DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

映画「ねことじいちゃん」

少し古い話になるが、2月22日にその日公開された映画「ねことじいちゃん」を観に行った。公開日を猫の日(語呂合わせからそうなった)と合わせたのはほぼ間違いなく意図的だろう。
自分がこれまで映画館で見た映画は「相棒」「仮面ライダー」「パトレイバー」「将棋」のいずれかのジャンルだったが(意外にも?セーラームーンの劇場版は映画館では見ていない)、今回はそのどれにも当てはまらない。…子供の頃に「ドラえもん」を見たらしいが記憶が不確かなので除外(笑)。

この映画を見たいと思ったのは自分は猫派だからというのもあるが(キティラーは絶対猫派だ…とは断言できないよなぁ)、監督を務めたのが動物写真家で知られる岩合光昭である、というのもある。「動物写真家」と言ってもその中で猫が占める割合は高く、事実上「猫写真家」だと思っている人も少なくなさそう。自分も写真集を何冊か持っている。…猫はいいよなぁ(笑)。

岩合氏の初映画監督(「カメオ出演」もしている)作品という事で注目している人も少なくなさそうだが、とりあえず
「浜松で上映がないとは何事だ!」(笑)
聖の青春とかは磐田で見られたが今回はそれもない。仕方ないので(?)豊橋のユナイテッドシネマまで。…それでもTNGのディレクターズカット版よりはマシか(何せ名古屋まで行く羽目になったから)。

日本のとある島(※1)に暮らす「春山大吉(設定は「元校長先生」、妻には2年前に先立たれていると飼い猫(…主人?)の「タマ」。まるで時間の流れがものすごく遅くなったかのような島で島民たちとのんびり過ごす日々。しかし友人の死やタマの失踪、大吉自身も突然倒れるなど穏やかだった生活に変化が。大吉の息子は「一緒に東京で暮らそう」と勧めるが、そんな中大吉が取った選択は・・・

以前も同じ事を書いたが、

上映開始予定時刻になった後も延々と「予告編」を流し続けるというのはどうにかならないのか

…と思う。この日も予定時刻(11:45)から17分くらい延々と「予告編」に付き合わされた。…業界には「予告を流さないといけない」というルールでもあるのだろうか。あるとしたら一体どこのアホがそんなルールを考えた(決めた)のだろう。世の中「好んで広告を見たがる人間」なんていない(ただでさえ映画館の受付ロビーには溢れんばかりに「上映予定の映画の広告」が出ている)のだから…
自分が支配人だったら「予告編を流さずに済む方法」を考える。仮にその映画が1日5回上映だったとしたら「予告編だけで75~80分も」流している計算になる。つまりこれを撤廃すれば計算上(※2)は「1回多く上映できる」事も可能である=その分収益が上げる事ができるのだから。正直なところ、本編の前に放映するのは「映画の盗撮は犯罪!」「No kicking!(※3)だけで十分だろう

自分は原作を見た事がない。なのでもしかしたら原作にないシーンとかがあるのかも知れないが、そんな事よりとにかく「猫」。「岩合光昭の世界ネコ歩き」を彷彿とさせるシーンがいくつもあり猫好きにはたまらん(笑)。いざ本編が始まると「長くて諄いだけの予告編の存在」もどうでもよくなってしまう(笑)。
エンドロールでは主役のタマを演じた「ベーコン」をはじめ総勢35人(?)の猫の名前が。…もしかしたら人間の数より多いかも?

ほんわかした気持ち(?)で映画を見終えた自分はそのままダブルヘッダーラブライブ!サンシャイン!!「久々に猫カフェに行きたくなった」ので以前行った浜松の猫カフェへ。やっぱり猫はいいなぁ。…在籍猫のほとんどは爆睡していたけど(笑)。
自分はああいうところに行くと何かしらの「アイディア」が浮かぶことが多い。猫の存在が脳にいい影響を与えているのかも知れない。…そう考えると「文豪」と呼ばれた人の多くが猫を飼っていた、というのも何となく分からん話ではない。…今の自分は飼える環境ではない上に気分で遠出したりするので(まるで自分が猫だ…)あれだけど。

とにかく「猫好きだったら絶対見るべし」と言える映画。人の生活に猫が絡んでくる様子(「ほぼ全部のシーンで」猫がどこかに出てくる)の描写は動物写真家ならでは、それこそ「写真集が動いている」かのよう。…とりあえず「上映している映画館が少ない」のは何とかせい、と思うけど。


※1…原作では「三河湾三島」と呼ばれる篠島佐久島日間賀島が舞台のモデルとなっている。映画でもメインのロケ地は佐久島になっている。

※2…映画館のHPなどに書かれている「上映時間」には「予告編の放映時間」も含まれているので実際の上映時間は大体「表記時間-17分」。つまり「ねことじいちゃん」だと(表記の115分-17分=)98分。

※3…「映画鑑賞に当たっての注意」の放映。放映内容は映画館(グループ)によって違うが、TOHOシネマズの場合英語で「No cellphone(携帯電話を使わない)」「No talking(おしゃべりをしない)などの注意があり、最後に一段高い声で「No kicking!(前の座席を蹴らない)と言う。ちなみに最近話題になった競走馬「コパノキッキング」の「キッキング」はここから取ったらしい。