DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

最近聞かない差別用語

10日は普通に仕事だった。…彩棋会の中止がわかっていたので「出れるなら出てほしい」を受けたのだけど。

 

ふと「最近『めくら』とか『耳つんぼ』って言葉を聞かないな」と思ったのは昨今話題になっているサッカーフランス代表選手の差別的言動のニュースのせい。どちらも放送禁止用語だから、というのもあるだろうが(もしかしたら平成生まれの大半は「この言葉自体を知らない」のかも知れない)、自分が子供の頃はちょくちょくこの2つの言葉を聞いた(使っている人がいた)ものである。

…と言っても本来の(?)意味である「目の見えない人(への蔑称)」「耳が聞こえない人(への蔑称)」ではなく、

めくら=見るべきものを見ていない人(を罵る言葉)

耳つんぼ=人の話を聞かない人(〃)

という使い方で。むしろ自分は↑がこれらの単語の「正しい意味」(ぶっちゃけ言うなら「アホ」とか「ボケ」と言った言葉の親戚みたいな感じ)だと長年思っていたくらい。

最近はこの手の「病気やハンデを意味する言葉」の使用自粛(要は「言葉狩り」)が異様に目立つ。相手を気遣っているつもりなのかも知れないが、かえってそれが「相手を気遣ってやってるんだ」という尊大さに聞こえなくもない。それどころかこれらの言葉に過剰に反応する世間(の風潮)の方が「病気」じゃないのか、と疑いたくもなる。かのファイナルファンタジー」でも同様の事があったのは正直ウンザリしたのを覚えている【*1】。もっとも「めくら」「耳つんぼ」は上記のように「相手を罵るための言葉」だという意識があるので、いかに寛容な(?)自分でもこの2つの言葉を障碍者当人に向かって使うのは禁忌である、という自覚はある。

 

…だが、今はこの2つの言葉を公共の電波などに乗せても(放送禁止用語リストから外しても)いいんじゃないか、と思う。何故ならこの2つの言葉がズバリ当てはまる人物がいるから。…他ならぬ菅義偉内閣総理大臣その人である。

野党や記者などからコロナ対策や東京五輪開催について厳しい追及をされるのは役職上当然としても、それらの質問  その多くは「はい」か「いいえ」の2択で答えられる簡単なものである  に対し「ワクチンが…」とか「国民の安全が…」などと全く回答になっていない回答を繰り返すシーンに怒りも呆れも覚えない日本人はまずいない。…つまり「人の話を聞いていない」わけで、これほど「耳つんぼ」という言葉がズバリ当てはまる人は見た事がない。また打ち出した数々の政策についても自分のような素人が見ても「オリンピックのため(≒金のため)」、ひいてはその先にある衆院選選挙のため」の取り繕いも同然で、一国の宰相として「見るべきものを見ていない」(もし「見るべきものを見て」いたらもう少しまっとうな&効果の出る政策を打ち出せるはずである)、つまり「めくら」と呼ばれるに足る条件をほぼ完璧にクリア(?)している。…なので今後は菅総理の事は「めくら」か「耳つんぼ」と呼ぼうか、とか考えてしまう。しかも結構真面目に(少なくとも前回の「エクスカリバー」よりは本気で)。

 

放送禁止用語で罵る、というのはいささか尋常ではないが【*2】、地位に伴う責務を全うしていない(くせに給料だけは満額もらっている)人物にはこういう罵声(呼称)がお似合いだし、この手の罵声を浴びせる資格・権利がこの国の国民にはあるはずである。もしこの手の言葉も言えないようではどこぞの言論統制を行っている独裁国家と同類になってしまう。

*1:シリーズの「2」では攻撃の命中率が大きく下がる状態異常を「盲目」と言ったが、「3」以降で同様の状態異常は「暗闇」になった上にリメイク版(ゲームボーイアドバンスなどでリリース)でも「暗闇」と変更された。また相手にその状態異常を付与する武器「盲目の弓」も「暗闇の弓」と改名させられた。

*2:それでも「激しい怒りの表現」として放送禁止用語(実際は「ピー」になっている)で罵る、というシーンは今もたまに見かける。