先日、札幌駅で中国人と思われる数人の観光客に道を聞かれた。詳しく言うと「○○に行くためのバスの乗り場」を聞かれた(一応行き先は伏せておきます)。「中国人と思われる」というのは話しているのが中国語っぽかったから。
中国語なんて全く分からない【*1】自分に説明なんてできるか、と思ったが、
聞いてきた人は「スマホの自動翻訳アプリ」で目的地などを日本語に翻訳して自分に見せた
ので、それなら多分わかるわ、と身振り手振りでそのバス乗り場を説明して多分通じたと思う。
この出来事を後になって振り返って思った事。
1.スマホのアプリって存外便利だなぁ、と思った。
某翻訳アプリが某国の国家主席を「クソの穴」と訳した、というのが話題になったが【*2】、固有名詞やスラングとかはともかく、日常的に使用する単語に関してはかなりの精度で翻訳できるようなので、「海外旅行がしやすい御時世になったんだなぁ」と思った。…もっとも今の自分は海外旅行に行く予定も願望もないけど【*3】。またスマホに買い替える予定も当面はない…と言いたいが、今使っている携帯のバッテリーが甚だ不調(50%以上残っている残量が突然0になる事がある)、バイブ機能(を担当する小型モーター)は完全に死亡、かつメーカー対応が終わってしまっている機種なので、近いうちに自分もスマホデビューか、と落胆していたりする(笑)。
2.「道を聞かれる事が多い人は○○に向いてない」という話を聞いた事がある。
自分も「道を聞かれる事が多い人」だと思っているが、さて、道を聞かれる事が多い人は何に向いていないのか?
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道を聞かれる事が多い人は「手品師」には向いていない
そうである。道を聞かれる事が多いというのは「近寄りやすい人」という印象を与えており、手品師が「近寄りやすい人」だと演技中に近寄られてネタがバレやすい、あるいは「奪われやすい」ので手品師には向いていない、という事らしい。自分も「手品ができたらいいな」と思う事があったが、この話を聞いて以来思わなくなってしまった。
「不向きな事を克服するのに一生という時間は短すぎる」
って誰かが言っていなかったっけ…?
3.コロナウィルス? 何それ?
中国で発症した【*4】コロナウィルスは世界中で騒動の種になっている。クルーズ船の「監禁」もそうだし、どこかのラーメン屋が「中国人お断り」という張り紙を出してこちらも騒がれている。もっともラーメン屋のほうは「致し方ない」部分もあるのかも知れない(一応その張り紙の「続き」で詳しい理由などを説明している)が、世の中にはこういった事に異常なくらいに過敏に反応する人が少なくない。
…自分はどうかと言われると、自分はこういった感染症の類に対してあまり深刻に考えた事がない。というより今回の件に限らず「騒ぎ過ぎだろ」と呆れているくらいである。そして
「今回の件で騒いでいる奴のほとんどは『大便器の表面と同レベルの菌が付着している』スマホの画面をタッチしまくっている事に何の抵抗も覚えないのは何故なのだろう」
と皮肉を込めた目で見ていたりもする【*5】。
なので、もし今の御時世に「過剰反応する人」が中国人(と思われる人)から道を聞かれたらそれを理由に(無論本人には言わずに)逃げるだろうな、とも思った。また今回の事を「過剰反応する人」に話したら「よくそんな事できたな」と驚かれたかも知れない(自分の周りにそういう人はいないっぽい)。ただ、自分の場合「頼られたら可能な限りそれに応えたい」という気持ちが強いので、感染のリスクがかなり高くても同じように道の説明をしていたと思う。つまり、
本気で人助けをしようとする気持ちの前には感染症(のリスク)なんて壁にもならない
のである。
…一応言っておくけど、「自分を信頼している人」には応えたいと思うが、「自分を利用しようとしている人」に応える気は全くないので念のため。