DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

番狂わせ、他

サッカー日本代表が番狂わせの勝ち点3を得た日、
増田康宏六段は番狂わせの大逆転で星を落とした。

…これくらいしか書く事が思い浮かばない。C1は直近3期全てで「9勝1敗で頭ハネ」が発生しており、順位が下(1期目)の増田康宏六段にとってはこれだけでも致命傷になりかねない(※1)。
22日に行われた棋王戦の予選決勝では高見泰地叡王(何だか「肩書そのもの」に違和感を感じるんだよなぁ…)には勝利しているので将棋そのものが悪いわけではないと思う。次は29日に行われる竜王戦決勝トーナメント、相手は25日に決まるが、増田康宏六段の中では勝ち上がってくる相手を既に想定しているのかも知れない。そしてその4日後には順位戦2回戦で都成竜馬五段との対局と難敵が続くが、ファンとしては全戦全勝するつもりで頑張ってほしいと思う。


6月22日はボウリングの日だった(その由来は以前書いたので割愛)。だからというわけではないがその日投げに行ったら平日だと言うのに10時半の時点で既に順番待ち。
「…この世には暇人しかいないのか?」
と思ってしまった(笑)。

…で、この日のスコアは

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…どうした俺!?(笑)

もっとも自分はこういうスコア6ゲームのアベレージで192.83である)が出るとその反動でしばらくプレイ(スコア)が崩れてしまう、という度し難い欠点がある音ゲーでも同じ症状がよく現れる)ので、しばらくボウリングはお休みしたほうがいいかも知れない(笑)。


以前注文していた「将棋大観 プレミアムブックス版」が届いた。「初代(※2)」が発行されたのが1928年(昭和3年)なので今年で発行90周年である。その後1976年(昭和51年)に日本将棋連盟から「駒落ち編」をまとめたものが発行されている。
発行から90年経た今でも駒落ち定跡のバイブル」と呼ばれるほどの1冊(今では「初代」は無論の事「連盟版」も絶版している)が42年ぶりの復刊となったわけである。勿論現代では駒落ち定跡にも進歩進化はあるが、それらのほとんどはこの将棋大観の定跡がベースになっている、と言っても過言ではないと思う。
古い本故に文体が古めかしい箇所が多いが、解説自体は非常に詳しく分かりやすい。また「裏定跡」「ハメ手」のようなものも多く書かれている。例えば六枚落ちで初手から△3二金▲7六歩に△3四歩!という手順が載っている。
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この図を見て「何だこりゃあ!!」と思った方が多いかも知れない。当然ながら▲1一角成と成り込みたくなる。以下△2二銀に選択肢は▲2一馬か▲1二馬だが、うち1つはハッキリ下手が悪くなる。どちらが不正解かは自分で考えるか本を読んでもらうかしてもらうとして(※3)、他にも現代ではほとんど指される事がない「五枚落ち」「三枚落ち(飛車角と『右香』)」が載っていたり、二枚落ちの主流戦法と言える「銀多伝」にあまりページが割かれていない(※4)、というのは「時代の違い」なのかも知れない。


※1…第75期のC1は1期目の永瀬拓矢六段(当時)が9勝1敗で頭ハネ(第76期に9勝1敗で2番手で昇級)。

※2…便宜上「初代」としたものには平手の定跡や過去の対局の解説も掲載されているという。

※3…これについて神吉宏充七段が詳しく解説している動画(こちらでは「初手に△3四歩」、そして「しもた、平手と間違えた~」とおどけてみせる)があった…はず。
そもそもここで上手の誘いに乗らず▲6六角と定跡どおりの9筋突破を目指せば上手の備えが一手遅い(定跡手順にある△7二金が入っていない)分勝ちやすい。

※4…「銀多伝」の戦法を用いるのは、力を養うためからいえば、至極よろしいのであるが、実際の対局では、初心者はやはり3八飛廻りの戦法に出る方が、紛れが少なくて優っていると思う。(本文より)

…という理由からだと思われる。