1000ユーロ紙幣新しい千円札は五千円札と間違え(そうにな)る
という人が多いらしい。その理由は「肖像の北里柴三郎が新渡戸稲造(D券の五千円札)と雰囲気が似ているから」だそうである。つまり世の中には「肖像を見て額面を判断する人が多い」という事になる。
感覚なんてのは人それぞれなので自分がとやかく言う気はないが、それを度外視すると「千円札と五千円札を間違えるとかアホじゃね?」なんて言葉が出てくる可能性はある。
以前も書いたが、自分は紙幣のスピード識別(ここでは便宜上そう呼ぶ)は「紙幣の色合いと透かしの位置」で行う。物心ついた時にはD券だったので、「五千円札の透かしは紙幣の左側にあるもの」という刷り込みのようなものがある【*1】。だから自分の感覚だけで言うなら「(透かしが中央にある)F券の千円札を(透かしが左にある)D券の五千円札と間違えるなんて事はあり得ない」のである。…その一方で「色合いが千円札と近く」「透かしが中央にある」E券の五千円札(樋口一葉)を千円札と間違える、という事は20年の間に何度もあった。F券の五千円札(津田梅子)は透かしが左側なので間違える可能性はほぼないだろう。
…他にもスピード識別の要素はあるのかも知れないが、少なくとも上記のパターンに共通しているのは
でっかく書かれた算用数字はスピード識別に何の貢献もしていない
という事だろう。あれはデザイン的にも「ダサい」し、算用数字を前面に押し出す事で「外国人に媚びている」感【*2】が半端ではない。…全くもってアレを考えた奴はいろいろな意味でセンスがない。