DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

分かりやすい表現?

「あの発言」を自分と同じように解釈する(した)人というのは少なくないらしい。…まぁ早い話あれは「言葉の選び方が悪すぎる」と思うが、何にせよこの手の言葉は「発言者の制御を受け付けなくなる」事が往々にしてあるわけで、もしかしなくても発言者に悪印象を与える可能性はある(素直に否定ないし撤回すればまた話は変わるかも知れない。「矢倉は終わった」→「終わってませんでした」みたいに)。

 

JRAのクラス分けに「○勝クラス」という呼称を使いだしたのはいつだっただろうか。発表された当初は「頭悪そう」とかいう人は少なくなかったが(自分は今でもそう思っているけど)、何だかんだ言って「わかりやすい」からなのか定着している…というか定着「してしまっている」ようである。…とは言え「厳密なクラス分け」は以前と変わらず収得賞金が「500万以下」「1000万以下」「1600万以下」で分けられるので、実態と合わない(「1勝しかしていない」のに「1勝クラスを走れない」)馬は年に数頭のペースで出てくるわけだが。

不意にこの話を持ち出した(思い出した)理由は冬季五輪。中でもスノーボードの「技の名前」。

あの競技の技の名前のほとんどは末尾に「回転した角度」がついている(はず)「△△テンエイティ」とか「▲▲フォーティンフォーティ」とか。前者は「ten eighty」で1080度=3回転、後者(「ほーてぃほーてぃ」くらいにしか聞こえず「どこの宗教用語だよ」と思ってしまう)は「fourteen forty」で1440度=4回転。

…分かっている人はすぐに理解できるのだろうが、そうでない人だと高確率で「それって何回回ったのよ?」となりそうである(特に日本人の場合。自分も例外ではない)。ぶっちゃけ「いちよんよんまる」と言われても回転数がパッと出てこないかも知れない(日常生活で360度以上なんてほぼほぼ使わないので。また技名を聞いて暗算して「今の技は○回転なんだな」と答えが出た時にはとっくに次の技が終わっていたりする)。フィギュアスケートは回った数がそのまま技の名前(「トリプル」アクセルとか)なのにこの違いは何なのだろう、と思う。

 

そこで「頭悪そう」と言われても「分かりやすさ」を重視する(別の言い方をするなら「ファンを増やす」)ために「別の角度の単位」を使うのはどうだろう、と素人考えが浮かんでしまう【*1】。

1つはラジアン。今はどうなのか知らないが少なくとも自分の学生時代は学校で習った単位である。一言で言うなら「180度=πラジアン*2なので「てんえいてぃ」は6πラジアン、以下同)、「ほーてぃほーてぃ」は8π「しくすてぃーんとぅえんてぃ」は1620度なので9π技名の数字÷2が回った数、ということになるので実に分かりやすい。ぶっちゃけπも省略して「△△6」とか「▲▲8」という風にしてしまえば実況や解説する人も舌を噛む可能性がぐんと減るのでウィンウィン(?)だと思う。

もう1つは「グラード」。…「何それ?」と思う人が多そうだ。「直角の100分の1を1とする」角度で1回転(360度)は400グラードになる。メートル法と同時期にフランスで考案された単位であるが【*3】、メートル法と違ってほとんど普及しなかった(1回転の400が3で割れない数字だから、というのが普及しなかった最大の理由だとか)

…だったらこういう業界で「グラード」に日の光を当てて(?)もいいと思う。「△△てんえいてぃ」だったら「△△12」(正確には1200なので「とぅえるぶはんどれっど」になるが、グラードだとどの技も下2桁が「00」になるので「はんどれっど」は省略してしまおう)、「▲▲ほーてぃほーてぃ」は「▲▲16」ラジアンの方が(4で割るより2で割る方が簡単なので)マシ、かも知れないが、グラードだと90度刻みにした時に小数点がいらない、というメリット(?)がある(もっともスノーボードの技名は180度刻みだったと思うが…)。

 

…もしFIS(国際スキー・スノーボード連盟)の会長にフランス人が就任したら(「国際スキー連盟」の時代も含めて歴代会長にフランス人はいない)高確率でスノーボードの技名はグラードを基とした数字をつけろ!」とか言いそうな気がしてならない(笑)。

*1:こういう時に「頭の悪そうな」役人の思考回路が理解できてしまう(笑)。

*2:円周(つまり1回転)=2πr、というのがこの単位の根拠(…だったはず)。

*3:綴りはフランス語で「grade」。英語で同じ綴りだと「グレード」でややこしい(?)ので英語では「ゴン(gon)」という。