DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

また延期

18日早朝に発生した大阪北部地震(とりあえず仮称という事で)の影響で19日に行われる予定だった対局のうち一部が延期(代替日時は未定)となった。地震の影響で遠征する棋士の移動が困難と判断されたためで、大阪で行われる全8局(順位戦C1が7局と竜王戦が1局)と東京で行われる対局のうち大阪から遠征してくる棋士の対局3局(いずれも順位戦C1)、全部で11局が対象。

その中には森下卓九段-藤井聡太七段戦も含まれている…また延期だ。

このブログをよく読んで下さる方、あるいは「森下教信者」の方だったら「また」の意味はすぐに理解されたと思う。森下九段は昨年度の順位戦10局のうち3局が延期になっている(※1)。そして今回も延期という事で「直近10局中4局が延期」になる、という前代未聞(?)の話である。「恐らく」ではあるが、対局(公式戦)が延期になる確率というのは公式戦で持将棋になる確率、あるいは反則(二歩など)が発生する確率(それぞれ年間で1~2局くらい?)とあまり変わらないような気がする。その「年に1回くらい」の珍事が森下九段に4回も(しかも全て順位戦で)発生している。…何故だろう?

今回の地震は主に交通機関に大きな影響を与えたようで、前述の将棋もそうだし、19日開幕のボートレース徳山で行われるSG(※2)「グランドチャンピオン」にも影響が出ている(自分は真っ先にこれを想像してしまった…)。
18日はその前検日で、出場選手は前検日の12時(ナイターレースの場合は16時)までに当該レース場に到着しないといけない(正当な理由なく遅刻した場合は一定期間出場停止という重いペナルティが科される)。
…のだが、ご承知のように18日は近畿を中心に交通網はほぼ完全にアウト。(新幹線が止まった)岡山より西に住んでいる選手や前日入りしている選手(今回の場合名古屋より東に住んでいる選手や前夜祭に参加した選手)は12時までに到着できたが、12時までに到着できなかった選手が(参加52選手中)何と16名も。そのほとんどが近畿圏在住の(本来だったら当日入りで十分間に合うはずの)選手で、最後の選手が到着したのは18時頃だという。
本来だったら13時頃にはとっくに始まっている前検(モーター抽選など)が始まったのが15時、しかもこの時点で全員揃っていない(10名未着)ので「到着している選手だけで前検開始、遅れた選手は到着次第順次前検開始」という前代未聞の前検日。それでも19時過ぎには全選手の前検作業が終わって(夏、しかも西日本なので日没が遅い、というのは幸いだったと思う)19日の初日は通常通り開催される事になった。
ちなみにボートレース尼崎(18日は開催4日目)ではスタンド内のスプリンクラーの配水管に亀裂が入り大量の水漏れが発生、レース施行に必要なシステムが使用不要になったために(残り3日の)開催打ち切りに。おそらく他の競技とかでも同様のトラブル・ハプニングが起きていたと思われる。

…自然災害が相手ではどうにもならないという事を改めて感じる。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。


※1…2回戦の村山慈明七段戦、6回戦の中村太地王座戦、9回戦の中村修九段戦、の3局が延期になっている。

※2…徳山でSGが行われるのは64年ぶり2回目(前回開催されたのは「第2回全日本選手権」、当時はまだ「SG」というグレード表記は存在しなかった)。