仕事中に起きた地震なので家族や知人などの安否を確認する時間はなかなか取れない(電話をかけても回線混雑の影響で一発で繋がる保証がない。実際繋がらなかった)。それでも朝方には何とか「生存」を確認できて一安心。しかし地震直後から「道内全域で停電」(つまりコンビニもまともに営業できない)、場所によっては水も出ない(水道管損傷による断水)という有様。札幌市内の交通機関は全て(JR、地下鉄、路面電車に路線バスも)運休、新千歳空港の発着便も運休(滑走路は無事だがターミナルビル等の施設に損害あり)、とライフラインは壊滅状態である。各地で土砂崩れや地盤沈下も発生しており(直前の台風の影響もあるだろう)、もしこれが冬だったらこれらに加えて「雪崩」が発生していた可能性が高く、そういう意味では不幸中の幸いではなかろうか、と思う。
今回の地震は観測データが残っている1923年以降では北海道で最大規模の(道内で初めて「震度6強以上」が観測された)地震だそうである。…思えば自分は長く札幌に住んでいるが、札幌で「震度3より上」の地震に遭遇した記憶がない。東日本大震災の時に震度4を観測したそうだが(自分はその少し前に浜松に移住した)、今回それを上回る5強を観測。
これを書いている時点(6日の午前中)ではまだ停電からの全面復旧(部分的には復旧が開始している)の見通しが立っていない(某大臣は「数時間で復旧のめどを立てるよう指示した」そうだが、指示するだけだったら誰だってできるって)。負傷者や被害額もこの先どこまで大きくなるか想像がつかないが、こういう災害があるといつも思うのが
それを報道する全国ネットのワイドショーのキャスターの態度が「所詮は他人事」のように見えてしまう
という事。この記事を書きながらテレビを見ている(というより「聴いている」)が、言葉の端々からそういう態度(言うなれば「本音」)を感じ取れてしまう。3か月前の大阪北部地震の時もそうだし、今年上陸しまくっている台風(のうち首都圏を直撃していないもの)の報道でも同様であった。「他人事」というのは誰にでもある感情かも知れないが、彼らの場合それに加えて「心のどこかで地方を見下している」、別の言い方をするなら「東京が無事なら地方(彼らにしてみれば「大阪も地方都市」である)がどうなろうと知った事か」という態度・本音が言葉の端々から感じ取れてしまう(※1)。無論個人差はあるだろうが、個人的には「生まれも育ちも東京」という人にその傾向は特に強いように思える(※2)。
これが「まだ起きていない(今後起こる可能性が高い)災害の被害予想」となると彼等の本音はヒートアップ(?)する。以前も同じような事を書いた事があるが、まるで「ゲームを楽しむような感覚で」最悪の事態を予想しているのは見ていて腹立たしい事この上ない。そういう輩が「東京湾中部大地震(※3)」のような災害の最大被害を予想したらどういう予想を出すだろうか、いや、それ以前に「(自分がその中に加わる可能性のある数字を)予想できるのだろうか?」、と思ってしまう。
…無責任な評論家への愚痴(?)はこのくらいとしておくとして、今回の「平成30年北海道胆振東部地震」で被害を受けた方々に謹んでお見舞い申し上げるとともに亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
※1…特にキャスター(パーソナリティ)よりも出演している(地学とかの)専門家(どこかの大学の教授)の発言にそういうものを強く感じ取れる。…一応書いておくと、「やけに冷静である(言葉を噛むなどの動揺が全く見られない)」「歯切れの悪い(あやふやな)表現・語尾を多用する」人がそう見えてしまう(そして多分そうである)。
※3…「機動警察パトレイバー」内で発生した架空の災害。名称が示すように東京湾が震源地。「本編」が始まる前に起きたものであるために概要(マグニチュードとか死傷者、被害総額など)はハッキリと分からないが、登場人物の話では「かなりの死者が出た」ようである。