忘れる(というより「忘れられる」)前に香龍会の話を。
10月22日に行われた香龍会に参加。調べたところ前回参加したのは2015年10月なのでまる2年ぶり。しかもその時は他の用事(※1)の「ついで」であった。今年の7月に参加した詰工房も指導対局(のために前日入り)の「ついで」なので、「主目的として」会合に参加するのは15年3月の駿棋会以来である。
…今更言うのもなんだが、実は今回の香龍会にに参加するかどうかは結構考えた。
「もしかしたら(今後も含めて)会合には参加しないほうが良いのではないか?」
とすら思った。
何と言っても自分は「増田派」である。以前も書いたが増田康宏四段は
インタビューで「詰将棋、意味ないです」と言い放った
棋士である。(95%以上は「藤井派」であろう)詰キストにしてみれば間違いなく「敵」である。場合によっては増田康宏四段当人だけでなく「増田派」の人間も「敵」と見なしているかも知れない。
しかも香龍会は藤井聡太四段の地元の東海地区の会合である。つまり「増田派」にしてみればこの上ない「アウェイ」である(笑)。
…別にこれだけが理由ではない(むしろもっと「深い」理由もある)が、本当のところ(詰キストの考え)は実際に参加してみないとわからない。なので言うなれば「調査」というか「確認」という事で参加する事にした。その結果次第では
可能性を考慮に入れて。
当日、起きたら既に雨。それでも準備して家を出てバス停に着いたら…携帯電話を忘れた事に気づいて部屋に戻る。本当に自分はよく電話を忘れる(笑)。ただこのロスによってバスを1本逃す→その後の予定に思った以上に狂いが生じる事に。
浜松駅から東海道本線「上り(東京方面)」に乗車。既に当初の予定だった電車を逃している(笑)。
…「愛野駅」に行って本当に買ってきた(笑)。そう言えば以前ここを通った時(駿棋会の帰り)にこの駅を「美奈子駅」と言ったらM先生に思いっきり突っ込まれた記憶がある(笑)。
入場券ってこういう風になっているんだ、というのを初めて知った。同じ理屈で「9月10日の『水野駅』の入場券」「12月5日の『木野駅』の入場券」も御利益(?)があると信じたい(※2)。
気を取り直して(?)東海道本線「下り」で豊橋へ(ほとんどの電車が浜松止まりだがこの時は偶然豊橋行きがあった)、そこから豊橋⇔名古屋の「定跡」である往復新幹線切符を購入して新幹線で名古屋、そこから東海道本線上り(名古屋市内の駅であればその切符で乗り継ぎできる)に乗り換えて隣の「尾頭橋駅」で降り、WINS名古屋で「ジャパニーズセントレジャー」の馬券を買う。…以前ここに来た時(勿論?香龍会に行く前の寄り道で。ちなみに一部エリアが改装工事中だった)は発売(投票)単位が「200円以上100円単位(200円、300円、400円・・・)」だった、つまり「(3連単であっても)100円の馬券を買えなかった」のだが、今は全賭式100円で購入(投票)できるようになっている(※3)。
昼食を含めた用事を全て済ませて(※4)中村生涯学習センターへ。天気(雨と風)はそれこそ分単位でコロコロ変わる不安定な天気。
到着は14時半頃(ちゃんと携帯電話を持って出かけていればもう少し早く着くはずだった)。2年ぶりでも顔を覚えていてくれたが「名前を間違えられた」(笑)。
以前当日に台風が直撃した時は参加者が2人だか3人だった、なんて事があったような気もするが、この日は自分を含めて7人。ただ、この時点(22日の昼くらい)で既に紀伊半島方面の交通機関(JR関西線や近鉄名古屋線とか)に乱れが生じていた(ので来たくても来れなかった人がいた?)ようである。
部屋に入ると皆さんは「大道詰将棋(だいどうつめしょうぎ)」を解いていた。知らない人の為に書くと「大道詰将棋(略して『大道棋』とも)」とは道端や縁日などで出題されていた詰将棋で、解ければ(詰ませれば)賞金や賞品をもらえるが、挑戦するには料金(1回いくら、あるいは「1手指すごとにいくら」)を払う必要がある。
基本的には(?)「客を罠にはめて金を巻き上げる」ための詰将棋なので、
・パッと見た感じすぐ詰みそうな形をしている
・しかし玉方に妙防が多いためそう簡単には詰まない(それを指すために玉方の指し手は店側が受け持つ)
という性質がある。また
・玉方は「最長手順で逃げる」とは限らない(要は駆け引き)
・余詰めや駒余り、変化同手数などがある場合がある
・(紛れを増やすために)詰み手順に関係ない飾り駒がある場合がある
という特徴もある。
言ってみれば「テキ屋」「賭博」の一種であり、現在では実際に金を賭ける大道詰将棋はまず見られない(この日の会合で使われたセリフを引用するなら『おまわりさんに声を掛けられる』)。今ではそこで出題されていたような(つまり簡単に詰みそうで罠が沢山ある)「詰将棋の一ジャンル」という意味で使われることが多い。
以下の2題は大道詰将棋の「基本図」とも言える問題(これらの「原理」を基に難しい問題を作る事がほとんど)。それぞれ持駒から「香歩問題」「銀問題」と呼ばれる(他に「金問題」などもある。また逆王手の筋が頻出する「双玉問題」も大道詰将棋には多い)。ちなみに大道詰将棋は盤面の左側に駒が配置される事が多い(理由はよく分からない)。
上の図(問題)は詰将棋よりも「中合い」の手筋を紹介する図としてよく紹介される。つまり▲8四香の王手に対し△8三歩という「中合い」が手筋で、▲同香不成とすると△9二玉とすっぽ抜けて詰まない、という手筋。
(前回のパズルの答えも含めて)正解は次回に。
自分はこの日「ネタ」として持参しようとしていたものがあったが、「大きい(持ち運びが
大変)」上にこの天候だったので断念。
ガラス製の将棋盤と駒(ガラス製の盤は約30cm四方、駒のみ当日持参した)。光の加減で駒の文字が非常に見えにくくなる(笑)。
先日ゲーセンの景品で入手(そればっかやな…)。この商品自体は昔からある(以前売っているのを見た事がある)が、商品名は明らかに「便乗商売」を感じさせる名前である。
…大山先生の言い草ではないが、
「本当にプロ棋士を目指すならもっといい道具でないとダメじゃないのか?」
と思った(笑)。
この写真を見せたところ「あの部分だけシールじゃないの?」という疑惑が生じた(確かにそう見えなくもない…)が、ちゃんと印刷されている(笑)。ちなみに駒の文字は「黒」と「金」の2種類がある(黒だったら普通に文字が見えるはずだが…)。
この将棋セットの話から藤井四段(や将棋界)の話にもなったが、そもそも「ホーム」とか「アウェイ」とかいう話には全くならなかったのである意味拍子抜け(?)だった。
会場には「看寿賞作品集」が置いてあった。少し読ませていただいたが難し過ぎてわからない(笑)。値段もさることながら(税込5,832円)、ハードカバーで全600ページを超える容量のため「重量」もなかなか(1kg弱あるらしい)。「これで思いっきり殴ったら人を殺せるんじゃないか?」なんて物騒な話にもなった(笑)。
15時40分、「ジャパニーズセントレジャー」が発走、ワンセグで観戦。「超」が付くような不良馬場で1→10→13人気の決着、俗に言う「ヒモ荒れ」で馬連から万馬券。勝ち時計3分18秒9は3200mのレコード(今年の天皇賞・春で3分12秒5)より6秒も遅かった。…見事にハズレ(笑)。
16時過ぎに解散。天候が天候なので2次会はなし。自分もさっさと新幹線に乗って帰宅。東海道本線は「18時より本数を減らして運行、23時~翌9時まで運転見合わせ」とのアナウンスがあったのでやはり「まっすぐ帰宅するのは常に好手」だった。もし未練がましく(?)「ノスタルジアをプレイしてから帰ろう」などと考えていたらどうなっていた事か…(笑)
ちなみに参加者名簿に「参加者A」と署名した意味は特にありません(笑)。
来月の香龍会は26日、チャレンジカップの最終日(ジャパンカップとは敢えて言わないのがミソ)。もしかしたら参加できるかもしれない。ただ、今年のチャレンジカップはナイター開催(優勝戦は20:40頃)なので香龍会の時間帯はジャパンカップになるのかな…(笑)
※1…「THE NEXT GENERATION パトレイバー首都決戦 ディレクターズカット」を見るために名古屋の映画館に行った。
※3…ただし2階の発売所のみ「全賭式とも500円以上100円単位」だった(札幌のWINSも変わっていなければ同じ形式)。かつては「1000円単位」でしか購入できないWINSもあった。
※4…最近は無理矢理「ノスタルジア」をプレイする時間を捻り出す癖がある(笑)。
こちらはその「無理矢理捻り出した時間」に(名古屋市内で)プレイしたもの。
…ようやく「何とか人に見せられる結果」になった(笑)。