DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

自然災害には勝てません。

 

今回の台風19号襲来によって各種スポーツのイベントが軒並み中止(順延)になっている。プロ野球のCSは両リーグともドーム球場での開催だけど中止、サッカーやラグビーW杯、F1の土曜日のスケジュール【*1】なども中止公営ギャンブルも関東~東海で開催されるものはほぼ全て中止、東京競馬場の土日のレースや川口オートレースのSG【*2全日本選抜などが中止順延となった【*3】。

スポーツ以外のイベントも中止が多い。TDRやUSJ、サンリオピューロランドなどは臨時休業、竜王戦第1局の大盤解説会も中止になった【*4】。いずれにせよ関係者や観客の安全を最優先すると中止は致し方なしである【*5】。

…しかし世の中にはそのような状況下でも例外なく出社させようとする「黒い」企業が少なくないという。労働契約法には

 

第五条 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。

 

とあるから、今回の状況下で出勤した従業員が何らかの被害を被った時(出退勤時に負傷した、とか)に訴えられても文句は言えない*6のを承知で強制出勤させているんですかねぇ(まぁそういう会社の9割以上は労働契約法を理解していないでしょうな)… なお、出退勤時の負傷はその事象によっては「言い逃れ」の余地が生じてしまうが、「今回のような状況下で出勤拒否をした従業員に対する懲罰(減俸、解雇等)」は同法第15条、第16条により無効になる(訴えたら勝てる)可能性は高い。

 

…自分はこれまで今回のような「歴史的な災害」を上手く逃れているような気がする。例えば東日本大震災(北海道もかなり揺れたという)はその少し前に浜松に赴任したので直接の被害は(浜松も震度4だったが)ほとんどなく、北海道胆振東部地震の時も浜松。そして今年の台風15号と19号に関しては上陸する直前に札幌に帰郷したのでこれまた難を逃れている。…もしこれで近日中に(本州での仕事が決まるより前に)南海トラフ地震とやらが発生したらある意味「神がかっている」かも知れない、などと不謹慎な事を考えてしまう。

ただ、それ以上に不謹慎なのはこういった『発生が予想される災害』に対して「それが引き起こす最悪の被害をまるでゲーム感覚で予想するマスコミや専門家ども」だと思っている。以前も書いた話だが、その時は「自分たちがその当事者になり得る時(言い換えるなら『首都圏で起きる災害』に対して)でも同じように『予想ゲーム』ができるのか」、とも書いた(…はずです)。

…12日にテレビをつけたら予想に反して(?)結構真面目に台風19号で予想される被害の予想というかシミュレーション(最大で4000人くらいの死者が発生するかも知れない、とか)を放送していた。もっともコメンテーターの中には「それでも俺は生き残る自信がある」とでも言いたげな人が多かったのだが…

 

関東や東海に知人縁者がいるから、というわけではないが、今回の台風による被害が最小限で済む事を祈るばかりである。

*1:フリー走行3回目と予選が中止となり、予選は日曜午前中に実施→午後から決勝。そのためサポートレースなどの一部イベントも中止。

*2:オートレースのSGは「スーパーグレード」、ボートレースのSGは「スペシャルグレード」の略称。…どちらにせよ「GⅠより上」に違いはないけど。

*3:西日本のボートレースは「2周レース(通常は3周)」に短縮して施行された場所がいくつかあった。

*4:対局そのものは行われているが、12日に将棋会館で行われる公式戦は順延となっている。

*5:例えばボートレースは強風によって『ボートがひっくり返る』事があって競技にならない(その瞬間の動画はいくつも転がっている)。

*6:労働契約法は「違反した企業に罰則を与える」法律ではなく「労働者が損害賠償などを使用者に請求できる正当性を定めた」法律、という解釈で合っているはずです…