DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

札幌競馬場・2回目

札幌記念当日にも札幌競馬場に行ってきた。

正面入り口前の歩道にはこれまでの札幌競馬場の歴史年表や当時の写真が掲示されている。下の写真は書いてあるように平成24年(2012年)まで使用されていた「旧スタンド」。新スタンドの入場門と入場券販売窓口は旧スタンド時代の入り口(券売窓口はこの写真の右方向にあった)から更に100mくらい奥に進んだあたりにある。
…残念ながら(?)かつて札幌競馬場には「        」があった事は書かれていなかった。
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前回は足を踏み入れなかった内馬場、その中にある指定席「テラステーブル」。2~4人のグループで購入可能(1人及び5人以上では購入できない)。ホームストレートのすぐ隣にあるのでレース(ゴール直前)の時だけコース脇(と言っても結構距離が離れているが)で観戦したり、エリア内にあるモニターで観戦も可能。UMACAの投票機もある。
なお、以前の記事で書いた「タッチパネルで直接入力して購入可能」というのは一部のUMACA投票機のみに搭載されている機能のようだ(できない投票機もあった)。
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内馬場にはビアガーデンならぬハイボールガーデン」が存在した。…だからと言ってここでビールを飲んではいけない、なんて事はないはず(内馬場の売店では普通にビールも売っていたので)。
…それはそうとして、こうやって場内で酒を売っているという事は「飲酒運転」の問題が発生する。無論ハンドルキーパーがいるなら問題はないのだが、飲酒運転に対する罰則が厳しくなった現代でもこれだけ人がいたら帰りに飲酒運転をしている輩は絶対にいるはずである。なので一度競馬場を出たところで検問をやってみたらどうだろう(多分相当な数が検挙される)、と思ったりする。
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最近は馬場内に家族連れ(というより「子供」)が遊べるブースが増えているが、札幌競馬場には「電動バギー」なんてのもあったりする(さすがにエンジン式はいろいろと問題があるだろうな…)。体験乗馬や馬車の走るコースの外側に舗装路の周回コースがある。
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内馬場へと続く地下道のところにあった「地下道の壁に描かれた壁画のタイトル」。…これが競馬の競走だったらネタどころの話ではない(笑)。
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「はなみち」から本馬場に向かう誘導馬と競走馬。パドックから本馬場までの距離が短くなった(以前は地下馬道を通って「ダートコースの内側」に出てきた→今は「芝コースの外側」から入場する)せいなのか、「とま~れ~」パドックでの周回が終わる合図)の時間がこれまで&他の競馬場より遅い(以前・他の競馬場だと「発走18分前」くらいなのが今の札幌は「発走15分前」くらい)。
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「はなみち」の途中にある関係者用の出入口。パドックに間に合わなかった(前レースも騎乗していた)騎手もここから出てくる。…ルメールは誰と何を話していたのでしょう(どう見ても相手は日本人ではないのだが)。
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札幌10レースのパドックが終わった直後。…普段だとパドックの馬とほぼ同時に人もはけていくのだが、大レースの時はほとんど人が減らない。それどころか8レース終了後くらいから張り付いている人も少なくない。本州のGⅠだと1レース開始前から(グループで来場して)開門ダッシュで「場所取り」している人もいるくらい。
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…で、11レースの馬がパドックに入ってくると一斉にカメラのシャッター音がパドックに鳴り響く。これが目的で早い時間からパドックに張り付いている人が多いのである。他にもゴール板前に張り付く人がいたり、と人によって「目的」は様々。この日のゲストの松坂桃李目当て、という人も相当いたに違いない。
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自分はワグネリアンから買ったが「両前脚を落鉄していた」のが影響したのか4着まで。さすがに落鉄は予想しにくいよなぁ…
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GⅡでもファンファーレに合わせて手拍子をする人が沢山いた。その群衆に混じって

「何やってんだ、この●エルダどもは!」

…と心の中で思っても口には出さない自分がいた。…こういうところで書いていたら言ったも同然だけど(笑)。

ディープインパクトキングカメハメハの献花台・記帳台(今回は撮影する時間があった)。ここでの供物にもあるように「馬の(好きな)食べ物と言えばニンジン」という図式が一般的だが、実際は「全ての馬がニンジンを好むとは限らない」、それどころか「ニンジンが好きな馬はそれほど多くない」という。
幼駒の頃からニンジンを与えて「味を教えている」馬でないと(つまり食べた事のないものは)警戒してあまり食べない(そして普段からニンジンを与えている牧場や厩舎はそれほど多くない)のだとか(この2頭がどうだったのかは知りません)…そう言えば競馬好きで知られる渡辺明三冠も「初めて食べるものに対して警戒心が強い」というのは偶然だろうか? …偶然でしょう(笑)。
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…こうやっていろいろと散策してきたわけだが、その最中でも(つまり競馬場の中で)馬よりも舟(尼崎で行われているオールレディース)のほうを気にしていた人間は間違いなく自分だけだろう(笑)。ちなみに前週はナイターだった(蒲郡レディースチャンピオン)ので競馬場で予想などはしていなかった。

いずれ公表される事なら書いてしまえ(笑)。

次回の彩棋会についてのお知らせ(幹事の佐藤氏からのメール)が来ていた。

日時:11月30日(土)13時~17時
…会合の時間中にイルミネーションジャンプステークス、ステイヤーズステークス、「競馬の」チャレンジカップ(※1)、ボートレースバトルチャンピオントーナメント(※2)の準決勝が行われる。…相変わらず思考の基準が滅茶苦茶だ(笑)。だがそれよりも

「詰工房と同日」というのがとても重要。

…さて、岩本氏はどっちを選ぶのでしょうか?(場所的に「ハシゴ」は絶対無理なので)

場所:札幌エルプラザ3F和室
…「平成開新亭」の寄席と日程はかぶっていない(笑)。

会費:大人2,000円 学生500円
…自分はどうしても香龍会と詰工房を基準にしてしまうので(前者は200円、後者は無料)滅茶苦茶高く感じてしまう(笑)。ちなみに「遠方割引」があるっぽい(前回の自分はそれだと勘違いされた)。

課題:初形が一段玉(玉が11~91に配置された作品)
流石に「双玉で攻め方の玉が一段目にいる(玉方の玉は一段目にいない)」というのはアウトでしょうなぁ(笑)。両方の玉が一段目ならOKでしょうけど(…別にそういう作品を作ろうというわけではない。ただ「言ってみただけ」)。

投稿:11月16日までに幹事の佐藤氏まで送付(締切厳守)

以前も書いた(前回の時にも言った)が、現時点でその時自分がどこで何をしているかは全く予想ができない。札幌在住かつその日が休みなら参加できるし、また内地に勤務となればほぼ間違いなく参加はできないわけで。そんな自分が言うのも珍妙だが

道外からの参加者もお待ちしております(笑)。

…そう言えば「須藤氏から徳島新聞詰将棋の原稿料をもらっておいて」と言われていたのだが、現時点では実現していない。もし次回の彩棋会で会えたらその時にもらえる&同新聞への作品(※3)を渡せるのだけど…


※1…「ボートレースの」チャレンジカップがこの前週(11月19日~24日)に開催される(ので強調した)。

※2…2019年に新設されたプレミアムGⅠ競走。同年のSGとプレミアムGⅠ(当然ながら本競走より後に行われるグランプリとクイーンズクライマックスは含まない)の優勝者及び選出順位上位者から48名が参加し、「1回戦」「準々決勝」「準決勝」をそれぞれ3位まで(つまり勝ち残ったレーサーの半分)が勝ち上がって4日目に決勝戦。通常のグレードレースの「予選4日(で5~6走)→上位18人が準優勝戦(各レース2人勝ち上がり)」と違って初日から一発勝負。

※3…大した作品ではないけど1作できた(パラに投稿できるようなレベルではないので使うとしたらこちらでしょう)。原図(?)が閃いてから完成(余詰チェック完了)まで30分もかからなかったのは自分にとっては奇跡かも知れない。

お盆前にいろいろと

札幌市内なのに「ぶらり旅」なのはあまり気にしないで下さい(笑)。

11日は改装された札幌競馬場に行ってきた。
先年のスタンド改装で以前の札幌競馬場の面影はハッキリ言って「ほとんど残っていない」。レースコースは何も変わっていないが、むしろ「変わっていないのはそこだけ」という感じである。
まず正面入り口から全く別物。以前はもっと(100mくらい)手前に入場門があって、指定席販売窓口に並ぶ列が競馬場前の歩道にはみ出そうな事もあった。なおパドックの横にあった西入場口と内馬場から地下を通って環状通の北側に抜ける北入場口は廃止されている(つまり入口はここだけ)。
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パドックは場所こそ変わっていないが、騎手の待機場所や来賓席の場所がパドックの西側(電光掲示板の真下)から北側に移動(札幌競馬場のレースコース及びパドックは南北に延びる楕円形)、馬道が北西から北東方向に変更されて地下馬道は廃止、スタンドから本馬場に向かう馬を見られる「はなみち」という形になっている。
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また西側のパドック柵(黄色で○をつけたところ、花壇があるので一般客は近くにも行けない)にはミストが出る装置がついている。…今はどこの競馬場にもあるのかな?
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内馬場は今回行っていないが、改装時にテラスシートというJRAでは初となる「内馬場の指定席(グループシート)」ができている。

スタンドの外観は東京競馬場を意識したような「張り出した屋根」になっている。そしてスタンド2Fの南半分(4コーナー寄り)は「もいわテラス」というオープンテラス形式になっている。…個人的にはこっち側もスタンドにしても良かったような気もする(雨が降った時に困りそう)のだが… ちなみに旧スタンドは4コーナー寄りに「C指定席」というものがあった(入場料込みで300円という安さだったが新スタンドにはない)。
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4コーナー付近の芝生エリアにはベンチが。
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…いつも思うけどこういった

競馬場(やボートレース場など)の自由席を「物で場所取りする」のは何とかならんのか

…と思う(主催者は「やるな」と言ってもそれを守っている人は1人もいない)

ウィーナーズサークルの場所は変わっていなかったが形状は大分変った(そして広くなった)と思う。そして上位入線馬を係留する場所がそのすぐそばにある(検量室の前にあるので地下馬道がある競馬場だと地下馬道にある)。また「はなみち」はこの写真の左下方向から伸びている。
左奥に見えるゲートは札幌名物(?)の「芝1500m」のスタート地点(芝・ダート含めてJRAで「1500m」という距離はここだけ)。始まる前・終わった後は「芝コースを走って」移動する(中山ダート1200mなどのような「置きっぱなし」ではない)。
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この日はイベントで「武藤敬司神奈月」が来場していた。来場するゲストによっては「競馬よりもそっちが目当て」という事も少なくない(※1)。もっとも競馬場(やボートレース場など)は入場料が100円とか200円なので実質「ほぼ無料」だけど、チケットが数千円するスポーツイベントでも「スポーツそのものよりゲストが目当て」で来場する人には「なんで?」と閉口してしまう。
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先日死亡したディープインパクトキングカメハメハを追悼するための献花台と記帳台があった(写真無し)。世間ではキングカメハメハの略称は「キンカメ」だが、個人的には「やけに間の抜けた名前」にしか聞こえないので自分は「大王」と呼んでいた。…どうでもいい事だけど(笑)。

札幌競馬場では今年から「UMACA」が導入されている(8月17日に中山競馬場に導入されて全10場に導入完了見込み)。またウインズ札幌では今年の11月からUMACAが導入される予定。
UMACAで投票するには「マークカードを記入する」「スマッピー投票」、そしていつの間にか(?)「UMACA投票機で直接タッチパネル入力」という購入方法が増えている。「スマッピー投票」については以前も書いたがスマホサイト、あるいは場内にある「UMAポート」で必要事項を入力して取得したQRコードをUMACA投票機にかざす事でマークカードを使わずに、言い換えるなら「ペーパーレスで」投票ができる。もっともUMAポートだと「QRコードが記載されたレシート」が出てくるので結局紙を使うのだけど。
「タッチパネル入力」は大体読んで字の如くである。本来だったらマークカードにマークする項目──レース場、レース番号、馬券の種類、買い方(流しとかフォーメーションとか)、馬番(枠連の場合は枠番)、購入金額──をタッチパネルで押していく。WIN5や海外競馬の馬券もこれで買えるので、スマホサイトやUMAポートでQRコードを作らなくてもいいのだが、やはりと言うか入力するのに時間がかかるので、後ろで待たされる人にしてみると堪ったものではない(※2)。なので(モラル、マナー的観点から)タッチパネル入力を常用するのはやめるべき──一度に何枚もそれで買うなんてのは論外それこJRAの方から

UMACAで投票する際は極力マークカードかスマッピー投票をご利用ください

と注意を喚起するべきだろう(少なくとも自分はそういう注意書きがあるのを見た記憶はない)。
最近知ったのだが、東京競馬場(と京都競馬場、ウインズ汐留)ではスマッピー投票でUMACAではない通常の馬券を買う事ができる
専用の券売機(東京競馬場の券売機は全てスマッピー投票対応らしい)にお金または的中馬券を投入し、マークカードを投入する代わりに「バーコードリーダー」にQRコードをかざせばこれまでどおり馬券を購入する事ができる、というのだが、札幌競馬場にはそういうハイテクな(?)機械はまだ投入されていない東京競馬場で日常的にこれを使っている人が札幌競馬場でこれを探して見つからず、JRAの人に聞いたら「そんなものがあるんですか?」と聞き返された、というエピソードがある。…所詮札幌は田舎である(?)。

この日のメイン「エルムステークス」をUMACA(マークカード記入)で投票(別にこの日買ったのはこれだけ、というわけではない)。…どうでもいいけど自分は最初の静脈認証でよくエラーが出る(右手だとほぼ100%、左手に変えても50%くらい)しかも(昨年の12月に中京競馬場で)UMACAを作ったその日から。一体どういう事なのだろう?
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3連複4-6-13で21,140円的中!(隠した場所にはUMACAの固有番号が書かれています)。適当に折りたたんで財布の中に放り込んでいたのでしわくちゃだけど「馬券」ではない(これを機械に通すわけではない)ので全く問題なし(笑)。

…次の日=12日は札幌東急の将棋まつりへ。いろいろなイベントがあったが、そのうちの一つ「将棋大会」。クラスが3つ(小学生大会・二段獲得戦・上級戦=オープンクラス)あり、受け付けはそれぞれ先着順(事前の広告案内では各クラス50人となっていたが当日に54人まで増えていた)。
…なのはいいとして、当然の事ながら(?)それを待つ人の列が開店前の東急にできているわけだが、何故か列が「北口」と「南口」の2ヶ所にできている。しかも受付は将棋まつりの会場、つまり9階の模様。これを見た自分が思ったのは

「これって『開門ダッシュ』させるつもりか?」

もしそうだったとしたらトンデモナイ話だが(参加者には高齢者も少なくない)、実際は開店時間に従業員の先導で両方の行列が同時に(交互に)9階までエスカレーターで向かった(※3)ので『開門ダッシュ』はなし。…て言うか『あったら困る』(笑)。
…何とか無事に9階まで到達しても、そこで先着順に整理券を配布、なくなった時点で受付終了という残酷さ。自分がもらった整理券番号から推測するに「整理券をもらえた(大会に参加できた)のは9時20分頃までに列に並んだ人」。つまり目の前で打ち切られた人は40分くらい並ばされた上に参加もできなかった、という酷い話である。…自分は今回初めてこの手の大会に参加しようと思ったので「これまで」を知らないのだが、もしかして東急の将棋まつりはこれまでもずっとこんな杜撰な運営をやってきたのか? と思う。普通この手のイベントは「開店前の行列」で整理券を配布するものだと思うのだが…

大会はどのクラスも一発勝負のトーナメント(相手は事前に決められたランダム抽選なので機械的に「1-2」「3-4」・・・ではなかった)。会場には既に将棋盤・駒、そしてチェスクロックが用意されていたが、「残り時間は10分を指している」、そして「デジタルとアナログが混在している」、それどころか「時計がない」テーブルもあった。持ち時間はどのクラスも「10分→30秒」なので(※4)、デジタル時計がないところは「先に終わったところから時計を持ってきて途中から秒読み」という不可思議なスタイル。確かにデジタル式の対局時計を80台(トータルの参加人数で考えるとそうなる)も用意するのが大変なのはわかるが…(※5) もし来年も参加するのだったら「自分のチェスクロックを持って行く」ほうがいいのかしら(笑)。
香龍会で誰かが「詰キストは『終盤は有段者、序盤は5級くらい』」なんて事を言っていたが、自分も多分そんな感じである。1回戦負けこそしなかったものの、勝った将棋でも序盤はやや作戦負け(最終的に入玉した)、負けた将棋は序盤~中盤の入り口でおかしくしてそのまま昇天(笑)。ちなみに自分を負かした相手が優勝している。

敗退した後に昼食、そしてそのままゲーセン(京王プラザホテル札幌そば、東急からでも徒歩5分)でノスタルジア…我ながら行動原則が分からん(笑)。将棋でぼろ負けした後(の精神状態)だというのに新規フルコンボが2曲、というのはもっと分からん。
申し込んだ指導対局は見事に外れたので(返す返すも森下九段との指導対局が当たったのは奇跡としか思えない。多分あれで自分のくじ運は一生分を使い果たした?)この日最後の席上対局(高野智史四段-山本博志四段)を対局者の間近で観戦。
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対局者との距離は2mくらい。これだけ近いと対局者の「殺気」に気圧されそう、とも思ったが、席上対局でそこまで殺気を放つ棋士はいないのかも知れない(笑)。
将棋まつり2日目(8月13日)がちょうど誕生日という山本四段の先手で始まった対局の初手は☗7八飛。山本四段が先手だったらほぼ鉄板でこれ、という手を見た解説の屋敷九段は(予想が)当たりました」「最初から(大盤の飛車を)ここ(7八)に置いておけばよかったですね」。…そのうち「藤井聡太七段が後手番の対局の大盤解説」で最初から8筋の歩を(8三ではなく)8四に動かしておく解説者が現れるかも知れない。
自分は棋譜を書くのに集中していたので解説はあまり見ていない。対三間飛車の序盤にあまり自信がないので今回の棋譜は「経験値」になった…かも?

帰宅途中に携帯中継で先崎九段が二歩を打ってしまった事を知る。帰宅後はレディースチャンピオンの優勝戦1-3-245の3点で購入したが、最後まで続いた2着争いは僅差で1-4-3という結果に(…おーのー)。
…それにしても現行の「331型」と呼ばれるモーターは1年に1基くらい(※6)の割合で「伝説」が出てくるが大山千広が引いた64号機は「戸田44号機」「児島46号機」「浜名湖47号機」に匹敵する「伝説」のモーターだと思う。間違いなく11月の周年記念「オールジャパン竹島特別」でもこれを引いた選手は活躍必至だろう。

…資金がなくなったので2日目(13日)の将棋まつりは行かなかった(競馬を当てておいて何をほざくか)。…他の所用があって行けなかった、が正解です。

パラ8月号の「将棋パズル雑談」、うち1問は「余詰や手順前後は存在しないという前提」からの消去法(要は「力技」)で解き、うち1問は「…これでいいの?」という解に辿り着いた。これについては締め切りまでに何かが閃いて「作意」が分かればそれで解答するし、見つからなかったら「…これでいいの?」で解答する事にしよう(このままだと多分後者)。…でも思い起こすと将棋パズル雑談では過去に2問ほど「余詰」があったんだよなぁ…


※1…逆に来場したゲストのイベント(GⅠでの国歌独唱とか)が他場のレース時間と重なっている(大型ビジョンでそれが放映されない)と大ブーイングが発生する事が(そういうシーンに遭遇した事がある)。

※2…そしてタッチパネル入力を使う人はほとんどが「機械の扱いに疎そうなおじさんかおばさん(この日も何人か見かけた)なので尚更時間がかかる。将来的にはともかく、投票機のまだ多くない今だと(「早くしろ!」などのような)トラブルが起きるかも知れない。

※3…この列から離脱して「階段で」9階まで上って行った人がいたが、彼は大会の受付ができたのだろうか?

※4…長引いた(40分を超えたくらいの)対局は途中から「秒読み20秒」に変更された。二段獲得戦の準決勝の1つは相入玉になり、秒読み20秒になった後もいつ終わるとも知れぬ熱戦が続き、最終的に点数が28vs26による「27点法」での決着となった。

※5…道将連(『北海道将棋連盟(支部連合会)』の略称)所有のもの以外にも近郷近在の将棋センターから可能な限り借りてきた(他の将棋センターの名前が書かれたチェスクロックが複数あった)、という苦労の跡が見て取れたが、それでも必要な数のチェスクロックは揃わなかったようだ。…生憎自分はチェスクロックを寄贈するほど生活に余裕はありません(笑)。

※6…ボートレースのモーターは1年で入れ替えなので、1年間で1500基くらいのモーターが生産、導入される。その中の(つまり1500基中の)1基、という意味。

三遊亭歌之助改メ四代目三遊亭圓歌襲名披露興行

…に行ってきた。文中敬称略で。

そもそも「北海道と落語」というのは縁があるのかないのかよく分からない、と思っている人は少なくないと思う。東京や大阪、名古屋(大須演芸場)のように「定席」があるわけでもないし、それこそ「落語=笑点」というイメージで一生を終える人(※1)も結構な数がいそう。
実際は明治4年(!)に「席亭山下」という札幌第1号の寄席が生まれ、明治25年頃からは「開新亭」「松新亭」「札幌亭」「金沢亭」「丸市亭」「南亭」と次々と寄席が生まれ、今風に言えば「落語ブーム」が札幌には沸き起こっていたという。
現在はいずれも現存しないが、この事を知った上方の桂枝光(かつら しこう)が2005年5月に「さっぽろ市民寄席 平成開新亭」を立ち上げ、小屋(定席を行う建物)こそ持たないものの市内のホールなどで定期的に公演を行い今日に至っている。
「…北海道くんだりに大した噺家は来ないだろう」と高を括っている人もいそうだが(※2)、これまでの根多帳(公式サイトで見れます)を見ると桂文枝桂枝光の兄弟子に当たる)桂文珍桂米團治桂春団治桂ざこば桂南光桂雀三郎月亭八方月亭方正(=山崎邦正江戸落語からも柳亭市馬柳家権太楼、柳家さん喬柳家喬太郎三遊亭円楽春風亭昇太三遊亭好楽林家正蔵(芸名はこれを書いている時点のもの、全て「当代」)とそうそうたる名前が出演している。四代目圓歌も「歌之助」時代に登場している。
なので決して北海道と落語は縁遠いものではないのである。ちなみに平成開新亭の寄席は「エルプラザ札幌」で行われる事が多いが、基本的に平日の夕方からなので彩棋会と日時が被ることはない(…一緒だったらどうなのよ、と言われたらそれまで)。
そんなわけでこの日の公演はキャパ700席の道新ホールが満席。ちなみに道新ホールは道新ビルの8階にあるため、行きも帰りも2基のエレベーターで少しずつ観客を運ぶ、という非常に面倒な事をさせられる。

以前も少し触れたが、4代目の襲名は先代の「遺言」で、一門の弟子や落語協会会長の柳亭市馬などにも「のすけ(襲名前の『歌之助』)に跡を継がせるから」と協力を仰いでいた。その甲斐もあって襲名は(某名跡とは正反対に)スムーズに行われた。

この日の演者と演目は以下の通り。

三遊亭天歌…やかん
桃月庵白酒…真田小蔵
柳家花緑…親子酒
中入り
襲名披露口上
三遊亭歌武蔵…支度部屋外伝
三遊亭圓歌…母のアンカ

「支度部屋外伝」は角界の四方山話を笑いを交えて解き明かす、元力士(※3)である三遊亭歌武蔵ならではの噺。所謂「時事ネタ」のようなものなので、演じる時期によって内容は大きく変わる。場合によっては公の場では言えないようなネタも出てくる(※4)。
「母のアンカ」は自身の少年期のエピソードをまとめた「自伝落語」で4代目圓歌の代表作の一つと言える。襲名披露興行の初日(3月21日、鈴本演芸場)に演じたのもこれである。他にも「B型人間」「爆笑龍馬伝」などの自作が有名なので新作のイメージが強いが古典落語も演じる(「日本の話芸」で「替わり目」を演じた)。

柳家花緑に新しい肩書が増えた(この日ここにいた人でないと意味が分からない)この日の披露興行は盛況のうちに幕を閉じた。…ただ前述のように会場は8階なので700人がいっぺんに帰ろうとすると下に降りるエレベーター2基(1台の定員は15人くらい)は大渋滞する(下手すりゃ十分以上待たされる)に決まっている。そのため階段を使って降りた人も多数。今回の公演に不満があるとしたらこれだろう。…ま、道新ホールの立地条件だから仕方ないと言えば仕方ないのだが。

…話は大きく変わるが(一応「北海道繋がり」はあるけど)、その道新(北海道新聞)を読んでいたら「早ければ来春(つまり2020年の春)に『北海道研修会』を開設できるように準備を進めている」という記事が目に入った。
気合の入った将棋ファンだったら御存知だとは思うが、将棋界における研修会とは将棋を通じて健全な少年少女の育成を目指すための機関、また、女流棋士養成機関」の事であり、ここでの成績によって奨励会への編入や入会試験の一次試験免除かの藤井聡太も東海研修会でB1クラスに昇級した事により奨励会の一次試験が免除されている女流棋士になる事ができる。なお一部報道等で「奨励会の下部組織」と書かれている事もあるが厳密に言うと「少し違う」(※5)。
道新に「将棋は作法や礼節も学ぶことができる。将棋ブームの今こそ、関東以北に研修会がない状況を解消したい」という森下九段の(常務理事としての)コメントが載っていたから、というわけではないが(笑)、北海道にもこういう機関、言い換えるなら「地盤」ができるのはいい事だと思う。「作法や礼節はネット将棋やAIでの勉強だけでは決して手に入らない(身につかない)、という意味でも。
ちなみに研修会のクラスはS・A1・A2・~・F2までの13段階あり(「級」ではない)、一番下のF2で大体アマ二段くらいの棋力だそうである。…彼等と自分が平手で対局したら多分5割は勝てないだろうな(笑)。


※1…この日の柳家花緑の枕をそのまま引用しました(笑)。

※2…今でも内地には「北海道は日本だと思っていない」人はいるんだよなぁ、と思う。

※3…武蔵川部屋に所属し四股名「森武蔵」。同期に元関脇・貴闘力がいる。左足の怪我により廃業した(当時はまだ「廃業」と呼んだ)後に3代目三遊亭圓歌に入門(4代目圓歌は兄弟子にあたる)。
高座に上がった時の第一声は大抵「ただ今の協議について説明いたします」和服を着た姿が相撲の親方のようにも見える事を利用したネタ。これに続いて自己紹介で「芸名を三遊亭歌武蔵、本名を松井秀喜と申します」というのも定番(両者が似ている、と姉弟子──2代目立花家橘之助、当時は三遊亭小円歌──に言われたのを受けて生まれたネタ。「本当の本名」は若森正英という)。

※4…同演目が収録されたCDではところどころが「パン!」という音(表向き?は「張り手の稽古をしている音」となっている)で伏せられている

※5…研修会の成績をもって奨励会入会試験の免除はあるが(15歳以下でA2に昇級、または18歳以下でSに昇級すると奨励会6級に編入できる)、前述のように将棋を通じて健全な少年少女の育成を目指すための機関」であり、通常の奨励会受験は19歳までなのに対し研修会は20歳まで在籍可能なので必ずしも奨励会と直結しているわけではない。

第60期王位戦大盤解説会

まぁ予告通り行ってきたわけだが、どれだけ書くネタがあるかと言うと…

家で昼食を食べてから出発。それでも13時過ぎには札幌駅に到着。一般客向けの開場(※1)は14時30分、普通に1時間くらい余っていたので、会場の京王プラザホテル札幌から徒歩1分のところにあるゲーセンでノスタルジアピアノソナタ「熱情」第3楽章を演奏したら指が力尽きた。…おめーは他にする事がないんかい(笑)。

時間が来たので会場に向かったら長蛇の列。「この世には暇人しかおらんのか?」と自分の事を棚に上げてボヤく(笑)。実際メイン会場の収容人数(500人)を超える来客があり、急きょ「第2会場」も設営されたくらい。
あまり細かくチェックしていないので記憶違いもあるかも知れないが、王位戦は原則として2日目しか大盤解説会がない。理由はよく分からないけど(もしかしたら1日目もある方がレアケースだったり?)。

副立会の野月浩貴八段の解説と久津知子女流二段の聞き手で進む。最初の1時間強は両対局者の(前夜祭などにおける)エピソードなどを交えながら初手からの解説。前夜祭での「ここでは言えないような話」の内容は非常に気になったが、両国イベントのように「『教育された参加者(※2)』しかいないイベント」ではないので仕方ない。

第1部(便宜上そう呼ぶ)が終わって休憩。案の定と言うかトイレは大行列。さてどうしたものか… 最初はホテルを出て正面にあるセブンイレブンのトイレを使おうと思ったが、同じ事を考えた人がいるようでここにも行列(笑)。ホテルの隣のファミリーマート(のトイレ)も同様。…そこで閃いたのが「つい2時間前までいたゲーセンのトイレ」。…大正解!(笑)

第2部には正立会の島朗九段、翌日の仕事で来道していた小林健二九段(これが終わった後はすすきのに向かったらしい)、控室に来ていた渡部愛女流三段、がゲストとして参加。これが両国だったら(そして森下九段もいたら)際限なく話が脱線して素晴らしい(?)解説会になっていたと思われるが、さすがに普通の(?)大盤解説会にそこまでは求められない。…間違いなく自分は解説会の「基準」が普通の将棋ファンとは凄まじくズレている(笑)。

18時40分くらいから第3部。島九段の「この後は終盤に強い人が来ますから」という言葉どおり、行方尚史八段が登場。盤面の解説は無論の事、関係者のエピソードから「立会人が対局室に入るタイミング」の話に。
1日目の終わりは封じ手があるのでその少し前には入室している、これはほぼ絶対だが、2日目の終わり、つまり「終局(千日手持将棋も含む)」の時はどうか。以前は「終わりそうな局面(終わる前)で入室する」事が多かったが、今は「終局が確定してから入室する」のがほとんどらしい。誰かが「終局する前に入ってくると敗勢側の棋士は『ご臨終です』と言われているような気分になる」と苦言を呈した(?)のが理由らしいが…?

対局は19時14分、木村九段が投了。終局後は両対局者が解説会の会場に登場し、挨拶とミニ感想戦「☖4五桂打たせる人はいないよね~」は木村九段の自虐的(?)感想。…やはり木村九段は「感想戦も面白い」。
両対局者退場後はお楽しみ抽選会(よくある「次の一手抽選会」ではなく入場時に配られる「整理券の番号」による抽選会)。扇子や色紙、日本製紙から両対局者に提供された「1箱1000円のボックスティッシュ中継ブログ参照、しかも1人2箱)」や今対局の封じ手用紙、合計で40人くらいに当たるのだが、くじ運の悪い自分が当たるわけがない(何だかんだ言って倍率は10倍以上ですからね…)。

解説会では8月12、13日に行われる「さっぽろ東急将棋まつり」の告知も。…行こうかやめよっか考え中(相変わらずネタが古い)。

なお、パラ8月号は8月1日に届いたので会場等では読んでいない(※3)。将棋パズル雑談は半ば推理将棋と化した…?


※1…事前申し込みによる「優先入場券」というのがあって、それを持っている人(抽選で150人)は14時15分からの入場、しかも会場の前列の席に座れる。

※2…「教育」というと大層な表現ではあるが、要は「オフレコのネタを簡単にSNS上でばらさない人」、ぶっちゃけ「秘密や約束を守れる人」とほぼ同義。(将棋に限らず)ファンの歴が長い=教育されている、ではない(なのでファンになって1年未満とかでも「教育された」ファンである可能性もある)。もっとも両国イベントはいろいろと「特殊」だと思うので…

※3…郵送先の住所を変えていない=転送をかけているのでどうしても時間がかかる。ちなみに登録住所を変えていないのはまた内地に出稼ぎに出る可能性がある→もしそうなったら何度も住所を変更するのは面倒(新しい勤務地に合わせた住所に変更すれば1回で済む)、という理由から。

「必敗オセロ」を打つAI

…がある。普通にPCなりスマホなりでプレイできる。「世界最弱オセロ」てな感じのワードで探せば多分見つかる。最終的に石の数が少ない方が勝ち、という「概念」自体は自分が以前からずっと(?)提唱しているように目新しい事ではないが、そのためのソフトを作った人は初めてかも知れない。

ほろ酔い加減で(つまり「何も考えずに」)何度かやってみたが、まぁ見事に「勝たされる」。下手すりゃ通常だったら嬉しいはずの「全石」をやってしまう(笑)。何とか相手に角を3つ取らせるところまでは成功したものの、それでも「40-24」が精いっぱいだった。ゲームだから何かしらのコツと言うか「定石(※1)」のようなものはあると思うが、正直真面目に調べようという気にはならない(笑)。

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対戦成績が累積されているが、勝率は「.002~.003くらい」
…ただ、このアプリは「人間は絶対黒(先手)」なので、もしこれが「人間が白番(を選べる)」だとまた結果や定石も変わってくると思う。自分は「必敗オセロは白がかなり有利ではないか」と思っているので(※2)。

…だったら「必敗将棋」のソフトも作れないのか? とか思う。以前もここで少し書いたが、「自玉が詰まされたら勝ち」と言っても「意図的に相手を詰まさない(王手をかけない)手を指されたら永遠に勝負が付かない」という事は誰でも気づくので、

「相手玉があと1手で詰む局面」では詰まさないといけない

というルールが必要になる。例えば下図の局面(後手は適当に飛車を往復させている)になった場合、次に後手は「☖1四歩までの1手詰め」を強要されるので後手の負け、となる。☗1六歩の1手前に先に☖1四歩と王手をかけておけば☗1六玉☖1五歩(※3)☗2七玉と進んですぐの決着はない。
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補足として
・自殺王手や王手放置などの反則手は「それを指した方が負け」
・「強要される1手詰めが打ち歩詰め」の場合は打たなくてもよい→「打ち歩詰め自体が反則手」なので。

もっとも「必敗将棋はゲームとして成立するのか?」が検証されていない(と思う)ので、もしゲームとして成立しないのだったらCOMを作る以前の話であるが(笑)。


※1…将棋指しはつい「定跡」と書きたくなるが、「定跡」はほぼ「将棋の専門用語」、百歩譲っても(?)チェスなどを含めた「将棋系のゲーム」にしか使わない。

※2…上手く説明し難いのだが、例えば「双方が最善手(?)を続けて角の4マスだけが残った」場合、黒が先に「角に打たされる」。そこから逆算(?)すると「双方が最善手を続けると黒が先に『打ってはいけないところ』に打たされる」のではないか、と思う。…そもそも通常のオセロでも白の方が有利らしいのだけど(6×6のオセロに関しては「理論上白が必勝」という結論が出ている)。

※3…何もしないと次に☗2七飛!とされて☖1五歩(1手詰め)を強要されるので後手負け。☖1五歩の代わりに「☖1三角!」という手でも1手詰めを回避できる(香の利きが止まるので☗2七飛に☖1五歩が1手詰めにならない)。

気になったら調べる。

全国大会の「アルバム」に自分が写っている写真が掲載されている。顔がネット上に出るのは絶対NGというわけではないが(翌日の香龍会では「正面顔が」写真に写っている)、

「…バレるやんか!!」

と思った。…別にバレたって構わないと言えば構わないのだけど。

前回の記事で書いた「シャーピン」。「餡餅」と書いてシャーピンと読む中国料理があるそうだが当然ながらそれとは関係ないわけで(笑)、具体的にどういうものなのか気になったので調べてみた。
「シャーピン ボートレース」で探すと実にアッサリと発見(ちょっと古い記事ですが)。要は「強度を超えた力が加わると折れるキー」という事でしょう。…でもこの形状だと折れた後もシャフトの中に残っている(プロペラと連結したまま)ような気もするのだが…?

…いい加減このブログの移転先を決めなアカン(笑)。移転先の選択肢にFC2ブログがあったら迷わずそこを選んだ(あのブログに被せる形で移転した)のだけど…
自分の周りにこれらのブログをやっている人がほとんどいない、いても「以前はやっていたけど『ツイッターを始めたら更新が停止した』」という人しかいないので自力で調べるしかない状態。でも自分はスペック(1記事あたりの文字数とか)よりも「使いやすさ」──基本的にシンプルであればあるほどいい──を求めるタイプなので、一番いいのは「実際に使ってみる」事なんだけど…(※1)

来週は王位戦大盤解説会(31日、京王プラザホテル札幌)に行ってくる予定。何ぞ面白い話が聞けたらいいな、と思うが、「一番話が面白そうなのは対局者」だからなぁ…(笑)


※1…こういう時に「ユーザーの声」というのを自分は原則として参考にしない(往々にして自分の感覚は世間一般の感覚とズレている事があるので)。

より気になった話

7月23日、将棋ファンはもとより、そうでない人(「俄か将棋ファン」とでも呼ぶべきだろうか)も注目する竜王戦決勝トーナメント、豊島将之名人-藤井聡太七段戦。…しかし自分はそっちよりも同日にボートレース浜名湖で開幕した「第1回全国ボートレース甲子園競走」の方が断然気になっていた。東海地方は「記録的豪雨」に見舞われたと言うが、レース当日はいい天気になったのでよかったと思う。

…以下選手名は敬称略で。

「全国ボートレース甲子園」、何となく概要が想像できそうなレース名である。実際その通りで、出場選手は「夏の甲子園」のように日本全国47都道府県から1名ずつ+施行者推薦で5名。「代表」に選ばれるのはそれぞれの「出身地」(※1)ごとに過去1年(前年の5月~当年の4月)の勝率5位以内の選手から1人。
…こういう事を書くと、「ボートレースに縁のない地域は選手がいないのでは?」と思うかも知れないが、そういう不安を打ち消すように(?)現在は全ての都道府県に出身地とするレーサーがいる(ちなみに北海道出身は6人)。ただしレース当日(前検日含む)がF休み期間やGⅡ選出除外期間、出走回数100回未満、B2級の選手は選出除外となるので、その出身地の選手が全てそれに該当してしまうと「代表選手なし」になってしまう(※2)。

レースそのものはよくある(?)GⅡ競走(優勝賞金450万円、優勝者は来年3月のクラシック優先出場権獲得)だが、その選考方法から必然的に各都道府県のトップレーサー(※3)が集うわけで、レースの中身はほとんどSGである。ただその一方で「今回初めてGⅡに出場する」というB1級の選手もいて、「本家」の甲子園のように都道府県ごとの実力差が大きく開いている、というシチュエーションもある。そしてそのB1級の選手が舟券に絡んで高配当、なんてシーンも。
また出場選手もレース自体は個人競技でも「出身地の代表」という意識は大なり小なり持ち合わせていて、レース場に入る時の服装やピットでの作業着を「地元と関係のある」デザインにしていたり、選手紹介や「ヒーローインタビュー」で地元の方言を使う選手が少なくなかった。

こういうレースがあるとやはり地元の北海道代表(三浦敬太)を応援したくなる。初日は「GP優勝者3人を向こうに回して」の1号艇(1回走り)。2コース差しは喰らったが2着発進、1号艇だったらやはり1着が欲しかったがもっと酷い結果だった可能性も考えたら「悪くはない」という事にしておこう。
また女子選手は3名が選出(富山県=今井美亜、滋賀県=遠藤エミ、鹿児島県=藤崎小百合)。先週芦屋で行われたモーターボート大賞では守屋美穂がイン逃げで男女混合のGⅡを優勝しており(※4)、それに触発された激走が見られる…かも?

ちなみにこの日の10Rで1号艇の湯川浩司が展示航走中にエンストして欠場、というハプニング(たまにこういう事はあるがグレードレースでは相当稀有な話)。原因は「航走中に浮遊物を巻き込んだ事による『シャーピン折損』(※5)、というアナウンスがあった。…「3-1-全」で投票を済ませた直後に欠場とか言われたので
「なんでやねん!」(←菊地孝平の最近のマイブームらしい)

このレースの記事を道新スポーツで(!)読んでいたら、隣の面に気になる記事があった。

「東急百貨店・東横店が2020年3月で営業を終了(地下の食品売り場は除く)

東急東横店と言えば言わずと知れた(ホンマかいな)「東急将棋まつり」のメイン会場である。今年(8月2~4日)で第53回を迎える(羽生世代が生まれる以前から行われていた)伝統の将棋まつり、来年以降はどうなるのだろう… 個人的には竜王戦よりもそっちの方が気になってしまった。
「東急の将棋まつり」は札幌の東急でも毎年開催されており、今年は8月12・13日。例年北海道に所縁のある棋士が出演しており、特に今年は広瀬章人竜王」が出演、席上対局を2局(12日=口明けで佐々木慎六段戦、13日=トリで屋敷伸之九段戦)に指導対局も(2日とも)担当するので、例年以上の人の入りが予想される(自分はその「例年」を知らないのだけど…)。東京の東急将棋まつりにも出演予定で、やはり「竜王は忙しい」。某ラノベ竜王は広瀬竜王ほど「忙しい」という印象を受けないのだが…


※1…選手は登録時に「出身地を選べる」ようで、必ずしも「出生地=登録された出身地」ではない。例えば今回「岩手代表」で選出された静岡支部菊地孝平は「北海道生まれの岩手県育ち(母校は2017年の春のセンバツに出場した岩手県不来方高校)」、滋賀県代表の遠藤エミ(公式には滋賀県蒲生郡日野町出身となっている)に至っては「出生地はブラジル」なんだとか(最近初めて知った)。

※2…第1回では唯一の「鳥取県出身」である村岡賢斗がF休みのため選手除外、「鳥取県代表が不在」になった。こういう場合は同じ地区(鳥取だったら中国地区)から別の選手が選出される(今回の場合は岡山出身の茅原悠紀が選ばれた)。

※3…今回出場の52選手のうち25人がSG優勝経験者、その中でグランプリ(賞金王決定戦)優勝者は10人もいる。

※4…女子選手が男女混合のGⅡ以上のレースを優勝したのは平成以降で4人目(1999年GⅠ四国地区選手権…山川美由紀、2012年GⅡモーターボート大賞…宇野弥生、2013年GⅠ近松賞…平山智加)。
女子の賞金レースは8月のレディースチャンピオン(優勝賞金1100万円)が非常に大きな比重を占めるので、男女混合の特別戦で稼いだ賞金(GⅡ優勝はGⅠ準優勝とほぼ同額)は非常に大きい(実際今回の優勝で守屋は一気に女子賞金レースの首位に浮上している)。

※5…「シャーピン(shear pin)」とはエンジンなどの動力部と駆動部品を結合するピンで、異常な力がかかった時(回転部分に異物が挟まった時など)に最初に折損する(駆動部品が切り離される)事で本体への致命的なダメージを防ぐ役割がある(そのため敢えて折損しやすい材質や形状になっている)
ボートレースのモーターの場合はどこの部品を指しているのかよく分からないが(プロペラをギアケースに固定させるためのピンではないか、と思うが勝手な推測です)、どちらにせよこういうものがないとギヤケースやクランクシャフトが破損→最悪エンジン完全破壊、なんて事もあり得る。

帰路につく。

…そんなわけで(どんなわけで?)15日はS氏の「豪邸」にお世話になった。すると何となく詰将棋の創作意欲が湧いてくる。…全国大会にはそういう「効能」があるらしい、という話に。とりあえず収束の部分(の原型っぽいもの)を盤上に並べ、そこから逆算してみる。…どう見ても余詰がありそうな形にしかならない(笑)。FCD(勝手に略称)を作った人の眼には何が見えているんだろう、という話に。
「もう一人」いたら更に話が盛り上がっていた可能性が高いが、それでも気が付くと1時くらいに。寝て、起きて、朝食を頂いて、朝のワイドーショーを見て、相変わらず気分の悪くなりそうな話題ばっかりで、「対局当日の朝はテレビや新聞を見ない」という棋士の心理がよく分かる。

朝9時くらいに最寄りの乙川駅(諄いようだが武豊線の駅名は「おっかわ」、岡崎市を流れるのは「おとがわ」)に送ってもらう。…本当に何から何までお世話になって恐縮でございます。

名古屋に着いたのは10時、北海道に飛ぶ飛行機は17時15分発「エアアジア」の中部→札幌(新千歳)便。…ただしギリギリの行動は取りたくないので、それまでの時間は駅周辺(ほとんどゲーセン)をプラプラして終わりである。ZEPP NAGOYAではB’zのライブがあるらしく、平日の12時くらいの時点ですさまじい行列ができていたが、自分には関係ないのでスルー。
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…何だかんだ言って15時過ぎには中部国際空港に到着した。特に行きたい場所がなかったので適当に昼食を済ませ、待ち時間に「盤上に死を描く」を読もう、と思った。何か面白いものはないかと空港内を散策し(…特に何もなかった)、荷物を振り分け(PEACHと同じく手荷物は「2個以下かつ合計7kg以下」)、検査場を通る。…自分は「サスペンダー」と「安全靴」が標準装備(?)なので必ずゲートに引っかかる。そしてその度に係員の「金属探知機による検査」を受ける事になる。…日常的に飛行機を使う生活だったら絶対こういう服装は取らないのだが(笑)。

搭乗前と飛行中、合わせて2時間30くらいかけてじっくりと読む(着陸直前にピッタリ読み終わった)。自分はミステリー小説をほとんど読まないのであまり突っ込んだ評価はできないが、話の小道具(この作品だと「大道具」かも知れないが)としての「詰将棋の使い方」は凄いと思った。ラノベでは話を目いっぱい盛り上げようとして過去の作品を「(プロの公式戦では)理論上起こり得ない使い方」をして無能っぷりをさらけ出しているが、こちらはその使い方が巧妙で絶妙、それでいて「将棋をよく知らない人間を騙すような手法(愛棋家だったらすぐにわかるような嘘・矛盾)」は取っていない。…そりゃあ著者は詰パラで半期賞を取るくらいの実力者だからその「扱い方」は十二分に心得ているだろうけど。
そういうわけで行きと帰りでそれぞれ別の「将棋が関係してくる小説」を読んだわけだが、「読み終えた時の疲労感が全く違った」。もしこれが逆だったら相当フラストレーションが溜まっていたかも知れない。…と言うのは、エアアジアの「手際の悪さ」が気になったから。「搭乗口を通った後ボーディングブリッジの中で10分くらい待たされる」なんて初めての経験である。ボーディングブリッジの中は基本的に冷暖房がないから夏だったら暑いし冬だったら寒い。待たせる理由はともかくとして(多分給油作業のせい? 離陸予定の10分前まで給油作業をしている姿が見えた)、「待たせる場所」に問題がある。もっとも「給油作業」をリアルタイムで(どこから入れているのか)見れたのはラッキー?かも知れない。
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着陸後の預けた荷物も後から着陸した飛行機より後に出てくるとか「どんだけ手際が悪いねん」と思った(天下のJALと比較するのもあれだが)。…もっとも「LCCとはそういうものだ」と(以下略)

荷物を受け取ったら快速エアポートで札幌駅、そこから地下鉄等を乗り継いで21時前に帰宅。…気が付くとあっという間の3泊4日。本音を言うと参加する前は「1回行ったら2回目はいいや」となる可能性が高いと思っていたが、実際行ってみると案外そうでもなかった。現時点で来年以降がどうなるかは全く想像ができないが、もしチャンスがあったら、とは思う。

…以下おまけ。

1.いろいろな駒(の書体)を比較。
左から錦旗(盛り上げ駒)、「上彫(特に書体の名前がない)」、源兵衛清安(デラックス将棋)、水無瀬(プラ駒)。「上彫」はH内氏所有の駒。
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「飛車」のようにそれぞれ特徴のあるものもあれば、「龍王」や「金将」は逆に(上彫以外は)どれも似ていて同じ素材・作者だったらどれがどれだか分からないかも知れない。

2.これは何と読む?
S氏所蔵の彫駒(前回の記事の中にいくつか紛れ込んでいる)の王将の駒尻。皆が「これ何て読むの?」と疑問を抱いていた。
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自分は「玉の『、』の位置(かなり上にある)から『淇洲書(※1)ではないか?」と言ったが、それほど確証があったわけではない(何せ文字が崩されているので)。…帰宅後調べてこのリンク先の「淇洲書(の駒尻)」とよく似ている(特に「洲」の字が)ので「淇洲書」で間違いないと思われます。…ちゃんと全ての駒を撮影しておけばよかった、とも思ったが、この駒を使って作品の検討中だったので撮影できませんでした。


※1…山形県酒田市の文化人「竹内淇洲(たけうち きしゅう)」の書による書体。詳細はリンク先を読んでもらうとして、この書体の駒をもらった関根金次郎七段(当時、後に十三世名人)が勝ちまくった事で「向かうところ敵なし」と言われた「錦の御旗」になぞらえて「関根錦旗」と呼ばれる事もあるらしい。

その後の香龍会、など(これも全国大会参加レポートの続き)

7月15日・海の日。荷造りなどを全部済ませて10時頃にチェックアウト。…外ではやはりと言うか選挙カーからの演説が。…しきりに名前を連呼されたところで自分は投票する地区(都道府県)が違うので全く意味がない(笑)。

江坂駅から御堂筋線新大阪駅へ。前回は書かなかったが、御堂筋線は基本的に千里中央~なかもず千里中央~江坂は北大阪急行との直通運転、通称『大運転』の電車と「新大阪~天王寺(通称『小運転』の電車(※1)が交互に来るので、新大阪より北(あるいは天王寺より南)に行ける電車は「2本に1本」しか来ない。13日に新今宮(動物園前)から江坂に向かう時、14日(全国大会終了後)に本町から江坂に向かう時、いずれも「一発目」は小運転だった。…引きが悪い(笑)。
これを別の視点から見ると「江坂→新大阪の電車は『小運転』の2倍待たされる」という事になる(小運転の区間は「およそ4分に1本」なのでやけに長く待たされる気分になる)。…どうでもいい話かもしれないが(笑)。

新大阪駅到着は10時20分頃。近鉄で名古屋に行くプランも考えたが、今回は「速度」を重視した(※2)。それでも「のぞみ」に乗ったのは小倉に行った時(2012年8月)以来。
駅構内では

山陽新幹線相生~姫路間で橋桁にトラックが衝突し、これの設備点検作業の影響で一部の路線(主に『のぞみ』)に遅れがでている」

というアナウンスが。一瞬「…え?」となったが、運休しているわけではないので、「35分遅れ(定刻9:55→実際の出発10:30頃)」で来たのぞみに乗って名古屋へ。…いつも思うがのぞみの自由席が1~3号車までしかない(※3)のは不便、あるいは「嫌がらせ」にも思う。今回使ってみて特にそう思った(案の定自由席は満席で「立ち」の乗客が多かった。隣の4号車はガラガラだったのに…)。

運転そのものは遅れなく12時20分頃に名古屋に到着。そこから名鉄に乗り換えてボートレース常滑名古屋市営バスで先月行けなかった「三輪碁盤店」へ。盛り上げ駒の手入れについてなどのレクチャー(?)を受ける。
まず、自分が所有する駒を見てもらって(「いい駒ですね」と褒めていただいた)「出品前に油(多分椿油)で軽く磨かれているっぽい」という事で、今から油で磨く必要はない(定期的に乾拭きだけするように)と言われた(そもそも彫埋駒・盛り上げ駒は油を使って拭かない方がいい、との事)。…この手の情報はネットを探せばいくらでもあるとは言え、人によって書いてあることが違う事も多い。ましてや自分の駒は「新品同様」ではあっても「完全未使用」とは限らない(今回のように「一度磨かれている可能性がある」)ので、こういう(安くはない)ものの扱い方については

ネット上の情報よりも(現物を見た)専門家の知識の方が何十倍も何百倍も信頼ができる

のである。つまり普段から「ググれば済む」と考えている人はここ一番(≒大きな金が動く事態)でとんでもない失態をやらかす可能性がある、という事は忘れずにいたい。

「一乕」という銘についても教えていただいた。以前初代竹風の別名義、と書いたが、正確に言うと「竹風が大阪の問屋に卸す駒に用いる名義」という事らしい(ので今の2代目竹風も作った事があるとか)。…出品者の住所を見ても「…なるほどねぇ」と納得させられる。
比較対象がなかったのでそれまではあまり気にしていなかったのだが、駒そのものは黄楊駒の中では「やや小振りの薄め」との事。大振りの駒だと正寸盤(縦1尺2寸×横1尺1寸)でないとマスからはみ出る事もあるが、自分が作ったMDFの盤(縦36cm×横30cm、マス目は38mm×32mm)でピッタリ収まるので言われてみると納得である。
ついでに(?)その盤も見せた(普段使っている盤である事、「デラックス将棋」の駒箱が内側にピッタリ収まる工夫が施されている事を説明した)。シンプルに線を引いただけの盤だけど「よくできてますね」とプロの盤師に言われたのは何だかくすぐったいというか…(笑)

折角なので(?)この際疑問をぶつけてみた。

何故普及品の2つ折りの盤は横に(5筋の真ん中で)折り曲げるものしかない(=自作の盤のような縦──5段目の真ん中──で折り曲げるものがないのか?

将棋盤は長方形なので長い辺の方で折りたたむ方が幾分はコンパクトになる(収納しやすい)はずなのだが、(木製の)普及品にそういう盤は全く見かけない(例えばプラスチック製で「中に駒を収納するスペースがあるもの」は縦で折り曲げるタイプのものもある)。…普段からこんな事を気にしている人は珍しいと思うが、いざ言われてみると疑問になる(香龍会でこの話をした時もそうだった)。
これに対する回答は

縦で折り曲げる盤を作るには「幅の広い木材」が必要になるので製作コストが高くなるから

との事。…これだけだと「・・・・・?」と思う方もいるかも知れないが、木材というのは基本的に「幅が広くなると値段が跳ね上がる」。何故なら「幅の広い木材を取るにはそれに応じた太さ(≒樹齢の長さ)の木が必要になる」から。これがMDFのような人工素材だったら単純に面積(と厚さ)と価格が比例するが、天然木の場合はそうではない(だったら木目を横向きで作ればいいのかも知れないが、それだと見た目が酷いと思われる)。
下に「超簡略化した図」を載せたが、「横に折る盤に必要な板(青)」「縦に折る盤に必要な板(赤)」を比べたら「それぞれに必要な木の太さ」が分かるかと思う。なお、芯の右側にあるのが「柾目」、上にあるのが「板目」、柾目の方が木目が真っすぐ出るので価格が高い。

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もしかしたら「ハギ盤(卓上盤のうち、細長い木材を何本か繋いで板状にしたもの)にすれば細い素材でも作れるのでは?」、と思った人もいるかも知れない(自分もちょっと考えた)が、ハギ盤を作る(隙間なく2枚の板を接合する)のはどう考えてもコスト的に普及品には向かないと思う。
また、縦方向に折る盤だと「2枚の板(要は「先手陣」と「後手陣」)の木目を合わせるのが大変」とも仰られた。横方向に折る盤、あるいはハギ盤だとどの板も木目は縦にまっすぐ走っているのでちょっとくらい木目が合っていなくても見た目上の問題はほとんどない(分かりにくい)が、縦折りだと2枚の板を適当に組み合わせると「折り目のところで木目がガラッと変わって見栄えが非常に良くない」。それでも見栄えをよくしようと思ったら「1枚板で将棋盤を作って、それから真ん中で2つに切って合わせる」という作業が必要になる。しかしそれでも「切断した分&継ぎ目を合わせるために削った分」は微妙に木目がズレてしまう。つまり「まだ1枚板の将棋盤を作る方が楽」なのでどう考えても普及品には向かない。
…ただ、それでも稀にそういった特殊な構造の将棋盤や碁盤の製造を依頼される事はあるそうで、これまでに「4分割できる盤(継ぎ目は家具などのように「凹凸をはめて接合する」)大将棋の盤(15×15マス)」の製作を頼まれた(※4)、なんて逸話も話していただいた。…ここまで書いて良かったのかな?(笑)

三輪碁盤店を出た後は浅間町から鶴舞線で伏見→東山線に乗り換えて名古屋→名鉄でボートレース常滑本陣駅→徒歩で中村生涯学習センターへ。前日もお会いした方が何人も。
自分が到着した時には「とある看寿賞作家の短大投稿作品」(…こんな名前のラノベってなかったっけ?)を検討中。角打角合が連続で出てくる作品で、全国大会の握り詰と言い、この連休は「角合」という言葉を飽きるほど聞いた

何となく1局指したくなって初形を並べる。
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…どう見ても違和感がありまくる(笑)。この日ここに持ち込まれた黄楊駒をミックスして並べたわけだが、「詰将棋の会合に3種類の黄楊駒が持ち込まれる」のはもしかしたら「新記録」かも知れない?(笑)

改めて1種類の駒で初形を並べて対局開始。ちなみにこのように駒を混ぜてしまうと元に戻す時に「ちゃんと数が揃っているか(特に歩が)」と疑心暗鬼になる(笑)。
下図はその対局で現れた局面(先手番)。先手は持駒が豊富なので「いかにも詰みそう」な形であるが…
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対局者がうんうん唸って考えている傍で観戦者は柿木先生を使って詰みがないか探索している(笑)。
「お願いだから『詰みました』って言わないでね」
という対局者の願いも虚しく(?)『詰みました』。最短で25手詰めだが、収束部分に余詰が沢山ある(不要な持駒を削除しても余詰がある)ので残念ながらこのままでは作品にはならない。答えは書かないので暇な方だけお考え下さい(笑)。ちなみに本譜はここから「☗7三銀☖5二玉☗9五飛」と「長い詰みより短い必至」に進んだ。
この日の参加者は1112名、2次会の参加者は9名。…全国大会の翌日の会合としては少ないのかも? この日検討された詰将棋は前述の作品くらい(強いて言うなら上図の実戦詰将棋も?)、これもある意味異例かも。

以下この日の会合(※5)の話題のネタ。

・SGオーシャンカップの優勝戦(電話投票で購入)→はずれ。
・「解図力の高い人って人間じゃないよね~」
・馬券と税金の話から「競馬新聞の購入費も経費として認めてほしい」
諸葛亮孔明の子孫同士がお互いを呼ぶ時の呼称(※6)
・同人誌「カクナリ!」内で詰将棋の解説、しかし「図面がない」(玉方1一玉、2二銀、・・・てな感じで書かれている)ので『図面書け!!』
・名古屋⇔福岡はのぞみで片道3時間20分くらい(日帰り可能か、という話)
・「玉の位置を入れ替えても成立する双玉詰将棋は作れないか?」
松阪市図書館には●島正や●田明の著書が置いてある
・新しい肩書「妖精愛好家」(フェアリー詰将棋やチェスの愛好家) …違う意味で「怪しい」イメージが漂っている
・香龍会(の番外編)を名古屋市天白区高坂町で開催したらその会合の名前は「高坂研」になる?
・2年後の全国大会(名古屋開催)のネタについて
・「今年は米、大丈夫?」→「米がなければケーキを食べればいいじゃない」
・S藤氏にとって自分(DJカートン)は「あの伝説の?!」らしい。 …どんな伝説やねん!!!

…など。
家が遠い人から先に帰路につき、完全に解散したのは19時過ぎ。自分は市内のネットカフェで一晩過ごすつもりでいた(市内のホテルはどこも高い)のだが、それをS氏に話したら「だったら家に来る?」と言われて、ご厚意に甘えて三度「豪邸」に泊めてもらう事になった。

…続く。と言っても残っているのは最終日=飛行機に乗って札幌に帰るだけなんだけど。


※1…(北から)千里中央~『江坂』~新大阪~『本町(中央線の乗り換え)』天王寺~なかもず。

※2…のぞみで新大阪~名古屋だと約50分に対し、近鉄大阪難波~名古屋は直通の特急を使っても2時間20分くらいかかる。もし「最安値(特急を使わないで乗り継ぎ)」を重視すると大阪難波~名古屋が3時間半くらいかかる。

※3…「ひかり」の自由席は1~5号車、「こだま」の自由席は1~7号車、13~15号車(下り電車の先頭=博多のほうを向いているのが1号車)。

※4…漆の線を引くために用いる刀は碁盤の線をギリギリ引ける長さで、大将棋のマスはそれより長いので普段使っている刀では線が引けない、というほとんどギャグのような落ちがついた。
なお、刀を使って線を引く技法は「太刀目盛」と呼ばれ、「本物の日本刀を用いている」と世間には思われている(各種メディアで紹介されている)が、あれは言わば「演出」で実際に使っているのは日本刀ではなく「線を効率良く引けるようにヘラを大きくしたもの(見た目が太刀のように見えるので「太刀目盛」と呼ばれる)だそうです。

※5…ノートに適当に書き連ねただけなので、1次会での話題と2次会での話題がごっちゃ(しかも順不同)になっています。

※6…「諸葛亮から見た代数」が基準になるので、例えば「54代目(現在はここまでいるらしい)」の人から見たら「52代目」は「たとえ年下であっても『祖父・祖母』」と呼称するらしい。