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他人に完璧を要求するのは質の悪い潔癖症のようなものだ。

最近は「個人競技の団体戦」がトレンド?

ここ数日過激な事ばかり書いてきたのでたまにはもっと温厚な(?)話をしようと思う。…昨日までの記事で「とりあえず言っておきたい事は言った」というのもありますが(笑)。

 

現在進行中の「第3回Abemaトーナメント(省略形)」は対局ルールこそ第1回からの「5分+5秒」のフィッシャールールを踏襲しているが、「1チーム3名の団体戦という形になっている。…アマチュアだと「職団戦」「学生名人戦」などのような団体戦は以前から存在するが、非公式戦とは言えプロ棋士団体戦は珍しい。

ボートレースでも2年前くらいから「団体戦」が行われている。以前チラッと書いた「レディースvsルーキーズバトル」で、5月6日~11日の日程でボートレース丸亀で開催中である。なお以下「LR」と略記します。

ルールを簡単に説明すると

・出場選手は「紅組=女子選手24名」「白組=デビューから6年未満の男子選手24名」

1日12レース中8レースが「団体戦(準優勝戦の行われる日は1~8R、それ以外は5~12Rが対象)

・「団体戦」は各レースに紅白3名ずつが出走する(全ての選手が1日1回「団体戦」に出場する。枠順は番組編成委員の「さじ加減」)

・着順点は上位から10・8・6・4・2・1、選手責任の欠場・失格は-2(選手責任外の場合は0)。着順点の多いチームが「団体ポイント」を獲得。

※つまり「16点で過半数」なので2人で1着と2着(か3着)ならもう1人が6着でも「勝ち」。

・団体ポイントは

予選(ドリーム戦を含む)・一般戦・・・1

特別選抜B戦・・・4

特別選抜A戦・・・8

勝戦   ・・・12

※準優勝戦団体戦ではない(後述のように男女別で行われるため)。

団体戦賞典除外相当の違反(選手責任のスタート事故、妨害失格など)」「待機行動違反」「不良航法」があった場合、着順点に関わらずそれを犯した選手の相手のチームに団体ポイントが付与される。同一レースで両チームに上記違反があった場合は両チームとも団体ポイントはなし(言わば「痛み分け」)

団体ポイントの多いチームが「優勝」となりチーム全員に10万円が贈られる。ちなみに過去4回の団体戦はルーキーズの3勝1敗(個人優勝は4回ともルーキーズ)

・団体ポイントが同点の場合(全レースの合計ポイントは69なので「痛み分け」がないと発生しない)は上位着の多いチームが「優勝」となる(つまり「1着の多かったチームが優勝」「1着が同数の場合2着の・・・(以下同様)」)。全ての着位数が同じ場合は抽選で決める。

 

レースの進行も通常の開催とは微妙に違い、

・各チームごとに得点率上位6名ずつが準優勝戦に進出、チームごとに準優勝戦を行いそれぞれ上位3名が優勝戦に進出。4位~6位は特別選抜A戦に進む。

・優勝戦の枠順は

1号艇…準優勝戦1着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

2号艇…準優勝戦1着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

3号艇…準優勝戦2着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

4号艇…準優勝戦2着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

5号艇…準優勝戦3着の選手2名のうち予選得点率の高い選手

6号艇…準優勝戦3着の選手2名のうち予選得点率の低い選手

・特別選抜A戦の枠順も上記と同じ仕組みで決まる(つまり準優4着が特選Aの1・2号艇、以下同様)

・特別選抜B戦の出場選手は優勝戦・特別選抜A戦に出場する選手を除いた「5日目9レースまでの得点率上位者」を男女3名ずつ選出する【*1

 

LRは(Abemaトーナメントのような)「エキシビジョンマッチ」ではないので、レースの個人成績は選手個人の成績(勝率など)に反映されるし、賞金も加算されるので1走たりとも疎かにはできない。そのため選手に「お遊び」みたいな感覚は1μもなく、時には「ツケマイで内にいる『味方』を叩き潰す」選手もいたりする(笑)。

 ボートレーサーは最終的に個人競技であっても比較的「横のつながり」が強い(特に1年間養成所を過ごした「同期」のつながりが強い。競輪も似たようなものなのかな?)。そのため「ピットレポート」などを見ると「味方」の走りに一喜一憂(?)するシーンが多く見られるので、そういった「舞台裏」を楽しめるのも団体戦ならではなのかも知れない【*2】。

 

今回が5回目という事で選手の斡旋や番組編成などは試行錯誤が繰り返されている。最近は「内3艇と外3艇が同チーム」という組み合わせが多い(優勝戦と特別選抜A戦は番組編成上それができない)。喩えるなら「テニスのサーブとレシーブ(キープとブレーク)」の関係に近いかも知れない。今節もその形態が採用されているが、いかに内有利と言ってもチームの着順が「146」や「156」だとブレークされてしまうので「キープ率」は極端に高いわけでもない(一応5割は超えているけど)。また斡旋も回が進むにつれて女子チームの陣容がどんどん強力になっている。今回はGⅠ覇者が7人、中でも男女混合GⅠ優勝の経験がある平山智加の出場で(2度の産休があったためLRは今回が初出場になる)これまでの白組優勢の情勢に変化が起きるかも知れない(男子にもGⅠ覇者がいるので一方的に差をつけているわけでもない)。…まぁ舟券を買う人にしてみれば「チーム戦の勝敗」よりも「舟券の当たりはずれ」の方がよっぽど重要だと思うけど(笑)。

 

2日目までの団体戦の状況は以下の通り。

 1日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース          4
ルーキーズ     B*      4
 2日目 5R 6R 7R 8R 9R 10R 11R 12R 合計
レディース B* K*   11
ルーキーズ                5

・12Rは(2日とも)ドリーム戦

K=内枠3艇のレースでポイント、所謂「キープ」

B=外枠3艇のレースでポイント、所謂「ブレーク」

*=相手チームの違反によるポイント

⇒1日目9Rは遠藤エミ2日目6Rは中亮太が不良航法(いずれも自分のチームが着順点を上回ったがルールにより相手チームの団体ポイントとなる)。2日目11Rは山田和佐中村泰平がフライング。

黄色地=上位独占(意味はないけど一応表記)

よく見るとレディースとルーキーズで「サービスゲーム」の数が合わない(2日とも「5:3」になっている。なお3日目は「4:4」)が、前述のように「番組編成委員のさじ加減」なので自分に文句を言わないように(笑)。

 …2日終わった時点でレディースがリードしているが、遠藤エミの減点と初日ドリームをブレークされた事はレディースにとってかなり痛い気がするが果たして【*3】。

  

この企画レースが好評を博すようなら数年後には「レディースvsマスターズ(45歳以上)バトル」なんてのが始まっているのでは、なんて事を考えてしまう。…うまく斡旋のバランスを取らないと「マスターズの圧勝」になりかねないが、女子選手(特に若手)がSG級のレーサーと走れる数少ない機会にもなり得るので個人的にはそれもありかなぁ、とか思ったり。

*1:特別選抜B戦の選出基準はレース場によって微妙に違う場合(「4日目までの予選成績上位」だったりする事)がある。

*2:今節は今の情勢により「ピットに取材陣が入れない」そうなので舞台裏を知る機会がないのが残念である。

*3:このシリーズは通常シリーズより準優勝戦に進める選手が少ないので、不良航法の減点は予選突破に向けて非常に痛い。遠藤エミは「団体ポイントの大きいレース」に欲しい選手の1人と言えるので、彼女の準優進出が望めない=レディースの団体戦勝利のための不安材料になり得る。またドリームでの(個人の)着順点を失った事で最終的に「優勝戦の1号艇をルーキーズに明け渡す可能性」も高くなった。