11日は改装された札幌競馬場に行ってきた。
先年のスタンド改装で以前の札幌競馬場の面影はハッキリ言って「ほとんど残っていない」。レースコースは何も変わっていないが、むしろ「変わっていないのはそこだけ」という感じである。
まず正面入り口から全く別物。以前はもっと(100mくらい)手前に入場門があって、指定席販売窓口に並ぶ列が競馬場前の歩道にはみ出そうな事もあった。なおパドックの横にあった西入場口と内馬場から地下を通って環状通の北側に抜ける北入場口は廃止されている(つまり入口はここだけ)。
パドックは場所こそ変わっていないが、騎手の待機場所や来賓席の場所がパドックの西側(電光掲示板の真下)から北側に移動(札幌競馬場のレースコース及びパドックは南北に延びる楕円形)、馬道が北西から北東方向に変更されて地下馬道は廃止、スタンドから本馬場に向かう馬を見られる「はなみち」という形になっている。
また西側のパドック柵(黄色で○をつけたところ、花壇があるので一般客は近くにも行けない)にはミストが出る装置がついている。…今はどこの競馬場にもあるのかな?
内馬場は今回行っていないが、改装時にテラスシートというJRAでは初となる「内馬場の指定席(グループシート)」ができている。
スタンドの外観は東京競馬場を意識したような「張り出した屋根」になっている。そしてスタンド2Fの南半分(4コーナー寄り)は「もいわテラス」というオープンテラス形式になっている。…個人的にはこっち側もスタンドにしても良かったような気もする(雨が降った時に困りそう)のだが… ちなみに旧スタンドは4コーナー寄りに「C指定席」というものがあった(入場料込みで300円という安さだったが新スタンドにはない)。
4コーナー付近の芝生エリアにはベンチが。
ウィーナーズサークルの場所は変わっていなかったが形状は大分変った(そして広くなった)と思う。そして上位入線馬を係留する場所がそのすぐそばにある(検量室の前にあるので地下馬道がある競馬場だと地下馬道にある)。また「はなみち」はこの写真の左下方向から伸びている。
左奥に見えるゲートは札幌名物(?)の「芝1500m」のスタート地点(芝・ダート含めてJRAで「1500m」という距離はここだけ)。始まる前・終わった後は「芝コースを走って」移動する(中山ダート1200mなどのような「置きっぱなし」ではない)。
この日はイベントで「武藤敬司&神奈月」が来場していた。来場するゲストによっては「競馬よりもそっちが目当て」という事も少なくない(※1)。もっとも競馬場(やボートレース場など)は入場料が100円とか200円なので実質「ほぼ無料」だけど、チケットが数千円するスポーツイベントでも「スポーツそのものよりゲストが目当て」で来場する人には「なんで?」と閉口してしまう。
先日死亡したディープインパクトとキングカメハメハを追悼するための献花台と記帳台があった(写真無し)。世間ではキングカメハメハの略称は「キンカメ」だが、個人的には「やけに間の抜けた名前」にしか聞こえないので自分は「大王」と呼んでいた。…どうでもいい事だけど(笑)。
札幌競馬場では今年から「UMACA」が導入されている(8月17日に中山競馬場に導入されて全10場に導入完了見込み)。またウインズ札幌では今年の11月からUMACAが導入される予定。
UMACAで投票するには「マークカードを記入する」「スマッピー投票」、そしていつの間にか(?)「UMACA投票機で直接タッチパネル入力」という購入方法が増えている。「スマッピー投票」については以前も書いたがスマホサイト、あるいは場内にある「UMAポート」で必要事項を入力して取得したQRコードをUMACA投票機にかざす事でマークカードを使わずに、言い換えるなら「ペーパーレスで」投票ができる。もっともUMAポートだと「QRコードが記載されたレシート」が出てくるので結局紙を使うのだけど。
「タッチパネル入力」は大体読んで字の如くである。本来だったらマークカードにマークする項目──レース場、レース番号、馬券の種類、買い方(流しとかフォーメーションとか)、馬番(枠連の場合は枠番)、購入金額──をタッチパネルで押していく。WIN5や海外競馬の馬券もこれで買えるので、スマホサイトやUMAポートでQRコードを作らなくてもいいのだが、やはりと言うか入力するのに時間がかかるので、後ろで待たされる人にしてみると堪ったものではない(※2)。なので(モラル、マナー的観点から)タッチパネル入力を常用するのはやめるべき──一度に何枚もそれで買うなんてのは論外──、それこそJRAの方から
UMACAで投票する際は極力マークカードかスマッピー投票をご利用ください
と注意を喚起するべきだろう(少なくとも自分はそういう注意書きがあるのを見た記憶はない)。
専用の券売機(東京競馬場の券売機は全てスマッピー投票対応らしい)にお金または的中馬券を投入し、マークカードを投入する代わりに「バーコードリーダー」にQRコードをかざせばこれまでどおり馬券を購入する事ができる、というのだが、札幌競馬場にはそういうハイテクな(?)機械はまだ投入されていない。東京競馬場で日常的にこれを使っている人が札幌競馬場でこれを探して見つからず、JRAの人に聞いたら「そんなものがあるんですか?」と聞き返された、というエピソードがある。…所詮札幌は田舎である(?)。
この日のメイン「エルムステークス」をUMACA(マークカード記入)で投票(別にこの日買ったのはこれだけ、というわけではない)。…どうでもいいけど自分は最初の静脈認証でよくエラーが出る(右手だとほぼ100%、左手に変えても50%くらい)。しかも(昨年の12月に中京競馬場で)UMACAを作ったその日から。一体どういう事なのだろう?
3連複4-6-13で21,140円的中!(隠した場所にはUMACAの固有番号が書かれています)。適当に折りたたんで財布の中に放り込んでいたのでしわくちゃだけど「馬券」ではない(これを機械に通すわけではない)ので全く問題なし(笑)。
…次の日=12日は札幌東急の将棋まつりへ。いろいろなイベントがあったが、そのうちの一つ「将棋大会」。クラスが3つ(小学生大会・二段獲得戦・上級戦=オープンクラス)あり、受け付けはそれぞれ先着順(事前の広告案内では各クラス50人となっていたが当日に54人まで増えていた)。
…なのはいいとして、当然の事ながら(?)それを待つ人の列が開店前の東急にできているわけだが、何故か列が「北口」と「南口」の2ヶ所にできている。しかも受付は将棋まつりの会場、つまり9階の模様。これを見た自分が思ったのは
「これって『開門ダッシュ』させるつもりか?」
もしそうだったとしたらトンデモナイ話だが(参加者には高齢者も少なくない)、実際は開店時間に従業員の先導で両方の行列が同時に(交互に)9階までエスカレーターで向かった(※3)ので『開門ダッシュ』はなし。…て言うか『あったら困る』(笑)。
…何とか無事に9階まで到達しても、そこで先着順に整理券を配布、なくなった時点で受付終了という残酷さ。自分がもらった整理券番号から推測するに「整理券をもらえた(大会に参加できた)のは9時20分頃までに列に並んだ人」。つまり目の前で打ち切られた人は40分くらい並ばされた上に参加もできなかった、という酷い話である。…自分は今回初めてこの手の大会に参加しようと思ったので「これまで」を知らないのだが、もしかして東急の将棋まつりはこれまでもずっとこんな杜撰な運営をやってきたのか? と思う。普通この手のイベントは「開店前の行列」で整理券を配布するものだと思うのだが…
大会はどのクラスも一発勝負のトーナメント(相手は事前に決められたランダム抽選なので機械的に「1-2」「3-4」・・・ではなかった)。会場には既に将棋盤・駒、そしてチェスクロックが用意されていたが、「残り時間は10分を指している」、そして「デジタルとアナログが混在している」、それどころか「時計がない」テーブルもあった。持ち時間はどのクラスも「10分→30秒」なので(※4)、デジタル時計がないところは「先に終わったところから時計を持ってきて途中から秒読み」という不可思議なスタイル。確かにデジタル式の対局時計を80台(トータルの参加人数で考えるとそうなる)も用意するのが大変なのはわかるが…(※5) もし来年も参加するのだったら「自分のチェスクロックを持って行く」ほうがいいのかしら(笑)。
…香龍会で誰かが「詰キストは『終盤は有段者、序盤は5級くらい』」なんて事を言っていたが、自分も多分そんな感じである。1回戦負けこそしなかったものの、勝った将棋でも序盤はやや作戦負け(最終的に入玉した)、負けた将棋は序盤~中盤の入り口でおかしくしてそのまま昇天(笑)。ちなみに自分を負かした相手が優勝している。
敗退した後に昼食、そしてそのままゲーセン(京王プラザホテル札幌そば、東急からでも徒歩5分)でノスタルジア。…我ながら行動原則が分からん(笑)。将棋でぼろ負けした後(の精神状態)だというのに新規フルコンボが2曲、というのはもっと分からん。
申し込んだ指導対局は見事に外れたので(返す返すも森下九段との指導対局が当たったのは奇跡としか思えない。多分あれで自分のくじ運は一生分を使い果たした?)この日最後の席上対局(高野智史四段-山本博志四段)を対局者の間近で観戦。
対局者との距離は2mくらい。これだけ近いと対局者の「殺気」に気圧されそう、とも思ったが、席上対局でそこまで殺気を放つ棋士はいないのかも知れない(笑)。
将棋まつり2日目(8月13日)がちょうど誕生日という山本四段の先手で始まった対局の初手は☗7八飛。山本四段が先手だったらほぼ鉄板でこれ、という手を見た解説の屋敷九段は「(予想が)当たりました」「最初から(大盤の飛車を)ここ(7八)に置いておけばよかったですね」。…そのうち「藤井聡太七段が後手番の対局の大盤解説」で最初から8筋の歩を(8三ではなく)8四に動かしておく解説者が現れるかも知れない。
帰宅途中に携帯中継で先崎九段が二歩を打ってしまった事を知る。帰宅後はレディースチャンピオンの優勝戦。1-3-245の3点で購入したが、最後まで続いた2着争いは僅差で1-4-3という結果に(…おーのー)。
…それにしても現行の「331型」と呼ばれるモーターは1年に1基くらい(※6)の割合で「伝説」が出てくるが大山千広が引いた64号機は「戸田44号機」「児島46号機」「浜名湖47号機」に匹敵する「伝説」のモーターだと思う。間違いなく11月の周年記念「オールジャパン竹島特別」でもこれを引いた選手は活躍必至だろう。
…資金がなくなったので2日目(13日)の将棋まつりは行かなかった(競馬を当てておいて何をほざくか)。…他の所用があって行けなかった、が正解です。
パラ8月号の「将棋パズル雑談」、うち1問は「余詰や手順前後は存在しないという前提」からの消去法(要は「力技」)で解き、うち1問は「…これでいいの?」という解に辿り着いた。これについては締め切りまでに何かが閃いて「作意」が分かればそれで解答するし、見つからなかったら「…これでいいの?」で解答する事にしよう(このままだと多分後者)。…でも思い起こすと将棋パズル雑談では過去に2問ほど「余詰」があったんだよなぁ…
※1…逆に来場したゲストのイベント(GⅠでの国歌独唱とか)が他場のレース時間と重なっている(大型ビジョンでそれが放映されない)と大ブーイングが発生する事が(そういうシーンに遭遇した事がある)。
※2…そしてタッチパネル入力を使う人はほとんどが「機械の扱いに疎そうなおじさんかおばさん(この日も何人か見かけた)」なので尚更時間がかかる。将来的にはともかく、投票機のまだ多くない今だと(「早くしろ!」などのような)トラブルが起きるかも知れない。
※3…この列から離脱して「階段で」9階まで上って行った人がいたが、彼は大会の受付ができたのだろうか?
※4…長引いた(40分を超えたくらいの)対局は途中から「秒読み20秒」に変更された。二段獲得戦の準決勝の1つは相入玉になり、秒読み20秒になった後もいつ終わるとも知れぬ熱戦が続き、最終的に点数が28vs26による「27点法」での決着となった。
※5…道将連(『北海道将棋連盟(支部連合会)』の略称)所有のもの以外にも近郷近在の将棋センターから可能な限り借りてきた(他の将棋センターの名前が書かれたチェスクロックが複数あった)、という苦労の跡が見て取れたが、それでも必要な数のチェスクロックは揃わなかったようだ。…生憎自分はチェスクロックを寄贈するほど生活に余裕はありません(笑)。
※6…ボートレースのモーターは1年で入れ替えなので、1年間で1500基くらいのモーターが生産、導入される。その中の(つまり1500基中の)1基、という意味。