店内には下は1000円台の普及品から上はその1000倍以上するであろう本榧の碁盤将棋盤が並ぶ。他には棋士のサイン色紙(多分非売品)も多数。藤井聡太「四段」の色紙も。書かれていたのは「玉方:11玉、22香、32角 攻方:13角、14香 持駒:飛銀香」の21手詰め(違っていたらゴメンナサイ)。
話をしていると(※1)店主が奥から2組の駒を持ってくる。1つは未使用の虎斑の錦旗書(大竹竹風作)、もう1つは5月に万松寺で行われた名人戦第5局で使用された源兵衛清安書(箱には両対局者の揮毫が)。
…アカンって。そういうの見たら尚更欲しくなるじゃないですか(笑)。「目の保養」なんて言っていたけど、「保養」の度が過ぎてかえって毒になっている可能性もある(笑)。
Y氏は市内で仕事という事でいったんお別れ、自分とS氏はそのまま中村生涯学習センター(※2)へ。12時30分頃の到着でまだI氏が来ていなかった。その15分後くらいにI氏到着、会場が開場(洒落ではない)。
この日隣の部屋で行われていたのは「名古屋スピードキュービングオフ会」。一見意味不明な名称だが、「キュービング=ルービックキューブ?」と予測して…その通りだった。部屋が開くまでの間参加者(子供が多かった)は「藤井聡太七段が(詰将棋を考える時に)消しゴムをクルクル回すような感覚で」ルービックキューブを回している。
…この時知ったのだが、最近のルービックキューブは中にベアリングでも仕込まれているのか、「音が静か」な上に「動きが非常にスムーズ」。誰もが見た事のあるルービックキューブが「ガチャガチャガチャ」だとしたら最新モデルは「シャラシャラシャラ」。一見シンプルなルービックキューブも「進化」しているのである。…一方で将棋の盤駒はここ100年くらい進化していないなぁ、とか思ったり(もっとも将棋の盤駒は「今の形で最終形」と言えなくもないのだが)。
その「音」のせいで、事情を知らない(遅くに来場した)参加者はほぼ全員が「隣は麻雀やってるの?」と聞いてきた(多くの参加者が一斉に回しているので本当に麻雀牌を洗牌しているような音に聞こえる)。そしてその音と一緒に「20秒」とか「30秒」とかいう数字が聞こえてくる。「スピードキュービング」というくらいだからおそらく完成させるまでの時間の計測なのだろうが、自分は「30分あっても完成させられない」という自信に満ち溢れている(笑)。
この日の参加者は…8+2+1+1名、と書くのが正確だろうか。「8」は通常(?)に参加した人(先に帰られたH氏も含む)、「2」は隣の部屋の参加者のお子さん(姉と弟)がこちらの部屋を覗きに来て、最終的に「参加者」となった(参加者名簿に記名していたし、香龍会ブログにも名前が出ている)。弟の方はI氏と本将棋を指して…(これもブログに)、その間姉の方は自分のチェスクロックを「おもちゃ」にしていたが、特にダメージはなし。「1」は16時頃に来場されたM氏、もう1つの「1」は2次会から参加されたY氏。
M氏の姿を確認すると真っ先に「駿棋会の予定」を聞いている自分がいた(笑)。どうやら「2月開催」の予定との事。現時点で「自分の」2月の予定は(24日の香龍会も含めて)未定だが、2月17日はグランシップで「グランシップ寄席」が開かれる。開演は14時、出演は林家正蔵と桂米團治という東西の大看板の共演である。もし駿棋会がこの日だったら… … …(笑)
この日持参した将棋盤は「表面が金色(のカッティングシートにマスを書いた)」という完全に「ネタ」系の自作将棋盤(※3)。無論「見づらい」事を承知の上で作ったわけだが、実は半分くらいは「理論的な理由」がある。
表面に貼られたカッティングシートはデザインであると同時に折りたたむ時に「蝶番」の役目も果たしているのだが、通常のカッティングシートは熱や経年劣化などで伸縮してしまう。蝶番(の役目を果たすカッティングシート)が変形するのは折り畳み式の将棋盤としては非常に具合が悪いので、伸縮しない(しにくい)金や銀のカッティングシートを使っている、というわけである。…だったら金色の上に通常色(や木目調)のカッティングシートを貼ればいいだろ、と言われると反論の余地がないのだが(笑)。
16時半ころに終了、撮影後ファミレスへ、17時頃に「超久々に」Y氏と再会。…って5時間くらい前まで一緒だったがな(笑)。こちらもいろいろな話が飛び交っていたが、何せ眠かった(前日・前々日を合わせて2日間の睡眠時間が6時間くらい?)ので、将棋以外で「相撲」「野球」「Jリーグ」「麻雀」「著作権」「カルロス・ゴーン」といった話があったが、詳しい内容は全く覚えていない(これらのワードが「備忘録」に書いてあった)。
2次会は19時半ころに終了。帰宅後に知ったのだが、この日は名古屋で「将棋プレミアムフェスin名古屋2018」が開催されていたのだが、今回その話は全く出てこなかった。(将棋プレミアムは)有料コンテンツなので詰キストはほとんど興味を示さないのかも知れない。
※1…名古屋と言えば板谷一門が有名であるが(藤井聡太七段もこの一門に含まれる)、その祖(?)である板谷四郎九段は(姓や名ではなく)「大先生(おおせんせい)」と呼ばれていたそうである(息子の板谷進九段は「進先生」)。一門の門下生は勿論の事、東海地方のファンにも「大先生」と呼ばれて親しまれていたという。
※2…生涯学習センターは名古屋市の各区にあるらしいが、施設名に「区」が入っていない。もし「区」まで入っていたら千種生涯学習センターが「千種区生涯学習センター」⇒「竹柵障害学習センター」(どちらも「ちくさくしょうがいがくしゅうせんたー」と読める)になるのに、とY氏が残念がって(?)いた。
※3…諸事情によりブログなどでその写真をお見せする事はできません。