都内某所のホテルでこの記事(の一部)を書いている。29日に開催された「両国イベント」に参加するためである。不幸にして(?)出発直前に「GoToトラベル」を利用した札幌市・大阪市を出発する旅行を控えろ、なんてお触れが出たが、自分はアホ(政治家)の言うままに「はい、自粛します」と素直に従うほど善人でも「いい人」でもない【*1】。むしろこの手の決定は「テロ組織・ジシュクシロー」の活動が再び活発化する、分かりやすく(?)言い換えると「名誉毀損」や「器物損壊」などの犯罪が増加するだけ、というような気もするのだが。
当初の予定では28日に東京に入り「詰工房」に参加する予定だった(参加予約も早いうちに入れていた)が、諸事情によりキャンセルする事になった【*2】。彩棋会でさんざん「今月末に詰工房に行ってくる」と言っていた矢先のハプニング(?)はちょっと残念ではあるが、もっとも参加したところで「全然話についていけない」可能性が高かったので何とも言えない心境である(笑)。…ともかく28日のうちに都内に入れただけでも十分と言える。札幌(当日の最高気温3℃)と東京(同18℃)の気温差と新千歳空港の客の少なさ(平時と比較して3~4割くらい、という印象)には驚いたが。札幌⇔東京の便なのにやけに空席が目立ったのを見て一瞬パトレイバーの話を思い出してしまった【*3】。
29日は午前中に指導対局、午後から解説会・トークショー、という流れ。…いつ見てもこの江戸東京博物館の建物は「張り出した部分が落ちてこないのが不思議」と思ってしまう【*4】。
指導対局は抽選の結果渡部愛女流三段に教えていただく事となった。男女含めてタイトル経験者に教わるのは今回が初めて。渡部女流三段と言ったら
「猪ってツノあります?」
という名言(迷言?)で有名、と言っても誰にも通じない(笑)。内容は会員規約によりネット上では公表できません(誰も見たいと思わんでしょうけど念のため)。なお指導対局は事前に消毒された盤駒の使用、(女流棋士、参加者ともに)ビニール手袋着用での着手(ぶっちゃけ「駒が持ちにくかった」けど)、対局者の間に透明アクリル板の設置、と可能な限りの対策が講じられていた。…何でもかんでも自粛する(というより「自粛させる」)よりずっと有意義だと思う。
メインの解説会・トークショーについては以前も書いたが「内容をそのままSNS上にあげるのはNG」だが「感想の中での部分的な引用はOK」。そういうわけで大雑把に内容を書くと、
・「解説会」は大抵本人の対局を解説しているのだが、渡辺名人の場合「自分の対局をブログで解説している」 といった理由から「出演の女流棋士(渡部女流三段、室谷女流三段)が自身の対局を1局選んでそれを渡辺名人に解説して(ぶった斬って?)もらう」という形になった。
・トークショーは「名人獲得を振り返って」「趣味の数々」「渡辺流競馬の楽しみ方」の3部構成。
中でも強烈(?)だったのは「競馬」。イベントの時間がジャパンカップ出走時間と重複しているのをいい事に「参加者に『どの馬が勝つか』を投票させる【*5】」というプロ棋士のトークショーとしては前代未聞の企画が行われた。…実際のオッズとイベント参加者間の人気(投票比率)がほぼ一致していたのは面白い。また内田記者の「3強だけしか見ていない実況」も大ウケ。ちなみに自分はデアリングタクトに投票して【*6】見事にハズレ。その5時間後の蒲郡チャレンジカップ【*7】優勝戦もハズレ、ダメだこりゃ(笑)。
他にも○○○○(有名な競走馬)に△△△△されたら将棋に勝ちだした(ちょうど順位戦でB1に落ちた後の出来事らしい)、などといったオフレコ話は数知れず。中には自分が以前から気になっていた疑問の回答【*8】も得る事ができたし、名人と二言三言会話をする事もできたので、今の情勢に逆らって(?)イベントに参加したのは大正解だったと思う。
30日は都内や近郊を散策して19時過ぎの飛行機で札幌へ。今はどの航空会社も飛行機を減便しているので最悪「帰りの飛行機がない」という可能性もあったが、幸いにして自分が予約した便は運休の対象から外れていたので無事に帰る事ができた。
帰宅後詰パラ12月号が届いているのを確認。サラッと一通り見て「詰将棋デパート」④のサブタイトル「ボートレース」が気になって仕方ない(作者の村田顕弘六段は尼崎市出身で将棋界屈指のボート好き)。…初形を30秒くらい眺めて「あぁ、そういう事か」とサブタイトルの意味(多分間違っていない)に納得【*9】。というか普通の(?)詰キストにはボートレースの基本事項あたりから説明されないと意味が解らないような気もするが…
以下おまけ。
両国駅の西口改札には過去の優勝額が掲示されている(気合の入った好角家なら誰だかわかるでしょう)。以前は「優勝額で太刀を持った写真を使うのは験が悪い(その後優勝できなくなる)」なんて言われた時期もあったような気もするが。
問題1・大相撲で使われる土俵について、俵の内側と外側の高さ関係で正しいのはどれ?
①内側のほうが高い
②同じ高さ
③外側の方が高い
問題2・仕切り線の「長さ」と「2本の仕切り線の間隔」の関係で正しいのはどれ?
①長さ>間隔
②長さ=間隔
③長さ<間隔
…ちなみに仕切り線の「幅」は6cm。
問題3・土俵に踏み俵(土俵の上に上がるための階段状の部分)は全部でいくつある?
これらの問題を即答できた人は間違いなく相当気合の入った好角家でしょう(何となく相撲中継を見ているだけでは多分分からない)。
29日にオープンした「ゲーセンミカド×ナツゲーミュージアム in 白鳥会館」にも行ってみた。…「古すぎて分からん」というゲームが多かった(笑)。
1号店からこっちに引っ越していた。手元に「電源」がないので自力でクリアするしかない(笑)。
*1:生憎自分は「GoToを利用した旅行」じゃないし、と屁理屈(笑)。今回宿泊したホテル=定宿は「たまたま」GoToによる割引価格(「東京23区内で2泊5,000円」というのは奇跡に近い)になっていたが、それは「たまたま」に過ぎない、と更に屁理屈(笑)。
*2:案内に「キャンセル方法」についての記載がなかったので「問い合わせ先」にその旨のメールをしたけどちゃんと届いていたようです。
*3:旧OVA(俗に「アーリーデイズ」とも呼ばれる)で「戒厳令下の東京に向かう飛行機が空席だらけだった」というシーンがあった。
*4:例えば東京競馬場スタンドの「屋根」は上からワイヤーで引っ張っているので「見た感じ容易には落ちない」という見た目をしているが、こちらはそういうのがない。
*5:予想が当たった人の中から抽選で所司一門の扇子がもらえる。この事は渡辺名人が既にブログで書いておられるので「自主規制」の必要はないと判断。以下同様。
*6:大して興味がなかったが、あえて3強を格付けするなら「デアリングタクト>アーモンドアイ>コントレイル」だと思っていたので。
*7:以前から「銀波荘に行ったら蒲郡競艇にも寄りたい」と仰っているがまだ実現していないようです。
*8:事前に質問を募集して当日答えてもらう、という形式だった(以前だと当日に参加者の挙手、という形だったが、今の情勢で「マイクを使い回す」のは危険、という事でこういう形になった)ので自分がそこに投稿していたら採用された。
*9:もしかしたらそれが作意手順に影響しているかも知れないので一応意味は伏せておきます。