例年8月の最終日曜日に開催される「夏の風物詩」。マラソングランドチャンピオンの対象レースである一方で市民マラソンでもあり、開催が近くなると(というか5月くらいから)いかにも「北海道マラソン出るぞ」と言いたげな人が市内のそこかしこでランニングしているのを見かけるようになる。
コースは札幌の中心部を規制して行われるため、開催日(の早朝から14時くらい)は都心を中心に交通規制が敷かれる。そのため人によっては「ただの迷惑」にしか感じない事もあるわけだが、中でももっとも迷惑だと感じているのはJRA(と競馬ファン)かも知れない。
交通規制は札幌競馬場の北~東を囲むような形で敷かれるため、車とかで競馬場に行こうとすると規制の外側をとんでもない大迂回させられる事になる(そもそも「競馬場に車で行くな」と思うのだけど…)。故に来場者数や売上にも少なからぬ影響が出る。もしかしたらJRAの本音は「北海道マラソンが行われる週末の札幌開催(2日分)を休みにしてその分を中央開催に振り替えたい」のではないか、と勘繰ってしまう。…きっとそうだ。
そういう事情があるために、札幌競馬のメインイベント「札幌記念」は北海道マラソンの開催日と一致しないよう日程が組まれる【*1】。いつだったか札幌記念が馬インフルエンザで中止になった(札幌記念だけでなくその週末の競馬全てが中止になった)時は「北海道マラソンと重複しない日」を選んで順延されたんじゃなかったっけ?(…記憶が非常にいい加減。通常この手の中止順延は可能な限り翌週に施行しているはず)
自分は「走る方」で関わった事はないが、「交通規制をする方」で携わった事は何度かある。朝早くに現地集合、規制線なんかを準備して指定された道路を閉鎖して車両を誘導する。時期が時期なので当然暑い。暑いのは仕方ないとしても交通整理していると毎年1人は「誰に断って規制してるんだ」とかいう因縁を吹っかけてくるキチガイに出くわすので想像以上にタフな(?)仕事である。
この記事を書いている日(23日)は札幌の最高気温が36.3度(観測史上最高)とかいう酷い一日だったが、マラソン当日は28度くらいの予想でそれなりに過ごしやすい&走りやすい&観戦しやすい&交通整理しやすい一日になりそう。それでも暑熱対策は万全を期すに越した事は無い。…自分は家で寝てるけど(笑)。