銀河英雄伝説では西暦2039年に「13日間戦争」と称される核戦争が勃発、というストーリーになっている。
その当事者は「北方連合国家(ノーザン・コンドミニアム、略称『NC』)」と「三大陸合州国(ユナイテッド・ステーツ・オブ・ユーラブリカ、略称『USE』)」と呼ばれる連合体となっており、それぞれにどの国が加盟しているのかは明記されていない(というか実名を使うわけにもいかなかったと思う)が、その名称と当時の情勢(つまり核を保有する大国)から鑑みてそれぞれアメリカとソ連(この話の記述がある本編第6巻の初版は1985年10月=ソ連崩壊前)が主導する連合体だと思われる【*1】。そして前述の「13日間戦争」とその後の「90年戦争」とで地球の総人口は10億人ほどにまで減少した、となっている。
これらはフィクションの話だが、今の現実世界も「今すぐにでも核戦争が起きるんじゃないか」というくらい事態は切迫している。ちなみに前述の「13日間戦争」は勃発した理由に触れられていないが、今地球上で核戦争が起きたとしたらその原因は誰でも答えられる。
最近は「フィクションを超越した存在」が流行(?)しているが、こんな事までフィクションを超越(15年くらい早く実現)されたら全くもってシャレにならない。…そもそも超越とか以前に実現する事自体がシャレにならないのだが。
少し前にゼレンスキー大統領が「この戦争は数十年続く可能性がある」と言っていたが、これはぶっちゃけ「少なくともプーチンが生きている間はこの戦争は終わらない(「年齢的には」あと数十年生きる可能性があるから)」、そして「この戦争を最速で終結させる方法はプーチンに死んでもらう事」と言っているようなものだろう【*2】。
当人もそれを知ってか最近は表舞台にほとんど(あるいは全く)姿を見せず、影武者を多数用意した上で「本物」はどこぞの地下シェルターに身を隠しているという専らの噂。ちなみに(卑劣な)為政者が地下シェルターに隠れている、という話は銀英伝にもあり(この手の話はどこにでもありそうだけど)、攻める側は力ずくの攻撃が無益とわかると「用水施設を破壊し、シェルター内に大量の水を流し込んで中にいる人を溺死させる」という方法で攻略した、とある。「プーチンさん家」がどういう構造なのかは知らないが、こちらも最終的にはそういう方法で攻略する事になる(毒ガス攻撃は対策されている可能性が高い)のかも知れない。