DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

無法の賞を施し、無政の令を敷く

少し前に「ファスト映画(本来の映画を10分ほどに編集して配信した違法動画)」を公開した人物に「総額5億円(原告の請求どおりの金額)の損害賠償」を命じる判決、というニュースがあった。

…まぁ裁判なので5億円という金額の根拠もあるわけだが、それを抜きにしてもこの「5億円」という数字はこの国の司法の在り方に一石を投じるものという気がする。…というかそうでなければ意味がない。

 

この記事のタイトルは「孫子」の一文。「無法の賞」は常識外の褒章、「無政の令」は常識外の刑罰の事。大軍を統御する方法の1つとして述べられている(この後に「三軍の衆を用いる事一人を使うがごとし」と続いている)。前述の判決も個人に科される金額としては「無政の令」と言えるものであり、著作権法違反の「抑止力」としては十分だと思う(というかそうでなくては意味がない)。ある意味「見せしめ」のようにも見える判決ではあるが、

人間も所詮は獣

なので、結局こういう「躾」が一番効果がある、という事である。

 

こういう判決(や刑罰)は他の犯罪でも積極的に採用すべきである。直近だと回転ずしで「他人が注文した商品を勝手に食った」とか「他人が注文した商品にワサビを大量に盛り付けた」とか(普通に考えて前者は窃盗、後者は器物損壊。威力業務妨害にも相当するし、突き詰めればもっと罪状がありそう)こういうアホも「億単位の賠償金」といった「無政の令」で躾けないと撲滅するのは困難だろう。ついでに言うなら犯人検挙のために「無法の賞(要は『懸賞金』)」を餌として共犯者の「離間(密告)」を誘う手もあるのかも知れない(あまり民主的な方法とは言えないけど…)。

 

…そういう理屈で言うならこの国で真に「無政の令で躾けるべき存在」は永田町に巣食う毒虫どもなのかも知れない。