…って、なんていい加減&乱暴な判断方法なのだろう(笑)。
先日ネット上で
「最終回で全てをぶち壊してしまったアニメ」
という文章に目が留まった(留まっただけなので「その先」は見ていない)。
…この単語から自分が真っ先に思いついたのは言うまでもなく(?)「りゅうおうのおしごと!」であるが、そもそも自分はそんなにたくさんのアニメを見ているわけではないので、あれを見ていなかったらこの質問(?)の回答は
「(自分が見てきた中で)そんなアニメあったかなぁ…」
だったかも知れない。…ともあれ、世間がどう評価しようと(アニメではたまたま最終回だった)あのシーンは間違いなく「全て(『プロ棋士の存在意義』と言い換えるべきか?)をぶち壊している」。
…では「九段」の免状の文面は? と思った人もいるかも知れない。しかし「アマ九段」というのは存在しない(と思う)ので連盟HPにも文面はない。だが以前田丸昇九段のブログで「九段」の免状を紹介していたなぁ、と思ったので、そちらから文面を引用させていただく事に。
左(赤字)が九段、右(青字)が八段。縦に読んで下さい(わざわざ縦書きにした理由は聞かないで)。
推推 茲茲 ナナ 明明 蘊蘊 天天 夙夙
スス ニニ ルル 哲識 奥奥 賦賦 ニニ
九八 ニニ ノノ ヲヲ ノノ 将将
段段 依依 師師 極極 資資 棋棋
ニニ 而而 宗範 メメ 有有 ニニ
…なんと2文字(段位の数字を含めても3文字)しか違いがないのである。
「免状の文面は作家・瀧井孝作氏の撰になり、格調高い文章として絶賛を浴びております」
となっているが、ここまで同じだと(※1)「手抜きじゃないか?」と勘ぐってしまう(笑)。ちなみに初段と弐段では1文字(「進歩顕著ナルヲ・・・」→「進境顕著ナルヲ・・・」)しか違わない。…取りあえず今回の放送で「蘊奥(うんおう)」という言葉と「蘊」という漢字の書き方が分かった(笑)。
初手から▲7六歩△3四歩▲6八飛△4二飛と進んだ5手目をソフトにかけたら「最善手は▲2八飛」と答える、というTwitterの記事を(詰将棋おもちゃ箱経由で)見た時は
「将棋ってここまで選択肢の少ないゲームだったんだなぁ」
と思った。…仮に将棋というゲームの結論がそうであったとしても
「COMには言われたくなかったなぁ」
と思った。以前も書いたが、自分は「COMと同じ行動が取れる事が強さの基準」なんてゲームに興味を持てる気がしないので。
「COMは余詰の有無だけ調べてくれりゃあいいんだよ!」(笑)
…こういう話を聞くとそこから更に話が飛躍して
「初手の最善手は(▲7六歩ではなく!)▲2六歩である」
なんて結論に到達するのではないか、とか思ってしまう。もしそうなったとしたら(…なりそうな気もする)○○先生は物凄い慧眼の持ち主ではないか、と思った(「両国オフレコ」なので一応発言者の名前と詳しい内容は伏せます)。
※1…例えば四段と五段では文面がだいぶ違う。
夙ニ将棋ニ丹念ニシテ研鑚ヲ積ミ練達ニ長ケタルヲ認メ茲ニ四段ヲ允許ス
夙ニ将棋ニ堪能ニシテ修行宜シク熟達益マス厚キヲ認メ茲ニ五段ヲ允許ス
四段までは「丹念」だったのが五段(から七段まで)は「堪能」になっている。