文中敬称略で。
…実際のところ「これ」がどれだけ売れたのかは(レース前に記事を書いているので)分からないが、おそらく結構な金額が売れたのではなかろうか。買ったのは「真面目な(「取る」つもりで買った)ファン」なのか「俄かファン」なのか、あるいは「ミーハーなファン」なのかは知らないが…
そう言えばかなり古い話だがかつて高知競馬にいた「ハルウララ」に武豊が騎乗する、と言う時に全国規模でその馬券が発売された、なんて事があった(勝てない=「当たらない」にかけた「交通安全のお守り」として流行った)が、ある意味それに近いような全然違うような…(笑)
レースは意図的に後方に下げて「他馬のいないところでのびのび走らせて」末脚勝負にかけた。もしこれで先行馬がやり合って(ハイペースになって)潰れていたら「まさか」があったかも知れないが、武豊(が乗るインティ)のペースはまさに絶妙だった。「前半3ハロンは35秒台で行きたい」という思惑通りの「600m35.8秒」というペースを作っての逃げ切り勝ち(最後詰められたが「手前を変えなかった」らしい)。藤田菜七子以外にも「もう少しペースが速かったら・・・」と漏らした騎手が何人も。
当日は昨年の2倍以上の「徹夜組」が列を作り、入場者数・売り上げ共に前年比+20%くらいというから正に「菜七子様々」と言ったところか。ターフィーショップ(グッズ売り場)では「想い出馬券ホルダー(…まぁ名前の通りのグッズでしょう)」が滅茶苦茶売れたとか。
そして昨今は「目の前の勝利しか考えていない」「騎手を使い捨ての道具くらいにしか考えていない」ような馬主が多い中、藤田菜七子をGⅠでの鞍上にに大抜擢したDr.コパこと小林祥晃オーナーの「懐の深さ」にも恐れ入る。こういった「旦那気質」の馬主は騎手にとってありがたい存在だろうし、「秋にはアメリカ(BCスプリント)に行くかも?」なんて壮大なプランは見ている方としても「気持ちが良くなる」。昔はこういった馬主が多かったような気もするのだけど…
競技を変えてボートレースの話。たまたまではあろうがちょうどフェブラリーステークスと重なる時期に「丸亀城石垣復旧支援チャリティーオークション」が開催されていた(18日21時頃に入札終了している)。開催の主旨を要約して説明するのが難しかったのでサイトの説明文をそのまま貼り付け(笑)。
丸亀市では、今後、被害の拡大を防止するとともに、崩落した石垣の修復に早急に着手しようとしていますが、被害の規模が大きいことから、その復旧には長い年月と多額の費用が必要となることが見込まれます。
そこで、日本モーターボート選手会香川支部所属選手は、少しでも復旧に役立てればといった思いから、同支部の選手より提供されたボートレースグッズや個人の愛用品を下記オークションページにおいて販売しております。先日実施された第1回オークションとは出品内容が異なりますので改めて是非ご覧ください。
なお、オークションの収益金は、丸亀市「がんばれ丸亀支援金」に寄付します。
第1回は見ていないのだが、今回の第2回の出品リストと入札金額を見てたまげた。
…じゅうよんまんさんぜんえん!!
しかも終了前(見てわかるように「22時間前」)に確認した金額なので最終落札価格はもっと上がっている可能性がある。2位、3位(上位3位全て女子選手の出品)の入札価格も凄い(3位-4位の差が2倍以上ある)が、2位と3位の入札価格の合計より高いというのは「半端じゃない」。
確かに「歴史に残るSG(※1)」の時に来ていたウェア(上下)なのでプレミアがついてもおかしくはないとは言え、14万円ですか…(溜息しか出ない) 現在産休中でも出品物にここまでの値がつくのだから、間違いなくその人気は今も衰えていない。そしてそれ以上にこのオークションに参加した人、そして落札した人は相当な「ミーハー」である事に間違いない(笑)。
※1…2016年のボートレースダービー(福岡)、平山智加が史上初めて「女子でSGドリーム戦1号艇に乗艇した(そして勝った)」SG。
SGのドリーム戦はそのSGの出場選考順位の上位から順に1~6号艇に当てられる(ただし6号艇は「主催者推薦」になる場合もある)。ダービーの選考基準は「選考期間(1年間)の勝率」なので、つまるところ「1年間通じて最も安定して好成績を残した選手」がダービーのドリーム1号艇の栄誉に与れる、という事になる。
…本来だったら選考順位3位(ドリーム3号艇)くらいだったはずなのだが(それだって相当凄い事ではあるけど)、選考順位1位と2位(1号艇と2号艇)になりそうだった選手が直前のSG準優勝戦でフライングをしてSG選出除外のペナルティを喰らってしまった(ダービーに出られなくなった)ために繰り上がり(?)で1号艇になった、というのが真相(?)ではあるが、それに触れてはいけない(笑)。