DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

やはり人は「正義の味方」になりたいものらしい

以前「認める」ブログでそんな事を書いた。唯一コメントがついた記事なのでよく覚えている(根に持っている?)のだが、今世間を騒がしている「自粛警察」「他県ナンバー狩り」などを見るとまさにその考察どおりなので自分の慧眼(?)を自慢したくなってしまう(ただしそれをこんな形で立証されるのも複雑ではある)。無論やっている本人は「正義の味方」でいるつもりでも、周りの人間が同じように考えているわけではない。客観的に見たら正義の味方どころか「テロリスト」も同然である。

 

「馬鹿に付ける薬はない」とか「馬鹿は死ななきゃ治らない」とか言うが、とにかくこういう馬鹿は野良犬なんかと同様で「自分が痛い目に遭わなきゃ分からない」だろうなと思う。後者は紛れもなく器物損壊罪だし、前者も「警察官を騙る行為」でパクれないのか、とか思ってしまう。…一応「警察官を騙る行為」は犯罪になる(軽犯罪法第1条第15号に抵触している)らしいが、「自粛警察」は言わばスラングであり、奴等が「警察官」を名乗っているわけではないのでそちらの罪に問うのは難しそうだ(それよりは「威力業務妨害」や「脅迫」に問う方がまだ現実的っぽいし罪状も重いはず)。

この様子だと「正義の味方を気取る野良犬」はどんどん増えそうだし、その内容もどんどん酷くなる一方だと思う(先日も「公園の砂場にカッターの刃をばら撒く」奴が出たばかりである)。そしてこれを別の角度からとらえるなら「自粛警察」は今の政府の無能・卑劣・痴鈍が生み出した副産物、とも言える。そしてこのままだと日本には「自粛警察」以外に「スラム街」という副産物も生まれるかも知れない…そんな予想が当たってもちっとも嬉しくないけど(笑)。

 

とりあえず政府が国民に自粛を「お願い」したいのなら、

・自粛をする国民や企業への十分な補償

・「自粛警察」を取り締まる法の整備

あたりは「必須事項」ではないだろうか。そもそも「お願いだったら聞く必要ねーだろ」という人はたくさんいる(ので豊平川の河川敷とかでバーベキューをする人が大勢いる)わけだし、自分だって「自分に不利益しかないお願い」を唯々諾々と聞いてやるほど間抜けでもお人好しでもないつもりなので、もし自分が経営者だったら通常規模の営業は自粛させていただいております」と宣言して規模を縮小しての営業を続けているだろうな、と思う【*1】。今の状況も仕事が止まっている・ゲーセンが開いていない(外出する理由が「数日に1回の買い物」くらいしかない)ので「結果として外出自粛になっている」に過ぎない*2

*1:具体的には「一部の常連客のみの営業」にしていると思う(俗に「上位20%の顧客が売上全体の80%を生み出している」というので)。…「政府の休業補償が当てにならない」以上そういうやり方が今の危機を乗り切る最善手ではないか、と思う。

*2:もしかしたら自粛警察の何%かは「ゲーセンが軒並み休業になったせいで楽しみを奪われた音ゲーマー」なのかも、と思ってしまう。