

 

準優勝戦のメンバーは下図のとおり(下線は地元香川支部)。

準優勝戦団体戦」対象レースではない。

  ルーキーズ(10R) 得点率 レディース(11R) 得点率
1号艇 仲谷颯仁 8.17 平高奈菜 8.33
2号艇 吉田裕平 8.00 櫻本あゆみ 8.33
3号艇 川原祐明 7.33 長嶋万記 8.17
4号艇 村松修二 6.50 實森美祐 7.67
5号艇 外崎 悟 6.17 西村美智子 7.00
6号艇 眞鳥章太 5.83 寺田千恵 6.83

同点の場合は上位着順の多い選手>今節のレースの最速タイム(天候不良時の「2周レース」のタイムは含まない)が速い選手>主催者が定める方法(今回の場合「2020年前期の適用勝率が高い選手」)、の選考基準で順位が決まる。

「団体ポイントの差」はほぼそのまま「チームごとの着順点平均の差」に反映されるので、団体ポイントで上回っているレディースの方がボーダーが高くなっている。ちなみにルーキーズの6位と7位(浜本裕己)は着順が全く同じ(112456)だったため「レースの最速タイム」で順位が決まった。また4日目10Rで「僅差の3着の順位が逆(寺田千恵⇔眞鳥章太)だったらレディースの6位は平山智(しかも上位着順差)だった」ので、いろいろなところで「僅かの差」が天国と地獄を分けた予選であった。

「準優勝戦1着の2名のうち得点率の高い選手が優勝戦1号艇」となるので、平高奈菜か櫻本あゆみは11Rで1着なら無条件で優勝戦1号艇長嶋万記は上位着順の差で仲谷颯仁より下なので10Rの結果次第)。…果たしてLR初の「レディースの個人優勝」はあるか?

なお、5日目の団体戦は「1R~8R(全て一般戦、予選通過した選手も出走する)」が対象なので注意。

*1:通常、ナイターレースの予選最終日は9~11R(レース場やレースのグレードによって異なる)で予選は終了し、残りのレースは一般戦で行われる(準優勝戦の番組編成・発表のために予選が早く終わる。ナイターの準優勝戦が12Rに行われないのも同じ理由)。

SGのナイター開催は4日目も12Rまで予選が行われる(準優勝戦は9~11Rで行われる)が、4日目12Rは「3日目終了の時点で準優勝戦進出の見込みがない選手」で組まれる事がほとんど(つまり11Rまでの結果で準優勝戦の番組を編成・発表できる)。今節の4日目12Rも「3日目終了の時点で準優勝戦進出の見込みがない選手」で組まれている。

*2:厳密には相手チームも着順点(最大で7点)を得ているので「ラブゲーム(相手は0点)ではない」が、どちらも「完勝」という解釈でこう呼ぶ事にします。

終息後に「音ゲーを再開する士気」は残っているか?

緊急事態宣言の延長という「経済的には逆効果としか思えない」決定を受けて(自分の行動範囲内にある)札幌市内のゲーセンも全店が臨時休業を延長している。

この手の「営業自粛」は正直なところ「勝算のない籠城」のように見えてしまうので、「本当にそれでいいのか?」と思ってしまう。もっともこれは「勝算のない籠城」を「お願い」と言いながら実質半強制しているどこぞのアホが悪いのだが。

歴史が好きな人なら御存知かと思うが、「歴史上籠城策が上手くいった例は少ない」。何故かというと歴史上の籠城戦のほとんどは「籠城策を成功させるために必要不可欠なもの」がなかったから。…さて「必要不可欠なもの」とは何か。ちょっと考えれば分かると思うので考えてみて下さい。

(考慮タイム)

それは「味方の援軍」である。そもそも籠城というのは後詰め*1がある(城内の部隊と連係して敵を撃退する)事が前提の戦術なので、ぶっちゃけ後詰めが期待できない籠城というのは単なる「悪あがき」でしかない(日本だと「大阪夏の陣」がその代表例だろう)そして攻城側も後詰めが来る可能性を考慮しているので時に「後詰めを迎え撃つための仮城」を拵える事もあり、そうなると「籠城しているのは誰?」みたいな事も起きたりする。ちなみに日本の合戦の中でも有名な長篠の戦い」は長篠城を攻めた武田軍と長篠城の後詰め(織田・徳川連合軍)との戦いなので、長篠の戦いは「成功した籠城戦」の1つとも言える。

さて、この籠城のセオリー(?)を現代の「コロナ籠城」に当てはめると… 「敵」はCOVID-19である。つまりCOVID-19を撃退するのが「コロナ籠城」の目的である。ではCOVID-19を撃退する方法は…

・ワクチンが開発、実用化される

・時間経過によるウイルスの自然消滅を待つ

のどちらかが考えられる。もっとも後者は籠城の定義(?)に則ると「籠城ではない」ようにも思うが…

ただどちらの決着になるとしても「この籠城戦はかなりの長期戦が必至」である。そして長期の籠城のためにはそれ相応の「蓄え」あるいは兵站*2が必要になる。籠城側の兵站が確保されていると延々と籠城されてしまうので攻城側は「籠城側の兵站の遮断」も必須事項であるが、それは今回の話とは関係ないので置いておこう(笑)。

…現時点で「蓄え」だけで乗り切れる人や企業は間違いなく少ない。そうなると兵站」が必須になるが、その兵站は誰が、どういう形で確保(補償)してくれるのか。クラウドファンディングとかで「支援金」を募る、というのもあるが、それが期待できる(実現した)人はほとんどいない。一応政府は給付金を出すと言っているらしいが(「らしい」の意味は前の記事をお読み下さい)、「世間一般で言われている額では全然足りない」という人がほとんどであろう。そもそも今の政府は国民に「長期戦を覚悟しろ」と言っておきながら同時に兵站はありませんので自己責任でお願いします」と言っているようなものだからもはやどうしようもない「物体」である。

「籠城」しても勝ち目がない、となれば一か八かで「開城(つまり営業再開)」するしかない、と考えるのは「当然の理論」とも言える。だが、今の日本にはCOVID-19以外にも──ある意味COVID-19以上に厄介な──「敵」がいる。…言うまでもなく「自粛警察」と呼ばれる「物体」である。

この物体【*3】もCOVID-19が治まれば自然消滅するかも知れないが、言い換えると「COVID-19の終息まで待つしかない」とも言える。一応「自粛警察取締法(仮称)」みたいな「後詰め」が現れれば早期解決が見込めなくもないが、理論的には可能でも今の政府では物理的に不可能だろうな、と思う。そうなると「開城」の勝算も見込めないので「仕方なく」「勝ち目のない」籠城を続ける、という選択肢を取る人も少なくないと思う。…全くもって酷い話である。テロリストにあれこれ言われる筋合いはない

 

もう一つ籠城戦で必要になるものがある。それは「士気の維持(鼓舞)」。昨今よく聞く「コロナ疲れ」「自粛疲れ」という言葉からも想像がつくように、籠城というのは「長引けば長引くほど兵の士気は落ちる」ものであり、士気の落ちた兵では戦いに勝てるわけがない。もっとも今回の「籠城戦」は「敵と交戦するわけではない」ので士気の必要性に疑問を感じる人もいるかも知れないが、士気が落ちるとその分自暴自棄に陥る可能性が高まるし、仮に長期の籠城で今回の危機を「耐え抜いた」としてもその時に兵(つまり従業員であるが、経営者自身も含む場合が多い)の士気が駄々下がりしていたのでは戦い(営業)を再開しても勝負にならず結局滅亡、という事にもなりかねないので「士気」は重要である。

そうならないためにも籠城側の指揮官は兵の士気を下げない(鼓舞する)事が必須になる。一番確実なのは「増援の到着」、それも「日時がハッキリしていて」かつ「早ければ早いほどいい」のだが【*4】、今回の「籠城戦」においては一部の自治体以外でそれは望めそうにない【*5】。そのため(経営者)は兵の士気を下げない(鼓舞する)方法を考えないといけないわけで。一部の企業では従業員に「休業手当(呼称はそれぞれでしょうがここでは便宜上こう呼びます)」を出している、という話を聞くが、こういう事を「speedy & simply」に行える人は「名将」だと思う(自分はそういう上司に巡り合った記憶がないなぁ…)。

 

…今日は「ゲーセンの長期休業で音ゲーへのモチベーションが下がらないか?」という話を書こうと思っていたのだが、気が付くと全然違う話になってしまった(笑)何故自分はこうも話が脱線するのだろう?【*6

これは何も音ゲーに限った事ではないと思うが、何かの拍子で「空白」ができるとその趣味に手を付けなくなってしまう、という経験は多くの人があると思う。自分もボウリングは札幌に戻って来てから一度も行っていない(つまりほぼ1年くらい行っていない)し、将棋も一時期全くノータッチという期間があった。他にも「気が付いたら忘れられた趣味」は数知れず…

そういうわけなので、今後ゲーセンが営業再開された時に(少なくとも)1ヶ月以上音ゲーに触れていない自分に「音ゲーを再開する士気」が残っているかは甚だ疑問である。それ以前に「ゲーセンに行くだけの財力が残っているか(仕事が再開しているか)」という物理的な問題もあるのだが…

ちなみにこの問題を解決できるかどうかはゲーセン側、というより「ゲーム側」にもかかっている。「売上が伸びない理由」というのはいろいろあるが、その中で「客に忘れられているから」というのは世間が想像しているよりずっと高い割合を占めている(何かの本で「全体の7割くらいを占めている」と読んだ記憶がある)。つまり自分の事を「思い出してもらう」事ができれば売上の回復が見込めるという事になる。

…ただ、これは業種によってはなかなか難しい問題である。「顧客リスト」があれば一番いい(最近来ていない客に手紙を出す事で思い出してもらえる)のだが、さすがにゲームでそれは不可能に近い。またこういった「呼びかけ」を行っても空白ができた(≒「士気が落ちた」事で「もういいです」と言う人も少なくはない。

そこで有効な手段の一つとして『休眠客*7のための特別サービス』というのがある。例えば休眠客に手紙なりメールなりを送ってこの手紙(メール)を持参されたお客様にはポイント20倍進呈!」なんてのは間違いなく効果があると思う。音ゲーで同じ事をするのは難しいが、α日以上プレイされなかったプレイヤーには通常のβ倍のゲーム内ポイントを進呈」みたいなサービスが(普段から)あるだけでも違ってくると思う。…もっとも「最上級の檀家」しか見ていないKONMAIKONAMIにこの手のマーケティングができるとはとても思えないけどね(笑)

 

…だから、何故音ゲーを再開する士気」の話が「マーケティング」の話になっているんだっつーの!(笑)

*1:増援部隊の事、読みは「ごづめ」または「うしろづめ」。「あとづめ」とも読めるがそれだと別の意味(建築用語)になる。将棋の用語のようにも見えるが少なくとも将棋用語ではない(笑)。

*2:「へいたん」、戦いにおける後方支援(例えば補給物資やその輸送経路の確保など)の総称。今回の場合「企業への補助金」とか「国民への給付金」という意味でお考え下さい。

*3:「自粛警察」などという「かっこよく見える」名前よりももっと相応しい(明らかにマイナスイメージしかない、というか「テロリストっぽい」)呼称はないのか、とも思う。…自分はネーミングセンスが怪しいので気の利いた呼称が思い浮かばないが(笑)。

*4:前述の長篠の戦いでも、援軍を求めた使者が決死の覚悟で「あと数日で援軍が来るのでそれまで持ちこたえよ」と城内に伝えた(城に戻る途上で武田軍に捕まり「援軍は来ないから諦めて降伏せよ」と城内に伝えたら命を助けてやる、と言われたが、その使者はその反対の事を伝えたためその場で武田軍に殺された)事で長篠城の士気は落ちず後詰めの到着まで城を守り抜いた、と言われる。

*5:一応「札幌市民には5月中に届く見込み」らしいけど…

*6:「知っているくせに何言ってやがる」とか言わないで下さいね(笑)。

*7:「以前利用した事があるが今は利用していない客」という意味のマーケティング用語。

最近は「個人競技の団体戦」がトレンド?

ここ数日過激な事ばかり書いてきたのでたまにはもっと温厚な(?)話をしようと思う。…昨日までの記事で「とりあえず言っておきたい事は言った」というのもありますが(笑)。

 

現在進行中の「第3回Abemaトーナメント(省略形)」は対局ルールこそ第1回からの「5分+5秒」のフィッシャールールを踏襲しているが、「1チーム3名の団体戦という形になっている。…アマチュアだと「職団戦」「学生名人戦」などのような団体戦は以前から存在するが、非公式戦とは言えプロ棋士団体戦は珍しい。

ボートレースでも2年前くらいから「団体戦」が行われている。以前チラッと書いた「レディースvsルーキーズバトル」で、5月6日~11日の日程でボートレース丸亀で開催中である。なお以下「LR」と略記します。

ルールを簡単に説明すると

・出場選手は「紅組=女子選手24名」「白組=デビューから6年未満の男子選手24名」

1日12レース中8レースが「団体戦(準優勝戦の行われる日は1~8R、それ以外は5~12Rが対象)

・「団体戦」は各レースに紅白3名ずつが出走する(全ての選手が1日1回「団体戦」に出場する。枠順は番組編成委員の「さじ加減」)

・着順点は上位から10・8・6・4・2・1、選手責任の欠場・失格は-2(選手責任外の場合は0)。着順点の多いチームが「団体ポイント」を獲得。

※つまり「16点で過半数」なので2人で1着と2着(か3着)ならもう1人が6着でも「勝ち」。

・団体ポイントは

予選(ドリーム戦を含む)・一般戦・・・1

特別選抜B戦・・・4

特別選抜A戦・・・8

勝戦   ・・・12

※準優勝戦団体戦ではない(後述のように男女別で行われるため)。

団体戦賞典除外相当の違反(選手責任のスタート事故、妨害失格など)」「待機行動違反」「不良航法」があった場合、着順点に関わらずそれを犯した選手の相手のチームに団体ポイントが付与される。同一レースで両チームに上記違反があった場合は両チームとも団体ポイントはなし(言わば「痛み分け」)

団体ポイントの多いチームが「優勝」となりチーム全員に10万円が贈られる。ちなみに過去4回の団体戦はルーキーズの3勝1敗(個人優勝は4回ともルーキーズ)

・団体ポイントが同点の場合(全レースの合計ポイントは69なので「痛み分け」がないと発生しない)は上位着の多いチームが「優勝」となる(つまり「1着の多かったチームが優勝」「1着が同数の場合2着の・・・(以下同様)」)。全ての着位数が同じ場合は抽選で決める。

 

レースの進行も通常の開催とは微妙に違い、

・各チームごとに得点率上位6名ずつが準優勝戦に進出、チームごとに準優勝戦を行いそれぞれ上位3名が優勝戦に進出。4位~6位は特別選抜A戦に進む。

・優勝戦の枠順は

1号艇…準優勝戦1着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

2号艇…準優勝戦1着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

3号艇…準優勝戦2着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

4号艇…準優勝戦2着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

5号艇…準優勝戦3着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

6号艇…準優勝戦3着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

・特別選抜A戦の枠順も上記と同じ仕組みで決まる(つまり準優4着が特選Aの1・2号艇、以下同様)

・特別選抜B戦の出場選手は優勝戦・特別選抜A戦に出場する選手を除いた「5日目9レースまでの得点率上位者」を男女3名ずつ選出する【*1

 

LRは(Abemaトーナメントのような)「エキシビジョンマッチ」ではないので、レースの個人成績は選手個人の成績(勝率など)に反映されるし、賞金も加算されるので1走たりとも疎かにはできない。そのため選手に「お遊び」みたいな感覚は1μもなく、時には「ツケマイで内にいる『味方』を叩き潰す」選手もいたりする(笑)。

 ボートレーサーは最終的に個人競技であっても比較的「横のつながり」が強い(特に1年間養成所を過ごした「同期」のつながりが強い。競輪も似たようなものなのかな?)。そのため「ピットレポート」などを見ると「味方」の走りに一喜一憂(?)するシーンが多く見られるので、そういった「舞台裏」を楽しめるのも団体戦ならではなのかも知れない【*2】。

 

今回が5回目という事で選手の斡旋や番組編成などは試行錯誤が繰り返されている。最近は「内3艇と外3艇が同チーム」という組み合わせが多い(優勝戦と特別選抜A戦は番組編成上それができない)。喩えるなら「テニスのサーブとレシーブ(キープとブレーク)」の関係に近いかも知れない。今節もその形態が採用されているが、いかに内有利と言ってもチームの着順が「146」や「156」だとブレークされてしまうので「キープ率」は極端に高いわけでもない(一応5割は超えているけど)。また斡旋も回が進むにつれて女子チームの陣容がどんどん強力になっている。今回はGⅠ覇者が7人、中でも男女混合GⅠ優勝の経験がある平山智加の出場で(2度の産休があったためLRは今回が初出場になる)これまでの白組優勢の情勢に変化が起きるかも知れない(男子にもGⅠ覇者がいるので一方的に差をつけているわけでもない)。…まぁ舟券を買う人にしてみれば「チーム戦の勝敗」よりも「舟券の当たりはずれ」の方がよっぽど重要だと思うけど(笑)。

 

2日目までの団体戦の状況は以下の通り。

 1日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース          4
ルーキーズ     B*      4
 2日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B* K*   11
ルーキーズ                5

・12Rは(2日とも)ドリーム戦

K=内枠3艇のレースでポイント、所謂「キープ」

B=外枠3艇のレースでポイント、所謂「ブレーク」

*=相手チームの違反によるポイント

⇒1日目9Rは遠藤エミ2日目6Rは中亮太が不良航法(いずれも自分のチームが着順点を上回ったがルールにより相手チームの団体ポイントとなる)。2日目11Rは山田和佐中村泰平がフライング。

黄色地=上位独占(意味はないけど一応表記)

よく見るとレディースとルーキーズで「サービスゲーム」の数が合わない(2日とも「5:3」になっている。なお3日目は「4:4」)が、前述のように「番組編成委員のさじ加減」なので自分に文句を言わないように(笑)。

 …2日終わった時点でレディースがリードしているが、遠藤エミの減点と初日ドリームをブレークされた事はレディースにとってかなり痛い気がするが果たして【*3】。

  

この企画レースが好評を博すようなら数年後には「レディースvsマスターズ(45歳以上)バトル」なんてのが始まっているのでは、なんて事を考えてしまう。…うまく斡旋のバランスを取らないと「マスターズの圧勝」になりかねないが、女子選手(特に若手)がSG級のレーサーと走れる数少ない機会にもなり得るので個人的にはそれもありかなぁ、とか思ったり。

*1:特別選抜B戦の選出基準はレース場によって微妙に違う場合(「4日目までの予選成績上位」だったりする事)がある。

*2:今節は今の情勢により「ピットに取材陣が入れない」そうなので舞台裏を知る機会がないのが残念である。

*3:このシリーズは通常シリーズより準優勝戦に進める選手が少ないので、不良航法の減点は予選突破に向けて非常に痛い。遠藤エミは「団体ポイントの大きいレース」に欲しい選手の1人と言えるので、彼女の準優進出が望めない=レディースの団体戦勝利のための不安材料になり得る。またドリームでの(個人の)着順点を失った事で最終的に「優勝戦の1号艇をルーキーズに明け渡す可能性」も高くなった。

やはり人は「正義の味方」になりたいものらしい

以前「認める」ブログでそんな事を書いた。唯一コメントがついた記事なのでよく覚えている(根に持っている?)のだが、今世間を騒がしている「自粛警察」「他県ナンバー狩り」などを見るとまさにその考察どおりなので自分の慧眼(?)を自慢したくなってしまう(ただしそれをこんな形で立証されるのも複雑ではある)。無論やっている本人は「正義の味方」でいるつもりでも、周りの人間が同じように考えているわけではない。客観的に見たら正義の味方どころか「テロリスト」も同然である。

 

「馬鹿に付ける薬はない」とか「馬鹿は死ななきゃ治らない」とか言うが、とにかくこういう馬鹿は野良犬なんかと同様で「自分が痛い目に遭わなきゃ分からない」だろうなと思う。後者は紛れもなく器物損壊罪だし、前者も「警察官を騙る行為」でパクれないのか、とか思ってしまう。…一応「警察官を騙る行為」は犯罪になる(軽犯罪法第1条第15号に抵触している)らしいが、「自粛警察」は言わばスラングであり、奴等が「警察官」を名乗っているわけではないのでそちらの罪に問うのは難しそうだ(それよりは「威力業務妨害」や「脅迫」に問う方がまだ現実的っぽいし罪状も重いはず)。

この様子だと「正義の味方を気取る野良犬」はどんどん増えそうだし、その内容もどんどん酷くなる一方だと思う(先日も「公園の砂場にカッターの刃をばら撒く」奴が出たばかりである)。そしてこれを別の角度からとらえるなら「自粛警察」は今の政府の無能・卑劣・痴鈍が生み出した副産物、とも言える。そしてこのままだと日本には「自粛警察」以外に「スラム街」という副産物も生まれるかも知れない…そんな予想が当たってもちっとも嬉しくないけど(笑)。

 

とりあえず政府が国民に自粛を「お願い」したいのなら、

・自粛をする国民や企業への十分な補償

・「自粛警察」を取り締まる法の整備

あたりは「必須事項」ではないだろうか。そもそも「お願いだったら聞く必要ねーだろ」という人はたくさんいる(ので豊平川の河川敷とかでバーベキューをする人が大勢いる)わけだし、自分だって「自分に不利益しかないお願い」を唯々諾々と聞いてやるほど間抜けでもお人好しでもないつもりなので、もし自分が経営者だったら通常規模の営業は自粛させていただいております」と宣言して規模を縮小しての営業を続けているだろうな、と思う【*1】。今の状況も仕事が止まっている・ゲーセンが開いていない(外出する理由が「数日に1回の買い物」くらいしかない)ので「結果として外出自粛になっている」に過ぎない*2

*1:具体的には「一部の常連客のみの営業」にしていると思う(俗に「上位20%の顧客が売上全体の80%を生み出している」というので)。…「政府の休業補償が当てにならない」以上そういうやり方が今の危機を乗り切る最善手ではないか、と思う。

*2:もしかしたら自粛警察の何%かは「ゲーセンが軒並み休業になったせいで楽しみを奪われた音ゲーマー」なのかも、と思ってしまう。

リスクを冒す覚悟のない人間には魅力を感じない

・絶対に勝てる相手にしか真剣(賭け将棋)を挑まない人

・勝算が50%くらい(あるいはそれ以下)の相手に勇んで真剣を挑む人

…こういう2人の人物がいた時、

「どちらの人物に魅力を感じるか?」

 

…もし前者の方に魅力を感じるのであればこの先は読まないで下さい。

 

実務的な話(?)でいうと「勝てる相手としか戦わない」というのは正解といえる。孫子にも「勝兵はまず勝ちて而る後に戦いを求む(勝つ見通しをつけてから戦え、要は『勝つか負けるか分からない戦いをするな』)」とあるし、基本的にどんな世界でも「勝たないと生き残れない」のだから。だが、そういうやり方しかできない人物は得てして周りからは「つまらない人物」とか「セコイ」などと見られやすい。「そういう人物を主人公とした物語」を想像すると分かると思うが、間違いなく「見て(読んで)いて退屈になる」はずである【*1】。反対に「死をも覚悟した行動を取る人物の物語」が見ていて退屈になる事はほとんどないはず。

 

…昨今の対COVID-19にしても【*2】、政策を称賛されている人は例外なく何らかのリスクを冒している(例えば自身の報酬をカットしたり、「効果は期待できるが裏目に出たら批判必至な政策」を打ち出したり)。

今の国会議員(の政策)に魅力(≒信用)がないのは結局のところ「彼等にリスクを冒す覚悟がないから」であり、そしてリスクを冒す覚悟がないのは前回書いたように「肩書に傷が付く事を嫌うから」である。ちょっと冷静に考えると「今リスクを冒しても(ダメージを負っても)将来それ以上のリターンが見込める」場合も多いのだが、肩書に傷が付く事を嫌う人間はその程度の事ですら気付く(想像する)事ができなくなってしまうのか、と思う。…肩書にはそのような「肩書の魔力」がこもっているのかも知れない。

 

そんな輩が国会議員でいられる理由は「その人が国会議員になる事で『おこぼれ』に与れる人がいる(票を入れてくれる)から」、ぶっちゃけ言うなら「議員に群がる犬」がいるからに他ならない。彼らが議員に向かって尻尾を振らないのは単に「彼等の体にそれがついていないから」でしかない。…自分は「人間」なのでそんなもののために票を入れた事はないし今後も入れるつもりはない。

*1:表向きはどう見えるか、が重要なので「無謀に見えても実際は綿密に練られた勝算に基づく行動だった」というのは例外になる(そうでないと「アカギ」が好評を博した理由を説明できない)。

*2:「不当かつ極めて危険な表現」との指摘を受けたので修正させていただきました。

今の内閣に状況好転を期待できない要因

木村義雄14世名人が「太平洋戦争で日本が敗れた要因として挙げたもの」を知っている人は多分かなりマニアックな(?)将棋ファンだと思う【*1】。

 

(考慮タイム)

 

木村義雄14世名人は

「肩書である」

つまり大戦時の「帝国軍」では肩書の多い連中ばかりが重用されて真に能力のある人間がその力を発揮する事ができなかったから日本は敗れたのだ、と結論付けた。ちなみに当時「肩書偏重」な国は世界的に見ても日本くらいであり、同じ敗戦国でもドイツやイタリアは「実力主義」を採用していた。

今の将棋界の中心をなす順位戦」はこの概念を基に構築されたもので、段位の肩書を廃し、順位戦の順位をそのまま棋士の序列とする事で将棋界を健全な「実力主義」の世界にしようという木村義雄14世名人の考えから始まっている(もっとも肩書としての「段位」は結局今も残っているのだが)。なので本来なら自分が(棋士番号順で)席次上位なのに「自分の方が順位戦の順位が下だから」と言って相手に上座を譲るというシーンをたまに見かける。

 

木村義雄14世名人がこの考えを提唱してから75年くらいが経つ。…今の日本の内閣はまさに当時の「肩書重用主義」という悪夢の再来、言い換えるなら「凄惨でみじめな戦後」という未来の予兆と言っても過言ではないと思う。…というより戦後から(というより奈良・平安の時代から?)現代に至るまでこの国の中枢における「肩書重用主義」は変わっていないな、と思う。

 

肩書というのは結局のところ過去の実績(というか成功・栄光)に過ぎず、今現在求められている能力とは必ずしも一致するとは限らない。ましてや今地球上を覆っているのは「人類史上前例がない」と言ってもいいような災厄なので「肩書」で解決できる事は皆無と言ってもいいだろう。今の内閣は「お友達内閣」なんて揶揄されるが、「安倍が自分にとって都合のいい人物で周りを固めている」というのは「『肩書』を基に周りの人間を固めている」のとほぼ同じ事なわけで、どちらにせよ実力主義」「能力主義」とは程遠い内情なのは自分などが語るまでもない。

そしてもう1つ、「肩書を持つ人間は失敗を恐れる」という弊害もある。「肩書を持つ人間はその肩書に傷が付く事を嫌う」と言う方が分かりやすいかも(皆さんの周りにもそういう人がいるのではないだろうか)。…赤木しげるに言わせると「肩書がその人を乗っ取りにくる」「肩書が失敗する事を許さない」という事になりそうだが【*2】、いずれにせよそういう人間に「リスクのある行動」が取れるわけがない。もっと分かりやすい(?)言い方をするなら、肩書を持つ人間は

「効果の大きさ」よりも「失敗した時に自分が被るリスクの大きさ」が行動の基準になる

し、それを突き詰めると

「失敗の責任を他人に押し付けられる行動しかとらない」ようになってしまう

という事になる。「10万円給付」にしても結局実施されるらしいが【*3】、ここまで実現が遅れたのは麻生が「過去の失敗?」を盾にした、言い換えるなら「失敗した時のリスク(批判、ひいては支持率や票の喪失)を極端に恐れた」事の証左だし、他の国アメリカとか)が同様の政策を実施して「その効果を見てから自分たちもやろう」という「悪い意味でのリスクヘッジとも言える(いかにも「前例のない事を嫌う」日本人らしいやりようである)。またそれらの政策を自ら言うのではなく専門家会議とやらに言わせる事で「責任逃れをしようとしている」のがありありと出ている(最終的にGOサインを出したのはてめぇなのだから責任逃れができるはずがないのだが)*4】。

そしてそういう輩なのだからこの先経済が冷え込んで失業者や自殺者、餓死者が続出しても自らの非を認めるわけがなく、

「国民が外出を自粛しなかった事でコロナの収束が遅れたからだ」などとその責任を国民になすり付ける確率は100%

と断言してもいいだろう。…間違いなく殺意を覚える

中でも特に厄介なのは「2世議員」とか言われる輩で、「家名」が時に「肩書」と同等の効力(弊害)を発揮してしまう、つまり「家名に傷を付けたら先祖に申し訳が立たないし自分の子供を要職に就けることもできなくなってしまう」という言い訳が行動を縛る枷になり得る。ましてそれは「自分の努力・実績で勝ち得たもの」ではないので、他人を犠牲にしてでもそれを守ろうとする姿には殺意以上のものを覚えかねない

翻って(COVID-19対策が上手くいっている)諸外国や一部の自治体の為政者を見ると、そのほとんどは「(現在の地位以外の)肩書」が少ない人だと思う。ついでに言うとそれ故「しがらみ」や「利権」も少ないので忖度などという代物に囚われない大胆な政策を断行している(ので結果が出ている)人が多い。一部の市町村では給付金を「金融機関からの融資で立て替え」という方法で可能な限りの速度で給付開始しているが、ここまで大胆な施策は「肩書に傷が付く事を恐れる人」には逆立ちしたってできないだろう。できるわけがない。松本人志氏は後輩芸人に最大で100万円を無利子無担保で貸し付ける、という救済プランを打ち出したが、これも「リスクから考える人」には絶対にできない(面識のある後輩は1000人くらいいる=最大で10億円規模になるし、しかも「返って来ない」というリスクも十分に考えられるから)。

 

世の中には「肩書に傷が付く事を恐れない」人もいるだろうが、非常に少数派と言えるだろう【*5】。つまり平時ならともかく、

緊急を要する時勢に「肩書主義」の人間などほとんど役に立たない、それどころか有害である

と言える。なので

「肩書(世襲を含む)で集められた」今の内閣に事態の収拾(国民の生活の安定)を望むのは「宝くじに当たる事を願う」のと同レベルで「期待できない」

と言ってしまってもいい。…もっとも今は(自分を含めて)その「期待できない内閣」に期待しないと死にそうな人が大勢いるのだから全くもって「笑えない話」である。それこそ「野垂れ死ぬくらいなら安倍と刺し違える」なんて人も出てくるかも知れない。

無論殺人は忌むべき行為だが、もしそうなった場合本来なら起こるはずのなかった殺人事件」を起こさせた要因がどこ(誰)にあるのか、というのは考えた方がいい。でもこの期に及んでもまだ「憲法改正」などという戯言をほざいていたら冗談抜きで刺されるかも知れんぞ。

*1:それ以前に「藤井聡太(の影響)で将棋を始めた人」だと「…誰?」と返されそうだ。

*2:詳しくは「天」第18巻を参照。

*3:システムの煩雑さ、至急までの速度などを考えると「結局はもらえない」という可能性が捨てきれないので「らしい」と書いている、というか書きたくなる。

*4:同じ理屈で最近声が上がっている「学校の新学期を9月に」というのも今の内閣にそれを推し進める「度胸」はあるはずがない。よっぽど美味い「利権」が絡めば話は別だろうが(笑)。

*5:傷が付いて困るような肩書は持ち合わせていない自分でも将来どうなるかは予測できない。

北海道シリーズがなくなる?

現在公営競技は「ネット投票のみ」なので「紙の投票券」を手にする事はない。しかしボートレースの実況アナウンサーはたまに「お手持ちの投票券(舟券)は大切にお持ち下さい」と言ってしまう事がある。長年の習性でつい言ってしまうのだろうが、

「いや、舟券ないから」

と思わずツッコんでしまう(笑)。しかも「冷静沈着な実況」で知られる住之江の市岡学アナウンサーが「2回も」やってしまう(3月11日と5月2日)のだから長年(市岡学アナは平成3年デビューなので実況歴は約30年)の習性というのは恐ろしい*1】。

冷静に(?)分析すると、これはボートレースのシステムが影響していると言える。舟券の「返還」はそのほとんどがレースの「フライング」が原因である。そしてその事を「レースの実況をしながら」アナウンスしないといけない、言わばアドリブなので無意識のうちに普段よく使うフレーズが口をついてしまうのだろう。一方でレース中でない返還、例えば「発売開始後の負傷欠場」などは急いで言う必要がないし、競馬でも「レース中に発生する返還事象」がないので(あるのは「レース直前の放馬などによる競走除外」とか「レース直後の審議」)そういった「放送事故(?)」は起きにくい。なお「場内放送」でも放送事故っぽいもの(例として「座席に物を置いての場所取りは御遠慮下さい」など。…座席取れないから)」があるが、これは録音だから仕方ないよね。

 

JRAは5月いっぱい(つまり東京優駿当日まで)の競馬を無観客開催とする事を決めているが、業界内では

「今年は北海道開催を行わない」

という可能性が囁かれているという。今年の北海道開催は6月13日~9月6日が予定されているが、今の時勢での北海道への移動(しかもかなりの人数・頭数が動く)は言うまでもなく大変だし、開催期間中関係者の多数は現地(函館か札幌)に長期滞在するのでいろいろな意味で「リスク」が高い【*2】。また同様の理屈で言うと夏の小倉競馬の開催(8月15日~9月6日)の開催も危うい(こちらも滞在する人・馬は少なくない)。

もし北海道開催と小倉開催が中止になったらどうなるのか。函館12日・札幌14日・小倉8日の開催(しかも小倉と札幌は開催期間が丸被りしている)は他の競馬場での振替開催という事になるだろう。どこで行われるかは分からないが、夏季休業中(?)の中山・東京・京都・阪神が使われる可能性が高い。…世の中には「ローカル(上記4場以外)は買わん」という「謎のプライド」をかざす輩がいるので、それらが中央場所になる事で売り上げが上がるかも、とJRAは喜んで北海道シリーズの中止を打ち出すかも知れない。

例年早いところだと開幕の2~3週間くらい前に現地入りする陣営もある(つまり前述の「長期滞在」は最大で4ヶ月くらいにもなり得る)ので、もし北海道開催中止の場合はGW明けくらいにはそのアナウンスがあると思われる。

 

野球やサッカーなど、未だに開始(再開)の目途が立たない競技・業界ばかりで、競馬も大幅な番組改編を迫られるとなると、今日本で一番正常に近い状態で動いているのはボートレース業界なのでは、と思ってしまう。

*1:実況では冷静沈着だが普段は大阪弁全開のとてもユーモラスな人らしいので、レース後に「あかん、やってもーた!」と周りの人間を笑わせたのかも知れない(笑)。

*2:そして困った事に(?)北海道開催だと「調教師がいないのをいい事に羽目を外す」厩務員が少なくないとか。