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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

第3回賞金女王決定戦を現地観戦

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

新年は2回に分けて昨年末(から新年にかけて)の二大イベントの観戦記(?)を書こうと思う。
その第1弾は12月31日、ボートレース住之江で行われた「賞金女王決定戦(第3回クイーンズクライマックス)」例によって(?)以下選手名は敬称略で
…別にどうでもいい事だと思うが、公式HPなどでは
「第3回クイーンズクライマックス(賞金女王決定戦)」
という表記──( )の中が逆──になっているが、これは個人的な好みの問題なのであまり気にしないように(笑)。一応競馬がこういう表記(※1)なのでそれに合わせた(?)書き方とした。
この2014年から使用されている「公式の通称」だが、個人的には「必要かねぇ?」と思う一方で、「表記する時に楽」という一面(※2)もあるので何とも言い難い(苦笑)。

以前も書いたが、ボートレース住之江はボートレースの「メッカ」とも呼ばれ、毎年のようにSGを初めとした大レースが開催されている。特にボートレースの年末の大一番賞金王決定戦(グランプリ)」は過去29回中24回がここ住之江での開催(2015年の第30回も住之江開催)。
今年は賞金王決定戦平和島に譲って(?)2012年に新設された賞金女王決定戦の第3回を開催(原則としてSGとプレミアムGⅠの計12競走は同一年度で1場あたり1レースのみ開催)。前回も書いたが2014年から賞金女王決定戦は最終日が大晦日の開催となった(それまでは賞金王決定戦の前週)。
不思議なもので、一時期(女子選手数の不足などで)途絶えていたオール女子戦を1983年(23年ぶり)に復活させて開催したのは住之江だが、女子王座決定戦(2015年で29回目)を含めて女子GⅠは初開催である。

ボートレース住之江へは大阪市営地下鉄四つ橋線に乗って終点住之江公園駅」で下車、2番出口(案内有り)から地上へ。階段を上るとレース場南入場門までは屋根つきの通路が続いているので雨天の日でも濡れずにレース場にたどり着ける。
同じ「駅から徒歩圏内」のレース場でも住之江や浜名湖、尼崎には最寄り駅~正門まで屋根つき通路があるが、蒲郡や若松にはそれがない後者は途中に公道(の交差点)をまたぐから、という事情もあるのだろうが、同じような条件でも中京競馬場名鉄中京競馬場前」駅間の「フローラルウォーク」は下の写真のように交差点部分も含めて屋根つき通路が続いている(交差点部分だけ屋根が高くなっている)。やっぱりJRAは金持っているよなぁ…(下の写真は新装オープン直後=2012年3月に撮影したもの)
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下の写真のように柱には賞金女王決定戦に出場する12名の顔写真が貼られていた(駅出口から見て手前が獲得賞金1位→12位)。おそらく賞金王決定戦の時も同様の写真が貼られているのだろうが、賞金王決定戦は2014年から出場選手が18名になっている
柱は12本しかないのだが、今年(以降)はどうするつもりなのでしょう…
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0905くらいに到着すると南入場門前には既に長蛇の列。結構寒かった事に加え、開門(0930予定)の10分後に中央ホールで優勝戦出場選手インタビューがある事も考えると
「さっさと開けちゃったほうがいいんでないのか?」
なんて勝手な事を考えてしまう(その思いが通じたのか予定の5分前には開門された)。
ちなみにこういう場所では必ずと言っていいほど係員が「危険ですので場内では走らないで下さい」と注意を促しているのだが、間違いなく開門直後はほとんどの人間が「走っている」(笑)。その目的は席の確保で、これを業界用語(?)では「開門ダッシュと呼ばれる。当然ながら(?)前売りで指定席券を買っている(走らなくても席が確保されている)人は走ったりしない。
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その優勝戦インタビュー。賞金女王決定戦は「賞金女王決定戦」と「賞金女王シリーズ戦」の2部門があってそれぞれに優勝戦があるので当然インタビューも部門別に行われる。
写真は上からシリーズ戦の1~3号艇(右から1号艇)、シリーズ戦の4~6号艇、決定戦の1~3号艇、決定戦の4~6号艇、の各選手。決定戦の選手の方が高級感のある(?)ウインドブレーカーを纏っている。
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住之江は観戦スペースから競走水面が近い。またピットとの距離も近い(この写真の壁の向こうがすぐピット、また係留スペースまでの距離も自分が見た中では近いほう)。
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スタート時の6コース(=6号艇とは限らない)との距離はこんな感じ。水しぶきがかかりそうである。ちなみに水面のはるか向こう(マンションの左)に見える建物は「あべのハルカス
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現地に行かないとわからない(中継ではアングルの関係で映らない)が、スタートとゴールの瞬間にはこのような噴水?が上がる
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上の写真にも映っているが、住之江の大きな特徴のひとつに大型映像装置「ボートくん」がある。
設置は2004年3月、映像部分の面積はおよそ縦11m×横60m、当時(東京競馬場の新ターフビジョンができるまで)は「世界最大の映像装置」としてギネスブックにも認定された
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自分はこの日はB指定席にいた(はじめて行くレース場は大抵指定席を買う)。これは指定席から撮った写真。右のほうに映っている黒い物体は「雀」(だと思う)。
…レース場に鳥が飛ぶのは全然珍しくない(場所によっては競走水面上で羽を休める鳥がいたりする)のだが、この雀はなんと指定席エリアの「中」を飛び回っていた。一体どこから入って来たのだろう、と指定席内がざわついていた。その後どうなったか、は自分はわからない(気がつくといなくなっていた)。
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住之江のこの時期(12月~3月)はデイレース(日中時間の開催)だったが、最終レースの時間帯(1630頃)には照明灯に灯りがついていた賞金女王決定戦初のナイター開催…とは言わないだろうな(笑)。
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そしていよいよ今年最後の大一番、賞金女王決定戦(※3)。やはりファン(というよりギャンブラー?)としてはここを獲って気持ちよく新年を… と行きたいところ
自分はここに書いた予想+αで勝負…したが敢え無く撃沈2コース平山の.10や3コース鎌倉の.07もそんなに悪くないスタートだが、インの日高に.01まで踏み込まれては打つ手無し。それこそ他の5選手や他の選手から買ったファンは日高逸子女王(←皮肉で言っているわけではない)に対し「参りました」と投了である。
最終レースだけで約14億円、節間トータルは目標を上回る約106億円の売り上げ(2014年の一部のSGより売り上げた!)、と、この年末開催という試みは成功だったようである。
…自分のトータル収支ですか? 出発前(28日、トライアル初日)に稼いだ分を入れると微妙にプラスかも(ホテル代などは当然?その中に含まれていない)。

下は表彰セレモニーのワンシーン。「賞金女王の象徴」である時価500万円相当のティアラを戴き、横に副賞の時価200万円相当のカルティエのダイヤモンドネックレスを持ってプレス向けの撮影タイム。自分はかなり遠いところにいた(手持ちのカメラでは限界だった)ので画像が不鮮明なのは御容赦の程を。
本来なら自分が外したレースの表彰式など見たくないのだが(笑)、この日は今年最後という事もあり、また外したといっても前述のように「あれ(.01スタート)では仕方ない」とある意味納得の敗戦だったので、素直に新しい賞金女王を祝福しようという気になれた。
何はともあれ日高逸子選手、おめでとうございます
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今節を総括(?)すると

29日までは平山智加に運があった。30日以降はそのツキが日高逸子に流れた。

とでもなるのだろうか。何と言っても平山は枠番抽選のガラポンで2連続白玉=トライアルは全て1号艇昨年も2連続白玉(優勝戦も含めて4戦連続1号艇)だったし、一昨年の2回目(3日目)の抽選でも白玉つまりガラポンで「5連続1号艇」、確率にすると「7776分の1!」という強運である。
今年もこのままオール1号艇で連覇か、という空気がレース場を占めたに違いないが、30日のトライアル3日目12Rで風向きは大きく変わった(ちなみにこのレースの枠番抽選は「平山にツキのあった」29日に行われている)。
インで.10。もし進入が枠なりならほぼ確実に逃げ切っていた(優勝戦も1号艇だった)と思う。
しかしまず進入で6号艇の三浦が動く。これに対し3号艇の海野以外が抵抗。もし進入がこのまま12456/3だったら多分逃げ切った(海野がゼロ台でまくってもギリギリ余せた)と思う。
しかし4号艇の水口と5号艇の平高は深い進入を読んだ(避けた)のか早々に回りなおし126/345、しかもスロー勢は深めの起こしに。そこで4カドとなった海野がスタートで.03
海野はこのレースがどういう結果になろうと31日は順位決定戦の6号艇が決まっているが、そんなのは関係なしの強烈なまくり一撃が炸裂する。
「ボートは八百長がある」などと騒ぐ輩は今も昔もいるようだが、こういう「米長哲学」的なレースを見ると前述の騒ぎは「舟券を外した奴の腹いせ・負け惜しみ」でしかない事がよくわかる
それはともかく(?)、そこで2コースの日高(スタートは.16)が平山に対し差しでなくまくりを選んだのが日高に幸いした平山にとって不幸だった)。もしここで日高が差しを選んでいたらおそらく平山が先着した(優勝戦も1号艇だった)と思う。
のような複数の出来事(≒運)が作用した結果、このレースは日高2着:平山5着で決定戦の1号艇は日高に転がり込んだ。
そして最終日、インタビューで日高は
「スタートがわかっていない」
「行き足が良過ぎるので普通にスタートすると絶対フライングする」
とコメント。このコメントを額面どおりに捉えるなら、もし10Rまでの「ほぼ無風状態」だったら本番でもFっていたかも知れない。
しかし11Rの頃から水面には6m前後の向かい風が。通常は「向かい風はインに不利」と言われるが、今回に関してはこの強い向かい風が日高を.01で残してくれたつまり引き続き日高にツキがあったのでは、と思う。

…あくまで個人的な推察なのであまり突っ込まないように(苦笑)。

ホテルに戻ると隣のコンビニで夕食&夜食を調達してテレビ(笑ってはいけない大脱獄)とPC(電王戦リベンジマッチ)を視聴もし最終レースで勝って(儲けて)いたらもう少し豪勢な夕食だったかも知れないが(笑)、地理不案内(どこにどういう店があるかわからない)というのと、一刻でも早く前述の放送を見たかった(ホテルに着いた時は既に1800を回っていた)のでそういう選択を取った次第。ちなみにカップ麺で年越し蕎麦」というのは美学に反するので(笑)やっていません。

次回はもう一つの大晦日イベント「電王戦リベンジマッチ」の観戦記。


※1…レーシングプログラムなどを見るとダービーは
東京優駿(第○回日本ダービー)」
となっている。以前も書いたが「東京優駿」がこのレースの正式名称。
ただ不思議なもので、皐月賞は単に「皐月賞」だが、レーシングプログラムなどの英表記には
「SATSUKI SHO(JAPANESE 2000GUINEAS)」
通称らしきものがついている(2000ギニー=皐月賞の範となったイギリスのクラシックレース。ただしイギリスはじめ欧州各国の2000ギニーは1マイル≒1600mなのに対し何故か日本は2000m)。桜花賞菊花賞も同様に
「OKA SHO(JAPANESE 1000GUINEAS)」
「KIKUKA SHO(JAPANESE ST.LEGER)」
と「英表記には通称つき」である。

※2…以下のようにSGとプレミアムGⅠを「アルファベット2文字」で表記できる。

総理大臣杯OATRACE LASSIC→「BC
笹川賞OATRACE LLSTARS→「BA
グランドチャンピオン決定戦RAND HAMPIONSHIP→「GC
オーシャンカップCEAN UP→「OC
モーターボート記念OATRACE EMORIAL→「BM
全日本選手権OATRACE ERBY→「BD
チャレンジカップHALLENGE UP→「CC
賞金王決定戦…THE RAND RIX→「GP」(以上SG、1年間の開催順で)
名人戦ASTERS HAMPIONSHIP→「MC
女子王座決定戦…ADIES HAMPIONSHIP→「LC
ヤングダービー…OUNG ERBY→「YD
賞金女王決定戦…UEENS LIMAX→「QC」(以上プレミアムGⅠ、1年間の開催順で)

左からレース名…通称(の英表記)→「2文字表記」。カレンダーなどに書き込むときに結構重宝したりする。例えば「BC尼崎」と書くと総理大臣杯(ボートレースクラシック)が尼崎で開催、という感じで。

※3…狭義に言うと「賞金女王決定戦の最終日12Rの優勝戦」という意味。実施要綱を読むとそのレースのレース名は「優勝戦」ではなく「賞金女王決定戦」と書かれている。