DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

1日目・中京競馬場

山手線の「品川新駅」の名称が「高輪ゲートウェイ駅」と決まった。…田舎者の自分は高輪を「たかわ」と読んだ(「たかなわ」が正解。元々は「高縄」だったらしい)。
こういった「新しい名称」が決まる度に世間(ネット上)では「ダサい」だの「民意(公募の結果)が反映されていない」だのと言いたい放題、しまいには命名撤回の署名運動」まで起きるという異常反応ぶりだが、そういう話を聞くたびにそれって

「自分が応募した(考えていた)名前が採用されなかった事」に対する、あるいは「自分だったらもっとマシな名前を付けられるのに(言い換えるなら「自分のネーミングセンスの方が上だ」という思い込みと言った「僻み」

じゃないの? …と思う(※1)。今は非難囂々でもどうせ1~2年もすれば普通にその名前が馴染んでいるに違いない(※2)のだから。実際これ以外にも命名当初は非難囂々だったもの」は沢山あるが、それらの中で「施行から1年経過してもなお騒ぎが収まらない名称」なんてあったっけ? と思う文句を垂れるなら5年後10年後も同じ事を言ってみろ、と思う。例えば「高輪ゲートウェイという駅名だと1日あたり6桁の損失が生じる」とかいう理由があるのならいくらでもいつまででも非難すべき理由も正当性もあるだろうが…(そんな人・企業なんてこの世に存在するの?)
…あの近辺に住んでいるor働いている人にとっては(名前はともかく)それなりに意味のある駅になるのだろうが、「東京は遊びに行く場所」と考えている田舎者の自分にはあまり意味がない、むしろ「移動時の停車時間が増える(せいぜい1分くらいだろうが…)」事で「駅名云々の前に存在が邪魔(不要)な駅」と思うようになるかも知れない。…本当に人間は身勝手である(笑)。

いきなり話がそれた(笑)。12月8日は以前からの予定(?)どおり中京競馬場へ。…久々に名鉄を利用した。
中京競馬場はリニューアルオープンされた2012年3月に行って以来約6年半ぶり2回目。住之江と平和島はこれより短い間隔で2回行っている(平和島は年末に「3回目」を行く予定)というのに…(笑)

6時半くらいに浜松駅を出発、豊橋名鉄に乗り換えて8時41分くらいに中京競馬場前駅に到着。車内ではショパンを聴きながら(「柄でもない」って? うるせー)詰パラ(短編コンクール)を解く。
裏でコッソリ(?)打ち合わせしていた通りM先生保科一明氏と合流、競馬場までの長~い坂を上る。…「競馬場前」とか言っておきながら駅から10分くらい歩かされる他の「競馬場前」や「競艇場前」だと遠い所でも5分も歩かないのだが(「電車つながり」で冒頭の枕?を書いた)。
以前も書いたが駅~競馬場の歩道は「フローラルウォーク」という名称がついていて「屋根付きの歩道」ではあるが横殴りの激しい雨だと多分効果がない(そんな天候だったらそもそも競馬開催が中止になるかも知れないが…)。同じ屋根付き歩道でも東京や中山などは完全防水(?)の専用通路が整備されている(※3、※4)のだが…
イメージ 1

中京競馬場はローカルでありながら入場料が200円である(中京競馬場がJRAの所有ではなく「名古屋競馬株式会社」の所有なのでそのリース料?を払っているから、らしいが…)。しかし今回は「株主優待券」という裏技?で安く入場(※5)。ちなみにJRAでは入場券の回数券を8枚綴り1,000円で販売しているが(※6)それの単価より安かった。

以前も少し触れたが、JRAでは来年夏から「降級制度」廃止に伴いクラス分けの呼称が変更される。

500万以下→1勝クラス
1000万以下→2勝クラス
1600万以下→3勝クラス
(当面は新旧両方の名称が併記される模様)
これより上(オープン)、これより下(新馬、未勝利)は名称変わらず。

…これも非難囂々のネーミングであるが、こちらはネーミングセンスが云々という以前に「名称と成績が一致しない」事があり得るファンに混乱をきたす可能性がある名称である、という問題がある。

そういう事態が発生する原因を大きく分けると、

1.2歳・3歳限定のオープン競走で1着、あるいは重賞で2着以内
例えば新馬戦か未勝利戦で勝利した「1勝クラス」の馬が阪神ジュベナイルフィリーズで2着になった場合、収得賞金は(1勝目の)400万+(阪神JF2着の)1300万=1700万となり、実績は1勝ながらクラスはオープンに分けられる。そうなると今後「1勝クラス」には出走できない(2勝クラス、3勝クラスにも出走できない)。過去にも重賞2着を続けて収得賞金が加算されて「史上最強の1勝馬」なんて揶揄された馬は少なくないので今後もそういう馬が出てくる可能性は極めて高い。まして来年からはオープン特別に「リステッド競走(※7)」が加わって収得賞金の計算が更にややこしくなる。

2.格上挑戦で勝利
これは今度の有馬記念に出走を表明している渦中の馬(?)オジュウチョウサンが当てはまる。この馬は障害で勝ちまくっているが、今年の7月まで平地では未勝利。その後500万→1000万と連勝し、平地では「2勝クラス」…と思いたくなるが、前述の1000万以下に出走した時のクラスは「500万以下(収得賞金はピッタリ500万)」だった、つまり「格上挑戦」である(ちなみに未勝利で500万に出走するのも格上挑戦である)。そしてそのレース(1000万以下)を勝つ事で得た収得賞金は600万なので合わせて1100万、1000万を超えたのでクラスは「1600万以下」に属する
新しい呼称では1600万以下は「3勝クラス」となるはずだが、オジュウチョウサンは前述のように平地での実績は2勝である。つまり「クラスの名称と実績が一致していない」のである。

このようにこちらは高輪ゲートウェイ駅のような「個人的な感情」などではなく「理論的な矛盾」をはらんでいる名称なので、改称に待ったをかけるべき正当な(?)理由があると思うのだが…

この日は前々からの打ち合わせでS氏と3人で競馬を楽しむという予定になっていた。1レースのパドック藤田菜七子騎手の写真を撮りまくった(?)後に合流。…ただし正面を向いている写真は肖像権に障る可能性があるのでこの角度が精一杯?
イメージ 2

座れる場所があれば良かったのだが、土曜日なのに「中京第0レース・人間20歳以上・舗装路約300m」という競走要は「開門ダッシュ)のせいで空いている席はほぼ皆無。本来なら自由席を新聞などでキープするのは反則(こっそりどかして座っても向こうには1μの言い分も存在しない)なのだが…

今回の来場でやっておきたかった事が「UMACAを作る」
受付カウンターで申込用紙に「ニックネーム(カタカナで20文字以内)」「生年月日」「性別」「郵便番号」「ログイン認証方式(※8)」を記入して受付。暗証番号は手元のテンキーで入力、「手のひら静脈認証」はカウンターにある読み取り機で両手を登録。
登録時担当スタッフに「○○○○(登録するニックネーム)さんですね?」と聞かれるので、あまりに怪しい名前をつけるとこの瞬間だけ非常に気まずい空気になる(笑)。自分は「松本留五郎(マツモトトメゴロウ)」にしたので「松本留五郎さんですね?」と聞かれた時に一瞬自分の名前が分からなくなった(笑)。
カードのデザインは3種類(選択可)、裏には署名欄はない。
イメージ 3

投票する場合は従来通りマークカードに記入、あるいはスマホアプリの「スマッピー投票」(※9)で購入レース等を入力してQRコードを取得、そのどちらかをUMACA投票機に入力(カード挿入あるいはQRコード読み取り)する事で投票できる。以前も書いたが現時点では入金した金を投票以外(入場料の支払いや飲食店での支払いなど)に使う事はできない。
なお、「WIN5」「海外競馬」はそれを買うためのマークカードが存在しないので現時点ではスマッピー投票を使うしかない(=自分には投票できない)…と思っていたが、

場内にある「UMAポート」という機械を使用する事でこれらのレースのQRコードを作成(印刷)する事ができ、それをUMACA投票機にかざす事でスマホ無しでも「WIN5」「海外競馬」への投票が可能。

…当日及び翌日に口を酸っぱくして(?)「自分はスマホがないので)WIN5を買えない」と連呼したが、よく調べると実は買える事が判明した(笑)

…だからと言って「あれ」は期待しないで下さいね(笑)。ちなみに帰宅後ゲーセンのカードリーダーを試したところ、

・e-amusementは反応、使用(代用)可能
・↑以外(バナパスポート、Aime等)は反応するが非対応(使用不可)

…一体何を調べているんだ?(笑)。

3レースが終わったあたりから我々が陣取っていたテーブルのそばにある吉野家に大行列が。他の(競馬場内にしかないような)店と違って「勝手を知っている」のでここを選ぶ人が多いのかも知れないが、やはりと言うか通常店舗と比べて価格は高め(容器代が含まれているとしても)。…しかしそれ以上に3レースの後にはすぐに4レースがある(昼休みは4と5の間)というのにこの行列に並ぶという事は

「奴らの中で障害競走は競馬ではない」

というような価値観があるからに他あるまい。一方でY氏のようにハッキリと「今日のメインは4レースと5レース(前者は障害未勝利、後者は障害オープン)と宣言(?)している人もいるわけで、自分もこの2鞍(※10)は結構真面目に(?)検討して… あっさりハズレた(笑)。もっとも自分は障害競走の有無にかかわらず「食事の為の行列に並ぶのが大嫌い」なので意図的に食事の時間をずらす、あるいは持ち込むようにしている(この日は後者、来る前に朝マックで多めに買い込んで朝食&昼食とした)。

5レースは障害芝3300m、1コーナーの引き込み線(芝1600mのスタート地点があるところ)からスタートし、本線に合流する前に最初の障害「7号障害」がある(向正面に1号→2号→3号、3・4コーナー中間に4号、ホームストレートに5号→6号)。本コース上に設置される置き障害はレース前に設置し(※11)、レース後に撤収する。通常はトラクターで運ぶ→所定の場所でジャッキ上げ→台車(?)を外す→ジャッキを降ろして固定、という手順で設置するが(撤去はこの反対の手順)、7号障害は「トラクターによる搬送が難しそうな位置」にある。一体どうやって設置・撤去しているのかな、と思ったら…
イメージ 4

1台の障害が5つくらいの「パーツ」になっていて、それらを1つずつ「人力で」台車で運搬している(奥にある「倉庫」に保管されている)。まさかの「アナログ」であり、この日の競馬観戦における最大の(知識の)収穫だったかも知れない(笑)。これで「1つだけ障害の向きを間違えたら面白いのに」とか思ったり(向きを間違えると竹柵が手前を向く=飛越時に馬体に「刺さる」ので面白いとか言う前に危険)。

前述の「UMAポート」では今までのオッズ印刷とは形式の違う「オッズ印刷」サービスがある(1日20回まで無料、21回目以降は別料金)。試しに使ってみると…
イメージ 5

滅茶苦茶細長い「巻物」が出てきた(幅約8cm、18頭立てレースで長さ60cm以上)。裏は無地なので「これ(の裏面)に『短編コンクール』の解答を書いて送ろうか」という「編集部に対する嫌がらせ(サイズから計算すると文字が5mm四方くらいになる)」としか思えない話をした。…もしかしたら本当にやるかも知れません(笑)

この日のメインは中日新聞杯(GⅢ)。そもそもはこのレースに「自分が追いかけている馬」が出走する可能性がある、という理由でこの日(ちょうど香龍会の前日)を選んだのだったが、特別登録(前週の日曜日18時頃に発表)にその馬の名前がなかった(翌週=今度の週末のレースに特別登録があった)のでテンション半減(笑)。適当に(?)「マイスタイル」から買って、レースはマイスタイルが「マイスタイルで」逃げて「マイスタイルで」一杯になって馬群に沈む(笑)。

この後はS氏の自宅に1泊させてもらう、という予定になっていた。イオンで夕食を取り(土曜日なので普通に大混雑)マイカーで半田市にあるS氏宅にお邪魔し、馬とか将棋などの話に花が咲き、気が付くと26時半(笑)。
話の内容(ブログで書ける範囲で)と香龍会については次の記事で。


※1…少なくとも自分は「ネーミングセンスのなさ」を自覚しているので──その最たる例が「DJカートン」というペンネーム──その手の僻みはまず生じ得ないし、いちいちそんな事に拘ってもいい事がない(例えば「高輪ゲートウェイ」という駅名だと1日10万円単位の損失が出るという理由があるのなら別だが…)のでどんな変な名前に決まろうと「…別に何でもええやん」という感じである。ちなみに香龍会(2次会)で出た話によると「詰将棋作家は概してネーミングセンスの悪い人が多い」とか。

※2…ただしこの長さなので通称で「高輪」あるいは「高輪GW」みたいな呼称・表記をされる(定着する)可能性はある。

※3…中山は「船橋法典駅への」専用通路(徒歩10分くらいだが「中山競馬場前」という駅名でないのでそのくらい歩くのは許容範囲?)を言っている。西船橋駅までの通称「オケラ街道」(駅まで徒歩20分くらい)には屋根付き歩道は存在しない。

※4…京都競馬場の最寄り駅「淀駅」は以前は正門から徒歩5分くらいの場所(専用通路や屋根付き歩道はなかった)にあったが、何年か前に競馬場と直結させるために駅の場所が北に300mほど移動された。…この上ない「力技」だと思ったが、「負けた客の腹いせ(奇声、立ちション、近隣家屋や施設の損壊や盗難、など)」を防ぐため、という現実問題の面もある(ので移転・高架化費用の6割はJRAが負担した)ようだ。

※5…通常は1枚150円くらいだそうだが、「有効期限が年内」「チャンピオンズカップが終わった後で目玉レースがなくなった事による価格の暴落」という事でかなり安い金額で入手した、との事。

※6…1枚当たり125円の計算になるので「入場料が100円の競馬場では買う(使う)と損になる」ように見えるが、そういう競馬場で回数券を買った場合「招待券(事実上入場券と同じ)」が3枚付いてくる(実質「11枚綴りで1,000円」になる)ので損になる事はない(ただし200円のレース場で買った回数券を100円のレース場で使うと損になる)。

※7…オープン競走の中で質の高い(≒レースレーティングの高い)競走をグレードレースに次ぐ重要なレースとして格付けされる(賞金も通常のオープンより高く設定されている)。海外では以前から存在する(日本では「準重賞」と呼ばれる事がある)制度である。
例えば新馬(か未勝利)→2歳のリステッド競走と勝利すると前者は400万、後者は800万、しめて1200万円なので「2勝なのに3勝クラス(1600万円以下)」になる。

※8…UMACA投票機、入出金機にログインする時に「手のひら静脈認証を使う」か「暗証番号を使う」かの選択(どちらがいいのかはよく分からない)。どちらを選んだ場合でも出金時は静脈認証が必要。

※9…アプリと言っても実際はスマホからJRAホームページ→専用ページにアクセス、なのでダウンロードは不要っぽい。

※10…「この2レース」と書くと「第2レース」と誤解される事があるので「レース数の単位」として「鞍」と書く(言う)事が多い。…ただこの言い回しは他の公営競技だと使えない(笑)。

※11…この日は1~3レースが全てダートだったので「朝の時点で既に設置されている?」なんて話をしたが、設置されていなかった。