ついにこの国にも「デモ」に訴える人が出てきたようだ。…というよりCOVID-19に起因するデモが起きたのは地球上で日本くらいじゃないか? と思ったりする(そんな事はなさそうだけど)。
それに対しネット上では「コロナばら撒く気か!」と憤っている人が多いが、だったら
「じゃあどうすりゃいいんだ?」
という話になる。もう少し正確に言うなら
1.コロナで死ぬ(のを待つ)
2.飢えて死ぬ(のを待つ)
3.生き残るための行動を取る
…さぁ、あなたはどの選択肢を取る? という事になる。
人によっては3.の中に「コロナ禍が去るまで外出を自粛する」という選択肢があるだろうが、一方でそれができない、あるいは「もうすぐできなくなる(金が尽きる)」人も少なくない。他人事のように(?)「次の選挙で民意を示せばいい」という人もいるが、同じ理屈で「次の選挙まで待てない(持たない)」人もいるだろうから、そうなると「生きるための他の手段」に移るしかない、という事を忘れてはいけない。
今はまだ「デモ」の段階で済んでいる
とも言える。もしこんな状態があと1ヶ月も続けば──つまり政府が国民を救済する政策を打ち出さなければ──「デモ」が「暴動」に発展する可能性は極めて高くなる。「拘置所にいれば衣食住は確保されるから」という理由で犯罪に走る人も間違いなく増える。「どうせ死ぬならせめて安倍にコロナをうつしてやる」なんてのも出てくるかも知れない。そしてもし国内でそういう事態が頻発するようになった場合、安倍(肩書や敬称を付けるのも嫌になる)は躊躇うことなく「外出禁止令」を出すだろう。少なくとも
「今からでも全国民に給付金を出しましょう」とは絶対にならない。絶対に。
そうなると日本という国の治安は悪くなる(下手すりゃコロナ禍終息後に「日本にスラム街ができている」可能性すらあり得る)、コロナの感染者は爆発的に増える、日本経済は破綻する、と某国を笑えなくなるような状況が日本を取り巻く事になる。
暴動は忌むべき行為だが、起こしたくて起こす人なんてまずいない。「それ以外に生き残る手段がない」と思った(追い詰められた)から暴徒と化す人がいるわけで【*1】、「理由」がなければ、あるいは「生きる手段」を提示してあげれば暴動なんて起きるわけがない、というのは考えれば誰にでもわかる理屈である【*2】。つまりもし今後この国でデモや暴動が頻発するようになった場合、
その「真犯人」は「暴動に訴えた人」ではなく「暴動に訴えないと(コロナか飢えで)死ぬという状況に追い込んだ人」である
という事を忘れてはいけない【*3】。そして
この記事を読んで鼻で笑った人は「もしかしたら自分も暴徒の側に回る可能性があるかも知れない」という想像力を持った方がいい。
その程度の想像力も持ち合わせていないようでは「今の総理や『副総理』」「感染の危険性を顧みずにパチンコ店に入り浸る人」「歌舞伎町から緊急事態宣言地域外の繁華街に『疎開』する奴等」などと思考水準が同レベルである──そしてネット上で彼らや他のコメントを批判する資格はない──、と自覚すべきだろう(少なくとも自分は「自分が暴徒の側に回る可能性」及び「そうならずに済む方法」は考えているつもりである)。もっとも「生命の危機に瀕していない(瀕した事がない)人」がそういう事態を想像するのは容易ではないかも知れないが…
…こういうご時世だからもっと「明るい話」でも書けたらいいなとは思うのだが、口を開くと恨み言しか出てこないのだから自分でも嫌になる。…とりあえず「一発かまして」ある程度はスッキリしたかも知れないので、久々に詰将棋創作(「11手詰」と予想される短編コンクールの作品とか)に力を入れてみようかな? できるかどうかは別にして(笑)。