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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

これからのボートレース(あまり深刻な話ではありません)

6月4日にボートレースメモリアル(丸亀)とレディースチャンピオン(福岡)の出場選手が発表された。

最大のポイント(?)は守屋美穂がGⅠとSGの準優勝戦でFった事によるGⅠ等の出場除外だろう。短期間に2回もやってしまった事で(期をまたいでなのでF休み自体は30日+30日)選出除外期間は累積される。

以前は準優勝戦FによるGⅠ等除外期間は1回につき3ヶ月だったが、今はその2倍になっているので累計で1年間GⅠ等選出除外である(ついでにSG除外期間も2倍で1年)。…彼女の除外期間を競走会は最初間違って公表してしまい翌日くらいに訂正する、という醜態を晒しており、「てめぇで決めた罰則期間を数え間違えるとか選手にもファンにも失礼極まらん」と思う。

 

罰則がこれまでどおりだった場合今の罰則により「出場できなくなった」レースとを分類すると…

・以前の罰則の場合でも出れないレース(⑦=令和7年のレース)

グランドチャンピオン(尼崎)

オーシャンカップ(大村)

ボートレースメモリアル(丸亀)

ボートレースダービー(戸田)

下記を含む初日が⑦1月31日以前のGⅠ・GⅡ

レディースチャンピオン(福岡)

レディースチャレンジカップ(下関)

⑦BBCトーナメント(常滑

 

・今の罰則により出れなくなったレース(※※は現時点で開催地未定)

チャレンジカップ(下関)

グランプリ・グランプリシリーズ(住之江)【*1

⑦ボートレースクラシック(若松)

ボートレースオールスター(※※)

⑦グランドチャンピオン(※※)【*2

オーシャンカップ(※※)【*3

下記を含む初日が⑦7月31日以前のGⅠ・GⅡ

クイーンズクライマックス(蒲郡*4

⑦中国地区選手権(徳山)

スピードクイーンメモリアル(浜名湖

⑦レディースオールスター(※※)

50%の確率で⑦レディースチャンピオン(※※)*5

 

…混合戦でも少なからぬ影響はあるだろうし、特に女子ビッグレースでは彼女がいるのといないのとではかなり売上に影響が出る事は必至だろう。

無論Fったのは選手自身なので罰則を受けるのは当然である(今年のレディースチャンピオンは旧罰則でも1回目=4月の児島GⅠでのFで除外が確定していた。もし出場できていればここでもドリーム戦1号艇だったのだが)。しかし彼女のFによる返還額と上記「今の罰則により出れなくなったレース」に彼女が出場する事で見込まれる売上を比べたら… この業界が分かる人に聞いたら90%くらいの人が「競走会は目の前の金しか見えていないアホ」と答えそうである。詳しい事は知らないが今の競走会会長は「まともじゃない」という噂が絶えない人だとか…【*6

現在のSGやGⅠ等の選出除外のペナルティは一言で言うなら「パワハラ」の一種とも取れる。…したくてしたわけでもないミス(F)をした選手にこうまで──場合によっては選手生命を左右しかねないレベルの──重い罰則を平然と科せるのは発案者(多分現会長)の中に「所詮選手は金儲けのための道具」といった「イド*7があるからに他ならず、あえて言語化するなら人類史上最悪のパワハラワードとも言える

「お前の代わりなどいくらでいる」

と言っているのとほぼ同義である。…歴史上そういう奴がトップにいる国や企業が繁栄した例は一体いくつあっただろうか?

 

Fによる罰則についての論議はしょっちゅう見かけるが、これに対する「万人を納得させられる解」というのは間違いなく存在しないと思う(少なくとも今のペナルティに納得している人はほとんどいないと思われるが)。例えば優勝戦と準優勝戦とでは売上額に数倍の(大抵「2倍」じゃ利かない)差があるだけでなく、「張る側の心理」で考えると準優勝戦の場合「Fによる返還額の半分くらいは次のレース以降につぎ込まれる」と思うので準優勝戦Fによる主催者の損害というのは実際のところ「トータルで見たら思ったほど大きくはない(無論0ではないが)ように思われる(もっとも今の競走会はその「トータルで見る」という発想が完全に欠落しているようにも見えてしまうが…)。一方勝戦の場合「次のレースがない(W優勝戦は除く)」ので返還額はまるまる主催者の損害となってしまう。そう考えると準優勝戦のFによるペナルティは優勝戦のそれの4分の1でもいいんじゃないか、とも思う。つまり一例として

・SG準優勝戦でF…SG2節選出除外F休み後45日GⅠ等除外GPとQCは特例で出場できる

・SG優勝戦でF…SG1年除外F休み後180日GⅠ等除外GPとQCも選出除外

というのが罪の重さ(?)に則した量刑じゃないだろうか。あるいは準優勝戦Fについては「選出除外」ではなく「賞典除外・節間1号艇無し」での出場を認める、というのも妙手かも知れない。賞典除外でも「舟券が売れる選手」というのはいるので。

 

SGやプレミアムGⅠの大半は出場選手が発表された時点でドリーム戦(GPとQCはトライアル初戦)のメンバーと枠番も事実上決まる(後日正式に発表されるけど)これらのレースのドリーム戦は「選考順位1位~6位」で組まれる(ただし6号艇は「主催者推薦」となる場合も少なくない)ので、今回のレディースチャンピオン(選考基準は勝率)だと出場取り消しとかがなければ

①浜田亜理沙(埼玉)

②三浦 永理(静岡)

③平山 智加(香川)

④細川 裕子(愛知)

⑤渡邉 優美(福岡)

⑥遠藤 エミ(滋賀)

でほぼ間違いない【*8】。

…これを見た時点でドリーム戦は「まくり怪獣ちかちー」那珂川河口に現れそうな気がしてきた(笑)。…別にそれを言いたかったわけではなく(笑)、福岡の競走水面は1マーク近辺が那珂川に張り出す形になっており、1マークは川の流れと博多湾からの潮流によって「うねり」が発生するので他場と比較してイン逃げ率が低く代わりに3コースの1着率が高い…というのがその根拠。無論機力(うねりを超える力強さ)があってこその話なので当日にならないと判断は難しいのだが。

ちなみにボートレースメモリアルは「選考基準という概念が存在しない」(各レース場からの推薦+主催者推薦+オーシャンカップ優勝者)ので、事前にドリーム戦の枠番を読むのはほぼ不可能。基本的に「地域ごとに1人ずつ」、つまり「関東、東海、近畿、四国、中国、九州」地区から1人ずつ選出されるが、「選出基準」「選手の枠番」は主催者のさじ加減(勝率かも知れないし獲得賞金かも知れないし)なので読みようがない。前回の丸亀メモリアル(2018年)では「SG優勝歴がある選手の中で最近1年間のGⅠ以上における勝率」という実に分かりにくい選考基準だったが果たして今回は…

*1:以前は「グランプリとクイーンズクライマックスは特例でFによる除外が適用されない」だったが今はその特例も廃止された。

*2:正確には除外対象ではないが、選出基準が「前年のオールスター~当年のクラシックまでの予選着順点(該当SGで優出すれば優先出場)」なので、該当SGに出れない彼女は事実上出場権の剥奪(オールスターの予選着順点だけでは全然足りない)である。

*3:正確には除外対象ではないが、選出基準が「前年5月1日~当年4月30日までのGⅠ・GⅡ優勝戦の着順点」なので、選考期間内のGⅠ等が全て除外となった彼女は事実上出場権の剥奪(先月のレディースオールスター優勝の点数だけでは全然足りない)である。

*4:グランプリと同様、今は除外免除の特例がない。

*5:第39回レディースチャンピオンの日程が「令和7年7月29日~8月3日」だと選出除外期間にかかるのでアウト、翌週の「8月6日~11日(最終日が山の日)」だと選出除外期間が終わっているので出場可能。どちらになるかは現時点では予測不能

*6:SGとかの表彰式で「優勝選手より目立とうとする」ような人なので、そこだけ見ても「まともじゃない」という臭いがプンプンしている。

*7:精神分析学で「無意識・無自覚の本能」を指す用語。厳密には少し違う(ここで使う言葉ではない)のかも知れないが、他にいい表現が思い浮かばなかったので…

*8:地元選手(渡邉優美)が5位にいるし、遠藤エミを外してまで(主催者推薦で)ドリーム戦に組みたい選手なんていないだろうから。