DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

10月の香龍会

14日は香龍会。荷造りは前日のうちに済ませ、帰宅したら身支度して即出発…するも、夜勤明けなのでとにかく眠いったらありゃしない。朝マック(駅構内のマクドで購入)を食した以外、行きの交通機関はほぼ睡眠時間。先日届いた「増田康宏の新・将棋観 堅さからバランスへ」もほとんど読めていない。

いつもの「定跡」で名古屋に着いたのは12時15分頃。時間があればそこから一駅戻って(※1)尾頭橋駅=WINS名古屋、という選択肢もあったりするが…
このまま直に中村障害生涯学習センターに向かえば12時40分頃には到着していただろうが、この日は拠無い理由(※2)により到着したのは13時13分頃。来場されていたのは4名。…今回も参加者名簿に「松本留五郎(DJカートン)」と書いてしまった(笑)。
この時行われていたのは大道詰将棋の検討と必死問題の検討。後者は実戦でも現れそうなシンプルな形だったが、そこからの玉方の粘りが次々と出てきてなかなか必死にならない(それでも最終的には必死になったようだ)。

今回のメインイベントのうちの一つが「根津角」対局だったのだが、言い出しっぺの「相手」がまだ来場されていない。ちなみに先月のミーティング(?)では「根津角と根津飛車を同時に指す」という相当無茶苦茶な案が出ていたのだが、そのシーンを想像しただけで「指していて混乱する(ルールがごっちゃになる・間違える)」可能性が極めて高いと思った。そこで即興で思いついたのが…
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これを見た人のほとんどは一見して「…シャンチー?」と言った(漢字だからいけない)。しかし書かれているのは「チェス(の駒の名前)」、駒の形が立方体である。色も通常の白と黒ではない(※3)。そしてその天面に駒の名前(※4)。そしてひっくり返すと…
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これだけでピンときた方は相当なフェアリーチェスマニアと言える。
つまりこれは「クレイジーハウス」という、一言で言えば「持駒の概念があるチェス」のために(即興で)作られた駒である(即興なので駒の素材は100円ショップに売っていたカット済の桧材、それに印刷したシールをペタペタ貼って終わり。「王」は取られたら終了なので裏面は無地)。
取った駒はひっくり返せば自分の駒(の色)になるし、パウンの側面には「妃」「官」「騎」「砲」の文字が入っているのでアンダープロモーション(クヰーン以外へのプロモーション)も含めてプロモーションも手間いらず(※5)。勿論通常のチェスとしてプレイする事も可能である。
自分の中ではこれと将棋(根津角)を同時指し、というのを考えていた。…どちらにしても相当無謀な話である(笑)。

…いざ作ってみたものの、クレイジーハウスなんてやった事がないので、鈴木氏とテストプレイ(?)をしてみる。…とりあえず問題はなさそうだった。ちなみに一般的な(?)ルールとして、

・二歩ならぬ「二ポーン」を打つ事ができる(通常のチェスでも「二ポーン」の形になることはいくらでもある)
・打ち歩詰めならぬ「打ちポーン詰め」を打っても良い
・一番下の段にポーンを、言うなれば「底ポーン」は打てない
プロモーションした駒は取られるとポーンに戻る(この駒はこのルールにもきちんと対応しています)
打った駒は「一度以上動いた駒」と見なす。なので
→初形の位置に打ち直したポーンは2マス進む事はできない。
→初形の位置に打ち直したルークでキャスリングはできない。

15時くらいにもう一つのメインイベントである「りゅうおうのおしごと!」の鑑賞会を始める。「あの詰将棋」が出てくる「問題作」が収録されたやつである。以前ここで「9月末にレンタル開始予定らしいので今度持参して皆で見て嘲笑する」とか言っておきながら存在を忘れていた(笑)。先月取ったメモを見返して「最期の信販」(←本当にこう書いた。無論意図的に)と書いてあったので無事に(?)思い出す。
「新作だけど7泊8日」を当て込んで平日に借りに行ったら「新作」扱い(最長2泊3日)。仕方ないので土曜日(に借りて日曜に見て月曜に返す予定)に再度借りに行ったら「新作だけど7泊8日」にグレードが下がって(?)いた。…どういうこっちゃ。PCとDVDをセットして鑑賞を始めたのと時を合わせるようにM先生来場。

何がどうダウトなのかは以前書いた記事を読んでもらうとして、他にも「58秒まで読まれている状態」から「▲3三銀引不成」を駒を持ち上げて着手している(常識的に考えてそんな余裕があるとは思えない)とか、記録係のテーブルが窓側(つまり入口から遠い側)にある、というのも前回は気づかなかったダウト。
「ここで千日手以外の手を指せば竜王の玉が確実に詰んでしまう」
という局面は皆で検証したが、会合に参加している実力者が満場一致で「竜王の玉は確実に詰まない」という結論に達した(笑)。「同じ手順を4回繰り返した時点で…」というダウトも参加者は一瞬で指摘。…やはり

将棋の素人は騙せても有段者にこのような「子供だまし」は通用しない

事がよーくわかる作品である。

…時間が迫っていたが、せっかくなので(?)「根津角」と「クレイジーハウス」の2面指し勝負をする事に。今回のルール(ゲームそのもののルール以外)は

・持ち時間は10分+10秒のフィッシャールール
・振り駒で手番を決め、将棋が先手番の人はチェスは後手(黒)
・両方のゲームの着手(どちらが先でも構わない)を完了してから時計を押す
・対局開始は「将棋の後手番が時計を押す(計時開始)「将棋の先手番が将棋だけ1手指す」「時計を押す」「将棋の後手番が両方を着手」…以下は上記の通り。

ちなみにこのような「複数のボードゲームの同時対局」は桑名囲碁将棋サロンで誕生した「桑名七盤勝負」(文字通り7種のボードゲームの同時進行)が元祖(?)らしい(※6)。…人間というのはこういう「無茶苦茶な事を考える・行う」のが好きらしい(笑)。もっとも今回の「二盤勝負」にしても両方がフェアリーゲーム(しかも片方はほとんど「人類史上初」と言ってもいい)で行うわけだからやはり相当クレイジーである(笑)。

対局の様子(というより会合の様子)を撮影したのだが、

・今回の記事を書く上での材料とする
・「自分のPCのカメラ機能」の具合を確認したかった
・対局中に自分がどういう仕草を取っているのかを見たかった

…といった理由でその動画をアップする気は100%ありません。とりあえず、

・カメラ(PC)の位置は検討の余地あり(設営の時間がなかったとは言え「距離が遠すぎ」「西日が差し込む」「時計の位置が反対」など…)
対局を観戦している人とてもは楽しそうだった(笑)
・チェスの駒を将棋に打ちたくなる
・ビショップを根津角の動きで動かしたくなる
・前回の記事で書いた案件は「前」「後」と書くのが適当だと思う
・自分は「前のめり」の姿勢でいる事が多かった
自分はチェスクロックの「残り○分です」の声に「はい」と返事をしている!(笑)

…といった事が分かった。そして「10分+10秒」では短すぎる(最低でも「15分+15秒」)とも。そう考えると桑名七盤勝負も持ち時間(現行は「45分切れ負け」、これでも「あっという間になくなる」らしい)は30分+30秒くらいが丁度いいのでは、と勝手に想像(笑)。
またクレイジーハウスについても「駒はもう一回り小さくてもいいかも「駒の漢字表記はやめよう(笑)という事に。もっとも前述のように「即興で作ったもの」なので改善改良の余地はいくらでもあり得るのだが。

結果は見事に2連敗(ちなみに対局時間はトータルで30分弱だった)。チェスは元々の実力差がいかんともしがたいとは言え「そちらで時間を使い過ぎた」事で将棋でもうっかりミスをして以下崩壊。もっとも実力者をもってしても「ナイトの打ち込み」「垂れポーン(次にプロモーションできる場所へのポーン打ち)」は悩ましいとの事で、やはり10分+10秒という時間は短すぎたようだ(クレイジーハウスのみだったら10分+10秒でもいいのかも知れないが)。
そして「やってみると結構面白い」ので、この記事を読んだ方は是非挑戦してもらいたい。…もっともそのためには必要な「道具」が多い(普通の人は特にクレイジーハウスをプレイする環境が難しいのでなかなかそういうチャンスはないかも知れませんが(笑)。

この対局で時間を使い過ぎたので恒例の写真撮影はなし(…スミマセン)。その後はいつもの2次会へ、相変わらず「将棋の事」「将棋以外の事(主に競馬とアニメ)」の話が入り乱れる(※7)。中には詰パラ9月号の表紙イラストがダウト詰パラが逆開きになっている)とか「元水氏が来場されなかったので今度の駿棋会の予定がわからない」という話も出た(例年だと11月末か12月初旬だけど…)。
19時頃に散会後M先生とゲーセンへ、ちょっと(?)時間つぶしをした後に帰路へ。23時頃に帰宅すると15分くらいで就寝、目が覚めたのは11時過ぎなので(トイレに一瞬目覚めたのを除くと)12時間寝ていた事になる(笑)。その後ようやく今回の記事を書き始める。

…そして記事を書きながら(桑名七盤勝負の事を調べながら)

「根津角」将棋(根津飛車、あるいは「ミックス」もありかも)
クレイジーハウス
ロセオ(つまり「最終的に少ない方が勝ち」)

のフェアリー3種を同時に指す「香龍会妖精三盤勝負(仮)」なんて対局も面白いかも、とか考えてしまった(笑)。大まかな仮ルールとして、

・持ち時間は20分+20秒のフィッシャールール
・振り駒で将棋の手番を決定し(先手をA、後手をBとする)、Bは残り2つのうち好きな方1つを先手番に選べる(残り1つはAが先手になる)
・Bが時計を押して対局開始、Aが将棋ともう1つの初手を指す(→時計を押す)
・以降は全てのゲームを1手ずつ着手して時計を押す
・「指し忘れ(3種以上だと発生しそう)」防止のために「チェスクロックから遠くにあるゲーム」から着手する(並び順は特に決めない)
千日手持将棋、ステイルメイト(多分発生しないと思うけど)、ロセオの同点は引き分け扱い(指し直しはしない)

…もっともこのような無茶苦茶な企画が実現するかはわかりませんが(笑)。


※1…この「定跡」では名古屋で新幹線を降りた後(在来線乗り継ぎ改札を通って)在来線で「名古屋市内の駅」に乗り継ぐことができる。具体的には

・北(東海道本線下り方面)…なし(隣の枇杷島駅清須市
・南(東海道本線上り方面)…尾頭橋・金山・熱田・笠寺・大高・南大高
・西(関西本線)…八田・春田
・東(中央本線)…金山・鶴舞・千種・大曽根新守山

…間違っていたらスミマセン(笑)。
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※2…今ゲーセンで稼働している「ノスタルジアOp.2」、このゲームに収録されている楽曲のうち一部には「Expert」よりさらに難しい「Real」という難易度が存在する。そしてそのReal譜面をプレイするには「nos」というゲーム内通貨が別途必要になる
稼働開始時は一律で「1回遊ぶ→250nos/何回でも遊ぶ(≒購入)→7500nos」であるが、近日行われる不具合修正アップデートに合わせて「その譜面の難易度に合わせた価格に変更される」という告知が。これにより「今より安くなる」ものもある一方で「最大で今の4倍に跳ね上がる(つまり1000nos/30000nosになる)譜面もある
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「値上がりする譜面」はその前に購入してしまった方がはるかに得、という勘定になるので、アップデートされる(時期は不明)までに買えるものは買っておけ、という事で香龍会に行く前に名古屋駅そばのゲーセンで2回ほどプレイして「一番高くなる予定」の(=一番難しい)譜面を購入して、それから香龍会へ(なので30分ほど要した)。その譜面は(2次会の)後でM先生の前でプレイして見せたのだが、

「…KONMAIはアホだ」

という結論(?)になった(笑)。ちなみにネット上には「値下がりする曲を今の値段で買った人に対する差額の返還はないのか」という声もあるようだが、オンラインゲームの性質上「それはない」と思われる

※3…そもそもチェス盤が白と黒でない(笑)。印刷の都合上で一応「銀(白)=水色」「金(黒)=薄黄色」という事にしてある。

※4…表記は西洋将棋指南に準拠、ただしオリジナル(?)のナイト=「馬」、パウン=「歩」は将棋の同名の駒と動きが違うのでナイト=「騎」、パウン=「兵」としてある。

※5…通常のチェスのプロモーションだと

・すでに取られた、あるいは予備のクイーンと取り換える
・(↑ができない場合は)すでに取られたルークを逆さに置く
・(↑2つができない場合は)ポーンを1つのマスに2個置く

などの方法で対応する。

※6ちなみに同一人物と複数のボードゲームを対局する大会にグロービス・トライボーディアン日本選手権」というのがあるが、こちらは「同時対局ではない(参加者持参のスマホタブレットを使用する為)」「各ゲームごとに持ち時間が設定されている(桑名七盤勝負は1つの持ち時間で全ゲームを行う、切れたら未決着のゲームは全て切れ負けとなる)という点が決定的に違う。

※7…13日の新潟競馬で発生した「騎手がレースの距離を勘違いして翌日から無期限の騎乗停止処分」という話(ダート2500m=コースを1周半すべきところを1周目の直線でスパートをかけ、2コーナーあたりで「間違い」に気づいたと思われる)は会場でも話題になっていた。ちなみに現行ルールの騎乗停止は次の週から適用されるのが一般的で、「翌日から適用」というのは極めて異例である(もっとも昔は「翌日」どころか「次のレースから」騎乗停止処分だったが)。