DJカートン.mmix

「新しい理論は常に正しい」という考え方が一番正しくない。

ボートレースについて考えてみた。

文中敬称略。

 

9月。5つ目のSGであるモーターボート記念が終わり、年末の賞金王決定戦の出場権争い(=獲得賞金争い)も佳境に。

GPが現行の18人制になって以降そのボーダーは下表のとおり(※1)。2017年のベスト6のボーダーがやけに高い(7位も8000万円超えていた)のは何故だったっけ?(覚えていない)

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ここ数年で(特に今年度は)ボートレースの賞金額は増加傾向なので(※2)今年のボーダーはベスト6、ベスト18ともに例年よりも高くなる可能性がある。

 

年末の「聖戦(クリスマス近辺に開催される事からこう比喩される事が多い)」に参加するには年間通してSGやGⅠで活躍して賞金を積み重ねないといけない。…のだが、ここで「フライング」をしてしまうと30日間の出場停止(正式には「自粛欠場」と言うのだがどう表現しようと「レースに出られない」事に変わりはない)のペナルティが科せられるのでその間は賞金を稼ぐことができない。このペナルティは「既に出場が決まっている(斡旋された)全てのレースを消化した次の日から起算」なので、例えば笹川賞までの出場が決まっている選手がFするとその次の日(大体5月末)から30日の休みになるのでその期間内にあるグランドチャンピオン決定戦はF休みでアウト、である。

そして同じフライングでもグレードレースの「準優勝戦」と「優勝戦」でフライングをしてしまった場合、30日の休み以外とは別のペナルティも科されてしまう。

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「GⅠ等」というのは「GⅠ(プレミアムGⅠを含む)とGⅡ」を指す便宜上の言葉(公式の用語ではない)。ペナルティの上でGⅠとGⅡは同格に扱われる(例えばGⅠの優勝戦でFするとGⅡも出場停止になる、逆も同様)のでここではこう表記する事とした。

黄色地になっているのは今回のモーターボート記念の準優勝戦でフライングしてしまった峰竜太(※3)、篠崎仁志、吉田拡郎の3人が受けるペナルティ。今回の場合「直近4開催のSG」は全日本選手権チャレンジカップ賞金王決定戦、(来年の)鳳凰賞、の4つ。既に出場が決まっているものも取り消されるので、峰と篠崎は既に決まっていた全日本選手権の出場も取り消されてしまう。ただし賞金王決定戦(と獲得賞金21位以内の賞金王シリーズ出場選手)は例外で、SG選出除外期間であっても、それこそ「フライング休み期間であっても」特例で出場が可能である(峰は既に獲得賞金が圏内なのでこの特例で賞金王決定戦には出場できる)。またGⅠ等は3人とも来年の3月中旬までが斡旋停止期間なので年内は無論の事、来年の賞金レースにも大きなハンデを背負う事になってしまう。

これらの対象レースは1節の中でも特に売り上げが多いレースなので(※4)、そこで返還を発生させた(Fした)選手に対して特別なペナルティが科させる、という道理ももっともではあるが、一方で舟券が売れる選手」が大レースに出れなくなる、というジレンマ(?)も発生する。

…これが本題(?)なのだが、今回のような舟券が売れる選手」がSG選出除外になると判で押したようにこの罰則の在り方について議論が沸き起こる(…ような気がする。大抵は短期間で熱が冷めているのだけど)。

身も蓋もないような言い方をすると、これらは「人間が決めたルール」なので「絶対の正解なんてあるわけがない」、言い換えるなら「どういうルールに定めても万人を納得させる事は不可能」だと思う。

そもそもの前提条件として同じ30日のF休みでも選手(の級別)によって「F休みの重さ」が違うので、「落としどころが非常に難しい」と思う。A1級の選手は平均して1ヶ月で3節くらいの斡旋があるので「走れなくなるレース数(≒失う賞金)」は結構な数になるが、デビューして間もないB2級の選手だと斡旋は1ヶ月で1節か2節、それこそF休みでもないのにレース間隔が1ヶ月開く、なんて事もあるのでF休みが「あってないようなもの」になる場合もあるのである(F休みでなければ「追加配信」と言って欠場した選手の埋め合わせのために直前に斡旋が入る可能性があるので全く一緒ではないけど)。だからと言って選手の級別によってペナルティが変わる、というのもかえって議論がこじれそうな気がするし、同じA1級でもGⅠに呼ばれまくる選手とそうでない選手とでも違いがあるのでやはり「落としどころが非常に難しい」と思う。

…とりあえずSG選出除外やGⅠ等の出場停止のペナルティはトップレーサーの「ノーブレスオブリージュ」である、という事で納得しておきましょうか(笑)。

 

そういうわけで(どういうわけで?)フライングのペナルティに関してはまぁまぁ納得がいくのだが、そんな自分でも全く納得していない事がある。それは

 

「近年は女子選手がほとんどGⅠに斡旋されていない」

 

という事。

そもそもボートレースは「男女が同じ舞台で戦う」というのが1つの触れ込みだったような気もするのだが、近年は一般戦はともかくほとんどのGⅠ(周年記念)で女子選手が斡旋されていない(地区選手権は同じGⅠでも女子選手の斡旋はそこそこある)。調べてみたところ、2017年は年間で6つのGⅠに延べ18人の女子選手が斡旋された(正直なところ「これでも少なすぎる」と思う)が、2018年は10月の「戸田プリムローズ」に3人が斡旋されただけ。そして2019年も11月開催予定の「福岡チャンピオンカップ」に3人の女子選手が斡旋されているが、それ以外のGⅠの斡旋は見事に「ゼロ」。GⅡ(モーターボート大賞など)でも半分以上は女子選手の斡旋がゼロ。

…何故そんな事が起きるのだろう。ちなみにレースの斡旋は基本的に「主催者の希望」なので(SGとプレミアムGⅠは例外)、その「レースの主催者がGⅠに女子選手を呼びたがらない」という理屈になる。「一昔前の競馬界は男尊女卑だった」なんて話を書いたが、今はボートレース界が男尊女卑なのか? と思ってしまう。

確かに女子選手が男子選手とSGやGⅠで互角に渡り合うのは容易ではない。実際SGやGⅠで女子選手が予選を突破する割合は高くない。そういう現状を見た主催者が「レースをぶち壊されたくない」とかいう理由で女子選手を斡旋しようとしないのだとしたら「トンデモナイ女性差別」以外の何物でもない。

「GⅠに斡旋したら女子戦(オールレディース、ヴィーナスシリーズ)」に呼べなくなる」、という理屈も分からないでもない(※5)。A1級の選手は基本的に「目玉選手」になり得るので、彼女達をまとめてGⅠに持っていかれたら女子戦が「スカスカ」になる可能性は理解できる。…しかしそれでもファンとしては女子選手が上の舞台で戦う姿を見たくなるし、何より

「そういう場を経験しないといつまでたってもSGやGⅠで男子と互角に渡り合える選手は育たない」

と思う。

 

もし自分がその立場の人間だったら… GⅠ(周年記念)に女子選手を10人くらい斡旋する。前述の理由で(同時期に女子戦を開催する)他場から大顰蹙を買う可能性もあるがそんなのは知った事ではない(笑)。そして予選道中(理想は2日目か3日目で日曜日)に「女子選手全員1号艇(の1回走り)」という日を設ける。GⅠで1号艇は人気を背負いやすいが、これが女子選手だと同じ人気でも結構オッズが割れたりする。あるいは一部のファンの期待通り(?)に1号艇が飛んで高配当連発、なんて事が起きるかも知れない。どちらにせよ番組的にもオッズ的にも注目されるに違いないし、SG覇者と同じ舞台で戦える場所が一部のSGだけ(※6)というのは絶対にこの業界の将来にとってプラスにはならないだろう。

 

…そして自分に思いっきり影響がある出来事は

 

2010年10月1日をもってフィーチャーフォンでの携帯アプリ投票サービスが終了予定

 

「…お前もか。」と思った。これでまた1つ「できなくなる事」が増えてしまった。

別に現在所有しているガラケーに執着があるわけではなく、「まだ使えるから使っている」だけなのだが、いよいよもって「壊れていないけど買い替える」という日が来るかもしれない(※7)。

 

※1…獲得賞金に1000円未満の「端数」がある(出走表などに記載されているが賞金は原則1000円単位なので普通は端数が出ない)のは「レースが中止になった場合(天候不良などによるもの。『全員フライング』の場合は対象外)、行われる予定だったレースの賞金総額の80%を出場予定だった6選手に均等に支給される(1円未満の数字は切り捨て)」ため。

 

※2…2019年はSGの「4大競走」=優勝で3900万円(今年度から)、それ以外のSG(GPとシリーズ除く)=優勝で3300万円。それ以前は3500万円、2500万円だった。また周年記念(GⅠ)も今年度から900万円→1000万円に、(獲得賞金レース対象外だが)賞金女王決定戦は第1回(2012年)は1000万円→今年から1500万円に増額となっている。…もっとも「競艇」全盛期はGP(とシリーズ)以外のSGは全て4000万円だったのだけど。

 

※3…以前も書いたけど俳優の峰竜太とは同姓同名の別人。

 

※4…過去には賞金王決定戦でFして18億以上が返還、という大事故もあった。

 

※5…GⅠとGⅡはそれ以下のグレードのレースと比べて斡旋が決まるのが1ヶ月くらい早い。

 

※6…例えば笹川賞はファン投票で出場選手が決まるので毎年女子選手がたくさん出場するし、鳳凰賞は「前年の女子王座決定戦と賞金女王決定戦の優勝者は優先出場」なので、(F休みでなければ)毎年誰かは出場できるシステムになっている。

 

※7…自分が使ってきた携帯は一番最初を除いて「壊れたから替えた」というスタイル(いずれも当時の「型落ち」と替えているので本体価格は¥0)。なので1機種当たり平均で4年くらい使っている計算になる。