DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

新会長

最近将棋で「負けました」と言っていない。
…と言っても別に自分の連勝街道を自慢したいわけではない。

1.ネット将棋では「負けました」を言う必要がない。
例えば24だと対局中に「投了」→「はい」をクリックする事で投了となるが、この時マウス(自分のPCはトラックボールだけど)に手を置いてモニター(の向こうにいる対戦相手)に向かって「負けました」と言って頭を下げる必要はないし、そもそもネット将棋囲碁でも)でそんな事をする人なんて聞いた事がない(笑)。ちなみに24では対局数相応(?)の敗戦があります(笑)。

2.対面での将棋をほとんど指していない。
浜松に来てから対面で(盤駒を挟んで)対局をした事がほとんどない。大雑把ではあるが5年で10局くらいしか指していない(そのうち5局が指導対局)。そしてそれら全てでたまたま「勝ち」か「指し掛け(中断、途中終了)」だった、つまり「負け」がなかった→「負けました」と言う機会がなかった、という理屈である。
…そのうち「投了の作法」を忘れてしまうのではないか、とか思ったり(そんな事はないだろうけど)。

ところで、昨今は対面で指す将棋の事を「リアル将棋」なんて呼ぶことがある。ネット上で(サーバーを介して)行う「ネット将棋」の対義語、という事でそう呼ばれるようだが、個人的にはこの「リアル将棋」という表現に激しい違和感を覚える、というより怒りすら覚えてしまう。もし自分にその権限があるのなら「『リアル将棋』という言葉の使用を禁止したい」くらいである。
…何故、と言われると非常に答えにくいのだが(笑)、あえて理論的に(?)説明するなら、

「リアル将棋」という言葉は「ネット将棋」(という概念・言葉)の誕生によって「ネット将棋」という言葉より後に生まれた言葉である
→「リアル将棋」と表現すると「ネット将棋が将棋というゲームの元祖・本家リアル将棋はそれを現実世界に表現した(二次創作的な、あるいは格下のもの」、というニュアンスに聞こえてしまう

…と言ったところであろうか。同じ理由で「リアル囲碁」「リアル麻雀」という言葉も(自分の中では)アウトである。これが前述のように「仮装の世界(インターネットとは限らない)で誕生した概念を現実世界で再現したもの」、例えば漫画「ドラえもん」には「セルフ将棋」というひみつ道具が存在するが、これを現実の世界に再現した機械を「リアルセルフ将棋」と呼ぶのはありだと思う。

…ではこの「リアル将棋」に代わるピッタリな言葉はないものか。
…思い浮かばない(笑)。仮にピッタリな言葉があったとしても「それが世間に定着するか」という問題の方が大きいと思う。

…与太話はこのくらいにしておいて(笑)、日本将棋連盟は2月6日に東西の将棋会館で臨時総会を開き、空席となった2人の理事に佐藤康光九段、井上慶太九段を選任、その後の理事会で佐藤康光九段が新会長に決まった。それまで理事の経験がない棋士がいきなり会長、というのは(日本将棋連盟が発足した直後は例外として)前例があっただろうか。
…理事経験がない人間に会長が務まるわけがない、なんてアホな事を言うつもりはない。「そんなのやってみないとわかるわけがない」から(※1)。一つハッキリしているのはしばらくの間免状には「2人の佐藤さん」の名前が並ぶ、という事くらい。


※1…むしろ(それまでの経験・実績などから)「この人なら大丈夫」と目されてその地位に就いた人の方が「こける」事が多いように思うのだが…