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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

心のスタミナ(詰パラ9月号へのツッコミあり)

ここ数日「バラエティナンプレを解いてみよう・1(不等号ナンプレの解法テクニックを紹介している記事)」へのアクセスが多い。…どこかで不等号ナンプレがブームにでもなっているのだろうか?

以下文中敬称略で。
落語を聴くために大阪に行ってきた。青春18きっぷ(つまり在来線)を使って片道5時間! …我ながらその行動力には驚くと同時に呆れてしまう(笑)。

行ってきたのは「動楽亭」。俗に「新世界」と呼ばれる区域(厳密にはちょっとはずれている?)に存在する大阪の定席(じょうせき)。「定席」については演芸場によって、あるいは東西で仕組みやそもそもの定義が違ったりする(※1)。
動楽亭は2008年12月に2代目桂ざこばが開設した定席新今宮駅から東方向に3分ほど歩いたところ(大阪メトロ「動物園前駅」1番出口の目の前)にあるマンションの2階にあり(※2)、1階にはファミリーマートがある(ので見つけやすいと言えば見つけやすい)。
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これを書いている時点で関西に現存する定席は

天満天神繁昌亭(2006年9月開場、通称「繁昌亭」)
・動楽亭
・神戸新開地・喜楽亭(2018年7月開場、オープン直後に将棋のイベントを行っている)

戎橋松竹が1957年に閉鎖されてから繁昌亭ができるまで約半世紀もの間上方に定席が存在しなかった、というのは(上方落語の事情に詳しくない人には)意外である。

寄席(定席)の形態は関東と関西で大きな違いがある。
関東(※1に書いた4つの定席)の場合は1ヶ月を「上席(かみせき、1~10日)」「中席(なかせき、11日~20日)」「下席(しもせき、21日~30日)と分け(※3)、その間は原則として同じ芸人(半分くらいは「色物」と言って落語以外の芸人が出演する)が同じ順番で出演する(※4、※5)。例えば「浅草演芸ホール」の九月上席の主任は(10日とも)昼席・柳家権太楼、夜席・古今亭菊之丞、である(ただし演じる内容まで同じとは限らない)。国立演芸場もほぼ同じシステムだが、「下席がない」という違いがある。
1人の演者が昼席と夜席を(違う演芸場で)連出するダブルヘッダー(業界用語で何と言うのだろう…?)も時々ある。もしかしたら過去に「トリプルヘッダー」をやった落語家がいるのかも、とか思ったり(※6)。また席ごとに出演できる落語家の「縛り」がある(例えばA演芸場の奇数月上席は落語協会・奇数月中席は落語芸術協会・・・という感じで。鈴本演芸場は年間通して落語協会の落語家しか出演できない)。
一方でそれ以外の寄席(上方や名古屋の「大須演芸場」とか)の演者は原則日替わりである(同じ演者が連日出演する事もある)。そして所属協会による「縛り」もない(と思われる)。こちらも「ダブルヘッダー」は珍しくないようで、例えば桂文之助は9月12日に繁昌亭→繁昌亭のダブルヘッダー(昼席→夜席は「文之助・南左衛門ふたり会」)、13日は繁昌亭→いたみ寄席(いたみホール)のダブルヘッダー

…このくらいを「予備知識」として予習(?)しておいてからいざ出発(笑)。開演時間(14時)の1時間くらい前に到着する、という逆算から浜松駅出発は8時前。…行きの車内のほとんどは寝ていた(豊橋米原間が大垣での乗り換え不要だったのは幸運だった)。詰パラ9月号(31日に届いた)はもっぱら帰りの読書。

動楽亭のチラシ(上の写真の「自転車」のそばに貼ってあった)。出演者は遅くても1ヶ月前(9月の席だったら8月)には発表されている(実際はもっと前に決まっているらしい)。6,7,15日に名前がある「歌之助」は「三遊亭歌之助(※7)」ではなくて「桂歌之助」(…わざわざ書く事ではないって?)。
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この日の出演者。
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こういうものは右が前なので、この日の主任は桂文之助。…これでこの日に大阪に行った理由が100%説明がつく(笑)。ちなみに右から2人目(2番目に出演)は「桂 ひろば」。「ひらば」や「ひちば」にも見えてしまうが、「勘亭流」の特徴?なので仕方ない。「桂宗助」の「宗助」は「二番煎じ」に出てくる人物「宗助(噺の中で「パシリ」みたいな事をさせられる)」から取られている桂文之助の前名「雀松」も「船弁慶」の登場人物「のお」から取られている。

自分は開場の30分くらい前に着いた。既に2人待っていた。でも3番目なので余裕を持って(?)最前列をゲット。

動楽亭のキャパシティは最大で100人くらい(と言うより消防法の関係で100人までしか入れないとか)。時に「満員札止め」になる時もあれば客が「2人」だった事もある、とは最初に出てきた桂弥太郎の枕より。
客席の「形」はその日ごとに違うようで、この日は「座椅子30席(6席×5列)」とその後方に小さい椅子やベンチが置かれており、ハッキリ数えたわけではないが自分を含めて50人くらいの客が入っていたと思う(日曜日だから、というのもありそうだが)。

自分が座った席から高座を見る(ちなみにこの日の公演が終わった後)。最前列とは距離にして2mくらい。マイクは最初からない。しかしこの距離(動楽亭の広さ)だとマイク無しでも十分に演者の声が行き渡る。また小拍子の音も想像していた(テレビとかで聴く)より大きかった。…もっとも小拍子を叩く強さは演者によって差が大きいように思う(米朝一門の噺家は全体的に「強く叩く」ような気がしなくもない)。
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後方にある額には桂米朝による「楽」の文字が8つ書かれている。
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この日の演目。噺のストーリーはここでは割愛(個人的に調べて下さい)。
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「転失気」は「てんしき」、「看板の一」は「かんばんのピン」と読む。…これらのうち「肝つぶし」「遊山船」「稲荷俥(「俥」は人力車を指す)」はこの日初めて聴いた。
桂文之助の「軒づけ」はある意味意表を突かれた。枕で浄瑠璃の話をしているので浄瑠璃が出てくる噺であろう、というのはある程度落語になれている人なら容易に推測できるが、自分の記憶にある限りでは桂文之助が「浄瑠璃(※8)」を演じたのを聴いた事がないので、偉そうな言い方をするなら「新しい芸域」とでもなるだろうか(ちなみに師匠の桂枝雀浄瑠璃噺を得意ネタとしていたそうである)。なお、この噺のオチは昔の悪口を知らないと意味が分からない(※9)が、それを抜きにしても軒付け御一行(?)の間抜けなやり取りは笑える。無論演者の力量にもよるが、この日は終始笑いを取っていたのでさすがは文之助、と思った。

思ったより早く終わったので、「新世界」を軽く散策
新世界の南側の入口(?)。動楽亭が入っているマンションのすぐそば。
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「三桂クラブ」という将棋囲碁クラブ。ガラス張り(外から中の様子が丸見え)なので入口上の看板だけ撮影。りゅうおうのおしごと!」2巻で夜叉神天衣が修行(?)した「双玉クラブ」はここがモデルだと思われる(というより他に考えられない)。中で「真剣」が行われているかどうか、までは確認していない(笑)。ピンクパンサー(のモデルとなった人物)」も見当たらなかった(笑)。…そもそも中に入っていないし。
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この近くにある「王将クラブ」。ここは以前は町道場だったが、閉鎖された後飲食店として(名前だけ以前のままで)再開した、らしい(当時の新聞の切り抜きが店の前に貼ってあった)。
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ゲームセンター?で滅茶苦茶懐かしいゲームを発見。
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…俗に「ファイナルファイトタイプ」と呼ばれる(※10)アクションゲーム。スーパーファミコンにも同じタイプのゲーム(「初代」と「R」)があったが、あっちはゲームバランスが酷かった(笑)。こちら(モチーフは「初代」、SFC版とは完全に別物)はゲームバランスはそんなに悪くなかったが「かなり難易度が高かった」記憶がある
久々にプレイしようかとも思ったがそこまでの時間がなかったのでプレイせず。もっとも当時1回だけクリアした(けどいくら使ったか覚えていない…)ので功夫老師のように「クリアできなかった事が心残り」ではない。

…説明する必要もないであろう「通天閣」(南から撮影)。登ってはいないけど。
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「新世界」と言えば「ジャンジャン横丁」。
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ジャンジャン横丁」と言えば「串カツ」や「ドテ焼」、そして「串カツ」と言えば「ソースの二度漬け禁止」。大抵の店舗の入り口にそう書いてあるが、
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この人形(?)は時々(一定の時間ごとに?)目が光る…普通に怖いって(笑)。
どこかで食べていこうかと思ったが、どこも混んでいた(待てるほどの時間の余裕がなかった)ので待ち時間のなかったたこ焼きを1皿買って終わり。…銀○こ以外のたこ焼きを食べたのはいつ以来だろう、とか思ったり。

1時間ほど散策したのち往路を逆走して帰路に。前述のように詰パラを読みながら。ちなみに新今宮駅の発車メロディはその立地からなのか「新世界より」(※11)である。
「これ(保育園3と幼稚園5)って変同じゃないか?」とか「これ(幼稚園2)図面間違えているんじゃないか?」とか思いながら読んでいると(※12)、デパートの解説稿(107ページ)に誤植。

~(前略)、13飛成、21玉、23龍、22歩、13桂迄115手。

…新種のフェアリー詰将棋ですか?(笑)

…自分には「合」が「返」になるロジックが分からなかった(笑)。しかも同じページには「花駒」という言葉(多分ダウト)もある。「金駒」なら聞いた事がある(ANA…をANA…と間違えたと思われる)けど…

帰宅は0時少し前、飯食ってブログを書いて寝る。体の疲労度はMAXだが(笑)、好きな人のイベント──つまり今回のような好きな噺家桂文之助)の落語とか好きな棋士森下卓九段)のトークショーとか指導対局とか──に参加すると「心のスタミナ」が満たされるように思う(※13)。だから片道5時間も苦にならないのだろう(多分)。
…それにしても、セーラームーンのTシャツを着て(今回はセーラーヴィーナスではない、以前GUで買ったもの)最前列で落語を聴いていた自分の姿は高座に座った噺家にはどう見えたのか、が非常に気になる(笑)。


※1…最も狭い意味での定席は「新宿末広亭」「上野鈴本演芸場」「池袋演芸場」「浅草演芸ホールの4ヶ所のみを指すが、一般的には「常設されていてほぼ毎日開演している演芸場(あるいはそこで行われている寄席)」という意味で使われる。

※2…このような、言うなれば「間借り」による定席も少なくはない。有名なところと言えば三遊亭好楽が自宅を改装して作った(そしてよく「笑点」でネタにされる)「池之端しのぶ亭」とか(…これを「間借り」というのは微妙に違うかも知れないがスルーして下さい)。

※3…12月以外の「31日」と12月29日(30日、31日は休み)は「余一会(よいちかい)」と呼ばれる単発のイベントがある。

※4…ドラマ「相棒」で杉下右京がそれを説明するシーンがある(season1-3)。右京の落語好きは有名。

※5…部分的に複数の芸人が日替わりになる箇所(専門用語で「交互」と言うらしい)がある。基本的には若手の枠のようだ。

※6…場所によっては「早朝の部(午前中)」や「深夜の部(21時以降)」を公演しているので理論上は可能である。もっともこの早朝や深夜に真打はほとんど登場しないようだ(…しかし10月16日の繁昌亭の「朝席」に桂文之助の名前がある)。

※7…2019年3月21日に四代目・三遊亭圓歌を襲名する事が決まっている。噺家襲名というと最近それで思いっきり揉めた(そして潰された?)例もあるが、こちらは先代(歌之助の師匠である三代目、2017年4月23日に亡くなっている)が生前から「のすけ(歌之助)に跡(4代目の圓歌を継がせる」と「遺言」しており柳亭市馬落語協会会長)や弟子たちに協力を願っていたという。(筆頭の弟子ではない)歌之助に名前を継がせるのは妻が流産してしまった子供と歳が近い故に普段から我が子のように可愛がられていたから、とも言われる。

※8…噺の中に浄瑠璃が出てくる(演者が浄瑠璃の一節や稽古を実演する)ものを便宜上こう呼ぶ事にする(正式にはこういう区分は存在しない)。例として「寝床」「胴乱の幸助」「軒づけ」など。

※9…下手くそな歌(や浄瑠璃など)を罵って言う言葉で「糠味噌が腐る」というのがある。…現代ではほとんど使われない(おそらく昭和50年代以降生まれの人はまず知らない)表現なので、噺の中でそれとなく(?)伏線を張っている場合が多い。

※10…敵を倒しながら進んでいくタイプのアクションゲーム(正確に呼ぶなら「ベルトスクロールアクションゲーム」)で、その知名度を高めたゲーム「ファイナルファイト」にちなんで同じタイプのゲームをこう呼ぶ事が多い

※11…ここで流れている(そして一般的に「新世界より」として知られている)のはアントニン・ドヴォルザーク(名前には「表記揺れ」が多い)作曲の交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より第4楽章

※12…後者はこちらの思い込み。第一感に見えた手を最初に読んだが詰みそうな気がしなかったので他の手(人によってはこちらが第一感?)を読み進めるがどうしても(限定合で)詰まない。そこで「自分の第一感」を読み直したら詰んだ。また幼稚園5は割り切れているので変同ではない(ただしその変化手順が複雑なので4月号の幼稚園2のような事が再発するかも知れない…)。しかし保育園3は何度読んでも割り切れていない(変同である)ような気がするのだが…

※13…「心のビタミン」という表現を使おうと思ったが、「ウィークエンドバラエティ・日高晤郎ショー」のコーナーで「晤郎名言集・心のビタミン」というコーナーがあった(それらをまとめた本も出ている)のでここでは「心のスタミナ」とした。