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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

相変わらずボート業界は決断と行動が素早い

日本モーターボート競走会は19日、

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が39県で解除となったため、解除された地域の各ボートレース場及び場外発売場において、都道府県と調整のうえ万全の新型コロナウイルス感染症対策を講じたボートレース場等から随時、入場を再開する

2019年12月30日~2020年2月27日に購入し的中した勝舟投票券について、一部のレース場または「郵送」による臨時払戻を実施する

と発表した。これを受けて、早速(?)ボートレース大村は5月21日から本場および一部BTSの営業を再開*1】、また同日に24場中16場(大村含む、26日より住之江、28日~31日に尼崎で行う事も発表された)にて「臨時払戻」を開始した【*2】。

その概要をここでごちゃごちゃと書いてもあまり意味がないので要点(らしきもの)を抜粋すると、

・払戻窓口及び日時は各場のHPを参照(基本的に各場の外向発売所、ただし下関は本場内で実施される。実施期間が短いレース場もあるので要確認)

・体温が37℃以上の人は入場できない(入り口で検温する)

・マスク着用でないと入場できない

・払戻窓口以外の施設・窓口(発券、売店、喫煙所など)は閉鎖

・キャッシュレスカードを導入しているレース場ではそのカードからの出金も可能

・無料送迎バスの運行はなし

など、またボートレース大村に関しては

・入場できるのは長崎県内在住者に限る(それを証明できる身分証明書の提示を求められる)

・一部の施設は閉鎖(売店は営業される模様)

など、他にも施設内の席数の削減(席間の距離を取る)、飛沫防止シートの設置、などの「他の業種でもよく行われている措置」を講じたうえでの営業となるようだ。今後営業再開されるレース場がどういう形態になるかは分からないが、おそらく同様の措置(再開後しばらくは県内在住者限定の入場)になりそう。また

・(多くの来客が予想される)GⅡ以上の競走は営業再開後も当面の間無観客開催

となる事も発表されているので、6月上旬の大村周年記念は無観客開催が発表済それ以外の記念レース(直近では5月末の住之江BA、6月上旬の鳴門周年記念、6月末の宮島GC)も無観客開催となりそうである(住之江は次節がSGなので営業再開は最速でもその次節=6月10日?)。

 

…このような時勢なのでいきなり「今までどおり」とはいかない(前述のような「条件付き」である)が、何はともあれ公営競技では最初に通常開催が再開されるわけである。無論リスクはあるが、

「リスクを行動(判断)の第一基準にしていたら何もできなくなる」

ので【*3】、世の中には未だに方向性すら見いだせない業界も多い中、ボートレース界の「果断即決」は見事としか言いようがない。また「郵送」による臨時払戻(申込者の口座に振り込み、手数料はレース場負担)も「手続きに最大で1か月くらいを要する」事がある(ので、場合によっては「振り込まれる前に営業再開している」可能性もあり得る)とは言え、(都道府県をまたぐ移動の自粛を求められている)「遠方の客」の事もちゃんと考えているわけだから、どこぞの政治屋とは配慮・気配りの能力が雲泥の差である【*4】。給付金にしても今のやりようよりもっとマシな(speedy & simplyな)やり方はいくらでもあったはずだが*5】。

 

競馬は今のところ再開の目途が立っていない(臨時払戻も行われない)ようであるが、とりあえず心配(?)されていた「北海道開催」は通常通り開催される見込みらしい。ただし、

・本州から函館競馬場への入厩は6月に入ってから

・札幌競馬開催中の函館競馬場入厩【*6】はできない(COVID-19の状況によっては「解禁」される可能性もある)

・現地に滞在する関係者への「門限」の設定

などが条件に盛り込まれているようだ。2番目の項目は関係者にとっては悩ましい話だが、一方でマスコミにとってはありがたい話かも知れない【*7】。

 

…とりあえず個人的には「ゲーセン再開しろ」が一番の要望だったりするのだが(笑)。

*1:全体的に行動が素早いボート業界の中でも大村は特に「新しい事」への決断・実行が早いという印象がある。

*2:なお前述の投票券の払戻有効期限は「全ての競走場等(レース場&BTS)の営業再開から60日後(現時点でそれがいつなのかは未確定)」まで延長されているので、今回の臨時払戻で払戻を受けないと失効するというわけではない。そのため競走会でも「お急ぎでない場合はレース場等の営業再開までお待ちください」と呼び掛けている。

*3:日本人は特にそういう(失敗を許さない)傾向が強いような気がする。…この国は根本的な教育方針から間違っているのでしょうかね。

*4:「申請用紙」はサイトからダウンロード→印刷して使用するが、「プリンターがない(プリントアウトできない)」場合でも「必要事項(サイトの<記載事項>にある項目)が書かれていれば申請用紙原本でなくても可」との事。…どこぞのアホと違って融通が利いていますなぁ(笑)。

*5:例えば「選挙の通知はがき」のようなものを全国民に送付→それとマイナンバーカード(か通知書)を持って全国の金融機関に申し込めばその人の口座に振り込まれる、というシステムを取っていれば今日の時点で国民の98%以上が給付金を手にできていたに違いない。

*6:函館競馬場はダートコースの内側に調教用のウッドチップコースが常設されているので、「札幌競馬開催中も函館に滞在・調教して前日に札幌へ輸送」という手段(業界用語で「裏函」とも呼ばれる)を取る陣営が少なくない。また函館競馬場には「馬の温泉」もあるのでこちらの需要もある。

*7:「裏函」が使える時期(例年だと「札幌記念の開催週」くらいまで)は札幌・函館両方に取材の人員を割く必要があるが、「裏函禁止」になった場合2ヶ所に人員を分けなくて済む。