5月25日、品川区立総合区民会館、愛称「きゅりあん」に現れた「黄色い人」を見て「…誰?」と思った人、というより「誰だかわかった人」は何人いただろうか。
上記の場所でで開催された第402回詰工房に参加したわけだが…
過去に2回ほど参加している(その後2回ほどキャンセルしている)のだが、それがいつだったかは全く覚えていなかった⇒過去記事を見返して前回は「2017年7月」だった事(つまり今回は約7年ぶり)を確認。それ以降に全国大会(2019年7月)に参加しているので人によっては「5年ぶり」なのかも知れないが、それでもわかったという人は多分凄い。
当初の予定では新千歳空港を10時50分に出発→12時30分頃に羽田着、と考えていたのだが…
見切れている上に舌足らずなのだが、「JAL506便(前述の便)が急遽機材変更となったために(ここはJALの係員に聞いて確認した)座席数が足りなくなる可能性」がある、という事。この説明がないと「何故座席数以上の予約を取ったんだ」とツッコまれても言い訳できないと思うのだがそれは置いておこう(それでクレームつける人を見かけなかったので)。
自分は真っ先に(?)協力する事にした。
自分はなんていい人なのだろう。
時間を惜しむのもまっとうな気持ちには違いないが、こういう時に自我を捨てられる人なんてそういるものではない。
自分はなんてすごい人なのだろう。
…というのは建前で、実際は「協力してくれたお客様には謝礼として『(1500マイルか)現金1万円』」に目がくらんだだけだったり(笑)。
そんなわけでそれ以降の予定は1時間後ろにずれ、羽田空港からいろいろ乗り継いで大井町駅に着いたのは14時30分頃【*1】。手土産がベタなのは気にせんといて、という気分。
…ベタというなら(?)JALの搭乗受付の機械で、
「日本航空ロゴをタッチしてください。」と書いてあるので尾翼に描かれているロゴ(○で囲んだところ)をタッチする、というベタな(?)ボケをかます人もいそうな気がするのだがどうなのだろう(ちなみにタッチしても反応なし)。
機内では落語(JAL名人会)、というのがこれまでの定跡で今回もそれに乗っかっている(演題は「明烏」)のだが、今は座席ごとにモニターがあるのでいろんなコンテンツを楽しめるようになっている。映画も少なくなかったのだが見たいものがなかったので「笑点」を見ていた(昨年の6月に放送されたものっぽい)。
土産以外では所蔵の盛り上げ駒も持参した。先月も品評会(?)があったらしいのでそれに便乗して、というわけでもないのだが、「作品」を持っていない以上何らかの「話のネタ」はいいだろうな、と思った次第で。「思うほど高くないですよ」というのはあくまで未使用品(専門店での広告でよく見かけるもの)との比較…としてもその価格で盛り上げ駒が手に入るというのは中古であっても異様かも知れない。程度はほぼ未使用であったし「木地にキズあり」となっていたが全然気になるレベルではないし。
小冊子が配られ春霞賞候補作の解説と投票、というのは前回も参加したような記憶があるのだが、この時点で話について行けるのか不安に(笑)。最近の詰将棋は「カタカナの用語(ほとんどはチェスからの流用)」が多いな、と今更ながらに思う。「クリティカルスクウェア」とか何やねん、と思いながら(ちゃんと説明はあったけど)。
この日の参加者は13人くらいで普段と比べると少なめ? もし誰かプロ棋士がいたら「1局教えていただけませんか?」と言いだしていたかも知れない(この日は参加されていなかった)。
その後2次会→3次会。この日の主な話のテーマは
・○段馬鋸(龍鋸)の段数の定義
・こんな作品がまだ残っていたんだ
・長手数作品を解く時のアプローチの方法
・将棋は反則しても出場停止とかがない
・これまでに行った事のある会合の数
・2次会での「新手筋」
・ど素人が全国大会に参加してもいいのか?
・看寿賞の選出基準
・『詰将棋』ではなくて『問題』
・煙詰談義
…他にもいろいろあったような気もするが、メモに書いてあった単語を羅列しただけなので詳細はよく覚えていません。中には「書くのを躊躇われるような」際どい話もあった。
「煙詰談義」は自分には全く縁のない話だと思っているが聞いているとなかなか面白かった。最近は煙詰の発表が増えているが、その一方で同時に増えているのが「ただ煙っただけ」という論評。
「一度も煙らせた事のない奴がそれを言うな」
というK氏の主張は全くもってその通りだと思う。単純に考えても煙らせるには73手【*2】は必要だし、1手の緩みもなく煙らせるのはほぼ奇跡の領域(大抵の場合途中の「つなぎ」でどうしても冗長な手が入ってしまう)なんだそうで。他にもいろいろと理論的な話をされていたが(酒のせいであまり覚えていません…)、改めて「ただ煙らせるだけ」でもそれがどれだけ大変な事なのか、というのを思い知らされる。
自分は煙詰はその性質から「ゴルフで18ホールをノーボギーで回るようなもの」という風に思っていたのだが、実際はその真逆で「途中でボギーやダボを叩いてもホールインワンやアルバトロスとかも出して65くらいで回ってくるようなもの」なんだそうで。…煙らせた人がそう言うのだから間違いないはずです。…どちらにしてもアマチュアゴルファーには死ぬほど壁が高い話なんだろうけど、どちらがより難しいのかは自分にはわからない(何故ゴルフで喩えたのかも自分でもわかっていない)。
翌26日。この日は朝から「ボートレース多摩川」へ。…ズバリ「こちらが主目的」なので、詰工房参加は「ついで」だったのである【*3】。
…詰工房でも話をしたのだが、25日のホテル代はどこも異様な価格であった。…円安による経費がどうのこうの、とかいうよりも(一時と比べると平日も高くなっているような気はするが)、この日だけ『早割が存在しない』かのような価格設定、という感じ。…多分「ダービー需要」なんだと思う。つまり東京優駿の観戦予定者を見込んで東京競馬場近辺(というか都内全域)のビジネスホテルの価格がこの日(つまりダービー前日)だけ異様に高い設定になっている…のかも知れない。…いい迷惑だ。仕方ないので(?)普段の定宿よりも遠く(都外!)に宿泊する事になった、という以前に近場は早い段階で予約で全部埋まって取れなかった(普段使う系列以外も当たってみたが近場…立川とか国分寺とかは軒並み全滅、23区内も滅茶苦茶高いところくらいしか残っていなかった)。
5時前に起きて前日に用意しておいた軽い朝食(こんな時間ではマクドも開いていないが駅前の松屋は開いていた)を済ませて出発。目的地まではいろいろ乗り継いで片道1時間強。
昨年の夏にも行ってはいるが、チラッと覘いて牛炊喰っただけなので「行脚」のカウントにしていいのかは微妙だった。しかし今回は朝から最終レースまでみっちりと観戦したので正式に(?)「10場目」を踏んだ事になる。…もしかしたらテレビ中継のどこかに映り込んでいたかも知れない(笑)。
西武多摩川線「競艇場前駅」から直通の通路。どのレース場でもこの手の通路は大レース時には出場選手のポスターなどで飾られるがこの日も当然例外ではない。
指定席の座席数は390、それを求めての整理券の列。朝7時の時点でこの行列。…これ席取れるんかな、という不安に駆られるが、それを助長したのが関係者の「人数カウントしていません」という声。…こういう列で人数数えないアホがいるんか、と思わない人は多分いない。列ははるか後方(それこそ駅まで)続いていたっぽいのであぶれた人は間違いなくいたと思う。
…自分は(7時少し前の到着で)240番くらいだった。…SGの優勝戦で「7時到着で250/390」というのは一つの目安になるかも知れないが、「優勝戦のメンバー次第ではこれより並ぶ可能性もあるかも知れない」ので【*4】、「あくまで目安」とだけ言っておこう。
…意外と知らない人が多いっぽいのだが、原則として「ボートレース場内の撮影には許可が必要」である。実際この日も撮影している人の中には「お前許可取ったんか?」という人が山ほどいたし、SNS上でもレース場に関する画像のうちおそらく9割くらいが「無許可」ちゃうんか、と疑りたくなる。
…許可といっても当日総合案内所とか(レース場によって違うが聞けば教えてくれる。ちなみに多摩川は「警戒本部」という警備員の詰め所)で受付用紙に住所氏名などを書けば普通に許可をもらえる(営利目的だとどうなのかは微妙だが)。そこでもらえる許可証を装着していれば何人にも後ろ指を指される事無く撮影を楽しめる、というわけ(ただしTV中継のスペースは許可有でも撮影できない事が多い)。だから自分はこうして(非営利の)ブログに写真を載せているわけで。
…この日の指定席、「めちゃくちゃ騒ぐグループ(多分関西遠征組)」と「指定席では静かにしろ」と文句をつけるグループ(多分地元組)がもめていた。
…「一体誰がそんなルールを決めたんだ?」というのがこの騒動に対する自分の考え。他の場の指定席だけでなく競馬場の指定席やWINSのエクセルフロア(有料指定席)に行っても「誰も騒いでいない場所」なんて見た事がない。そういう意味では関西遠征組の行動を非難する気はなかったのだが、言い合いの中で「お前ら住之江行った事あるんか? 住之江は罵声が普通に飛んでいるぞ」という主張は「…だからどうした?」と思う。これのせいで「お互いが自分の主張を強制しようとする低俗な言い争い」に成り下がったな、と思いながら自分は席でウトウトとしていた(4時起きだったので眠かった)。
12年前の女子王座決定戦の優勝モーターが展示されている。扱いとしては「2011年度」で、翌年度から8月上旬の開催(若松、見に行った)となっている。
…どこかで見た筐体。この日は「チャンピオンシップ」と銘打たれていた。多分全国大会か何かなのだろう。
…自分は終始見ていたわけではないが、上位進出した人に「メガネ着用という人は1人もいなかった」ような気がする。…やはりこのゲームは根本的なところで「視力の悪い人には向いていない」という事なのだろうか?(ボートレーサーは眼鏡やコンタクトレンズでの視力矯正が認められていない。レーシックなどの手術はOK)
せっかく多摩川に来たのだから昼飯は牛炊…と言う人は多いと思われるが、この日は5レース頃には既に完売、という盛況ぶり。…まぁ前回来た時に食ってるからいいや(結局昼飯はラーメンをすすった)。
優勝戦ピットアウト直前。3連単の売上は16億円強。最終的な節間売上は(目標145億に対し)148億だったので、もしここでFってたらまさに大惨事。
「登録番号5000番台」「21世紀生まれ」では初のSGウィナーとなるか、と注目された定松勇樹。個人的には「ああいう選手は『いい意味で図太い』だろうから優勝戦1号艇のプレッシャーに負ける可能性は低い」と思ったので1着固定しか買っていない(「師匠」の峰竜太が同じ場所にいた、というのもプラスになっていた可能性が高い)。…相手を読み間違えて(4を軽視して)撃沈す。
帰路はかなりギリギリのスケジュールを組んでいたのでその後のセレモニーなどは見ないで出立。シャトルバスで府中本町駅に着くと想定通りだが「東京競馬場帰り」の大群と見事にバッティング。おかげで府中本町駅では「安全のためホームへの入場規制」が行われるレベルの大混雑(これは想定外)。加えて途中でJリーグ観戦者も加わり(FC東京のレプリカユニフォームを着た客が大挙乗り込んできた)三重苦。これがために多少遅れが出るのは仕方ないにしても、途中で「踏切を強引に突破したアホのせいで安全装置が作動→電車の緊急停止」が2回も発生している。…やはりこの国には「特定の犯罪者を死傷させても法に問われないシステム」が必要なのかも知れない、と改めて思った。
府中本町~川崎~京急川崎~京急蒲田と乗り継いで羽田に到着。今回は1泊2日なので旅程の中で「移動」が占める割合が高い。そのせいか「混雑しているにもかかわらず座席に荷物を置いてのほほんとスマホを見ているアホ」もやたらと目についた。やはりこの国には「特定の・・・」…これは少し(というか全然)違うか。
家に着くころには日付が変わろうとしていた。着いたら30分もしないうちに寝る。そして目が覚めるとやけに疲れが残っている。…年のせいなのか舟券外したせいなのかは定かではない(笑)。
もしかしたら(詰工房の)次回参加は10月かも、なんて話をしたのだが、帰宅後スケジュールを確認すると10月の詰工房は27日の「日曜日」。上京目的が「ボートレースダービー(戸田)」観戦なので、最終日と被ってしまう。…そもそも行くかどうかもまだ決めていないけど(8月初旬に出場選手が決まるのでそれも見てから考える)。