DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

簡単な頭の体操・1(+将棋の話)

前回の記事がちょうど200回目だった(「記事」の単位がわからない…)。どうでもいい話ですが。

だからと言うわけではないが、久々にパズルに関する話、簡単な(?)パズルを出題しようと思う(「ナンプレ」に限定するのはもうやめた)。正解しても賞品は(多分)出せませんが、簡単な頭の体操だと思ってお付き合い願います。

問題

今ここに同じ大きさ・デザインの金貨が9枚あるが、この中に「本物より重さが軽い偽物」が1枚混じっている

この偽物を100%見抜くためには天秤ばかりを何回使えばよいか?

「100%見抜く」なので、例えば「ランダムで2枚を測って重さが違ったら1回で済む」というのはアウトです。
…同じような問題を過去に見た、という人もいるかも知れないですね(笑)。

正解発表は次回。


…以下将棋のお話。
9月20日に放送された「探検バクモン」で将棋会館が取り上げられた。将棋が取り上げられた番組を全て見ているわけではないが、森下九段が出演するとあっては見ないわけにはいかない(笑)。
その中にあった「バクモン戦(「太田光無段」と加藤一二三九段の八枚落ち戦)は指している当人は至極真剣でも、森下九段の最初の言葉が「太田さん正座大丈夫ですかねだったり、秒読みが「7、8、9、…」と永遠に「9」が続いたり、その秒読みに対して「うるさい!」と吠えたり(?)とか、何だか「将棋のコント」を見ているみたいで面白かった。ちなみに今回の森下九段の解説が「リップサービス」のように見えた、という人もいそうだが、森下九段の駒落ち将棋の解説は大抵ああいう「一般ファンのレベルに合わせた解説」なので今回が特別リップサービス(っぽい)だった、というわけではない(…はず)。
この日の放送で自分が知った事は「昔の記録用紙は1枚当たり80手しか書けなかった」という事。加藤九段が名人になった時(1982年7月)は1枚80手だったが、その8年後(平成元年8月、第2期竜王戦の「▲森下卓五段-△中原誠棋聖王座戦」の記録用紙が映っていた)には現行の1枚150手になっているのでこの間に変わった事になる。

その森下九段は27日に順位戦。この日は「抜け番調整」の5局(うち1局は先崎学九段の休場による不戦敗なので実際は4局)が行われた。
B2の抜け番調整(つまりリーグ在籍人数が奇数だった年)はここ10年で4回あるが、

第72期…佐藤天-野月、豊川-窪田、泉-安用寺、森下-畠山成、先崎-杉本
第73期…鈴木-糸谷、佐々木慎-高橋、先崎-井上、戸辺-森下、中川-田村
第75期…先崎-鈴木、菅井-戸辺、井上-澤田、飯塚-森下、中川-青野
第76期…藤井-森下、北浜-田村、鈴木-先崎、井上-青野、飯塚-戸辺
(敬称略、左が勝った棋士

B2は例年25人くらいなので特定の棋士が「抜け番調整」に回る確率は4割(第75期は23人だったので43.48%)なのだが、どういうわけか森下九段先崎九段は4回とも抜け番調整に回っている(確率で言うと2.78%)。しかも「先崎学九段-鈴木大介九段」の対戦が2年連続抜け番調整で組まれている、というのはどれくらいの確率なのだろう…
順位戦の組み合わせを決める際のルールはいくつかあるが(※1)、自分が知る限りその中に「抜け番調整に関するルール」はなかったとは言え、何か作為的なものを感じずにはいられない。
対局は森下九段の後手番で▲7六歩△8四歩▲6八飛△6二銀▲4八玉△4二玉▲3八玉△3二銀▲2八玉△2四歩
イメージ 1
一見不思議な出だしだが、以前ここでも書いた角道を開けずに銀冠穴熊を目指す「藤川流」である。…ただこの戦法の主眼は「対藤井システム」であって、この日のような「対角交換四間飛車」に対してどうなのかは未知数である。実際藤井九段はこの局面で▲5六歩と突いて中飛車にシフトしている。
結果は藤井九段の勝ち。降級点の消去には残り5戦を全勝、残留確定にも4勝1敗が必要になる(4勝では危ない)。しかも次戦(10月18日)は中村太地六段(もしかしたら対局時には「中村太地王座」になっているかも知れない)という強敵である。…ヤバい。

9月26日に第48期新人王戦の決勝進出者が決まった。森下卓九段門下の増田康宏四段と深浦康市九段門下の佐々木大地四段。大師匠が共に花村元司九段なので「従兄弟」の間柄である。師匠同士は2008年の日本シリーズの決勝戦で対戦(兄弟子の森下九段が勝ち)弟子同士が2017年の新人王戦の決勝戦で対戦する。…と書いてみたかっただけ(笑)。


※1…その中の一つに「B2、C1で過去2年連続で対戦があった2人は当たらない」があるので、来期の(第77期)順位戦で「先崎-鈴木戦」は組まれない事になる。