DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

電王戦リベンジマッチをホテルで視聴

以前詰将棋には「年賀詰」というジャンルがあるという話をした。ブログやツイッターなどをやっている詰将棋作家は自作の年賀詰をそこに掲載している事が多いが、生憎自分は年賀詰を作っていない(載せた事がない)。何だかんだ言って作るのが大変なので…と言い訳(笑)。
…ここでふと思う。「年賀詰」があるなら「年賀ナンプレ」なんてのがあってもいいのでは、と。初形で何らかのモチーフを表現すると「初形は対称形」という(日本独自の)暗黙の了解から外れる可能性が高いが、そこは「めでたい作品」という事で問わないほうがいいだろう。もっとも(他の文字はともかく)「未」の文字は左右対称なので年賀ナンプレにしてもその暗黙の了解は守られそうだが。

前回も書いたようにボートレース住之江でおけらになった後(実際におけらになったわけではなく「メインレースを外した事」の比喩)、ホテルに戻ってテレビとPCをオン。テレビ(笑ってはいけない)を付けてはいるがメインはPC(ニコ生)による「電王戦リベンジマッチ」住之江のスタンドでも随時携帯中継で進行を確認していたが、そこで確認できたのは2度目の休憩に入った60手目△4二金引の局面まで。
ホテルに着いたらじっくり観戦(視聴)できる…といきたいが、生憎(?)自分は一般会員なので「いつ追い出されるか」という不安がいつまでも付きまとう(幸い自分は後述の「寝落ち?」をするまで一度も追い出されなかったが)。

帰宅後に島九段が解説のパート(1330まで)を再放送(?)で見た。
「序盤でリードを築き、それを拡大して(保って)勝つ」
「しかし練習ではツツカナも序盤が大事と考えているのかなかなか序盤で作戦勝ちできない
「なので負けるとも思えないが勝てるとも断言できない
このコメントで失望した視聴者は日本全国に相当数いたに違いないしかし先月20日の順位戦解説会に参加した人(自分を含む)はその時にこの話を聞いている──以前に使った表現を使うなら今回のリベンジマッチに対する「構え方」が違う──ので、今更失望なんてしていないはず。
「あくまで理論としてこのルールを提唱しただけ。まさか実際にやるとは思わなかった」
これも順位戦解説会であった話なので、今更新鮮さはない。ただ「このルールでの対局が実現した決定的な理由」については解説会でのオフレコ、という事になりそう(ちなみに第3回電王戦での磯崎氏の挑発?が理由ではない)。また以前ここでちらつかせた「島九段が今回の解説を引き受けるに際して出した条件」も(この手の話は島九段が真っ先に言いそうな事だと思ったのだが)結局は語られなかったようである。ただ、当日の島九段の様子(解説)を見る限りこの「条件」はちゃんと履行されていたように見えた(自分の勝手な推測)。

今回は対局中の森下九段の声を拾って自動的にコメントに起こすいうシステムが導入されており、しかも将棋用語に特化したチューニングが施されている、との事だが、時折聞き間違いや平仮名表記になる(矢倉→『やぐら』とか同桂→『どうけい』など、つまり「意味」がわかっていない)など、まだまだ完璧とは言えない印象。別にどうでもいいけど。
そもそも自分がライブで見始めた2度目の休憩明け以降は「○○しかない」と「わからん」が大半を占めていたような気もする(笑)。

実戦は練習同様に「序盤で作戦勝ちにできない」どころか「ツツカナにリードを許す(※1)という展開になるが、恐ろしいことに(?)そこから盛り返して+1000点以上にまでしてしまうのだから、
「序盤どころか中盤~終盤(の入り口)でも純粋な技術はプロの方がまだ上」
とさえ思ってしまう。
日付、と言うより年が変わる頃には評価値が△+300点くらいになる(森下九段本人は「自分が有利だ」という感覚はなかったようである)が、森下九段はうっかりで形勢を損ねないように慎重に手を進めている(ように見えた)。こうなると焦点は結果よりも「いつ終わるか?」にシフトしつつある何せ自分はホテルの部屋で見ているので、「チェックアウト(1000まで)」の心配をしないといけない。結局自分は
「寝てしまったらしようがない」
という気持ちで0330頃にPCをつけた状態で布団に入ってしまう(笑)。案の定それから15分もしないうちに就寝、気がつくと0700になっていて放送は終わっていた。

結果を知るために放送の最後の部分をどうにかしてチェックする。すると0525頃に「指し掛け(中断)」という形になっていたどうやら0500くらいに何らかの協議があったようだが、この結末には納得していない視聴者が多かったようで、コメントが乱舞。
そもそも「練習将棋では17時間かかった」と森下九段は言っていた→10時開始だと予想終了時刻は翌日3時という事は想定できたはずなので、今回のような長期化した場合のルール(中断あるいは立会人裁定とする時間とか)を定めていなかったのはどう考えても運営サイドの落ち度としか言いようがない。もっとも解説会でリベンジマッチへの気概などを聞いていた自分もまさか「5時を過ぎてもまだ終わる気配がない」展開になるとは思わなかったが。

結局は「後日に指し継ぎ」という形になったが、「後日っていつよ?」という疑問はある年が明ければ将棋会館では公式戦が行われるし(森下九段も7日には順位戦が待っている)、対局場の確保(大広間をまるごと使用できる日時)の問題もある。通常は週末に公式戦はあまり組まれないが、この時期は週末にタイトル戦が組まれている週もあるまた3月14日には「電王戦FINAL」が始まる(1ヶ月以上週末が使えない)ので、それより前に指し継ぐ(決着をつける)必要があると思うのだが。

自分もモヤモヤした気持ちの中、朝食を食べて荷造りをしてチェックアウト、浜松への帰路に着く… のだが、東海道線を上って米原駅に着いたあたりから「雪」米原~大垣間はほとんど「吹雪」とも言える天候で(景色は「ここは北海道か?」と思ったくらいの白一色)、先月の東京からの帰路に続いて「運転見合わせ」なんて事態もありえたが、幸い東海道線には運休・遅延は出なかったので(他の路線には運休などが出たようだが)夕方には浜松に帰って来れた。
将棋の内容については… 実はあまり印象がない(苦笑)。ボートレース住之江に行く為に早起きした(睡眠時間が少なかった)ので終始お疲れモードで視聴していたから、かも知れない。時間がある時に棋譜を見て(柿木に入力して)詳しく調べようと思う(ここにそれを書くかは別として)。


※1…あくまで「ツツカナの評価値では」の話なので、それが間違っていた(実際は終始森下九段がリードしていた)という可能性もないとは言い切れない。一般的にCOMは自分に対する評価が甘い(形勢を楽観する)と言われるようだし。