3日目と4日目。予選が終了し、準優勝戦に進出した=GPへの挑戦権が残っている選手は限られてきた(名前と22日の賞金が太字の選手が準優勝戦進出)。
※4日目終了時の賞金は「手当が3日目と同額」という仮定で表記しています。そのため実際の獲得賞金と(手当の分で)差異がある可能性があるので御了承下さい。
今の時期は公式HPで毎日獲得賞金(全体の上位60位までと女子の上位60位まで)が更新されるので、「前日との差額-前日のレースでの獲得賞金」が「手当」という事になるわけだが(賞金は銀行振り込みだが一部の手当は直接現金で渡されるらしい)、具体的な数字の変動が見えるとそれはそれで謎が増える。例えば女子の松本晶恵(群馬支部)は他の選手より(上記の計算方法による)「手当」が1000円多いので、「地元出走手当」が1日1000円、「選手班長手当」は初日のみ1000円、という事になっているのでは? なんて予測が成り立つ。 …もうわけわからん(笑)。
圏外からの予選通過は8人。中でも平本真之は「優出ならほぼ確実に逆転成功」の条件を準優勝戦1号艇で迎える。
大山千広は史上3人目(延べ4回目)の「女子選手SGファイナリスト」を目指して10Rを4号艇で出走。優出したらほぼ100%「QC前に賞金女王確定」。
「残り2.5議席」と書いた今垣光太郎は「平本が優出3着」&「湯川浩司が準優勝」&「篠崎元志以下の順位の選手が優勝」という条件以外ならGP出場。またこれらの条件が全て満たされたとしても自身が「優出して完走」「特別選抜Aで3着以内」「特別選抜Bで2着以内」のいずれかならギリギリ踏み止まれる。つまり「99%以上GP当確」と言っていいと思う(まず平本と湯川が準優勝戦で同じレースなので、「9Rで上位が1-3か3-1でない」時点で当確)。
暫定18位の原田幸哉は大ピンチ。予選落ちしたのでランクアップは無理な上に平本か湯川が優出した時点でアウト(平本が特別選抜Aで1着でもアウト)、当然圏外の選手が優勝してもダメ。正に「祈るしかない」状況である。
それ以外の注目ポイントとしては「王者」松井繁が予選落ちして2年連続でGP出場を逃してしまった、という事。なお松井繁という選手は「将棋界における羽生善治のような存在」と説明すれば知らない人でも何となく理解できると思う(年齢も1つしか違わないし)。
「…じゃあ藤井聡太のような存在は?」と言われると解答が難しい。そもそもボートレーサーになるための「ボートレーサー養成所(以前は「やまと学校」という名称だった)」に入所するには中学校卒業以上の学歴(年齢)が必要なので「中学生プロ」というのは理論的に誕生し得ないし、ボートレーサーには将棋やその他のスポーツのような「アマチュアの期間」がない=将棋界に喩えるなら「奨励会に入ってから将棋のルールを覚えるようなもの」なので、そんな人間がデビューから29連勝なんて事になったら正に「人間ではない何者か」という話である【*1】。
中には「10年に1人の逸材」などと言われてデビュー当初から話題になる選手もいるが、そんな選手でも頭角を現す(A1級に昇級する)までに数年を要するし、そういう選手をマスコミが取り上げる事は皆無であるし。
*1:現実は「デビュー節で初1着」すら容易ではなく、初1着がデビューから1年以上経ってから、という選手も珍しくない。ちなみにボートレースの連勝記録は「37」。20連勝以上も歴代で5人しかいない。