最近全然ブログを書いてない。…自分の身の回りでも書ける事はあるし(パラ6月号はこれを書いている時点ではまだ届いていない)、世間には「一言言ってやりたい」と思う出来事は少なくない(勿論オリンピックやCOVID-19絡みのゴタゴタもそうだし、大坂なおみの「取材拒否宣言」などにも私見はある)ので、その草案(?)を頭の中で考えもするのだが、時間が経つと「…何か面倒くさい」という気分になってしまう。このブログの読者の絶対数が少ない(書いても読まれないので「面倒くさい」という気持ちが先に出てしまう)、というのもあるのかも知れないが(笑)。
先日発表された「将棋オールスター 東西対抗戦」。ABEMAトーナメントのような「準公式戦」なので通算成績などにはカウントされない模様。…そもそも「準公式戦」という単語の定義がよく分からないのだが(「全棋士に参加資格がある」「対局料や賞金は出る」非公式戦という位置づけなのだろうか)。プロ野球オールスターや宝塚記念の投票期間中【*1】&ボートレースオールスターの開催期間中にこういう話が出たのは間違いなく偶然だろう(笑)。
全ての対局が「1手30秒未満」という超?早指し棋戦になるようだが、「エントリー制」との事なので、それが嫌だ(瞬発力についていけない)、という棋士(主に高齢者?)の不参加もありそう。
「ファン投票上位(東西各2名)は予選免除」というルールがあるので、少なくとも「ファン投票に実質の意味がない」とある競技のファン投票よりはマシだと思った(笑)。ただそれでも「自分だったらこうするだろうな」という腹案(?)はいくつもある。…どうせ誰も読まない&書いても反映(あるいは共感)されるわけではないので書かないけど(笑)。
「コンセプトは将棋ファンに喜んで頂ける棋戦、新たなファンを増やしていく棋戦」(主催者のサントリーのコメント)
…言いたい事は大体わかるが、自分はひねくれ者なので(笑)こういう考え方に無条件には同意できない。
「ファンに喜んで頂ける棋戦」はもっともである。「棋士はなくてもいい職業だ、だから面白い将棋を指す義務がある」という升田幸三の言葉は将棋以外の競技、俗に「プロのプレイヤー」と言えるもの全般に当てはまると思う。ただこういう「プロ」と「ファン」の距離が近過ぎるのは良くない、と考えている。…さすがに「ファン投票による棋戦」ができたくらいで「プロとファンの距離が近づき過ぎている」なんて事は思わないが、個人的にはもうちょっとプロとファンの距離があった方が「威厳」や「有難さ」を保てるような気がする。ましてや(将棋や囲碁でそんな事は絶対ないだろうが)プロがアマチュアのレベルに降りてくるようになったら間違いなくその業界は終わる【*2】。
「新たなファンを増やしていく棋戦」、以前から何度も言っている(と思う)が、ファンを無制限・無原則に増やすと間違いなく「不純物」が混じる、つまり様々なやり方(?)で業界や関係者、ファンを貶めようとする輩が出てくる。…しかし、これは将棋がどうこうと言うよりファンが「人間の集団」である以上どうにもできない問題である。さすがに銀座の高級クラブみたいに「一見さんお断り」なんて事はできないだろうし、どこぞの宗教や国家のように洗脳するわけにもいかない。もっともこういう事はプロ棋士の方が浄化する光になる(言い換えれば「人としての範を示す」)事で不純物は浄化される(減っていく)、とまるでゲームか神話のような事が現実の世界でも起きるんじゃないか、と思ったり。以前も書いたが
人としての範を示すのが「士」の文字がつく職業の務め
だと思うので。