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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

第48回東急将棋まつりレポート(?)

7月31日~8月3日の4日間にわたって東急東横店で行われた「東急将棋まつり」。今年で48回目となる伝統の将棋まつりである。

…前回の記事で「あまり書くネタがなさそう」なんて書いたが、とんでもない誤り(?)だった。東急将棋まつりは前年から混雑&トラブル回避の為に前半2日は『指すイベント(一般参加できる将棋大会)』中心、後半2日は『観るイベント(特選対局や白瀧あゆみ杯)』中心、と内容を分けて開催するようになっており、自分の参加した最終日は後者。なので、会場の様子と行われた席上対局についての感想をいくつか述べて終わり=「あまり書くネタがなさそう」という見込み(?)だったのだが…

将棋関連グッズ販売。いろいろなものを扱っている中、森下卓九段の扇子を売っていた最近は将棋会館売店やオンラインショップでも取り扱っていなかったので、扇子袋と合わせて購入。これまでも棋士の扇子は持っていたのだが、いずれも大盤解説会などのイベントでもらったものなので、自分の「意志」で(棋士・揮毫を選んで)買った扇子はこれが初めてである。
…え? こういう時の「いし」は「意思」だろうって? …残念。これは「掛詞(かけことば)」になっているんですちなみに「意」の右上にある落款の文字は「天下布武」。
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扇子以外にもボールペンとか記録用紙・図面用紙といった消耗品、「卓上榧盤」や「盛り上げ駒」も販売されていた。最高級の駒は「木の宝石」なんて形容される事もあるが、実物(特に未使用のもの)を見ると「材質が木(黄楊)でない」ように感じてしまう。

書籍のサイン会(3日目・4日目のみの実施)。この日の担当は佐藤康光九段と深浦康市九段。
この日会場で販売されていた担当棋士の著書を購入した人への特典だが、「この日会場で販売されていた佐藤康光九段の著書は全部持っていた」(笑)。同じような事が前にもあったような… でも深浦九段の著書「終盤の教科書」は(買おうとは思っていたが)持っていなかったのでここで購入、サインを頂いた。
深浦九段の揮毫は「英断」だが、佐藤九段の揮毫は「天衣無縫」など5種類あって購入者が好きなものを選べるシステムになっていた。
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指導対局担当棋士の中に森下卓九段の名前がある。ある意味これが今回の東上の最大の目的だったかも知れない(笑)。とは言え「希望者多数の場合は抽選」ということで案の定希望者が列をなしていた
個人的にあまりくじ運は強くない(と思っている)のだが、受付に並んでくじ(倍率10倍くらい?)を引いたら… なんと当たった。思わずガッツポーズが出る(笑)。以前冗談半分(?)で「タクさんと(サッカーではなく)将棋をしたい」なんて書いたが、まさかそれが実現する日が来るとは…(笑)
棋譜を取りながらでも構わない、という事で記録用紙(当初は席上対局の棋譜を書くために持ってきた)を盤の横に。自分以外にも棋譜を取りながら、という人は多かったが(※1)、中には前述の販売で売っていた「記録用紙」を購入して記録、という横着な(?)人タブレット棋譜入力をする最先端(?)の人もいた。

開始前に係員から2,3説明が。
指導対局は1時間、過ぎたら途中でも打ち切らせていただきます」
…どこのイベント(の指導対局)でも大体そういう決めになっているが一応。もっともこれがこの日の(というより東急将棋まつり4日間の)最後の指導対局である事、そして同時進行の対局(後述)が大熱戦だった為、1時間過ぎても続いていた指導対局があったのだが。
ちなみに自分の対局は15時開始の5局(森下九段×3、北村女流1級×2)の中で一番早く終わった(笑)。
「対局開始前は『お願いします』の挨拶をお願いします」
…小学校低学年とかならともかく、これから指導対局を受けようという人でそんな事も分からない人なんていませんって(笑)。

この指導対局と並行する形で「東急ファイナルビッグ対局」が行われていたのだが、対局前の中川八段と竹俣女流2級の解説(?)が面白すぎて両対局者が「将棋を指さずに終わるのでは」と心配されていたそうである(局後の感想戦で)。指導対局コーナーにもその話は聞こえていたのだが、こちらは対局に集中していたのでそれどころではない(※2)。
一応この対局&解説の模様はニコ動で見れるそうだが、「要プレミアム会員登録」ってのがちょっとねぇ…

15時ちょっと過ぎ、森下九段(と北村女流1級)が登場。対局者それぞれに手合いを聞いてその駒を落とす(駒箱にしまう)。ちなみにいくらなんでも「平手」ではありません(笑)そして「よろしくお願いします」の挨拶と共に指導対局開始。
プロ棋士の中でも森下九段の礼は長く深い事で有名なので(…以前もこのブログで書いた)自分も負けじと(?)盤駒が顔面に触れるギリギリまで頭を下げる(笑)。もちろん終局後も。

棋譜(手合い・結果)は以下の理由から「非公表」とさせていただきます。
・こういうイベントの棋譜ブログ等で書いていいのかはっきりしない(※3)
・とても他人に見せられるような内容の棋譜ではない(笑)
・今回に関しては対局の内容や結果よりも「尊敬する森下九段に将棋を教わった事」という事実(早い話が「貴重な体験」「思い出」)に意義がある(次回教わる機会があればまた違うと思う。あくまで「次回があれば」、の話だが…

森下九段とはこの2週間後(8月17日、この記事をアップした時点では「来週」)のイベントで再び会う事が決まっている挨拶(「先日はご指導いただいてありがとうございました」、みたいな)をしたらどういう返答が返って来るかかなり気になるところである(笑)。

帰りは渋谷からJR(湘南新宿ライン東海道線に接続)に乗って帰路へ。
これで青春18きっぷの2回目使用。17日の「現代の名匠の二人が語る」への往復もこれを使うので4回目までは確定。さて残る1回は…?


※1…最終日は18局(中川大輔八段・北村桂香女流1級が2回担当、森下卓九段・滝誠一郎八段・竹俣紅女流2級が1回担当。男性棋士は3面指し、女流棋士は2面指し)の指導対局があり、自分を含めて半分くらいは棋譜を取っていた。
またその隣では奨励会員と切れ負け将棋(4面指し、申し込み順に挑戦なので抽選なし)が随時行われていたが、切れ負け将棋奨励会員=10分、挑戦者=15分)棋譜を取りながら指す人がいるのには驚いた自分だったら「書き漏らす」か「ポカを連発する」かのどちらか(あるいは両方)に陥る可能性が極めて大である(笑)。

※2…そのうち「遠くから聞こえてくる日本語(解説など)が日本語に聞こえなくなる(音楽か何かのように聞こえる)」ようになるただし森下九段が時折発する「なるほど~」とか「そう来ましたか」などはハッキリと日本語として聞こえた(笑)。

※3…席上対局の棋譜はブログなどに(無断で?)載っている事が多いが、今回の指導対局の場合「森下九段は筆者の対局相手(直接の当事者)」なので棋譜の性質が微妙に違う(了承無しに棋譜を載せるのはどうなのか?)と思う。
17日の解説会で了承を得られれば載せる事は可能になるだろうが、それ以外の理由でやはり載せない(了承は取らない)でしょう(笑)。