DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

「勘弁してほしい」と思う事(物)

東日本大震災から3年。
自分はその日・その瞬間をこちら(浜松)で迎えたので、
「ついに(以前から言われていた『東海地震』が)来たか(浜松は震度4だった)」
「…間の悪いときにこっちに来てしまったかも」
なんて事を考えてしまった。

被災された東北への支援・応援は今でも続いているわけだが、無数にあるそれらの中で自分が一番印象に残っているのは谷川浩司九段の
「頑張り過ぎないで下さい」
という言葉。この言葉が揮毫された扇子も販売されている(今は売り切れの模様)。

…別に棋士を贔屓しているわけではなく(笑)、普通だったら「頑張れ」と言いたくなる(実際にそういう言葉が並んでいる)ところにその反対の言葉なので、ある意味目立つ(印象に残りやすい)のである。
これが単なる受け狙いで発された言葉だったら論外だが、その16年前の阪神淡路大震災で被災された経験を持つ人の言葉だけに重み、説得力があるのである。何処で読んだかは忘れてしまったが、
「被災という尋常ではない状況では頑張ろうと思っても体力も気力も長く続かない」
という感じの寄稿(自らの体験談)を読んで納得させられたものである。
谷川九段はまた
「頑張るのは都心にいる人たちでしょう」
とも言っている。 …全くそのとおりである。ただ、都心にいる人(政治家)たちは頑張っているつもりでも現地の人たちがそう思っているとは限らない。競輪学校では
「一生懸命やっているかを決めるのはお前じゃない、ファンの方々だ
という怒号が毎日のように飛び交っている、なんて話を聞いたことがあるが、これと同じで現地の人たちが政策に満足・納得していなければ「都心の人たちは頑張っていない」という事になってしまう。

政治家の努力不足(?)はひとまず置いておくとして、震災に絡む出来事で「勘弁してほしい」と思う事がある。それは「今後起こる可能性のある震災に対してやたらと危機感を煽る報道」である。
例えば今だったら南海トラフ地震とか「富士山の噴火」について、被害規模がどれだけ、とか最大で○万人の死者が予想される、とかいう報道。特に前者は自分が当事者になりうる災害だけに、他人事のように騒ぎ立てるマスコミには単純に怒りがこみ上げてくる
特に最近だとそれが起きる時期・場所などを詳しく予測した報道を目にする事があるが、それを目にするたびに
「じゃあ我々はどうしろと言うんだ?!」
と思う。思わざるを得ない。例えばこれが個人の健康に関する話(そういう話なら「対処法」「予防手段」も書ける)ならともかく、この手の報道で「具体的な予防手段」まで示しているものを見た事がない。仮に示すとしても相手は自然災害なので「引っ越せ」くらいしか言いようがないが、口で言うほど宿替え(引越)が簡単でないのは誰にでもわかることである。
そういう状況下で災害予測なんかされたら、そしてその時期が近くなったらどうなるか… おそらくパニックが起こるに違いない。この手の報道はその「パニックを助長する可能性がある」わけで、そういう報道を見るたびに怒りがこみ上げてくるし、「勘弁しろよ」と思ってしまう。
もしこの手の報道でパニックが起き、そしてその災害が起きなかった場合、言うなら「パニックの起こり損(?)」となった場合、その責任を誰がどのように取るのだろう…

その震災からちょうど3年となるその日・その瞬間(3月11日14時46分、全国各地で黙祷が捧げられた時間)に自分は… ボウリングをしていた(笑)。
自分は平均月2~3回くらい(時間があればもっと)投げに行くのだが、土日だったり(週末は混む上に料金も高い)、大雨だったり(車を持っていない)、2月28日だったり(※1)でなかなか時間が取れず1ヶ月以上は投げていなかったので体力・気力が続かず、当初の予定(15~20ゲームくらい)の半分くらい投げて終了…(苦笑)

以前ボウリングの話を書いたときに「ファウルラインを越えて投げる奴を見ると腹が立つ」と書いたが、いざ自分がゲームに入るとあまり遠くで行われているルール違反は気にならなくなってしまう(気にする余裕がなくなる)。
ただ、言い換えると「近くで行われているルール違反」は嫌でも目に入ってしまう(こちらの集中をそがれる)わけで、それはいかに寛大な自分(…自分で言うな)でも「勘弁してほしい」と思う。
ただ、実際のところはルール違反よりもマナー違反のほうが「勘弁してほしい」と思う事が多い。具体的には…

・大声、奇声
ストライクやスペアで喜ぶ気持ちもわからないではないが、度を越した大声や奇声は他のボウラーの集中を阻害する要因になる。ちなみに長年ボウリングを続けていると一度のストライクくらいでいちいち喜ばなくなる(当然大声、奇声を発する事もなくなる)。

・通常ではありえない音
大勢で投げればそれ相応の音が発せられるのは避けようがないが、その中に「通常ではありえない音」が混じっていると集中を阻害する要因になる。将棋のタイトル戦で「対局室の近くにある滝を止めてくれ」と言った棋士がいるようにボウリングに限らず集中していると「ありえない音」に対して異常に敏感になる事は往々にしてある
この「音」は更にいくつかに細分できる。例えば「ロフトボール」ボールを遠くに放り投げる行為で、ボールの着地時に大きな音=「通常ではありえない音」を発する
他には「レーキ」にボールをぶつける「レーキ」というのは投球後に降りてきてピンデッキに残ったピンを後方に払い落とす為の棒で「スイープ」とも呼ばれる。レーン上をボールが通過したのをセンサーで感知して降りてくるので、通常はあれにボールがぶつかる(音が発する)という事はありえない
ではレーキにボールがぶつかるシチュエーションとは? 9割以上は「レーキが上がりきる前に次の投球をする」というせっかちな奴の投球である(1割未満は機械の誤作動とか)。あれにボールがぶつかるとかなり高い音がするので、かなり遠くの出来事でも耳に入ってしまう。

・投球順番の無視
ボウリング場に行くと「投球は右側優先」と書いてあることが多いが、それはあくまで「投球が同時になった場合」の話(よく読むとそのようにも書いてあるのだが)。普通は右左関係なく「先にアプローチに立った方」が先に投球する、と言うより隣のレーンに人がアプローチに立ったら両隣は投げるまで待つのがマナーである。少なくとも同時に投げると投球後にバランスを崩したときに衝突する=大変危険、という事くらいは想像がつくと思う(それ故に某ボウリング場の「暗闇の中で一斉に投げるイベント」を嫌う人は多い)。
人間の視野というのは横方向にもそこそこ広いので、正面に相対するピンに意識を集中していても隣(のレーン)でごちゃごちゃやっていると意外と視界に入る=集中を阻害されるものである。
しかし、世の中にはその辺の配慮に欠けている人が多い。こちらがアプローチに立ち、さあこれから投げよう、という所にその隣を追い越すように投げる奴が多い。それも一度や二度でない(そういう奴は間違いなく何度でもやる)ので、手に持ったボールを意図的にアプローチに叩きつけて怒りを表した事も何度かある(悲しいことに?そういう相手はこちらの「怒り」に気づかないのだが…)。

いずれのパターンもボウリングに集中できない=「勘弁してほしい」輩なので、自分はこれらが理由でレーンを変えてもらった事が何度もある(※2)。
…と書くと異常に神経質な人に思われるかも知れないが、同様の理由でレーンを変えてもらうという人は自分以外にも時折見かけるので、特別自分が神経質だというわけではない(ようである)。

もうすぐ第3回電王戦が始まる。これまで決まっていなかった事項の一つに「プロ棋士の前に座る(COMの指し手を再現する)人」があったのだが、12日に発表された。
…なんと人ではなく「物」である。
協賛企業の(株)デンソーのグループ企業が開発したロボットアーム、その名も「電王手くん」がCOMの指し手を再現することになった。
説明には棋士が安全かつストレスなく真剣勝負を行うことができるように…」とあるが、安全(稼動中のアームに近づくと「エリアセンサー」が作動して緊急停止する)はともかく、こんなものが盤の向こうにいるという事自体が棋士にとって大きなストレスではないのか、と思ってしまう(笑)。
・まず挨拶(「お願いします」「負けました」「ありがとうございました」)はどうなるのだろう。 …まさかしゃべるとか?(それも気持ち悪いが…
作動音が棋士に与える影響がないとも言い切れない(微かな音でも気にする人は気にするので)。
・ましてや負けでもしたら「俺はあの腕に負けたのか」という感じの後遺症(?)が残りそうだ…
「人間とコンピュータの対決をよりわかりやすく可視化」とアナウンスされているが、個人的にはプロ棋士側にとって明らかにマイナス要素ではないかと思う(少なくともプラスの要素とは思えない)。もし自分が対局者だったら本気で「勘弁してほしい」、それこそ「こんなものを使うくらいなら対局放棄する」と駄々をこねるかも知れない(笑)。


※1…以前「3月1日」に投げに行ったら平日なのに滅茶苦茶混んでいる。しかもほとんど若い人(10代)のグループ客。「何故だろう」と考えたところ、3月1日は「公立高校の卒業式(私立のそれがいつかは知らない)
「…そりゃ混むわな」と思った(今年は3月1日が土曜日なので2月28日が卒業式、だと思って避けた)。

※2…最近はレーン分け、つまりマナーの悪い(悪そうな)集団とそうでない客を近くに配しないようにしているボウリング場が多いが、そういう配慮をしない所も時々ある。
混雑している(順番待ちがある)時はそういうレーン分けができない事もあるが、そうなりそうな日は基本的に「ボウリングをしない」。