藤井聡太もついに失冠したようだ。
「藤井聡太がねぇ、あの男でも失冠するんかねぇ…」
最終局で先手番になった時点【*1】で「もう結果は出た」と思っていただけに意外な結末だが、正直なところ関心レベルは非常に低い。…ただ、失冠した日(6月20日)に異様な体調不良を覚えたので藤井聡太の呪い【*2】という可能性…はさすがにないか。
さっそく一部のマスコミではいろいろ騒いでいるようだが、数多ある記事の中に「これだけはあり得ない・許せない」という見出しがあった。
“八冠復帰”を地元が応援!防衛必至の棋聖戦・王位戦は名古屋で7月開催
…これを見て何の違和感(というか嫌悪感)も感じなかった人はお帰り下さい。
この見出しのどこに問題があるのか。「必至」という言葉は「必ず至る」という文字が示すように「必ずそうなる事、そうなる事が避けられない事」という意味である(将棋用語の必至とは意味が異なる)。なので上記の見出しの「防衛必至の棋聖戦・王位戦」という部分を翻訳すると
という意味になる。そしてこれをもっとわかりやすく(?)翻訳すると
藤井聡太様は山崎隆之や渡辺明といったザコ相手に負けるわけがない
と言っているようなものである。
…こんな無礼な話があるだろうか。もしこの記事(というか見出し)を山崎八段や渡辺九段が見たらどう思うだろうか。…自分が当事者だったら激昂して記事の削除および謝罪を(もしかしたら慰謝料?も)要求するかも知れない。自分はそんな事でいちいちクレームをつける程暇ではないが(笑)、本当なら抗議してやりたい、というより「抗議すべき事」なのかも知れない。