前回の解答。
いずれも「2つの漢字を横か縦に並べると別の漢字になる」熟語。
木目 → 相
女子 → 好
次女 → 姿
重力 → 動
馬主 → 駐
物心 → 惣
信者 → 儲
不正 → 歪
石見 → 硯
2つ(以上)の漢字が組み合わさって出来ている漢字はそれこそいくらでもあるが、その漢字が熟語になっているものは多くない(例えば「木+其=棋」になるが「木其」という熟語は存在しない)。他には「中心→忠」「更生→甦」などがある。
「儲」は「日」の上に点があるだろう、という人もいそうだが、書体によってあったりなかったりする(下の図を参照。ここでは省いたが「MSゴシック」「MS明朝」「メイリオ」には点がある)。…どういう事なのだろう?
…第7問。まだネタはあった(笑)。もっとも今回のはほとんど数学だけど。
1.1から1000までの整数を全て足すといくつ?
2.1から1000までの整数を1列に並べると何桁の数字になる?
(『123456789101112・・・9989991000』は何桁の数字か? という意味です)
3.2.でできた数字を構成する各桁の数字を全て足すといくつ?
(『1+2+3+4+5+6+7+8+9+1+0+1+1+1+2+・・・+9+9+8+9+9+9+1+0+0+0』はいくつ? という意味です)
正解は次回。極力自分の脳で(電卓やPCなどを使わずに)解いてください。…もっとも「解き方」がわかればPCなどを使うより早く解けますが(笑)。
「名義」の話(以下敬称略で)。…いきなり名義の話と言われても意味がわからないと思うが。
先月くらいからKONAMIの音ゲーでリリースされた(orリリース予定の)新曲のうちの一部で作者名(アーティスト名)が削除されている事がファンの間で話題になっている。詳しく言うとKONAMI所属のアーティスト(要はKONAMIの社員)が制作した楽曲の作者名が「BEMANI Sound Team」という名義で統一されている。
この事によって何が起きる(起きた)のか。…まぁ何となく想像できると思うが、
「KONAMI所属のアーティストは自分の名前を名乗る事ができなくなる(なった)」
のである。古参の作者でも新人の作者でも関係なく平等に(?)。それ以前にリリースされた楽曲については名義は「今のところ」当時のまま残っている。
…これ、一体何の意味(メリット)があるのだろう。名前を出せなくなったアーティストにしてみれば折角曲を書いても「これが俺の曲だ!」と名乗る(自己主張する)事が出来ないわけで、普通にモチベーションがガン下がりすると思うのだが。
ちなみにこの件について問い合わせた人がいるらしいが、得られた回答は「社内の事情」だそうである。…普通に怪しい。
部外者に「社内の事情」なんてわかるわけがないし、近しい人に事情を知っていそうな人(現・元KONAMI社員とか)がいないので想像するよりないが、
・権利(印税とか)の独占
今までだったら楽曲の権利は作者(名義の人)のものと主張できたものが(それでもめてKONAMIと縁を切ったアーティストも少なくないとか)、今後は社員の作った曲の権利は全て「BEMANI Sound Team」というグループ──早い話がKONAMIという会社──のものになってしまう。…これで得をするのはどう考えてもKONAMIだけであり、アーティストは(給料で働く)「工場の作業員」と同じような扱いになってしまう。それこそdj TAKAやL.E.D.、wacと言ったBEMANIブランドの「元勲」と言えるようなアーティストも同様の扱いにされてしまう。例えばそうする代わりに待遇(報酬など)はこれまで以上に良くする…なんて事は今のKONAMIが考えるとは絶対思えない(笑)。それこそそのうち謀反でも起きるんじゃないか? とか思ってしまう。
・他社からの引き抜き対策
先ほど名前を出した3人以外にも「元勲」と言える人は(社内・社外含めて)何人もいるが(※1)、そのほとんどは今はKONAMI(BEMANI)に楽曲提供していない(つまり社員だった人は「退職」した)。そしてその中には他のメーカーの音ゲーで楽曲提供している人も珍しくない。つまりは「KONAMIでの実績」を買われているわけである。…だったら名前を伏せて「実績がバレない」ようにすれば他所から引き抜かれる心配がない? …でも新人はともかく古参のアーティストは既に十分すぎるほど「実績がバレている」ので(※2)今更そんな事をしても実質「手遅れ」だと思う。
それに作者自身が個人的な方法(ツイッターとか)で「○○は私の曲です」と言ったらどうするつもりなのだろう。おそらく「本人が」SNSとかで公表したら何らかの罰則を科すつもりなのかも知れないが、「他の誰かになりすました本人」のコメント──例えば「○○という曲はその曲調から99%△△の曲だ」みたいなつぶやき──をされたらどうしようもないと思う(自分だったらそういう手を使うかも知れない)。
あるいは曲の中に「隠しメッセージ」を組み込む、という手もある。現在もIIDXに収録されている(※3)「State Of The Art」のようなからくりは多分バレる(「曲名変えろ」と言われかねない)が、例えば曲の中に「モールス信号」を組み込んだらそう簡単にはバレないのでは、と思う。つまり短点(・)を通常の音符、長点(-)を「ロングノーツ(音符が続いている間押しっぱなしにする)」として曲(譜面)に組み込む。
IIDXの譜面で音符同士の間隔を「広げた」場合と「詰めた」場合で試作してみた。念のため(?)同じレーンに音が集中しないように(音は後からこれに当てはめる)。
…初見でこれがモールス信号になっている事に気づく人はほとんどいないだろう(※4)し、下手すりゃ説明されても気づかないかも知れない(笑)。
プレイヤーの中には「譜面」にしか興味がない人もいるが、一方で特定のアーティストの「ファン」も少なくない。つまり今回の暴挙はアーティストとプレイヤーと両方を敵に回していると言っても過言ではない。KONAMIの上層部はその事に気づいているのかいないのか、…多分気づいていないだろうなぁ。あるいはそこまでやらないといけない理由がある(と確信している)のか、…そんな理由なんてあるのか?
今回の事で音ゲーの業界がどう動くかは現時点では予測がしにくいが、少なくともKONAMIにとってプラスになる結果が待っているとは思えない。…まぁ自分はKONAMIから給料もらっているわけではないので正直どうなろうと「他人事」の範疇を出ないのだけど。
※1…誰をそう位置付けるかは人それぞれだろうが、個人の意見ではdj nagureo、NAOKI、SLAKE、TaQ、good-cool、Osamu Kubota…(順不同、代表的な名義で表記、社内・社外はごちゃ混ぜ)
…こうして名前を列挙すると懐かしさがこみあげてきたりする(笑)。
※2…曲によっては名前を伏せられても「曲調」「作風」などで誰が作ったか予想がついてしまう事もある。
※3…厳密には「過去に一度削除されたが、今作(SINOBUZ)で隠し曲として復活」している。
※4…「相棒 劇場版Ⅱ」で籠城犯に囚われた人質が「貧乏ゆすり」を装って靴音でモールス信号を打電して指示を出す、なんてシーンがあるが、このようにモールス信号が身近にある人(打電者・受信者共に「東大セーリング部OB」)でもないと気づかないと思う。