DJカートン.mmix

他人に完璧を要求するのは質の悪い潔癖症のようなものだ。

インフルエンザと将棋と

順位戦B2・9回戦が行われた1月10日、自分はB型インフルエンザに感染、「14日までの休養を要する」という診断を受けた。もし13日の両国イベントに参加予定だったらキャンセルせざるを得なかった。インフルエンザにかかるなんていつ以来だろう…

将棋界とインフルエンザ、というと2009年の日本シリーズで出場予定棋士渡辺明竜王・当時)が変更になった(しかも代わりに出場した谷川浩司九段が優勝した)、なんて事があったなぁ、と思い起こす。
以前も書いたが残り3戦、1つでも落としたら森下九段はC1への降級が決まってしまう。もしそういう状況下でインフルエンザなどを発症して不戦敗、なんて事になったら「天の不条理」を恨むと思う(笑)。

後手番で相手は青野照市九段。降級がかかった一番で採用した戦法は何と「角道を止める四間飛車穴熊)」。昨年の順位戦(の開幕戦の青野九段戦)でも採用したがその時は敗れている。
…最初は「開くページを間違えたかな?」と思ったが、何度確認しても四間に振っているのは森下九段であった。一方で「鷺宮定跡」で升田幸三賞を受賞したように「対振り飛車急戦のスペシャリスト」である青野九段がガチガチの穴熊(しかも松尾流穴熊)に組むというのも珍しい。この将棋の対局者の名前を伏せて誰の対局か当てろ、と言われたら多分誰も当たらないような気がする。
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青野九段が先攻して桂得を果たし、その桂を8五に据えて端攻めを図るが、森下九段は角を切って7七の金を入手し(角の直射を避けるために金を上がった手だが、結果としてこれが良くなかったのかも知れない)、その金を8四に打って丁寧に受けるのは「(飛車の位置が違えど)やっぱり森下九段だ」と言える指し回し。最後は△5五角から飛車を取った手が詰めろとなり快勝。…この前に森下九段が勝った時(昨年11月の棋聖戦中村修九段戦も自分が患っていた、というのは単なる偶然…だと思いたい(笑)。

…ひとまずこの日の降級は免れたが、相変わらず「負けたら即終了」のピンチである事には変わりがない。それどころか次戦(2月7日)中村修九段戦に勝っても中村修九段以外の3勝5敗の棋士(佐々木慎六段、飯塚祐紀七段、畠山成幸八段、大石直嗣六段)が全員勝利」すると降級が決まってしまう(最終戦で中村九段と阿部隆八段の対局があってどちらかが森下九段の上に行ってしまう=下位5人を抜け出せない)。…現実は非情である(?)。