DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

「必敗オセロ」を打つAI

…がある。普通にPCなりスマホなりでプレイできる。「世界最弱オセロ」てな感じのワードで探せば多分見つかる。最終的に石の数が少ない方が勝ち、という「概念」自体は自分が以前からずっと(?)提唱しているように目新しい事ではないが、そのためのソフトを作った人は初めてかも知れない。

ほろ酔い加減で(つまり「何も考えずに」)何度かやってみたが、まぁ見事に「勝たされる」。下手すりゃ通常だったら嬉しいはずの「全石」をやってしまう(笑)。何とか相手に角を3つ取らせるところまでは成功したものの、それでも「40-24」が精いっぱいだった。ゲームだから何かしらのコツと言うか「定石(※1)」のようなものはあると思うが、正直真面目に調べようという気にはならない(笑)。

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対戦成績が累積されているが、勝率は「.002~.003くらい」
…ただ、このアプリは「人間は絶対黒(先手)」なので、もしこれが「人間が白番(を選べる)」だとまた結果や定石も変わってくると思う。自分は「必敗オセロは白がかなり有利ではないか」と思っているので(※2)。

…だったら「必敗将棋」のソフトも作れないのか? とか思う。以前もここで少し書いたが、「自玉が詰まされたら勝ち」と言っても「意図的に相手を詰まさない(王手をかけない)手を指されたら永遠に勝負が付かない」という事は誰でも気づくので、

「相手玉があと1手で詰む局面」では詰まさないといけない

というルールが必要になる。例えば下図の局面(後手は適当に飛車を往復させている)になった場合、次に後手は「☖1四歩までの1手詰め」を強要されるので後手の負け、となる。☗1六歩の1手前に先に☖1四歩と王手をかけておけば☗1六玉☖1五歩(※3)☗2七玉と進んですぐの決着はない。
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補足として
・自殺王手や王手放置などの反則手は「それを指した方が負け」
・「強要される1手詰めが打ち歩詰め」の場合は打たなくてもよい→「打ち歩詰め自体が反則手」なので。

もっとも「必敗将棋はゲームとして成立するのか?」が検証されていない(と思う)ので、もしゲームとして成立しないのだったらCOMを作る以前の話であるが(笑)。


※1…将棋指しはつい「定跡」と書きたくなるが、「定跡」はほぼ「将棋の専門用語」、百歩譲っても(?)チェスなどを含めた「将棋系のゲーム」にしか使わない。

※2…上手く説明し難いのだが、例えば「双方が最善手(?)を続けて角の4マスだけが残った」場合、黒が先に「角に打たされる」。そこから逆算(?)すると「双方が最善手を続けると黒が先に『打ってはいけないところ』に打たされる」のではないか、と思う。…そもそも通常のオセロでも白の方が有利らしいのだけど(6×6のオセロに関しては「理論上白が必勝」という結論が出ている)。

※3…何もしないと次に☗2七飛!とされて☖1五歩(1手詰め)を強要されるので後手負け。☖1五歩の代わりに「☖1三角!」という手でも1手詰めを回避できる(香の利きが止まるので☗2七飛に☖1五歩が1手詰めにならない)。