4月18日は宮島と蒲郡と大村を見ていた。大村は「ゴルゴ13」とのタイアップを行っている(確か昨年は「宇宙戦艦ヤマト」だった)が、どういう意味があるのだろうか、と思った。
こんなご時世だからなのかほとんどのレース場で「YouTubeライブチャンネル」というのをやっている。…それはいいのだが、最近やたらと「パチンコライター」と言われる人がボートレースに関わってきているような気がする(この日もそういう業種と思われる人の「ボートレースチャンネル」が複数あった)。ここ1~2年でよく見かけるようになったので、緊急事態宣言(によるパチンコ店の休業)との関連性はあまりなさそう(皆無ではなさそうだが)。
…パチンコ業界が斜陽(つまり「パチンコライター」で食っていくのが難しくなった)なので他の業界に目を向けよう、という理屈は理解できるが、それにしても何故ボートレースなのでしょう? 基本的に「週末しか開催がない」中央競馬でないのは何となく分かるが、同じ「ほぼ毎日どこかでやっている」競技でも競輪やオートレース、地方競馬でなくボートレースである、その理由が自分にはよく分からない。この2つには何らかの「ギャンブル的な共通点」がある(ので移行しやすい)のかも知れないが、自分はパチンコは全く興味がないので推測もしようがない。…誰か教えて(笑)。
とりあえずそのチャンネルを見ていて思ったのは「専門知識のようなものを並べ立てて」「大量購入する」人が多い、という事。…まぁ自分はその手の「専門知識のようなもの」は全く当てにしていないし【*1】、大量購入によって自分の買い目のオッズが上がってくれるならむしろ歓迎である(逆に買い目が被ると悲しくなるが…)。個人的には出演者(?)よりもチャットで好き放題言っている視聴者の方がウザい、と思った(笑)。…チャットは非表示にできるので消せば済む話だけど。
…これらのレースが終わった後(蒲郡と大村はナイターなので終わるのが21時前)に「そう言えば今日は中山グランドジャンプがあったな」と思い出す。…一昔前は中山GJと中山大障害は「年間通しての一大イベント」だった【*2】が、今はもっぱらボートがメインで中山GJすら脇役になっている(笑)。
今年の中山GJはオジュウチョウサンの中山GJ5連覇なるか、という話題で普段よりは盛り上がっていたっぽいが、終わってみると「やはり強かった」。個人的にそういう状況はあまり好きではないが、こういう「スター」のような、悪く言えば「化け物」のような存在がその業界を盛り上げる(事が多い)、というのは否定できない。将棋界の藤井聡太、艇界の峰竜太【*3】… ただ自分は偉業云々よりも普段ならあるはずの「大障害飛越後にスタンドから起こる拍手」が(無観客のために)なかった、という違和感(?)の方が強かったのだが。
このレースではゴール前でショッキングな出来事があった。スタンド前の最終障害を飛越時に昨年の最優秀障害馬シングンマイケルが転倒、競走中止となったが、普段ならコケても立ち上がろうとする馬が立ち上がってこない。どうやら障害飛越の直前に心臓発作を起こしてしまい、飛越後の着地に耐えられずに転倒、頸椎関節脱臼により死亡(予後不良ではない)、との事。
…そう言えば以前も同じような事があった、と思った。今から9年前の中山GJ、この年は東日本大震災による競馬開催中止順延によって史上初めて「7月」に行われた【*4】。この時の中山GJは正に「最終障害の目の前で」現地観戦していたのだが、この時も最終障害を飛越したメジロラフィキが頭から転倒、その場での死亡が確認された(正確な病名は忘れてしまいました)。レース終了後に周りをシートで囲いながら馬運車に載せられる様子はかなり衝撃的だったのを覚えている。
…ただ、それ以上によく覚えているのは観戦していた自分の隣で
「障害物競走なんかやめちまえ!」
と大声で吠えていたオッサンがいた、という事(「障害競走」ではなくハッキリと「障害物競走」と言っていた)。確かに障害競走は平地より危険度が高い(それ故「騎乗手当」も高い)かも知れないが、だからと言って「やめちまえ」は全く筋が通っていないと思う。…とりあえず(確認を取らなくても)100%間違いないのは
「そのオッサンは馬券を外した」
という事。…要は「外した腹いせ」以外の何物でもない(馬券を当ててそういう事を言うオッサンは見た事がないし今後も見ないだろう)。…後になってさもしい奴め、と心の中で思ったのは自分はそのレースの3連複(15,000円くらい)を当てたからかも知れない(笑)。…それにしても「異常事態の年は中山GJでも悲劇が起きる」という法則でもあるのだろうか?
…シングンマイケル号のご冥福をお祈り申し上げます。