DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

なんか野球に関する話をしたくなったので

最後に野球観戦したのはいつだったか覚えていない。札幌ドームで中村剛也がホームランを打って球場のほとんど(つまり日ハムファンが静まり返った、という事は覚えているのだが(それだけだったら情報が少なすぎて日時を特定できんわ)。

 

ホームランと言えば先日ネット上を騒がせた(今も騒いでいる?)「ホームランボール強奪事件」。個人的には「強奪」とは違うような気もする世間は「強奪と決めてかかっている節がある」ので便宜上(?)強奪事件とした。

強奪を辞書で引くと「暴力行為などによって他人の所有物を奪い取る行為」となっている。もし後ろの少年がキャッチしたものを力づくで奪い取った、とか言うのならこれは紛れもない「強奪」である(その場合刑事罰の対象にもなり得る)が、画像を見た感じ「辞書上の意味での強奪」には見えない。もっとも自分の席(周りに迷惑をかけずに手の届く範囲)から大きく飛び出して無理矢理取りに行くというのはさすがに「大人げない」とは思うが【*1】。

ただ自分はボールを強奪?した人(ツイッターのアカウント名から「M」としておく)よりも彼を悪者と決めつけ「自分だったら少年にボールを譲る」と言っている「自称正義の味方」の方がはるかに大人げない。「自分だったら・・・」なんて立派な事を言っているように見えるが、そういう輩に限って同じ場所に居合わせたらMと同じ事をやったりするものである。

そしてそれ以上に卑劣で兇悪なのは「Mの本名や勤務先などをSNSに書いて公開私刑しようとする」奴等。…腹の底から「お前何様のつもりよ?」と怒りがこみ上げてくる。仮にMがそいつらが主張するように「クズ」だったとしてそのクズ度を100としたら、

「自分だったらボールを譲る」と言っている「自称正義の味方」…最大で500くらい?

Mの本名とかをSNSで晒した奴…少なく見積もっても10000以上

といったところだろう。こういうニュースを聞くたびに「こういう『正義の仮面をかぶった外道』を処刑できる(殺害しても罪に問われない)法律はないものか」と思ってしまう。

 

自分は10年前に似たような事を体験した。2013年4月18日、ボートレース蒲郡にてオール女子戦の優勝戦インタビュー、その時ステージから客席*2に向かって「優出選手のサイン入りトトまるぬいぐるみ」が投げ込まれた。選手は6人なので計6個が(本人の手から)いろんな方角に投げ込まれたわけだが、その時に「自分の(立ち見)席から大きく離れた場所へ」「他人を突き飛ばすなどして」強引に取りに行った、なんて不届き者はいなかったはず。

そうこうしているうち(?)に長嶋万記が投げ込んだトトまるが自分の方に飛んできた。方角はまさにドンピシャ(いつの言葉よ…)、ただ飛距離が大きそう(自分の後ろかそのまた後ろあたりに「着弾」しそうだと思った)。…そこで自分はタイミングを計って垂直跳び一番! 幸運に見事にキャッチる事ができた。「あの時の自分は日本記録に匹敵するくらいの高さを跳んだんじゃないか?」と思ったものである。…無論そんなわけがない【*3けど(笑)

「垂直跳び」なので自分の席から大きく離れてもいないし他人を押しのけてもいないので誰にも文句を言われる筋合いはない(それどころか周りの人からは拍手された)。着地時にバランスを崩して後ろにコケてしまったがそれは御愛嬌。後に長嶋万記は「ガマ嶋万記」との二つ名を奉られるくらいに蒲郡との水面相性が良くなるわけだが今回の話とは関係ない(笑)。

 

埼玉西武ライオンズ山川穂高「強制わいせつ致傷事件」を起こしたという話。話の出処が出処だけに話(特に被害者側の)が「盛られている」可能性は低くないが、本人が認めている以上少なくとも事実無根ではないようだ。12日付で登録抹消となっているが、個人的には

どうせ来年はソフトバンクに行くんだし今から『山川無し』の打線を組みたてられるからいいんじゃね?」

なんて酷い事を考えてしまう【*4】。

ここで彼の行為を不問になどしたらそれこそ某球団と同類だと思ったが、その一方で「やはりいたか」と呆れたのが大谷翔平と比較して」山川の行為を非難するコメント。誰と比較するまでもなく彼の行為は非難される(それどころか刑事事件になる可能性だってある)事だが、それを何故「わざわざ大谷翔平と比較する」必要があるのか。以前も書いたが大谷翔平のような人物を「基準」にするのは「極めて質の悪い潔癖症患者」、分かりやすく(?)言うなら「他人のミスや欠点を針小棒大に騒ぎ立てる危険な輩」を生み出すようなものである。そしてそういう輩の声は少数であっても時に大多数の声のように響いてしまう事が多く、それによって世の中の金毘羅云々がおかしな方向に(勿論悪い方向に)ねじ曲がってしまい、どんどんこの地球が住みにくい(別の言い方をするなら「自分の子供をこんな世の中には住まわせたくないと思う」ような)世の中に変わってしまっている。だから「危険な輩」。

 

MLBでは投球動作の時間制限にあたる「ピッチクロック」なるルールを設けて試合時間の短縮を図ろうとしている(一応効果は出ているみたいだ)。そのうち日本でも導入される可能性は極めて高いわけだが、それによって「本来のルールではあり得ない事」、例えば「何もしていない(ピッチャーが投げていない)のに三振」なんてシーン(数日前に大谷翔平がそれを喰らっていたような気がする)は興醒めしかしないし、ましてやこれが原因でゲームセット、なんて試合(これもあったような気がする)を見た日にはそれこそ「攻めないと指導(減点)を取られる現代柔道」を見ているみたいで気分が悪くなりそうだ【*5】。

それなのに野球関係者の評判が悪くない、というのは意外な話だが、あえて個人的な考えを述べるなら

ピッチクロック適用は長くても6回まで

序中盤はともかく終盤の緊迫した局面をピッチクロックなんかで水を差されたらそれこそ興醒めしてしまうんちゃう? って思ってしまう。そもそもMLBは「延長が無制限」なので時間短縮ルールにもそれなりの説得力があるが、「延長は12回まで(引き分け再試合は無し)」のNPBでそんなせわしないルールの必要性をあまり感じない。帰りの交通手段に困るエスコンフィールドとかならまた違うのかも知れないけど。

 

他にもアメリカではいろんなルールが検討や試験運用されているらしいが、概要を少し読んだだけでも複雑怪奇なものが少なくない。これについて、というか野球に限らず

サッカーのオフサイドより分かりにくいルールの導入は凶

だと思う。オフサイドより分かりにくいという事は世の中の大半の人間にとって分かりにくい(≒受け入れられにくい)、という事になると思うから。

*1:それに球場では事故防止のため「自席を離れてホームランボールを取りに行く行為」を禁止している事が多い。

*2:当時はスタンド改修工事中だったので「仮設のステージ」、固定の椅子もない(パイプ椅子はいくつか置いてあったかも知れない)。

*3:調べたところ垂直跳びの日本記録は「104cm」らしい。

*4:もっともこんな事があった後にソフトバンクが彼を欲しがるかは別問題。

*5:一方で本当に面白い試合ならファンも「時間の事など忘れて魅入ってしまう」と思う。ゲームに熱中し過ぎて気が付いたら夜明け前、なんて事が起きるように。