「香龍会作品展」の拙作への全短評を読ませていただいた。冒頭の「溜め」は明らかに自分(DJカートン)を意識したものでしょう。他ならぬ「自分がたまに使う手法」なので。
…まぁそんな感じですよね。もっとも自分でも「自信作」からは程遠い作品である自覚はあるので精神的ダメージはほとんどないのだけど(笑)、推敲の時間が十分でなかった(言い訳するなら「その時には当時の会社を続けるかやめるかで揺れていた」)のも事実なので。
「香」「龍」「会(成桂)」の3枚を並べて「香龍会」の文字をあぶり出す(?)、というアイデア自体は早くに思いついたが、香龍会ブログにもあるように「その3枚に意味を持たせる」方法は苦労した。最初は詰め上がりで3枚が並ぶ事を考えた(そこから逆算した)が、どうしてもどちらかの小駒(特に「香」)が遊んでしまう。そこで初形に3枚を置く事になった(その方が読者に「意図」が伝わりやすい、というのもある)が、それでも小駒が遊んでしまう。そんな時にふと思いついたのが「龍追いで香を取ってもらって(邪魔駒消去して)2周目で詰ます」という方法。そこでもいろいろと試行錯誤があったが【*1】、最終的に出題図のような2か所を回る(邪魔駒が2枚の)形になった。
あとは収束部分を煮詰めて【*2】柿木先生に余詰チェックしてもらって「余詰なし」の回答を得て「完成!」…ここで気が抜けたので2手目非限定や47歩・67歩の事まで気が回らず(笑)。
「わかりやすい機構で50手超えには感心」とありますが、これを提出した時に(岩本氏以外の複数の人から)「どうせ(龍追いを)やるなら333手までやれ」と言われたような気が。…そこまでの時間がなかったし、あったとしても自分の技量では無理ですな(笑)。とは言え詰パラ採用作品では自己最長手数である。
…全く自慢にならん(笑)。
…少し話がズレるが、10月号に「彩棋会作品展」がなかったので、載るとしたら来月号なんでしょうか。拙作が採用されるかどうかは分かりませんが(笑)。