先日のレディースチャンピオン(女子王座決定戦)は平山智加が2コースまくりで5回目の優出(うち3回は1号艇で敗退)でついに戴冠。夏・冬の女子GⅠを両方制したのは日高逸子に次ぐ2人目となった。
平山智加は差しが定石と言える2コースでも果敢にまくるイメージがある(と言っても実際の2コース決まり手は3:7くらいで差しの方が多いけど)ので
まくり怪獣ちかちー【*1】
なんて尊称なのか蔑称なのか分からない呼び方をする事があるのだが、まさかこの場面で「まくり怪獣ちかちー」が現れるとは、というのがレースを見た感想(しかもインの守屋美穂が.15のスタートに対し.20と遅れたスタートからのまくりである)。逆転があるとすれば差し(3連単は2-1-○)だろう、というこちらの読みを違う意味で裏切ってくれた。もっとも決まり手がまくりだろうが差しだろうが抜きだろうが確定オッズは同じなので「当たったからOK」(笑)。
以前その平山智加を「地元ダービーに呼ぶ為?」に節間5回の1号艇を割り振った大村だが、その小細工(?)の甲斐なくダービー選出順位は55位(予備3位)。選考勝率7.19で4人並んでそのうちの最上位(同率の場合は「着順点」の合計の多い方が上位)の江夏 満【*2】が52番目で選出された。7月の尼崎(GⅡ)、下関で勝率を落としたのが痛かったようだ。欠場(怪我や病気、ペナルティによる出場停止)や重複(「直前SG(今月末のメモリアル)の優勝者」が「既にダービー出場が確定している選手」の場合。これはかなりの確率で発生する)があれば予備順位に従って繰り上がるが、現実的に考えてSG復帰戦は早くてその次のチャレンジカップかグランプリシリーズか…【*3】 来年のクラシックは今回の優勝で優先出場権を得たがそこまで待たなくてもよさそうだ。
ちなみに勝率は「小数点第3位を四捨五入した値」で確定するので、計算上7.185~7.19499…はいずれも「7.19」が公式の数値になる。野球の打率や防御率なんかは完全同率の場合を除いて小数点第4位以下も計算して順位付けをするが、ボートレースの勝率や事故率はそれを行わない。…理由は知りません(笑)。
COVID-19の後も無観客で開催を続け、7月には全場で観客入場を再開したボートレースだが、選手に感染者(それも集団感染)が出た、という事で8月に入ってから宮島と住之江の開催が1節まるまる中止となってしまった。他の業界でもここ最近になって関係者の感染が目につくようになった(Jリーグでもそれが原因で試合が中止・延期になっている)。皆さんもお気を付けください。